1月2日(土)
相変わらず中国の国家権力のイヤラシさだ。ところで私は全体主義というのはとっくに克服されたものと思っていたが、最近はどうもそうではなくて、人間の中に全体主義に流れやすい性質がセットされているのではないかと疑うようになってきた。なので全体主義への警戒は忘れていいものではなくて、いつの時代でも全体主義への警戒は必要なのではないかと思うようになってきた。そして、現時点で一番警戒しなければならないのは中国の全体主義ではないかと思っている。もちろん、中国以外にもナショナリズムという名の全体主義がそれぞれの国に内包しているという懸念はある。例えばトランプを支持している米国の差別主義者たちや日本のネトウヨなどがそうだ。私としては、全体主義を克服して、多様で自由な社会を目指したいと思っている。
政府のコロナ対応が難しいことは理解できる。ただ、ブレーキとアクセルを同時に踏むのはちょっとどうだろう?こまめなブレーキとアクセルの切り替えが生じるのは仕方ないとして、同時はちょっとマズいんじゃないかしら?まあ、国という巨船の舵取りが難しいのは分かるけど。
1月3日(日)
有料記事なので無料で公開されている冒頭しか読めていないが、ハラリが良いことを言っている。冒頭だけでも読む価値がある。私としては、Googleが提示した世界政府やケインズが元々提示していたIMFや国連などのグローバルな国際組織について、いろいろと想像させられた。ピケティもその必要性を説いていたと思う。まあ、ずっと言われ続けている持続可能性(サステイナビリティ)なんだろうけど、それをより実現するための国際機関・国際秩序の必要性。
中国支配が着々と進んでいる。
サイバー攻撃の恐ろしいところはセキュリティが破られていることに気付かないこと。
1月5日(火)
「邪悪になるな」の頃のGoogleに戻るのであれば大歓迎。かつてのGoogleは企業を超えた存在だった。ITが世界を変えたけどGoogleはその象徴だった。しかし、多くのIT企業はいつの間にか普通の企業と同じように金儲けだけに走るようになってきた。かつてオープンソースでLinuxがどんどん進歩したときのような、あの頃の姿にGoogleが戻ってくれたら嬉しい。
1月6日(水)
中国の恐ろしさ。国家権力が民主主義を圧迫してゆく姿。このまま中国の力が強大化すれば世界の半分が中国に支配されてしまう。誰も中国に逆らえなくなる。日本は地理的に中国に近いから中国の支配下になってもおかしくない。
1月7日(木)
トランプ支持者の愚かさ。しかし、それで死者を出してしまうのはなんともやりきれない。一方、トランプ支持者たちの侵入を容易にしたのは警官の手引があったからという話もある。BLMでも問題になったが米国の警察の中には白人至上主義者が多数いるという話を思い出す。問題の根深さを思い知らされる。BLM運動のとき「警察を解体しろ」という声があって最初は理解に苦しんだが、どうも想像以上に米国では警察組織が腐敗している可能性がある。
トランプは4年後に再び大統領選に出馬することを考えていると思うし、トランプ支持者たちもそれを願っているのだと思う。トランプ自身は人気商売という視点で考えているだけで政治的な思惑は特に何も無いのだろう。ただ、トランプ支持者たちは彼らの受け皿となってくれる人物を欲しており、それはひいてはヒトラーのような人物を再び生み出す可能性があると思う。トランプ支持者たちの愚かさについ嘲笑してしまいたくなるが、笑ってばかりいられないのはヒトラーのような過激で破壊的な独裁者を生み出す危険性がある点だ。コメディでも見ているつもりで笑っていたら、いつの間に権力に棍棒で殴られることになるかもしれない。ただ、だからといって力で彼らを抑え込もうとすれば、かえってそれがファシズムになることだってある。結局、常日頃から地道に啓蒙してゆくのが、一見遠回りなようで、実は一番近道かもしれない。
日本でも安倍晋三を再び首相にしたいと思っているネトウヨがいると思う。さすがに三度目はないと思ってはいるが、しかし、不文律を破るのは彼らの常套手段なので警戒は必要だ。
1月8日(金)
インフルエンザの流行を考えればこの時期にコロナが流行するのは予測できたと思う。ただ、GoToキャンペーンで少し前倒しで流行が始まった感じは少しする。しかし、そのおかげで年末年始の外出がいつもよりは抑えられたような気もする。なので、結果的には、意外とこれでも流行は少なかったかもしれないという気もする。さて、緊急事態宣言だが、感染予防と経済という両天秤を考えねばならないので難しい。しかも財政という問題が後ろには控えている。ただ、目下の窮状を救うためには財政出動もやむを得なくはある。なぜなら死んでしまっては元も子もないからだ。しかし、のちに財政問題は大きな課題となる。いや、既に大きな、いや大き過ぎる課題であるのだが、さらに大きな課題になる。ただ、世界的にどの国も財政出動しているだろうから、逆にうまく乗り切れる可能性もある。
1月13日(水)
さらば歴史探偵。合掌。
1月14日(木)
悲観的だが、破裂するしかないと思う。
今月はトランプ大統領のTwitterを永久停止というニュースがあり、FacebookとInstagramも当面停止するというニュースがあった。これに対して賛否両論があった。ダースレイダーさんと町山さんはこれに肯定的だった。津田大介さんもロジカルに肯定的だった。一方で野間易通さんとかは反対だった。ドイツのメルケルも反対だった。
で、私としては、どう思うか?論理的には津田大介さんたちのいうように利用規約に違反していて、ずっと警告されていたのでこれは確かに当然で、むしろ今までがおかしかった。今まで大統領だから特別扱いで看過されていた。ただ一方で、メルケルが言うように、たしかに言論・表現の自由の観点からいえば、発言の場を奪うことは危険ではある。とはいえ、今回、議事堂乱入で死者が出ている。煽動したのはトランプだ。これをそのまま看過することの方が危険だ。歴史上、デマが引き金となって様々な殺戮が生じてきた。今回、あきらかにトランプが不正選挙だというデマを流し支持者を煽った。米国のメディアは報道するときに「不正の事実はない」として、大統領の発言をフェイクだとしっかりチェックし、トランプの会見を途中で打ち切った。米国のメディアはトランプに意見の表明の機会を与え、その上、発言の真偽までわざわざチェックして、情報に評価を与えてちゃんと流した。これは大変面倒な手順でありファクトチェックという非常に高コストな手続きではあるが、民主主義的な手続きをしっかり踏んでいると思う。これら全体の流れを考えると、Twitterの永久停止も仕方ないのではないかと思う。(話が脱線するがGAFAが権力になってしまう危惧はある。GAFAが気に入らない思想はバンされてしまう。これも一種の全体主義と言えなくもない。)情報を取得するための情報源としてのTwitterというのであれば閲覧だけ可能にするとかいう手もないではないと思う。ただ、この事態、けっこう白黒はっきりつけられる問題ではない気がする。こういう事態が起こったときにその都度人々は判断していかなければならないと思う。これをシステムに任せる方が危険だと思う。人間が最終的に決めるべきだとは思う。しかし、それでも人間が間違えることもありうる。ナチスを選んだのは民主主義であるからだ。民主主義は絶対ではない。絶対ではないが、民主主義がマシな方法だと思う。そのとき、生きている人たちが知恵を絞って判断するしかないように思う。そして、間違った選択をするリスクはいつでも抱えている。
1月20日(水)
このタイミング。トランプ政権の置き土産。とはいえウイグルの惨状を看過もできず。
1月21日(木)
さよならトランプ、こんにちわバイデン!
中国は黙ってはいない。米国だからこの程度で済んだとも思う。
1月24日(日)
バーニー・サンダースの写真がなぜバズったか分かった。宮台さんのユダヤ人のヒトの繋がりと一般人の場所の繋がりの話は興味深かった。会田さんの共和党の労働組合の話は驚いた。そういえばGoogleが労働組合を作った話があったのを思い出した。これが本当ならスゴイ発明だ。まさにSFが現実になる。ただし、いろいろと検討せねばならないことが生じるが。
1月26日(火)
日米で政府の見解が異なるのは当然のことなのだが、ただ、ウイグルの件は看過できない。しかし、経済力の弱い日本はもはや中国に楯突けないのだろう。どうしたものか。
1月27日(水)
コーネル大学の選挙不正デマ拡散アカウントが興味深かった。1月28日(木)
菅首相はさっさと任命すべきだ。違法を放置すべきではない。
まとめ
今月は何と言ってもアメリカ大統領がトランプからバイデンに代わったことが一番のニュースだった。それに伴う事件でトランプ支持者による連邦議会侵入事件も大きなニュースだった。さらに日本のネトウヨの中でトランプ支持者(Jトランプ?)が多いのにも驚いた。ともかく、米国内の分断が大きい。それと陰謀論の信奉者が多いことも。
一方で、中国の覇権が着々と進んでいる。近い将来、米国をも凌ぐかもしれない。また、プーチンのロシアも不気味な動きを見せている。
コロナが日本で広がりつつある。日本の財政でどこまで補償を出せるだろうか?しかし、大規模な財政出動は将来が懸念される。
さて、米国はバイデンで変わるかもしれない。世界も動いている。しかし、日本は変わる気配はない。日本は世界からますます置いてけぼりになりそうだ。