日本の財政

このページでは日本が抱えている財政問題について整理します。

1.財政問題
問題点は2つあります。

1つは毎年の国家予算の問題です。現在、歳出約90兆円に対して、歳入は半分が税収で残りの半分は国債で賄われています。つまり、支出に対して、収入である税収は半分しかなく、残りの半分は国の借金である国債で賄っているのです。そして、それを毎年続けているのです。これでは借金は増え続けてゆくばかりです。

図1.20011年度一般会計

そして、もう1つの問題とは、そうやって積み重なった借金、つまり、累積債務残高です。2011年度の国と地方を合わせた日本の債務残高は約1000兆円です。

図2.日本の累積債務残高

ちなみに2011年の日本のGDPが約500兆円ですが、債務残高がGDPの2倍に達しているのは世界でも日本だけです。

このように日本の国家財政は極めて危機的な状況にあります。


2.解決策
図1は2011年度の一般会計です。歳出を見てみると30%を社会保障費が占めています。社会保障費は年金、医療、介護、福祉などの支出です。これらは高齢社会を向かえた日本では増える傾向にあります。また、20%が借金の返済である国債費にあてられています。では、この問題を解決するためにはどのような方法があるのでしょうか?

解決策としては歳入を増やす、あるいは、歳出を減らすことです。例えば、増税によって歳入を増やしたり、年金の支給額を減額して歳出を減らすといった方法です。しかし、増税や年金支給の減額は国民に大きな負担を掛けるため強い反対があります。他の方法としては経済成長やインフレにすることなどありますが、経済成長は簡単にできることではありませんし、インフレはもっと大きな反対があるでしょう。

しかし、このままではいつかは日本の財政は破綻してしまいます。したがって、どのような解決策を選択するにしろ、何もせずにこのまま放置しておくわけには行きません。一刻も早く日本の財政を建て直す政策をとらなければなりません。

2012年4月1日更新