2025年12月14日日曜日

NEWS2025.12

 
12月1日(月)
英国で禁止されても、今やネットでポルノを見る時代だから、世界的に規制できるかどうか。確かに危険な行為なので止めるべきだとは思うが。 
 
楽天もアマゾンやNetflixには勝てまい。日本のプラットフォーマーは厳しいだろうなあ。携帯電話事業は残るだろうけど。楽天の場合、通販も残ると思うが、その他は厳しいと思う。個人的にはGoogleが映画や電子書籍を止めないか心配。アマゾン一強になりそう。しかし、アマゾンが独占してしまうのは危険。 
 
12月2日(火)
高市首相は決して間違いを認めまい。「謝ったら死ぬ病」 と同じで「間違いを認めたら死ぬ病」だと思う。しかし、今の時代、「間違えたら修正する」が正しい対応だと思う。
 
12月4日(木)
さて、どうなることやら。 
 
12月5日(金)
個人的には、映画館で見たいのだが、料金が高いのと忙しい中で見に行くのに時間がかかるのとで、結局、自宅で配信になるのを待って見ることが増えた。コロナで映画館に行かなくなったことが大きかった。この買収が文化的に果たして良い結果をもたらすかどうか、今のところ不明に思う。 
 
12月7日(日)
高市首相の台湾有事発言の所為でいろいろと嫌がらせしてくるのだろう。
 
日本文化にとって『まんが日本昔ばなし』は貴重なコンテンツだと思うのだがなあ。だから、子どもたちには見て欲しいと思う一方、もはやこれを理解できる土台が日本には無くなりつつあるとも思う。ちなみに『三枚のお札』『羅生門の鬼』『キジも鳴かずば』『耳なし芳一』『みちびき地蔵』『牛鬼淵』『さだ六とシロ』などが好き。私にとっての名台詞は『キジも鳴かずば』の「あずきまんまが食いてぇなぁ」だ。 泣ける。
 
高市首相の台湾有事発言も日本人は早くも忘れようとしているのではないか。しかし、中国は高市首相の国会答弁を撤回取り消ししない限り、決して制裁の手を緩めることはないだろう。また、高市政権の経済政策は財政出動だったり防衛費の増額だったりで、物価高を止めるどころか、かえってさらなる物価高を進めるだろう。結果、日本人の暮らしはますます厳しさを増すだろう。高市政権の酷さに日本人が気付く頃にはもはや手遅れになっているかもしれない。いずれにしても、もはや日本の下降は止められまい。これから日本社会がどんな社会になるのか。 経済的にも文化的にも社会的にも貧しくなるのが予想される。若い世代はどんな夢を見つけるだろう。また、これから高齢者になっていく世代はどんな厳しさが待っているだろう。なんとも憂鬱な気分になってしまう。
 
 
12月9日(火)
どうなるんだろう?個人的には、ワーナーはワーナーのままであって欲しいなあ。 
 
 また石井孝明らしい。
 
今回の件、中国側の主張が正しいように思われる。 中国の方が論理的だ。なんか中国の方が人材が優秀だなあ。
 
12月10日(水)
それはインフレじゃないのかなあ。ただ、インフレなら賃金も上がるはずだが、実際は今のところ物価高だけという、国民の暮らしが厳しくなるという結果を招いている。
 
勘弁してほしい。日中関係悪化を招いたのは高市首相の国会答弁が原因であり、米国に何か頼み事をするとなるとタダでやってくれるはずがない。それなりに代償を求められる。その代償を支払うのは血税など国民だ。いい加減にしてほしい。
 
12月11日(木)
結局、高市首相のその場の思いつきで例の国会答弁をしたわけで、全部、高市が悪いということではないか。なんで、その尻拭いを国民がしなければならないのか。本当に腹立たしい。 
 
このまま行くと、中国の脅威を煽ることで防衛費をかなり増額することになりそう。そして、それは国民の負担となって返ってくる。また、経済対策も補正予算のやり方を見ても分かるが、バラマキしとけばいいと高市は思っているらしい。となると、さらなる物価高に国民は見舞われることになる。もうムチャクチャじゃないか。自民党はいつまでこんな愚か者に首相をやらせておくのか。いい加減に交代させろと思う。早くしないと国民の暮らしが大変なことになる。 
 
 
 

2025年11月30日日曜日

NEWS2025.11

 
11月5日(水)
ニューヨークは特別で、リベラルの拠点のひとつだからなあ。 ただ、それでも、これまでとはひと味違う政治家ではあると思う。
 
11月8日(土)
本当に酷い話。トランプ支持者でも怒るひとはいるんじゃないのか? 
 
11月9日(日)
ついに立花孝志が逮捕されたらしい。問題行動が多くて自殺者まで出ているのだから、逮捕は当然だろう。 ただ、NHKの課金制度については問題だと私は思っている。テレビを持っているだけで課金可能にするのではなく、スクランブル放送にして見たいひとだけ課金するようにするべきだ。
 
維新の内実は酷いだろうと思っていたから特に驚きはしなかった。それにしても赤旗はスクープが多い。逆に大手新聞社はなぜスクープできないんだろう?
 
10月はずっと寝てばかりだった。11月に入って、少し体調が戻ってきた。 毎年、7、8、9月は夏の暑さに耐え、10月はその影響で過労状態になる。11月になって徐々に回復してくるといった感じ。
 
11月10日(月)
私も「葬儀は必要ない。直葬でいいや」という感覚に段々となってきている。 
 
11月11日(火)
 金額が金額だけに思い切った決断だ。でも、確かに今が売り時かもしれない。しかし、この判断は難しい。
 
いわゆる北欧モデルの導入を検討するということか。しかし、指摘されているように売春は無くならないし、アンダーグラウンド化やセックスワーカー側へのリスクが逆に高まるという調査結果もあると思う。 
 
11月12日(水)
不起訴はおかしいと思う。折田楓女史のネットでの発言からは、どう考えても公選法違反だと思う。 これで不起訴になれば、公選法の線引が随分後退することになって、公選法違反が増加することだってありうると思う。真面目に公選法を守って選挙活動した人たちがバカを見ることになる。
 
11月15日(土)
高市首相の台湾有事に関する国会答弁は極めて重大な失言だ。これまで安倍晋三以降の歴代の首相が具体的な言及を避けてきたのに、高市はあまりにも軽々に具体的な答弁してしまった。このような失言は絶対に許されるものではない。はっきり言って首相失格だ。できるだけ速やかに辞職してもらいたい。おそらく、辞職しても中国は発言の撤回取り消しを求めるだろう。もはや日本は台湾有事に際して存立危機事態・集団的自衛権の発動は信用という面で困難になるだろう。日本のことだから信用など無視して発動する可能性は高いが、それだけ日本は政治的に信用できない、政治家の言葉というのは信用できない国だと見なされるだろう。それにしても、高市早苗は、公明党との連立を破壊し、新安保法制を破壊するなど、安倍晋三以降築いてきた自民党をどんどん破壊している。はっきり言って、バカ過ぎる。自民党はいつまでこの愚か者を首相の座に就けておくつもりなのか。かつての自民党ならすぐに引っ込めたと思うが、今の自民党はかなり変質してしまって、このような重大な失言も誤魔化せると思っているのかもしれない。閣僚たちの態度からそれがうかがえる。(特に茂木外相は問題だ。言わなくてもいいことを言っている。中国の手前、彼は次期内閣では閣僚から外すべきだろう。)しかし、中国がそんな誤魔化しを許すわけがない。国際社会もそんな誤魔化しを看過しないだろう。中国はどんどん制裁を強めてくるだろう。高市のバカな失言の所為で割を食うのは日本国民だ。高市や内閣の面子を守るために国民に負担をかけるなどもってのほかだ。それにこれほどのバカをこのまま首相の座に就けていたら、もっとバカなことをするかもしれない。そういうリスクも決して低くはないだろう。だから、高市は早々に病気になって、首相代理を立てて、 速やかに辞任してもらいたい。それが日本の国益のためだ。
 
ところで、中国の駐日大使館のツイッターでちょっとだけハッとさせられた。今回の存立危機事態発言について、満州事変を引き合いに出していたことだ。日本では、満州事変や日中戦争を「侵略戦争か、自衛のための戦争か」と言った論争がずっと続いている。私自身は他国を侵略しておいて自衛のための戦争などとは片腹痛いと思っていたが、それでも日本ではその論争がずっと続いていてウンザリしていた。ところが、中国からハッキリと侵略戦争だと言われて、自衛のための戦争などと自分勝手な物言いの日本など絶対に世界では通用しないなと改めて思い知らされた。日本人は本当に極東という世界の田舎者で、村社会でしか通用しない論法を振り回しているんだなあとため息が出た。ちなみに、これだけ高市がバカなのに、高市の支持率が高かったことを考えると、高市がバカなだけじゃなくて、多くの日本人もおそらくバカなんだろうと思う。もちろん、政治的に、だが。前にも言ったが、中産階級が減少して、人々の可処分所得が少なくなって、勉強する余裕がどんどん無くなっていくので、どんどんバカになっていくだろうと書いたが、大衆は恐ろしくバカになっていくのが見えてきたが気がする。YouTubeやツイッターで煽動的な発信が多いが、騙されるバカが増えたというのもあるのかもしれない。こうなると批評というのも虚しくなる。
 
 
11月21日(金)
 米だけでなく、様々なモノの物価が上昇しているのをヒシヒシと感じる。これはちょっと恐ろしいインフレが来るのではなかろうかと心配している。いや、インフレなら賃金も上昇するはずだけど賃金は据え置きで物価だけ上昇するって感じではなかろうか。本当に心配だ。そして補正予算自体は国債の発行で賄うらしく、相変わらずだ。日本経済としては何もポジティブな話はない。
 
中国としては当たり前の発言だろう。シンプルなロジックだ。むしろ、あのような答弁をしていながら、戦略的互恵関係の包括的推進を目指すという高市首相の方が矛盾している。そんな矛盾した話は通用しない。頭オカシイんじゃないかと思う。
 
11月22日(土)
私は天皇制廃止を主張しているし、天皇家は日本でも有数の富豪なので天皇制が廃止されても十分に豊かな暮らしができるし、天皇制が無くなった方がより自由でよりプライベートが守られた人生が送れると思っている。ただ、愛子さんの笑顔はとても良いなあとは思う。朗らかで優しさがあってとても好感が持てる。ご両親に愛情にあふれた育てられ方をしたんじゃないかなあと思わせる。 
 
高市首相台湾有事答弁の件。一刻も早く答弁を撤回して取り消すべきだ。でなければ、中国の制裁はどんどんエスカレートして長引くだけだ。長引けば長引くほど日本の国益が損なわれる。 悪いのは高市首相だ。明らかな失言をしたのは高市首相だ。悪いのは高市首相なのだからすぐに過ちを認めて撤回取り消しすれば良い話だ。それを面子にこだわって撤回取り消しをせずに、その代償として日本の国益を損なうとは首相にあるまじき意思決定だ。本当に酷い。そして、高市首相の支持者も酷い。質問した岡田克也を責めるし、中国大使の暴言を責めるしで、問題の本質をまったく見誤っている。ネトウヨは本当にロジックというものがない。単に「中国は嫌い、リベラルは嫌い」という感情だけで発言している。ネトウヨは頭も人格も悪い。今回の台湾有事答弁は歴史に残るだろう。歴史には高市首相とその支持者たちの発言も残る。歴史が彼らを裁くだろう。
 
ところで、高市首相の喋り方が気になる。あれは営業スマイルに似ている。YouTuberなら視聴率を稼いで収益化するのでそれも理解できるが、一国の首相が同じような喋り方をするのは違和感を感じる。有権者は消費者ではないと思う。社会と市場は違うと思う。権力者は市民からその権力の行使が正しいか厳しくチェックされなければならないが、かといって、権力者は市民を消費者とまったく同じように捉えるのは違うと思う。有権者は従来の政治家が偉そうに威張っているように見えて気に食わないのかもしれないが、しかし、営業スマイル的な有権者に媚びるような態度を政治家がするのも違うと思う。今は技術の進歩により政治の世界も映像が多くなったが、しかし、政治にとって一番大事なのは言葉の意味だ。喋り方や表情でどんなに取り繕っても、言葉の意味が間違っていればまったく無意味だ。政治家は言葉の意味を取り戻して欲しい。これは政治家だけの問題ではなくて、市民の側にも問題があるのだろう。市民も政治の言葉を失っているからだ。政治家も市民も政治の言葉の意味を取り戻す必要がある。
 
11月23日(日)
高市の支持率が高いのに驚く。支持する人は政治の知識が無いのだと思う。高市を支持したツケはいずれ払わされるだろう。
 
11月25日(火)
歴史的な台湾問題に高市が言ってはならないことを言ってしまったので、中国としてはそれを黙認できないのは当然で、その結果、中国は米国に対してもクギを刺す必要があるので、この電話は当然のアクションだと思う。そして、米国もこれまでの戦略に変わりはないので、当然、そのように応答したであろうことは容易に想像できる。高市の失言だけが国際社会でマイナス・ポイントとして浮かび上がる。
 
米中電話会談を経て、米国のトランプ大統領が高市首相に中国を刺激しないように注意を促してきた。これも米国としては当然の対応だ。これまでの戦略に変わりはないのに、それを高市が勝手に変えるような発言をしたので、米国は注意してきたのだ。 
 
11月26日(水)
立憲の野田党首が勝手な解釈で「事実上撤回」とか言っている。なぜ、野党なのに与党をアシストするような発言をするのか理解に苦しむし、国会答弁は記録として残っているので撤回取り消ししない限り、撤回にはならないので、このような理屈は世界中のどこでも通らないだろう。ただ、日本だけは例外でこれが日本の困ったところだ。解釈を変えて「イエス」も「ノー」に変えてしまえる。日本人は頭オカシイ。
 
なぜ台湾有事発言をしたのかを問われて、高市首相は「予算委員会を止められてしまう」からとのこと。唖然とした。ムチャクチャ過ぎる。想像を超えて酷い。奈良のシカ発言で、最初は地元の観光業者から聞いたと言っていたのが、そんなことを言っている観光業者はいないと指摘されて、いつの間にか自分が注意したと変わっていったが、それと同じだ。失言を取り繕うためにさらなるウソを重ねる。このような人物を政治家にしてはいけないだろう。まして首相にするなどもってのほかだ。彼女の失言の所為でどんどん国益を損なうことになる。 
 
政治とカネの問題を「そんなことより」呼ばわりとは、これまた酷い失言だ。高市首相の失言は素のものだろう。もう「失言王」と言ってもいいものだと思う。今後もどんどん失言を続けていくのだろう。しかも悪いことには失言を修正しない。失言をウソと誤魔化しで取り繕うとするから混乱することになる。結果、国益をどんどん損なう。こんな失言王が首相なのだから、日本は今後大変なことになる可能性が高い。政府関係者は苦労が絶えないだろう。さて、国民としては「定数削減よりも物価高をなんとかしろ」というのが本音だろう。維新も定数削減など持ち出すよりも物価高をまずなんとかするように進言すべきだった。 
 
11月28日(金)
政治とカネの問題は変わらない。
 
 
高市首相の台湾有事発言による中国政府の怒りは今後も鎮火しないと思う。高市首相が国会答弁を撤回取り消ししない限り、中国は様々な制裁を日本に仕掛けてくるだろう。ただ、高市首相も発言を撤回しない可能性が高い。なぜなら今までも失言を繰り返してきたが、撤回してきたことが無いようだからだ。そうなると中国の制裁は長期化するだろう。結果、日本の国益がかなり損なわれることになる。結局、失言のツケを支払わされるのは日本の国民だ。
 
また、日中関係が悪化したために、日本の防衛費を積み増しする大義名分ができた。米国としても日本に武器を輸出しやすくなるだろう。そして、そのカネは日本の国民が支払わされることになる。日本人の暮らしはますます苦しくなる。
 
さらに、補正予算では財政出動が大きい。これは物価高をさらに加速する。そもそもアベノミクスはデフレ対策が目的だった。円安に誘導した。その結果、物価高にはなった。しかし、賃金は上昇していない。サナエノミクスとやらもアベノミクスを継承すると言っているらしいが、それではデフレ対策なのだろうか?それではますます円安が加速して物価高を加速してしまう。高市政権が結果を出す頃には、日本人の暮らしはかなり厳しくなっていると思う。結果が出るまでには少しタイムラグがある。このタイムラグが高市政権の存続期間になるのだろうが、長ければ長いほど、その分、高市首相が問題をどんどん増やしていく可能性が高い。日本の国益を考えれば、できるだけ早く高市政権を終わらせるべきなのだが、どういうわけか高市政権の支持率が高い。
 
高市首相の支持率が高いのは、支持者が政治的に愚かだからだと思う。彼女の失言から彼女は首相としても政治家としても失格なのは明らかだ。しかし、それが分からないのだから、支持者自体が政治的に愚かだというのは明白だ。しかし、「支持者が愚かだ」と明言するのを避ける言論人が多い。言論人も顧客の支持があって商売が成り立っている以上、その顧客を貶めるような発言をすれば商売が成り立たなくなる恐れがあるから、そういった発言を慎んでしまう傾向がある。だが、戦前の日本がなぜあのような愚かな戦争に突っ走ったかを考えたとき、軍部の暴走だけが理由ではなかった。それを支える大衆がいたからだ。つまり、愚かな大衆がいたのだ。そもそも大衆が愚かだったのは日本だけではない。ヒトラーを熱狂的に支持したドイツ国民もいたし、スターリンを喜んで支持したソ連国民もいたのだ。だから、「支持者が愚かだ」と指摘することは時には必要なのだ。ただ、愚かな支持者にその声が届くかどうかは分からない。しかし、確かなことはそのツケはいずれ払わされるときがくる。愚かな行為の代償は必ず払わされる。そして、その結末は歴史が物語っているように実に悲惨な悲劇となる。
 
 

2025年11月29日土曜日

今月読んだ本2025.11

インド』(近藤正規)
インドについて大変勉強になった。モディ首相についてもっと知りたくなった。現在のインドの繁栄は彼によるところが大きいのだろう。また、初代首相のネルーの娘さんがインディラ・ガンディーで、結婚するときにマハトマ・ガンディーにガンディー姓をもらったのでガンディー姓になっただけで、ガンディーとは血縁関係はないということを初めて知った。それから、安倍晋三元首相がインドの発展に大変貢献しており、モディ首相からも大変感謝されていることを初めて知った。安倍晋三の功績としてインドがあるんだと驚いた。
 
 
BL塾』(阿部裕華・石橋悠)
「腐女子が夢中になっているというBLとは何ぞや?」という疑問から本書を読んでみた。基本構造、攻めキャラ、受けキャラ、略史、ジャンル、自分に合った作品の選び方などが分かりやすく書かれていた。(先月読んだ『官能小説案内』と構成が似ている。)しかし、なぜBLに惹かれるのかは私には今ひとつよく分からなかった。単にイケメンが好きなだけではないかとさえ思えた。ただ、BLが好きな女性でも作品によって好き嫌いの差がかなりあるらしいことは分かった。どうもそれが女性の特徴ではないかと思う。

エロマンガの歴史やジャンルについて解説されていた。私が知っているのは三流劇画までで、その後の美少女系エロマンガは知らない。というか、エロマンガだけでなく普通の漫画も読まなくなったのは、店頭に美少女系風の表紙の漫画が多くなって、それが嫌で書店の漫画コーナーに行かなくなったのだが、要はそういう傾向の絵を私は嫌悪していた。ちなみに三流劇画を読まなくなったのはエロ本からAVにシフトしたからだと思う。AVが普及する前はまだエロ本があったと思う。さて、本書の後半はジャンルについて解説だが、基本的に美少女系エロマンガがベースになっていると思う。で、個人的にはそれらは病的だと感じる。日本ではロリコンが多いのだが、それと共通する何かがあるように思えてならない。ただ、逆説的なのだが、「ジェンダーの混乱」の章だけは日本におけるトランスジェンダーやアナルセックスの先駆けであって有意義に思えた。
 
 
 

2025年10月31日金曜日

NEWS2025.10


10月1日(水) 
良いことだと思う。
 
10月2日(木)
やはり、先の選挙で参政党が日本人ファーストと言って排外主義を煽ったことで、再び外国人嫌悪の風が吹きはじめたのだと思う。ただ、NoHateTVによると今までのネトウヨとは出自が違うらしい。
 
10月4日(土)
怖い人が総裁になってしまった。しかも彼女のスピーチを聴いていると何か違和感を感じる。恐怖政治が始まらなければいいのだが・・・。 
 
夏の疲れが出ている。ニュースのチェックが出来ていない。政治が何やら悪しき方向に動き始めた気配がする。タモリが「新しい戦前」と言ったが、それに似た傾向が出てくるのではないかと心配している。とにかく、日本だけでなく、世界中がそういう傾向に向かっている感じがする。なんか怖い。 
 
10月10日(金)
正直、驚いたが、嬉しいニュースだった。しかし、参政党が躍進するような世情であるから、世間は右傾化しているであろうから、自民党がこの逆境から人気を博して右翼が飛躍するようになってしまったとしたら、これまで公明党という足枷で右傾化に歯止めがかかっていたのが、今度は足枷が無いので、思いっきり右傾化したら怖いなとも思う。
 
「戦後80年所感」が出たこと自体は良かった。内容についてはまだちゃんと読めていないのでコメントはできない。 
 
10月12日(日)
どうなるんやろうなあ。
 
とにかく、夏の疲労が出ている。とにかく、疲れているためかよく寝る。なので、ニュースのチェックはできていない。 
 
 
10月15日(水)
公明党が連立から離脱した結果、野党右派が高市自民党と結びつくことになりそうだ。保守大連立政権になりそうだ。最も恐れていたことだ。 
 
10月16日(木)
米国でも恐ろしいことが進行している。一歩間違えれば、米国も独裁国家になる。米国人は黙って見守っている人たちばかりではないから、内戦になっても不思議ではない。ヤバい状況になってきた。 
 
政治状況がどんどん悪化している。かなり危険な方向に進んでいる。仮にこのような状況で危険な人物が権力を握ったら、とんでもない事態に陥るかもしれない。要注意だ。
 
10月21日(火)
これって経営者ウケが良いんだろうなあ。経営者に顔が向いている政治家はすぐにこれを言い出すもん。
 
10月22日(水)
もう選択的夫婦別姓で良いんじゃないの?
 
差別主義者を入閣させてしまった。炎上狙いもあるだろうから、あまり騒がぬ方が良いのかもしれないが、要注意人物としてウォッチしていかねばなるまい。 
 
10月23日(木)
地獄内閣!ネーミングが良い。
 
10月26日(日)
なんで支持率がそんなに高いのか不思議・・・。 
 
10月は寝てばかりだった。本当によく寝た。夏の疲れが10月に出る。さて、いよいよ高市政権が始まった。トランプのご機嫌をとるためにまたまた防衛費を増額する可能性が高い。 日本人の生活がどんどん苦しくなっていく。さて、どうなることやら。
 
10月27日(月)
なんでそこまで米国に媚びねばならないのか?どんな弱みがあるのか? 本当によく分からない。そして、こんなに防衛費を増やす必要はあるのか? いや、あるわけがない。国民の生活がどんどん犠牲になっていく。
 
10月29日(水)
強者に媚びる者は弱者には頭を下げろと要求してくると思う。こういう人物は怖い。 それにしても、このはしゃぎようは違和感を感じる。これは、後々、日本が米国に金銭を巻き上げられたと分かったら、絶対イジられるだろうなあ。
 
10月30日(木)
とりあえず、会ったのが成果。 それ以上でもそれ以下でもない。可もなく不可もなく。
 
最近のヘイトデモが変わってきているらしい。一方で、川口市では河合悠祐に代表されるようなクルド人に対する排斥運動もあるんじゃないのだろうか? 最近のヘイトデモはふんわりした感じなんだろうか?オーガニックな、あるいは、安倍昭恵的な感じだろうか?初期の参政党のような感じかもしれない。ただ、そういうのはあんまり長続きしないような気もする。
 
10月31日(金)
とりあえず、会ったのが成果。それ以上でもそれ以下でもない。可もなく不可もなく。 
 
10月はあっという間だった。寝てばかりだった。仕事以外の時間はほとんど寝てばかりだった。夏の疲れで本当によく寝た。ただ、これだけ寝てもまだ完全に疲れがとれていない。 さて、今月は石破政権が倒れ、高市政権が誕生した。そして、自公連立政権が終わり、自維連立政権が誕生した。ただし、維新は閣外協力とやらで、閣僚には入っていないらしい。維新にとっては、なんのための連立かよく分からない。高市政権が今後どう動くかはまだ見えてこない。ただし、トランプへの土産を作ってしまったので、その尻拭いとして国民にツケが回ってくるだろうことは予想できる。ところで、米国もオカシクなっている。報道がオカシクなっている。自由の国・米国はどうなってしまうのだろうか?心配だ。
 
結局、中産階級の減少が根本原因だと思う。リベラルが不人気なのも、中産階級が減少して、多くの人々が貧しくなったからだと思う。余裕があればリベラルでいられるが、余裕が無くなったので人々は自分に分け前をよこせと要求してくる。あるいは、自分たちと異なる他者を排斥しようとする。中産階級の減少はトマ・ピケティが指摘しているように、戦後すぐには中産階級が増えるが、その後はだんだんと資本家が富み、労働者階級は取り分が減るのだろう。今回は東西冷戦が終わり、グローバル化とIT化が進んでいったん先進国は潤ったが次第に収束して、製造業が新興国に奪われて、先進国の労働者階級は次第に貧しくなった結果だと思う。資本主義の仕組み上、仕方のないことかもしれない。しかし、戦争ともなれば犠牲の方が遥かに大きいし、現代のようなハイテク戦争では犠牲者はさらに悲惨なことになる。だから、戦争は不可能だと思いたい。となると、労働者階級は地味に個々で努力するしかないのかもしれない。あるいは、社会福祉政策を重視するような政党を選ぶこともできるが、中産階級の減少は、それだけ労働者階級の知的レベル低下を促す。なぜなら知的レベル向上に使える可処分所得が減るから、必然的に知的レベルは低下せざるをえない。労働者階級の衆愚化は防げない。リベラルにとっては冬の時代になる。振り返れば、オバマ政権時代がリベラルの最盛期ということになるかもしれない。日本も一億総中流の時代が終わり、安い日本に成り下がってしまい、文化も停滞するのだろう。例えば、日本の出版文化はあれだけ多様だったけれど、今後はますます縮小するのではなかろうか?とにかく、この大きな流れは変えようがないように思う。リベラルは絶滅しないように箱舟を作って後世にリベラルの種を残すしかないのかもしれない。
 
 

2025年10月30日木曜日

今月読んだ本2025.10

 
ワイマル共和国』(林健太郎)
 第一次世界大戦後からナチスが政権をとるまでの歴史。大変面白かった。ナチスに似たような右翼政党はあったが、ナチスの方がより馬鹿で過激だったから政権をとれたということらしい。今の時代に読んでおくと大変参考になると思う。
 
 
 『教養としての官能小説案内』(永田守弘) 
日本の官能小説の略史とジャンル解説。ジャンルには流行り廃りがあるらしい。日本の官能小説の特徴としては時代官能小説がわりと分厚く存在することだと思う。それと性器などの名称が独特の言葉で表現されていること、さらにオノマトペが大変発達していることだと思う。
 
 
 『お尻の文化誌』(ヘザー・ラドケ)
お尻に関する歴史の話。サラ・バートマンに始まり、バッスル、フラッパー、フィットネスなど大変勉強になった。キム・カーダシアンやマイリー・サイラスなどあまり知らなかった人物についても勉強になった。なお、お尻に関する名著としては、山田五郎さんの『百万人のお尻学』 がある。洋尻と和尻の違いが分かって長年の謎が解けて大変感動したのを覚えている。
 
 

2025年9月30日火曜日

NEWS2025.09

今週も暑さと疲労でニュースのチェックができなかった。 夏の疲れがそろそろ出てくる頃で仕事を休むひとが出始めるし、仕事のミスも増え始めた。ところで、新米がそろそろ出始めるようだ。しかし、米の価格は高止まりしそうだ。さすがに値段が高くて家計的に苦しいのでカリフォルニア米を買わざるを得ない。栄養価や安全性が気がかりだ。
 
9月7日(日)
石破を辞めさせたい側としては選挙で連敗しているのが、辞めさせる大義名分だったろう。実質的には総裁選の前倒しが武器になったのだろう。というのも総裁選には金がかかるということだと思う。麻生は金があるが、石破は金が無い。だから総裁選となれば石破の負けは確定的だ。ただし、選挙費用に金がかかるというよりは、議員の買収に金がかかるということだと思う。 まあ、自民党内の選挙なので買収が違法というわけでもないのだろうけど。家が資本家の議員ならともかく、そんなに裕福でもない議員はどうやって金を工面するんだろう?まあともかく、権力闘争は金次第なんだろう。
 
9月11日(木)
米国では政治家にならなくとも政治活動が立派な商売になるようだ。 日本ではなかなか難しいと思う。
  
今週も暑くてニュースをチェックできなかった。特に疲労が貯まってきた感じがする。 さて、ニュースをチェックできなかった所為か、だんだん政治への関心が薄れてきている。まあ、リベラル政党が日本には無いようなものだし、政治家も有権者も目先の風向きばかりで動いているだけだし、かといって、日本が変われるのかというと変われそうにないしで、もう政治に関心を寄せてもムダになるばかりで、もっと他のことに自分の時間と労力を投資した方が有用に思えてきたからだ。まあ、完全な無関心ではないが、あまり細かいことまでトレースしても意味無い気がして、おおざっぱな流れだけ追ってればいいかなと思えてきた。
 
9月17日(水)
イスラエルにとっては既定路線だと思う。国際社会がいくら非難してもイスラエルは止まらないと思う。人命を最優先に考えれば、パレスチナ人の難民受け入れを国際社会が加速するしかないと思う。それにしても、これほどの非道をやってのけるとは本当に恐ろしいことだ。 
 
 夏の疲れが出始めている。土曜日は1日中寝ていた。よく寝たものだと思うが、疲れているのは自分でも分かる。それにしても、トランプのアメリカはまるで独裁国家のような体を成しつつある。あの自由の国アメリカでそんなことは不可能だと思っていたのだが、どうやら不可能では無かったようだ。嫌な世の中になってきた。正義が必ず勝つわけではないので、対応策を練らねばなるまい。とはいえ、いずれ歴史が断罪する。そのとき恥じないように道を選択せねばならない。
 
9月21日(日)
英国は偉い。カナダや豪州も。 
 
9月22日(月)
米国は一体どうなってしまったんだろう?こんなこと民主主義国がしちゃいかんと分かるはずなのに。本当に心配だ。 
 
9月23日(火)
とりあえず逮捕されて良かった。統一教会は日本を食いものにしてきたカルト団体で、日本の政界に対して人員を無償提供することで官憲からの追及を逃れてきたと思う。早く無くなればいい。とはいえ、日本市場は統一教会にとって最高に旨味のある市場だから、そう簡単に撤退するとは思えないが。
 
9月26日(金)
へずまりゅうを筆頭とするネトウヨのデマに乗っかった発言だと思う。有名政治家がこの酷いデマに乗っかるというのが恐ろしい。自民党総裁候補が排外主義を煽るのだから本当に自民党というのは酷い政党だと思う。
 
夏の疲れがピークに達している。いや、これからさらに疲れが出るのかもしれない。ただ、なんとなく今年は早めに疲労がとれそうな予感がする。いろいろと工夫をしたのだが、その成果が出るかも。さて、そんなわけでニュースはろくにチェックできていない。米国がおかしいことと、韓総裁が逮捕されたニュースは大きかった。「外国人がシカ蹴った」デマの件は、へずまりゅうが市議会議員に当選していることがおかしい。奈良市民は何を考えているのか。そして、そのへずまりゅうのデマに乗っかる政治家もどうなっているのかと思う。あきらかなレベル低下を感じる。「社会を壊そう、社会を悪くしよう」としているとしか思えない。ヤケをおこしたか、ふざけて投票している有権者が多いとしか思えない。そして、それに乗っかるポピュリズム政治家も酷い。 そんなことをすれば社会が悪くなるに決まっている。自分で自分の首をしめるようなものだ。後の世代のことも考えて行動してほしい。
 
 

2025年9月28日日曜日

今月読んだ本2025.09

 
革命と戦争のクラシック音楽史』(片山杜秀)
 ベートーヴェンをクライマックスに置いたクラシック音楽史。また、フランス国歌『ラ・マルセイエーズ』の解説がとても勉強になった。
 
 
ナポレオン』(杉本淑彦)
ナポレオンの生涯を扱った新書。副題の「最後の専制君主、最初の近代政治家」が鍵概念だろう。ただ、ナポレオンの人となりについては、今ひとつだったかもしれない。それは史実を重視するために、あえて人となりを描かなかったのかもしれない。人となりを知るために、まとまったナポレオンの伝記を読んでみたくなった。


ハーレクイン・ロマンス』(尾崎俊介)
ハーレクイン・ロマンスなるものを書店で時々目にすることがあったが、中身は全然知らなかったので、何気なく知りたくなったので本書を読んでみた。ハーレクイン・ロマンスの歴史や界隈の構造が分かって勉強になった。面白かったのは、ハーレクイン・ロマンスを読む女性読者の気持ちが分かったのが良かった。また、作家の創作ルーチンも面白かった。それと人工知能を使ってハーレクイン・ロマンスを書こうと思えば書けるが、人工知能だと作家と読者の交流が生まれないので、結局、人間が書かないと売れないという話も面白かった。


ファニー・ヒル』(ジョン・クリーランド)
18世紀英国の性愛小説とのこと。両親を亡くした娘フランセス・ヒルが仕事を求めてロンドンに出てきて、ひょんなことから娼婦になって、様々な性体験を経て、幸せな家庭を築くという物語。 とにかく、ポジティブシンキング、セックスポジティブで暗さを感じさせない物語だった。最後に悪徳よりは美徳が優れているのだと自説を主張して終わる。しかも節制も説いたりする。とにかく、主人公のアッケラカンとした明るさがあって、楽しい読書体験だった。
 

2025年8月31日日曜日

NEWS2025.08

 
8月2日(土)
大変面白かった。新自由主義右翼に裕福なひとが多いのには驚いた。 中間労働者階級がアンダークラスに転落する可能性がある話は納得だった。かく言う私もアンダークラスに該当するのだが。まあ、私は特殊なんだと思う。橋本先生の警鐘は真っ当だが、多くの人たちは社会を変える努力よりも、自分の家族だけは転落しないように努力すると思う。
 
8月8日(金)
 本当に酷い話だが、予想はできた話だと思う。とにかく、人命が最優先されるべきだ。パレスチナの難民を他国は受け入れるべきだ。 躊躇していれば、それだけ人命が損なわれる。
 
今週も暑くてニュースをチェックできなかった。広島の平和記念式典での石破首相のスピーチが注目されたようだった。正田篠枝さんという原爆歌人の短歌が引用されたようだ。
 
国会の参院予算委員会でれいわ新選組の伊勢崎賢治と石破首相の間でやりとりがあったらしい。 日米地位協定に関するものだったらしい。伊勢崎賢治が当選したことは大きい。
 
日本の課題は経済だと思う。資源のない国・日本は技術で競争するしかないというのが私の世代の考えだと思う。その考えは今もあまり変わらない。技術に加えて、アニメも含めた日本文化というコンテンツで勝負するのもありだとは思う。いずれにせよ、技術力や文化力を培うには人材育成が重要だと思う。そのためには教育を充実させることだと思う。 その一方で、経済格差を是正するためには再分配が大事になってくる。防衛費ばかり増額して本当に大丈夫かと心配になる。防衛費を増額しても意味は無くてムダだと思う。もっと教育や研究開発や再分配に回すべきではないかと思う。
 
宗教の力は弱くなったが、デマや陰謀論が横行するようになってしまった。拡散はSNSの力が大きい。SNSで拡散するのは収益があるためだ。デマや陰謀論を拡散するSNSにはペナルティが課されるべきだと思う。
 
8月13日(水)
この件に関してはグレたさんは偉い。
 
今週も忙しさと夏の疲労でニュースをチェックできなかった。世間はお盆休みだったかもしれないが、私はずっと仕事だった。疲れていたのでYouTubeで戦後80年を期して、日本の戦争の歴史についての番組をいくつか見た。その中で菅野完氏の「江口圭一『十五年戦争小史』読書会」という番組が面白かった。あまりに長時間なので部分的にしか見られていないが、面白く見れた。いつか読んでみようと思う。
 
ちなみに私の戦争観は以下のようなものである。まず、国内からの改革は無理で満州国を建国して外から日本を改革しようとした石原莞爾が満州事変を起こした。満州を占領することには成功したが、石原はすぐに左遷させられてしまい、外からの革命はあっさり挫折してしまう。かわりに岸信介など弐キ参スケが満州国の利権を得ることになる。この満州国の利権が捨てられないために日本はずるずると戦争を続けてしまう。一方、陸軍は石原莞爾の真似をして無謀にも日中戦争を始めてしまう。しかし、日中戦争は泥沼化していつまで終わらない戦争になってしまう。そして米国から経済制裁を受けた日本は石油資源を求めて太平洋戦争を始めてしまう。真珠湾攻撃は成功するものの、その後、米国の潜水艦攻撃によって輸送船は尽く沈められ輸送は完全に失敗する。そして、ミッドウェー海戦以降、負け続け、日本本土に空爆を受け、原爆も落とされ、満州ではソ連も参戦して敗戦となる。早い段階で日本はこの戦争に勝てないと分かっていたにも関わらず、誰もこの戦争を止められなかった。止められなかった理由は各人の保身が優先したためだ。誰も責任をとりたくなかったのだ。その中には満州の利権を手放せなかったというのも含まれる。日本人はいったん利権が生じるとなかなか手放さない。そして、止めるとなると誰が責任をとるのかとなるのだが、誰も責任をとりたがらない。そのため、ずるずると続けてしまう。そのずるずると意思決定ができない間に多くの人たちが死んでいったのだが・・・。この意思決定の出来なさは今も変わらない日本人の性質だ。それから話は戻るが、満州事変を起こした理由だが、農村の疲弊がある。農村は最も遅れた産業として取り残された。多くの農民は小作人となり地主に利益を吸い上げられた。農村の女性は女工になるか女郎になるかだった。若い男性は徴兵された。そのため農村は疲弊し悲惨な状況になった。そういった故郷をもった兵士たちの不満を将校たちは解決するために満州事変を起こした。2.26事件を起こした皇道派も同じだ。そのような社会背景があったために軍部が暴走したのだ。ただ、軍部の暴走を可能にしたものに、軍部が持っていた強力な権限がある。それは統帥権と軍部大臣現役武官制だ。統帥権は戦争を遂行する権限で、陸軍参謀総長と海軍軍令部総長が事実上持っていた。軍部大臣現役武官制は軍事予算に不満があるなら内閣を解散できるという権限だ。実際、予算が不満で内閣を解散させている。それらの権限を作ったのは山縣有朋だ。国家の三権に対して、軍部が三権から独立して権限を持っていたのだ。そんなわけで日本は軍部が暴走しやすい構造になっていたのだ。付け加えて言うなら、天皇制も問題だ。大日本帝国憲法は欽定憲法であり、立憲君主制だ。しかし、明治維新を見ても分かるように、天皇は担ぎ上げられただけで、自ら官軍を率いて江戸幕府を倒したわけではない。天皇はお飾りとしての君主、つまり、実力のない君主だ。そのような君主が臣下の暴走を止められるはずがない。実力のない天皇が一番に優先するのは自らの生き残りだ。つまり、臣民よりも天皇家を優先する。たとえ臣民を犠牲にしてでも、自分より強い臣下の暴走を見過ごすかわりに、自らは生き残る。いわば保身の塊なのだ。そのような立場の者を国の意思決定の最高機関に据えておくのが間違っていたのだ。結局、ここでも天皇という立場から得られる利権とその保身が戦争を止められなかった原因、間違いを正せなかった原因になっているのだ。さらに付け加えると、当時の日本の民衆も利権と保身の連鎖に加わっていたのではないか。さて、今も日本社会の至るところに同じような利権と保身が見られるのではなかろうか?日本人は戦争に負けたが、その本質は今も変わっていないのではないかと思う。
 
 今週も暑さと忙しさで疲れてしまってニュースのチェックをまったくできなかった。ただ、最近、ひしひしと感じるのは、橋本健二さんの『新しい階級社会』という言葉で、まだ当該の書籍を読んではいないのだが、確かに格差が固定して階級社会が到来するのを予感している。資本家階級と労働者階級。そして労働者階級も正規社員と非正規社員で分別されて、ミドルクラスとアンダークラスになるということなのだろう。それはまったくピケティが著した『21世紀の資本』が示した未来と一致すると思う。20世紀初頭は地主階級などの古い貴族階級が新興ブルジョワなどの新しい資本家階級に追い抜かれていったが、その後、二度の世界大戦によって、社会は大きく揺さぶられた。ピケティの示した戦間期・戦後初期だけ例外という奴だ。その間、国家社会主義や共産主義が資本主義に取って代わろうと試みられたが、いずれも成功しなかった。ソ連や中国などの共産主義では官僚が特権階級となって格差社会の上位を占めることになってしまった。だから、今後も何らかの社会主義が提示されたとしても、結局は新たな階級社会を生み出す20世紀の二の舞いになると思われる。だから、資本主義を修正しながら進めていくしかないのではないかと思う。そうなると、教育や再分配が政策の焦点になると思う。それでも、格差の固定化は大きくは是正されないとは思うが・・・。さて、アンダークラスは知的水準もどんどん低くなると思う。なぜなら自らの教育に自己投資する余裕がないからだ。普通にアンダークラスに知恵があれば再分配の政策を支持するはずだが、残念ながらそうはならない。むしろ、感情に訴えるような政策に傾きがちになる。トランプ現象はまさにそういった現れだと思う。アンダークラスに深慮遠謀などないのだ。リベラル派にとって悩ましいのはアンダークラスのそういった性質だと思う。アンダークラスに真っ当な政策を説いても理解されないのだ。それどころか、格差解消のための本質的な議論に届く前に、陰謀論やデマなどの本筋から外れた問題で時間と労力を削がれてしまう。だから、この格差の流れ、階級社会への流れはなかなか変えられないと思う。今、日本で起こっているのは一億総中流から、階級社会への移行なのだと思う。そして、ミドルクラスもいつアンダークラスに転落するか分からない恐怖がある。アンダークラスは孤立した個人がどこまで生きていけるかで精一杯だ。家族を安定して形成していくのは困難だろう。ところで、日本の資本家階級が欧米の貴族のようになれるかどうかは分からない。日本は日本文化という独特の文化体系を持っている。しかし、決して上品とは言い難い。もっとも欧米の資本家階級も、皆が皆、貴族のような上品さを持っているとは限らない。日本の資本家階級が欧米の資本家階級のような貧困層に手を差し伸べるような優しさは持ち得ない可能性が高い。欧米の貴族が貧困層に施しをするのと違って、日本の貴族は逆に貧困層を踏みつけにするような気がする。さて、私の好きな歴史ドラマ『ダウントン・アビー』では貴族の時代が終わって市民社会の時代が到来するのを予感させたが、今、私たちが生きている時代は、その逆で、市民社会が縮小して貴族が生まれる階級社会の到来を予感させる。私の好きなSFアニメ『銀河英雄伝説』では銀河連邦から銀河帝国に時代が逆行するが、まさにそれと同じことが世界中で起ころうとしていると感じる。そして、アンダークラスこそ、独裁者の到来を望んでいるのではなかろうか。だが、それは暗黒の時代だということは肝に銘じておかねばならない。
 
8月27日(水)
NoHateTVでよく取り上げられていた長生炭鉱の件で、遺骨が発見されたらしい。とりあえず、成果が出て良かった。ただ、私自身は遺骨収集自体にはあまり興味が持てない。遺骨収集に意味が無いわけではないが、意味を過大にしすぎるのも良くないと思う。
 
今週もニュースのチェックができなかった。暑さと疲労でかなり心身にストレスを感じている。8月も終わりだが、暑さが一段とキツくなった。政治に関しては政治家が国民の生活苦を放っておいて自分たちの権力闘争ばかりやっているように感じられる。また、保守も外国人の脅威ばかり言っていれば人気がとれると思っているようだ。その一方で、人々の生活はますます苦しくなっているように思う。余裕が無くなって理想を掲げる余力も無くなりつつある。余力が無くて学ぶ機会さえ無い若者がどんどん増えているように思う。 市民社会を支える基盤がどんどん無くなりつつある。日本の未来は暗い。

2025年8月30日土曜日

今月読んだ本2025.08

前回読んだ片山杜秀さんの本が面白かったので、今月は本書を読んでみた。クラシック音楽から見た世界史、世界史から見たクラシック音楽史といった内容で、大変面白かった。片山さんの単著では、この本が一番読みやすかったかもしれない。
 
 
クロムウェル』(小泉徹)
クロムウェルについて知りたかったので読んでみた。しかし、残念ながら私の知識不足で理解不足になったかもしれない。 それでも、クロムウェルが兵士たちから信頼をかち得た理由が分かったのは良かった。
 
 
『バレエ101物語 新装版』
 積読解消のために読んだ。著名なバレエ作品のストーリーが分かるので大変重宝する本でした。ひと昔前と違って、ネットで検索しても、作品の写真や動画も豊富になったので、本を出発点としてさらに深く知ることができるようになった。例えばサブスクサービスが普及したことで音楽を勉強しやすくなったと思う。ひと昔前はクラシックやジャズを勉強しようと思っても、そんなにたくさんレコードやCDを買えないし、ラジオをエアチェックするのも大変だったと思う。それがサブスクサービスが始まったことで手軽に聴けるようになった。さらにYouTubeでも簡単に鑑賞できるようになった。なので、本で紹介されている作品もすぐに聴こうと思えば聴けるようになった。本当に便利な時代になった。バレエもネット上のコンテンツが増えたので本当に手軽に勉強しやすくなったと思う。
 
 
 
 
 

2025年7月31日木曜日

NEWS2025.07

 
7月4日(金)
全部は見てないが、参政党について勉強になった。 「非科学・極右・排外・陰謀・差別」というキーワードが掲げられていたが、的を得ていると思う。ただし、知的レベルの低い人には参政党はウケると思う。日本人には陰謀論を真剣に信じる人がいて私も時々驚かされる。当人たちが黙っているから気付かないが、話させると実は陰謀論者だったりする。だから、意外と参政党支持者は多いと思う。冷戦が終焉する前は政治に関心がある層がいて、それなりに勉強する人がいたが、冷戦が終焉した後は政治に無関心な層が増えて、なおかつ勉強するための資料も不足気味になった。そのため、政治に対する知的レベルが低下したと思う。昔は迷信を信じる人がいたものだが、今は迷信に代わって陰謀論を信じるようになってしまった。宗教の世界ではオウム真理教というカルト教団が悪い事例として歴史に名を残したが、政治の世界では参政党というカルト政党が悪い事例として歴史に名を残すかもしれない。(そう言えば、統一教会と自民党安倍派との癒着はどうなったのだろう?)
 
今週は暑くて暑くて生きているだけで精一杯だった。ニュースのチェックどころではなかった。当分、この調子が続く感じだ。 
 
最近、ブログサービスの閉鎖が多いように思う。1995年からネットの時代が始まって、ホームページの時代、ブログの時代、YouTubeの時代に移り変わってきたと思う。ちなみに裏ではポッドキャストの時代が並走していたと思う。ポッドキャストは政治や宗教のジャンルが強いようで、日本ではマネタイズがまだ難しいのかもしれない。日本のブログのマネタイズは始めは広告収益だったが、今はnoteという有料記事に移り変わったのかもしれない。ところで、ネット時代以前の日本では、書籍や雑誌による出版の時代が長らく続いていて、多様な読者層を形成していたと思う。 その後、テレビの時代が到来して一億総白痴化とか言われたが、テレビ自体も次第に多様化していったと思う。しかし、日本経済が衰退しはじめると、テレビの多様性も縮小していった。なお、ラジオは細々と続いているが、ポッドキャストとの境界が曖昧になりつつあるように思う。さて、Z世代はYouTubeやTikTokのような動画の世代だ。書籍や雑誌、テレビやラジオ、ブログをあまり知らない世代ではなかろうか?日本の強みは書籍や雑誌のような出版の世界があって、知の多様性を確保していたことだと思う。しかし、出版の世界も経済の衰退によって縮小しつつある。テレビは広告収入をネットに奪われて、お笑いで安上がりに作るようになって多様性はどんどん失われていった。YouTubeは確かに便利ではある。動画で見せられる方が分かり易いものもある。しかし、動画だけでは深く理解できないものもある。そういう意味では書籍や雑誌やブログといった文字メディアも絶対に必要だ。YouTubeなどの動画メディアだけに偏るのではなく、ホームページやブログや書籍や雑誌やポッドキャストやラジオやテレビなど多様なメディアがあった方が良いと思う。確かにブログ運営会社はボランティアでやっているわけではないので、赤字が続いているのにブログ運営を続けていくわけにはいかないだろうけれど、かといってブログが消滅してしまっていいというのも違うと思う。エシカル消費ではないが、人々は知の基盤を守るためにも、もっとブログを活用するように意識して欲しいと思う。
 
 
7月8日(火)
参院選を挟んでいるから交渉はどうなるのか?交渉は参院選の結果が出てからか、もしくは産業界からの要請があるか否かかもしれない。
 
 ネット時代になって選挙でデマが広く流布するようになってしまったなあ。誰かを悪者にして溜飲を下げるという悪い構造。スケープゴート。
 
7月10日(木)
「参政党は極右だ」とハッキリ言っているのは正しい。 
 
 
 今週も暑くてキツかった。ニュースのチェックもまったく出来なかったが、私のYouTubeで見る限り、リベラルは参政党に関する話が多かった。参政党に対する私の印象はオーガニック極右だったが、彼らの憲法草案は極右そのものだった。まあ、私に言わせれば、天皇制がある限り、日本はいつでも極右政権・全体主義国家になりうると思っている。逆に天皇制が無くなって初めて日本は国民主権の民主主義国として動き始めると思う。しかし、日本から天皇制が無くなることはないと思う。第二次大戦が終わったときに天皇制を廃止していれば良かったのだが、米国はそうはしなかった。もし天皇制を廃止できるとすれば、第二次大戦と同じく外国勢力が日本を打倒したときだと思う。日本自らが天皇制を廃止することは不可能だと思う。そういう意味では、日本は保守的な国で、民主主義からは程遠い国、全体主義国家に向かいやすい国なのだと思う。だから、日本のリベラル派は日本政治で与党になるなんてことは極めて低い可能性だということを心得ておかねばならない。結局、リベラル派は野党として、どれだけ保守勢力の暴走に対して足止めできるかが、リベラル派の役割だと認識せねばならないと思う。それから、天皇制を廃止できないまでも、天皇制を換骨奪胎する裏技としては、欧州の王室と婚姻関係を結ぶことかもしれない。例えば、英国王室からパートナーを迎え入れて新しい人種の血を入れれば、少しは変わるかもしれない。まあ、でも、さすがにそれは絵空事過ぎるが。ともかく、日本人は排外主義的・人種差別的な人が多いのは事実だと思う。それとデマや陰謀論を信じる人も相当多いと思う。昔は迷信を信じるひとが多かったが、今はデマや陰謀論を信じるようになってしまった。日本人は核心部分が空っぽな人が多いのだ。日本では哲学や基礎科学は生まれなかった。応用はするんだけれど。要は物事の本質に無関心だったり無理解だったりするのだ。「土用の丑の日」のように無根拠なものでも信じて定着してしまう国なのだ。
 
7月14日(月)
中国らしい一斉摘発。政権の意向でいかようにでも変わるのがなんとも全体主義国家。酷いよなあ。 そういえば、なぜ女性はBLを好むのか、いまひとつ分からない。いつか研究書を読んでみたいなあ。
 
今日は参院選の日。投票はお昼頃に済ませた。ニュースによると投票率は高いらしい。恒例だが、私の応援した候補はいつも落選になる。まあ、住んでる地域が保守王国だから仕方ない。 ところで今回はNoHateTVの影響で比例の投票先をいつもと変えた。なので、落選しちゃうかもしれない。まあ、ガタガタ言わずに夜の開票結果を待つことにしよう。
 
 参院選の結果について。保守の勝利、リベラルの敗北。既存政党の敗北、新政党の勝利。公明党の敗北は池田大作の死去が大きな原因だろうか?同時にそれは自民党を支えてきた公明党の弱体化が今回の自民党敗北の遠因だろうか?自公の過半数割れというが、得票を伸ばしたのは参政党や国民民主であって、それは保守を意味する。参政党などは自民党よりもさらに右よりだ。国民民主は目先の風向きに敏感なだけで確たる信念はない。立憲は伸びてない。横ばいだ。共産や社民は議席を減らしている。全体の投票率はほぼ同じようだ。ということは無党派層の傾向としては右傾化ということだろうか。まあ、そもそもこの国の多数派は保守が大半だということだろう。リベラルは少数派なのだ。
 
今週も暑くてニュースをチェックできなかった。ちなみに「石破首相が退陣する」という誤報があったらしい。逆に「石破、辞めるな」デモもあったらしい。今週も私の興味としては参政党に関するニュースをYouTubeで見ることが多かった。私の結論としては、参政党はオーガニック極右ということになる。そして、日本には参政党を支持する有権者が一定数いるということも分かった。ひと昔前にスピリチュアル系が大流行したことがあった。細木数子や江原啓之らの書籍が書店を賑わしていた。要はオーガニック極右を支持する人たちは、そういったスピリチュアル系が好きな人たちだと思う。私には、なぜ細木数子や江原啓之が人気があるのかサッパリ分からなかったが、根底には日本人の独特な宗教的な素養があるのだと思う。現在の日本は古くからある伝統的な宗教は力が弱くなってしまったが、新興のスピリチュアル系が代わりに大きな力を持つようになったのだと思う。そして、それは装いを変えている。ニセ科学や陰謀論などに装いを変えている。デマを信じるというのもそれに類すると思う。小難しい理屈よりも、分かりやすい耳障りのよい物語に惹かれるのだと思う。そういったスピリチュアル系の人々は時代や世代によって増減はあるだろうけれど、一定数を占めるのだろうと思う。そして、そういったスピリチュアル系の人々は基本的に保守に流れやすいと思う。ただ、参政党についてちょっと気になるのは、その思想があまりにも安倍派に似ていることだ。いや、もっと言えば、統一教会に似ていることだ。参政党のさや氏が「私をお母さんにしてください」と言ったそうだが、この感覚はまさに統一教会そのものではないかと思う。統一教会は、今、自民党からは締め出されているだろう。だが一方で、統一教会から見れば、日本市場は大きな稼ぎ頭であることに違いはない。統一教会にとって日本は大変大きな収入源であるはずだ。だから統一教会が日本市場からみすみす撤退するというのはあり得ないように思う。今までと同じようにいくつものダミー組織を通じて日本市場に働きかけてくるのではなかろうか?だから、参政党の背後に統一教会が蠢いていてもおかしくはないと私は思う。この考えは陰謀論めいていてあまり好ましくはないが、しかし、統一教会に関しては警戒を怠ってはならないと思う。
 
さて、一方、リベラルは今回の参院選でどうなったかというと、立憲は横ばい、共産・社民は減少。リベラル全体では下降傾向だ。ひと昔前は「風を吹かせる」といって、選挙で無党派層が投票に行けば、自民党が得票を減らし、民主党が得票を伸ばすと信じられていた。しかし、今回の参院選で分かったのはもはやそうはならないということだと思う。たとえ風が吹いたとしても、得票を伸ばすのは保守の新興政党だったりする。そもそも参政党に投票するような有権者はリベラルには変わりそうにない。一度や二度はそのときの気分でリベラルに投票するかもしれないが、継続的にリベラルに変わるとは思えない。 リベラルは今まで支持者を増やすのに、主に風を吹かす的なアプローチをしてきたが、そういったアプローチではリベラル派を増やすのは難しいのではないかと思う。もっと違ったアプローチが必要なのではないかと思う。それはもっと地味で地道なアプローチになると思う。保守のような派手だったりノリが良いというようなアプローチでは、リベラルは増やせないと思う。保守のようなやり方は一挙に大量に保守派を増やせるかもしれない。しかし、リベラルが同じような手法をとっても一時的には増えるかもしれないが、すぐに他所へ行ってしまう浮動票にしかならないと思う。リベラル派を増やすのは、バーニー・サンダースなどがやってきたような地味で地道な啓蒙活動になると思う。リベラル派を性急に増やすことはできない。歩みは遅いが一人ひとりが強固なリベラル派になるような増やし方しかないと思う。
 
今月は暑くてニュースのチェックができなかった。とにかく、参院選と参政党が今月の話題だった。参政党は極右なので要注意なのだが、雨宮処凛さんが言っていたが、「神谷宗幣の表情管理が完璧だ」という言葉が印象的だった。参政党を支持するような人たちは言葉の意味よりも外見に影響されるような人が多いのだろうなと思った。また、参院選の結果から立憲・社民・共産がますます先細りしそうで心配になった。それから、石破おろしについては、特に興味が無かった。「石破辞めるなデモ」は意外だったが、その気持ちは分かる。 「夏は石破おろしではなくて、大根おろしだろう」とつい言いたくなった。
 
最後に忘れてはならないのは、イスラエルによるパレスチナ人の虐殺がますます酷くなっている。しかし、いくらイスラエルを非難しても、イスラエルがその非道を止めるとは思えない。人命が最優先ならばパレスチナ人の難民を一人でも多く受け入れるべきだと思う。 
 
 

2025年7月30日水曜日

今月読んだ本2025.07


フランス料理の歴史』(ジャン=ピエール・プーラン、エドモン・ネランク)
 先月読んだ『レストランの誕生』だけだとごく限られた範囲での歴史だったので、もう少し通史を知りたくなったので本書を読んでみた。しかし、専門用語が多くて自分がどこまで理解できたか怪しい。元々、料理学校の生徒のための教科書のようで、一般人が読むのはちょっと辛いと思う。ちなみに歴史ドラマ『ダウントン・アビー』を見ていたので英国貴族の食事については分かりやすかったので、フランス版のそういった歴史ドラマがあったら良いなと思った。やはり、視覚的に見れた方が分かりやすいと思う。また、メートル・ドテルという給仕係みたいな役職があるらしいが、それも見た方が理解しやすいように思う。
 
 
 
恋愛と贅沢と資本主義』(ヴェルナー・ゾンバルト)
著者の主張である「資本主義とは愛妾経済なり」を確認するために読んでみた。主にフランスのことだと思う。逆に英国なんかはマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が当てはまるのではなかろうか。まだ読んだことはないのだが。
 
 
 
 
『アジア舞踊の人類学』 (宮尾慈良)
積読解消のために読んだ本。随分以前に購入したがずっと積読になっていた。人類学的なアプローチになっていて、著者がアジアの各地に赴き、民族舞踊を実際にフィールドワークした記録になっていて大変貴重な体験だったと思う。 ただ、全体として取りとめが無いような気もする。やはり、舞踊も映像でまず見てみないと理解が始まらないように思う。
 

2025年6月29日日曜日

NEWS2025.06

 
6月3日(火)
新しい韓国大統領が決まった。李在明(イジェミョン)という人らしい。よく知らないが、理想主義者というよりは叩き上げ的な印象がある。 私としては、リベラルにもっと他の人材がいなかったのかなあという気がしている。
 
長嶋茂雄が亡くなった。私自身は彼の現役時代を知らない。まだ幼かったので見たかもしれないが分かっていない。一方、王貞治は記憶に残っている。756号ホームランもTV放送で生で見たように思う。 長嶋茂雄については監督時代を少し知っているくらいで、打って勝つチーム作りで、ここぞというときは勝負に出る感じで、観客が見ていて面白いゲームをしようとしていたように思っている。それまでの巨人はとにかく勝つことが第一で面白さは二の次だったように感じていたから、それ自体は良かったように思う。ともかく、日本人には珍しいタイプの人物だった。合掌。
 
6月5日(木)
天皇が沖縄を訪問。愛子さんも同伴とのこと。一泊二日の日程。ふむ。 
 
6月6日(金)
いずれは仲違いするだろうと、みんな思っていたと思う。ただ、この手のひとたちは利害が一致すればすぐに手を結ぶから、今後、どうなるかは分からない。ただ、周囲のひとたちは振り回されるだろうと思う。生活がかかっている職員などにとっては迷惑だろうと思う。 
 
 
6月10日(火)
『Family Affair』とかが有名らしい。 
 
6月11日(水)
これは玉木氏が酷い。ただ、山尾氏も政治家を引退すると宣言したはず。 まあ、誰しも心変わりはあるから仕方ないけど、有権者が果たしてそれをどう評価するか。不倫については私は特に問題視はしていない。ただ、不倫相手の妻が自殺している。そういった経過があるので、政治家をするのは辛いと感じる。
 
戦争の反省に基づいて作られた日本学術会議がこういう形で終わっていく。 
 
支出を削ろうとしているとしか思えないなあ。 
 
6月12日(木)
内戦にならなければいいが。ただし、悪いのはトランプ。
 
トランプなんかに負けるな、カリフォルニア! 応援しているぞ!
 
合掌。 
 
移民・税関捜査局(ICE)の酷さが分かって大変勉強になった。 
 
6月13日(金)
大手メディアがファクトチェック機能を作るのは良いことだと思う。
 
6月14日(土)
イスラエルが、ネタニヤフが悪いのだが、戦争して喜ぶのもネタニヤフだろう。なんか、嫌な展開だ。 
 
 
今週は音楽業界の超有名人が二人亡くなった。スライとブライアン・ウィルソン。音楽に疎い私でも少しは知っている。
 
トランプのカリフォルニアへの派兵が気になる。カリフォルニアといえば、リベラル勢力の牙城だ。トランプはそこを狙って何やら画策するのではないかと注意が必要だ。
 
イスラエルはパレスチナを潰す気なのだろう。世界は手をこまねいているしかないのか。私は人命を最優先してパレスチナ人を受け入れるべきだと思っている。イスラエルはパレスチナの土地を奪う気なのは分かりきっている。しかし、土地を奪われまいとして抵抗しても人命が失われては元も子もない。世界や日本はパレスチナの難民・移民を受け入れるべきだと思う。 
 
6月15日(日)
酷い。
 
6月17日(火)
もうG7は要らん。 
 
6月21日(土)
イスラエルは人を殺すことを躊躇しない。何なんだろう?
 
今週は体調を崩してしまったが、それでも仕事はやり遂げた。でも、ニュースのチェックとか全然出来ていない。まだ6月だというのに、かなり疲労が蓄積している。このまま夏モードに突入するのかと思うとちょっと不安だ。 
 
6月22日(日)
実際には投下されたバンカーバスターは14発くらいだったらしい。ところで、バンカーバスターだが、卑近な例で申し訳ないが、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』 に登場した地殻貫徹弾オレンジを思い出した。地殻貫徹弾は地中深くに存在するスカブ・コーラルの核を攻撃するために使用された。
 
6月24日(火) 
イランとしてはきっちり同数のミサイルを打ち込んで報復とした。実にきっちりした対応ではある。
 
イスラエルは本当にムチャクチャする。
 
6月25日(水) 
諸行無常。あれほど栄耀栄華を誇った安倍派がついに解散した。 
 
 
今週から暑かった。まだ6月だというのにかなり暑さで疲労した。今年の夏は相当に暑さ対策をしないとヤバいと思う。ニュースのチェックも後回しにするしかない。トランプが前例のないことをやらかすのだが、疲労のためにそれをトレースする余裕も無い。日本政治もほとんどチェックできていない。参政党が伸びているらしいとチラホラ聞く程度だ。日本人の中には一定数、参政党のような党を支持する層があるだろうとは思う。私の年代からすると社会の知的レベルが低下したように感じられるが、実際にはネットによって可視化されただけとも思える。元々、そんなに知的レベルは高くなかったのかもしれない。単に幻想を抱いていただけかもしれないのだ。とはいえ、YouTubeの時代に移行してから、ある種の知的レベルは低下したように感じられる。ただし、YouTubeによって別の知的レベルは上昇したかもしれない。とにかく、カオスになった、あるいはポストモダンになったと感じられる。そしてそれは仕方のないことだとも思う。むしろ、そのような世界で周りに流されずにどうやって自己実現していくかだろうと思う。ところで、ウェブクリップをPocketからRaindrop.ioに乗り換えた。今のところ良い感じだ。ただ、Pocketのような、よく読まれている、お薦め記事機能が無いのが個人的には残念だ。
 
 

2025年6月28日土曜日

今月読んだ本2025.06

ごまかさないクラシック音楽』(岡田暁生・片山杜秀) 
先月読んだ片山杜秀さんの本が面白かったので、引き続き片山さんの本を読むことにした。それで今回は岡田暁生さんとの対談本を選んだ。クラシック音楽の歴史であると同時に世界の歴史に関する対談だった。歴史好きの私としては大変面白かった。もしかしたら、今年読んだ本で一番面白い本になるかもしれない。ただし刊行自体は2023年5月と2年前の本だけど。
 
 
レストランの誕生』(レベッカ・L・スパング)
レストランの起源の話。 これまで鹿島茂の『デパートの誕生』やフィリップ・ペローの『衣服のアルケオロジー』を読んで、デパートの起源や近代的な服装の起源を勉強したので、今度はレストランの起源について知りたくて本書を読んだ。著者が大変多くの本を読んでいるのが分かる。おかげでフランスの市民社会が形成される過程でレストランが次第に形作られるのが分かる。ただ、かなり局所的な歴史の話だったので、個人的には、もう少し食文化の通史的な知識が欲しいのでフランス料理の歴史の本などを今後は読んでみたい。
 
 
 
妾と愛人のフェミニズム』(石島亜由美)
近代日本における妾と愛人の歴史を扱った話。 制度としての妾や庶子の話は大変勉強になった。ただし、著者はフェミニズムの視点からそれらを捉えている。私自身はセックスワーカーもポリアモリーも一夫多妻制も当事者たちが是とするなら良しとする考えなので、妾や愛人も当事者たちがそれで良いならかまわないのではないかと思っている。ただし、第三者である世間一般人が妾や愛人を差別するというのは問題だと思うし、正妻が妾を下位において人権を抑圧するのであればそれも問題だと思う。とにかく、著者の考えにはやや疑問を感じる部分があった。その疑問は、結局は、資本主義をどう考えるかに行き着くように思う。すべてをカネで考えるのは違うと思うが、かといって、すべてを愛で賄ってカネは排除するというのも理想的過ぎると思う。また、カネの力に対して、ヒトの力が介入するのも逆に言えば権力者の介入であってそれは悪しき社会主義ではないかと思う。自律的な資本主義経済の中でカネ勘定による意思決定の方がまだ個人の自由意志があるのではなかろうか。昨今では、不倫や浮気やセフレが市井にはあるが、それほど悪いものではない気もしている。当事者たちが是とするならそれもアリだし、当事者が否とするなら別れればいい。当事者次第という気がしている。
 
 

2025年5月31日土曜日

NEWS2025.05

 
5月8日(木)
酷いなあ。昔の自民党と比べると今の自民党は変わってしまったなあ。まあ、安倍晋三に責任の一端があるとは思うが、それだけではなくて、皆、自ら進んで変わってしまったんだと思う。
 
核保有国同士の戦争は怖い。
 
5月10日(土)
とりあえず、停戦して良かった。インドとパキスタンが戦争して喜ぶのは中国かもしれないなあ。 

Netflixでもアニメの人気は高いのではなかろうか?動画のサブスクサービスがアニメ業界の救世主になるかもしれない。
 
 
トランプ政治が一進一退しているような印象を受ける。ただ、問題の核心は中国によって製造業を奪われた米国がどうやって製造業(あるいは経済力)を奪い返すかという問題だと思う。ただし、製造業を奪われたのは米国だけではなくて、欧州や日本も同じだ。かつては日本が欧米から製造業を奪っていたのだが、2000年に中国がWTOに加盟してから中国が世界の工場になって経済成長を遂げたのが原因だ。さて、トランプは関税によって製造業の復活を目論んだようだが、上手くいくかどうかは不明だ。経済原理からいって難しいだろう。ただ、少しはそのスピードを緩める作用はあるかもしれない。日本が躍進していた頃も欧米は同じような苦しみに喘いでいた。そして、IT革命によって米国は挽回したと思う。もっと古くは1930年代の大恐慌のときも似ているかもしれない。そのときはルーズベルト大統領がニューディール政策で公共投資をしてなんとか立て直そうとしたが、第二次世界大戦が起きるまでやはり苦しい状況は続いたと思う。結局、この問題は普遍的な問題だと思う。簡単な解決策はないように思う。小さな一つの方策としてはエシカル消費が上げられるかもしれない。消費者自体が自国の製品や消費者自身が好ましいと考える企業の商品を多少割高になっても買うというものだ。とはいえ、全体としては微々たるものにならざるをえないと思う。ただ、エシカル消費の下地として、多様な社会が大前提にあると思う。ところが、トランプの政策は多様性を排除するもので、その点は真逆な方向に向かっている。他国にとってはこれはチャンスで、日本はダイバーシティを推進する方が経済的にも良い効果をもたらすと思う。リベラルは今は試練のときだが、挫けずにリベラルな社会を目指すべきだ。また、中国も今は我が世の春を謳歌しているが、いずれ成長しきったときに問題を抱えることになる。特にインドなど中国の後続になるような大国があれば、今度はインドが中国の製造業を奪うかもしれないからだ。ただ、中国の政治体制が特殊なので中国人民の個人の自由を奪ってでも、何らかの施策が可能だから国家権力を使った力技を行使するかもしれない。とはいえ、あれだけ巨大な人口を抱えた国だから舵取りは難しいと思う。とりあえず、日本は日本独自の文化を持っているので、それを上手く現代の文明社会に折り合うように入れていけば多少は経済に良い効果を発揮するように思う。
 
5月12日(月)
一言でいえば、トランプは中国に負けたのだ。トランプは関税カードでディールを持ちかけたが、すごすごと引き下がるしかなかったということだろう。でも、何が中国を勝たせたかはよく分からないけど。
 
5月14日(水)
遠藤誉さんは健在だったんだ。しかし、彼女の跡を引き継げるような人材はいないんだろうなあ。
 
米中経済戦争は、結局、世界の工場になった中国に製造業を奪われた米国がどうやったら再び米国に製造業を取り戻せるかという問題だろう。答えは簡単ではない。例えば、米国内に工場を建設してもらうしかないが、それで労働者の賃金が良くて豊かな暮らしができるかどうかは分からない。そして、中国自身も経済成長してしまうと今度はインドなど他国に製造業を奪われるリスクが生じてくる。日本のことを思い出して欲しい。日本も経済成長が最高潮に達したときバブル経済が生じて我が世の春とばかり世界中の商品を買い漁った。そして、バブルが弾け、中国がWTOに加盟して中国に製造業を奪われると、日本の名だたる大企業が次々とその仕事を奪われていった。かつて日本企業が90%を占めていた世界市場のシェアが10%以下に落ち込んだ業界もある。中国は国土も人口も巨大だし、政治体制が社会主義だからどうなるかは分からないが、いずれは経済成長が限界に達するだろう。そのとき、今度は中国が日本のようになるリスクもあるのだ。結局、長い目で見れば、世界はフラットに向かう。したがって、産業構造の多様性こそがその地域に住む人々の雇用を守ることになると思う。
 
それから、80年代後半の米国は経済的には日本に製造業を奪われてリストラが横行して暗黒だった。それが回復したのは情報スーパーハイウェイ構想を始めとするIT革命によってだった。IT革命という技術革新が米国経済を救ったのだ。そして、今もGAFAMというIT企業が米国経済を牽引している。しかし、これが不動の地位かというと必ずしもそうではないかもしれない。中国が日本の轍を踏むとは限らないからだ。中国の技術力をもってすれば、米国を凌ぐIT技術を創出する可能性がある。もし、中国が米国の先端技術を上回れば、世界の覇権は中国になるかもしれない。実際、中国はその支配力を全世界に着々と広めている。米国が先端技術でも中国に抜かれて首位の座を明け渡す日が来るかもしれないのだ。中国のような政治体制の国が世界の覇権を握ったら、自由主義の国にとっては恐ろしいことに違いない。日本のような小国は産業構造の多様性によって細々と生き残るだけではなくて、世界の行く末にも目を配らねばならない。米中の争いは人類社会にとって極めて大きな意味を持つことを心得ておかねばならない。
 
ところで、トランプがやっていることのひとつに反多様性がある。端的に言ってレイシズムだ。結局、何をやっているかというと貧困層のガス抜きをやっている。人種差別やジェンダー差別をすることで、貧困層の人たちが被差別者よりも優位であると示したいのだ。愚かな話だ。自分たちが底辺だと思うと耐えられないので、自分たちよりも底辺を作って、そこを攻撃することで溜飲を下げている。結局、トランプたちは何をやっているのかというと、愚民を生産しているのだ。愚民は民主主義の市民社会を求めていない。愚民は王様を求めている。愚民は事実(ファクト)を見ようとしない。愚民は陰謀論という妄想で気分を高揚させる。愚民は科学を嫌い、教育を嫌い、蒙昧な宗教心で物事を見る。恐ろしいのは愚民は再生産されることだ。愚民の親は愚民の子を生み育てる。時間が経過すれば愚民が増殖する恐れがある。そして愚民がある程度多くなると、現代の王様、すなわち、全体主義のカリスマ指導者を求めるようになる。ヒトラーやムッソリーニ、スターリンや毛沢東がどれだけ悲劇を生んだかは、二十世紀の歴史を振り返れば自明のことだ。たしかにトランプを押し出したのは格差社会で貧しくなった人たちだったのだろう。だが、トランプの進めている政策は愚民を大量に作る政策だ。それは極めて危険だということを肝に銘じておかねばならない。
 
5月23日(金)
WebクリップにPocketを利用していたので、Pocketの終了は痛い。代替サービスを探さねばならないなあ。
 
5月26日(月)
日本の最高裁が職業差別を行った。酷い話だ。 
 
5月29日(木)
通信会社と銀行が一体化するのは、ネットでマネーが流通するようになった現代のネット社会では至極当然のことではある。 これまで楽天だけが楽天銀行で先行していたが、ついにドコモも銀行業に参入することになった。KDDIやソフトバンクも追随するだろう。むしろ、今までの大手銀行が生き残りをかけてどう出るかが気になる。私自身はポイ活とかポイント経済圏とかにまったく興味がないのだが、業界としては系列化していくのだろう。
 
そういえば、農林水産大臣が小泉進次郎に代わったらしい。前大臣はなにやら失言があったために更迭されたらしい。とにかく、米が高騰してしまった。果たして米の価格は以前のように下がるのだろうか?それともこの価格が普通になってしまうのだろうか?ここまで長引いているところを見ると、買い占めだけが原因ではないかもしれない。
 
 
 

2025年5月30日金曜日

今月読んだ本2025.05

NHK-FMで片山杜秀さんがパーソナリティを務める音楽番組『クラシックの迷宮』を聴き始めて1年くらい経った。音楽と歴史の勉強になる大変面白い番組である。それでせっかくだから片山さんの本でクラシック音楽についてちょっと勉強してみようと思って本書を買ってみた。内容は片山さんとそれぞれの音楽家との出会いから始まってその解説に至るというもの。 大変勉強になった。面白かったエピソードに、片山さんが中学生の頃に友達の母親からカラヤンのチケットが余っているので薦められたら「カラヤンなんか聴きません!」といって断った話には思わず笑ってしまった。
  
 
新・ラグジュアリー』(安西洋之・中野香織)
ラグジュアリーというとLVMHなどの高級ブランドのことを思い浮かべるが、本書で扱われているのは新しいラグジュアリーなるもの。ウィリアム・モリスやスローフード運動、エシカル消費の話は大変参考になった。それで、日本で当てはまるもので思い浮かんだのが『美味しんぼ』 で出てくる数々の日本の食文化だった。あるいは陶磁器などの骨董品もそうかもしれない。ところで高価なものでなくても、安い瀬戸物でも日本の器はけっこう味わいがあるよなあ。
 
 
 
江戸の春画』(白倉敬彦)
ドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』を観て、春画について知りたくなったので本書を読んでみた。春画入門には最適のテキストかもしれない。著者の考えが私的にはやや引っかかる箇所もあったが、春画というものを知るのには概ね良かった。
 
 
 

2025年5月24日土曜日

金環蝕

『金環蝕』(1975年)
 
YouTubeで映画『金環蝕』を観た。
 
実は子供の頃にTVで放送されているのを観たことがあったが、子供だったのでよく分からなかった。政治の汚職事件を扱った映画だというのだけはぼんやりと理解したように思う。

原作は石川達三で、石川は芥川賞(1935年)を受賞しているが、そのとき落選したのが太宰治だった。また、『生きてゐる兵隊』(1938年)では南京事件に関わる記述があったらしくて発禁処分を受けたらしい。本作は1966年に発表された作品で九頭竜川ダム汚職事件という実際にあった汚職事件がモデルになっているらしい。
 
私の父が石川達三作品のファンだったらしくて、それでこの映画も子供の頃に観たのだと思う。ちなみに父は志賀直哉とかも文章が好きだったらしい。でも、織田作之助なんかも好きだったらしく、物置に単行本が何冊かあったように思う。ちなみに太宰治はあまり好きではなかったのではないかと思う。
 
さて、今回、改めて見てみて大変面白かった。
 
政治家、電力会社、建設会社、新聞社などが、持ちつ持たれつで、金まみれで腐敗していて、いかにも日本的で面白かった。
 
物語は古い世代の石原参吉という金貸しと新しい世代の星野官房長官(東大を出て官僚になりその後政治家になるという典型的なエリート)の対決の話だった。
 
石原参吉を宇野重吉、星野官房長官を仲代達矢が演じていて、対照的で大変分かりやすかった。 それから、神谷代議士を演じた三國連太郎もなかなかいい味を出していた。
 
そして、この二人以外も出てくる男たちが、皆、金に汚いだけでなく、女も妾として囲っていて欲にまみれていて面白かった。また、出てくる女性たちが、皆、色気があって良かった。料亭の座敷、芸者など昭和というか、昔の日本の風情というか、良し悪しは別にして、かつての日本の価値観が流れていて興味深い。まあ、でも、こういうのは失わていくのだろう。
 
それから、石原参吉が政治家たちを脅す材料として、”石原メモ” なる資料がなかなか面白かった。ホント、メモって大事。そして、手帳やノートも。
 
このブログ記事を書くために映画のポスターをネットで探していたら、当時のポスターがとても印象的で、本作の本質をよく表していて大変良かった。このポスターの作者は誰だろうと調べてみたが、結局、誰が描いたか分からなかった。推測だが、作者は美術監督を務めた間野重雄という人ではなかろうかと思う。
 
 

2025年5月17日土曜日

マンジャーレ! ノンナのレストランへようこそ


『マンジャーレ! ノンナのレストランへようこそ』(2025年)
 
Netflixでコメディ映画『マンジャーレ! ノンナのレストランへようこそ』を観た。
 
心温まるストーリーで、仕事のストレスで疲れた私の心には、たいへん心地良い映画だった。
 
「ノンナ」 とはイタリア語で「おばあちゃん」という意味らしい。また、「マンジャーレ」はイタリア語で「食べる」という意味らしい。原題は『ノンナ』で、イタリアのおばあちゃんたちがシェフになって家庭料理のレストランを開店して成功するという物語。ちなみに実話に基づくお話で舞台になったニューヨークのスタテン島に実際にあるらしい。
 
 まあ、物語としてはありがちで他愛のない話。良く言えば安心して見ていられるし、悪く言えば退屈かもしれない。ノンナたちのキャラクターもありがちで、特別際立った感じではない。ただ、出てくる料理がとても美味しそうで見ていて飽きない。見終わるとイタリア料理が食べたくなるし、久しぶりに家庭的レストランに行ってみたくなる。
 
強いて言えば、『ミセス・ハリス、パリへ行く』というコメディ映画に似ているかもしれない。 こちらは時代は1950年代で英国の家政婦が美しいドレスに一目惚れしてパリにディオールのドレスを買いに行くという物語。『ミセス・ハリス』が衣服に対して、『ノンナ』は食べ物という違いがあるけど、どちらも心温まるストーリーで癒やされる。
 
 

2025年5月3日土曜日

春の画 SHUNGA

『春の画 SHUNGA』(2023年)

Netflixで春画のドキュメンタリー映画『春の画 SHUNGA』を観た。
 
このドキュメンタリー映画が作られることになったのには若干の経緯があるらしい。発端はそもそも2015年に英国の大英博物館で春画展があったそうで大変好評だったそうな。ところが、日本で同じ春画展を行おうとしたら国内の美術館からはことごとく断られたそうな。どうやら猥褻ゆえに取り締まりの対象になることを恐れたらしい。ただ、その中で永青文庫というところが春画展を開催して大変盛況だったらしい。 で、そういった経緯を描いた『春画と日本人』というドキュメンタリーが2019年に公開されたらしい。そして、そこからさらに映画『春画先生』と本作『春の画 SHUNGA』が製作されたということらしい。
 
この作品自体は、春画の愛好家たちや版画の彫師や摺師、そして、名作の解説など、春画の世界が描かれている。 名作の解説では、春画が、若干、アニメ化されていて、なかなか見ていて楽しい。春画に書き込まれているセリフも声優によって朗読されていて、それもまたなかなか楽しい。春画入門としては大変優れたドキュメンタリーだと思う。私もちょっと春画について入門書などを読んでみたくなった。
 

2025年4月30日水曜日

NEWS2025.04

 
4月4日(金)
とりあえず罷免されて良かったと思う。 ただ、次の大統領が誰になるかちょっと心配だけど。
 
4月5日(土)
トランプの関税政策は互いにとって良くないんだろうなあ。
 
現時点で3300人以上の死者らしい。実際はもっと多いのだろう。 

4月7日(月)
システム障害が起こると困るなあ、その1。
 
システム障害が起こると困るなあ、その2。
 
けっこう強行軍の日程だったんじゃないかなあ。ということは、天皇自身による希望でこの訪問が組まれた可能性が高いと思う。
 
4月14日(月)
Googleって、すぐにサービスを止めちゃうから心配。モヤモヤするなあ。
 
4月15日(火)
「ショー・ザ・フラッグ」で有名だったと記憶している。その他、戦争孤児を里親として引き取ったりしていたと思う。

確かにAndroidの初期ホーム画面にGoogle検索を表示しておくのはマズいかも。
 
AWSでもシステム障害が発生するんだ。少し驚く。 

4月17日(木)
これはどう読めばいいのだろう?話は単純ではない気がする。
 
4月20日(日)
結婚した人の方が認知症リスクが高いとは、まだ断定はできないと思う。 でも、意外ではある。
 
4月21日(月)
合掌。
 
4月23日(水)
ふ~む。
 
4月24日(木)
ふ~む。
 
4月25日(金)
私は音楽がいまひとつ苦手だった。中高生の頃、私の周囲はほとんどヘビメタファンばかりだった。私はヘビメタはあまり好きになれなかったし、ロックも嫌いではないが好きというほどでもなかった。ポップスも特に大好きという感じにはならなかった。そんなとき転校してきた子がいて、友人になったのだが、その彼が好きなのがYMOだった。彼は坂本龍一が好きで、私も彼の家に遊びに行くと自然と聴かされた。そんな感じで細野さんを聴く機会があった。ただ、もっと後になって、アニメ映画の『銀河鉄道の夜』や『源氏物語』の音楽が印象に深く残っていて、後からそれらを作ったのが細野さんだと知って驚いた。なので、私と細野さんの音楽との出会いはアンビエントが最初に近い。その後、細野さんのもっと若い頃の作品も聴くようになった。ただ、当時の地方のCDショップには細野さんのCDはなかなか置いてないことが多くて入手が困難だった。話が長くなるので、ここらへんで止めておこうと思うが、私が一番好きな細野さんのアルバムは『メディスン・コンピレーション』で、最高に好きなアルバムです。

4月28日(月)
センター長のさじ加減で不支給が2倍以上に変わってしまうのだとしたら、そりゃあ、あんまりだと思う。ただ、その年によって増減はあるのだろうから、検証が要るとは思うが。
 
 
4月30日(水)
図書館については岩波新書『未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告』 が参考になると思う。ただ、町の書店が減っていくのは寂しい。子供の頃の私にとって知らない世界との出会いは町の本屋さんだった。当時の図書館は子供の私には本を見つけにくかった。また、クーリエ・ジャポンの記事『楽しくて、ちょっと変─英国に「文学イベント」のニューウェーブ到来』は町の文化拠点としての本屋さんのひとつの方法として面白かった。
 
今はYouTuberの時代になってしまったが、以前はBlogerの時代だった。Blogerの時代は読書家の時代でもあった。今後はYouTuberの時代が落ち着いて、再びBlogerも地味に復権されたらいいなあと思う。今はBlogが減りすぎだと思う。YouTubeに偏りすぎている。人々がYouTubeの収益に狂奔しすぎたためだ。そうではなくて、YouTubeもBlogも両方がそれぞれのジャンルで普及したらいいと思う。私は読書好きなのでBlogが普及して欲しいと思っている。そして、図書館やミュージアムが地域の文化拠点として地域住民のカルチャーを活性化して、小さな読書会が乱立したり、カフェやレストランで本や映画の話がもっと弾んだらと思う。地味な趣味である読書がもっと普及してくれることを願う。
 
大麻は軽いものばかりと思っていたら、強力なものもあって、そのために様々な弊害を生んでいるということらしい。お酒に例えると、ビールだと思っていたら、ウォッカもあったということらしい。大麻にもアルコールの度数制限のようなものが必要とのこと。物事はなかなか単純には行かないものだ。