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2010年5月2日日曜日

ミドルセックス大学哲学科の件

話は違うがミドルセックス大学哲学科の件。経済的余裕があるのであれば、残した方が良いと思う。だが、財政難でどうしても避けられないのだとしたら、どこか学部を取り壊すしかないのだろう。そのとき、どの学部を潰すのか・・・

ミドルセックス大学にどういった学部があるのか知らないが、哲学科よりは神学部を潰した方が良いように、医学部よりは哲学科を潰す方が良いと、普通は考えてしまう。やはり、社会にとって貢献できる学部を残すべきだとは思う。また、需要がある所が残るだろう。哲学科に学生が集まっているのだろうか?

だから、どこを潰して、どこを残すかをよく話し合わねばならないと思う。そのとき、相対評価が重要になってくると思う。なぜなら、どこかを潰さなければ成り立たないという台所事情があるだろうからだ。だから、あまり事情を知らない部外者が興味本位で意見するのはちょっと気がひける。

また、本当に潰さない努力をしたかどうかもある。全職員の給料を下げるという方法もあるだろう。ただ、哲学科を嫌いだから狙い撃ちしたというわけではあるまい。文学部なんて名前を変えるか潰されるかは、とっくの昔に終わっているかと思っていた。

ともかく、このように大学から人文系の知がどんどん追い出されるのは目に見えているし、また、学生も人文系を学ぼうとは思わないだろう。嫌いだからではなくて、社会に出たときに専門的に役立たないからだ。それは仕方ないだろう。だから、ある程度、大学から退去させられても仕方ないと思う。

だからといって、知が断絶してしまってもいいというわけではない。確かに大学から追われれば、学問のクオリティは下がるだろう。でも、市井でも何とか、知が生き残る道はあると思うし、探さねばならないと思う。