2020年4月30日木曜日

NEWS2020.04


3月29日
ポリエステルの服は、着ているだけで大量のマイクロプラスチックを放出している…
買い物袋有料化で環境意識が高まったのだが、そういえば衣料に使われている化学繊維はどうなんだろう?買い物袋がダメなら、これもけっこう基本的で大事な話だと思う。

4月3日
ABC予想証明、異例の長期検証 数学者も「理解不能」
「なんだかよく分からないがとにかくスゴイ」という感想(笑)。誰か一般人にも分かりやすく理解できる本を書いてくれないものかと期待している。

4月4日
C・W・ニコルさん死去、79歳。全国で森づくりの必要性を伝えてきた
CWニコルさん、亡くなりはったんやなあ。『美味しんぼ』で知って捕鯨問題で外国人でありながら、けっこう深い洞察をなさってはったように思っていた。でも、捕鯨問題で欧米はヒステリックになっているので今は何を言っても難しい的なことを言わはってて、そんなになってるんかとため息をついたことがあったなあ。とにかく、良心的な人やった。合掌。

4月7日
ジョンソン英首相が集中治療室入り、新型コロナの症状悪化
ロンドン市長時代に来日したときは、パフォーマンスとしてラグビーを一緒にしていたように思う。ボールを持ったときの動きがなかなかパワフルで体力がありそうな人だと思ったのだが、そんな人でも症状が悪くなるんだなあ。

「緊急事態宣言」を発令へ、安倍首相が表明。7都府県が対象。東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡(新型コロナ)
緊急時事態がなされた場合、具体的にはどうなるのか、いまひとつイメージが湧かない。とにかく、物流など基本的な生活は同じと考えたいものだが。

4月8日
サンダース氏が撤退表明、米民主党はバイデン氏の指名確実に 米大統領選
サンダースが大統領選から撤退した。大学の学費を無料にするなど社会主義的な政策を主張するなど米国では珍しい人物だった。他にもMMTで経済政策の財源に考えるなど私には突飛に思えた。私はエリザベス・ウォーレンが好ましいと思っていたのだが、サンダースの方が人気があったらしく、それだけ米国の若者の現状が厳しいのだろうと思う。もっともエリザベス・ウォーレンのIT企業分割論は私にはナンセンスだと思えて反対ではあったのだが。いずれにしてもバイデンというあまりパッとしない候補を民主党は選んだのだなあ。魅力としてはバックにオバマが控えているという点くらいで。もっともオバマが現役の大統領だったとき、リベラル派からはやり方が生ぬるいと批判して中庸すぎると言われていたわけだが、米国がこれだけ両極端に分裂している状況では中庸という態度は実は民主主義的には正しかったのではないかと今となっては分かるのではないだろうか。今回のコロナウィルス騒動で米国民も国民健康皆保険の重要性を認識して、右派ももっと中庸になってくれればいいのだが・・・。

民主的に選ばれた為政者は右派と左派の双方の意見をある程度バランス良く取り入れて施策に反映させなければならないと思う。まあ、全部が全部、そうというわけではないだろうけど、ある程度は全体のバランスを考えなければならないと思う。一方の主張だけを取り入れて他方の主張を完全に無視するのではそれは民主主義に反すると思う。実際、トランプなんかはそんな感じだろう。

ところで、そうなれば、リベラル派は常日頃から隣人をリベラルになるように啓蒙してゆくしかないと思う。ま、地道な作業ではあるが。隣人の多くが納得してくれるように啓蒙してゆくしかないんだろうと思う。

4月11日
クラスター対策の次は徹底した検査と隔離しかない・渋谷健司氏(英国キングス・カレッジ・ロンドン教授)×迫田朋子、神保哲生

ウィルスとつきあうしかない、流行の波の第2派第3派がある、自分もいずれ罹るなど、少し長い目線での話がとても良かった。ライフスタイルが少し変わるんだろうなあ。コンピュータウィルスだけではなく、本物のウィルスも常日頃から考えなくてはいけないのだろうなあ。

それと、中国でも再びコロナウィルスが再燃するだろうことは十分に考えられる。あれだけ人口が多いのだから、そりゃもう何度となく流行の波がやってくると思う。となると、日本は鎖国でもしない限り防げないだろうし、経済のことを考えると鎖国なんてすれば経済的な自殺行為に等しいし。早めにみんな罹った方が良いのかもしれない・・・。

4月18日
向こう数年間は周期的なロックダウンを繰り返すことになる可能性も
岩田健太郎氏のとても参考になる話。

4月25日
人類は新型コロナウイルスといかに共生すべきかを考える
山本太郎氏のとても参考になる話。

4月27日
日銀、追加の金融緩和策を決定 国債購入の制限を撤廃
国債購入の制限を撤廃するのは違うんじゃないか?むしろ、どさくさにまぎれて、という感じがする。

4月28日
緊急宣言、全国で延長を コロナ対策諮問委メンバー
延長となれば業界によってはけっこうジリ貧になりつつある・・・。おそらくクラスター潰しで済む程度まで縮小して日常を取り戻し、それでも感染拡大するようならその度にロックダウン(←ロックダウンもレベル1~3くらいあるかも)を繰り返し、ワクチン開発までそれを繰り返すというパターンだと思う。ただ、休業補償が期待できないなら自衛で自己責任で営業してゆくところがそれなりに出てくると思う。パチンコのような業界なら(良し悪しは別に)店名公表などの見せしめもあるかもしれないが、消費者の切実な需要もあるのでそうもいかない面もある。日本政府は国民の空気を恐れているので対応は恐る恐るの後手後手だ。こういう点は日本システムの弱点だなあ。極端なたとえ話だが、日本社会を無菌状態にした結果、その代償として文化は絶滅しました、なんてこともありうる。ずっとそうだけど、日本の意思決定って何だかなあ・・・。

4月29日
ゲイツ氏声明「人類はパンデミックに勝つ」 旭日大綬章
誰が選んだんだろう・・・。ん~、ま、いいけど・・・。

まとめ
今月はコロナ一色だった。4月7日に7都道府県で緊急事態宣言が出て、次いで4月16日に緊急事態宣言が全国に拡大された。実施機関は5月6日までだった。しかし、東京などの感染者数の推移を見ているとどうも終息には程遠く延長される公算が高くなった。ちなみに、私は神保哲生さんのビデオニュースを視聴しているのだが、テレビに比べると一歩先を行っていると思う。例えば、岩田健太郎氏がジョギングは感染のリスクがあると言っていたが、その後、数週間後に山中伸弥教授がマスクの着用を呼びかけていた。それをテレビが取り上げるようになったと思う。その他の情報もビデオニュースが一歩か半歩、先を行っていて、世間のメディアがその後を追いかけるという感じだった。ハラリが言っていたが、ジャーナリズムには十分にお金を払って見た方が良いというのを実感した。(無料のメディア情報には広告主のバイアスや洗脳が潜んでいるリスクがある。)まあ、独立系のジャーナリズムにも人的資金的限界があるだろうから、必ずしも常にテレビよりも上というわけではないと思うが。とはいえ、別の視点を持つという意味でも現代では独立系のジャーナリズムは少なくとも1つは視聴していた方が良いと思う。

それにしても、日本社会というのは本質で物事を考えず、周りの空気を読んで道理ではなく感情で意思決定をしているんだなとつくづく感じた。しかも同調圧力が強く、それぞれが違った選択をして各々が別々の動きをするということが許せない気風がある。そして、すぐ忘れる。怖い社会である。たぶん、何事も極端に表れるんだろうなあ。褒めるときは一斉に褒めるが、貶すときは一斉に攻撃する。一部の人は褒めるが一部の人は批判する、失敗したときは一部の人は批判するが、一部の人は擁護するという、それぞれの道理に従った行動がない。全部良しか、全部ダメ、かの極端になる。政治家が風見鶏になるもそういう国民性にフィットしようとするからとも言える。そういう風潮を変えてゆくには、これまた地道に道理を説いてゆくしかないのだろうなあ・・・。もちろん、道理が間違うこともある。問題は正しかろうが間違いがあろうが、そこに道理があるかどうかだ。道理がないのが一番困る。昔、石原莞爾が東条英機とは議論ができない、なぜなら東条には考えというものがないからだと言っていた。東条は空気を読んで組織を仕切ってトップにまでなったんだろうなあ。そういう意味では意思決定のプロセスをしっかり残すように公文書管理を拡大して緻密にしなくちゃいけないんだろうなあ。