11月1日(日)
宮台真司さんがとても良い話をされていた。特に最近の若者の恋愛傾向について。
11月2日(月)
都構想が否決された。私は都構想自体を詳しくは知らないので評価しずらい。ただ、橋下氏をはじめ大阪維新の会の人たちの言説は好きになれない。いや、良くないもの、悪しきものが多い。はっきり言ってネトウヨの言説に近いものが多いのだ。そういった意味では彼らが拒絶されたのは良かったと思う。しかし、大阪維新の会が今後どのように政治に関わっていくのかウォッチが必要だ。
11月8日(日)
米国の11月3日(火)が大統領選挙の投票日だった。当初、言われていたように郵便投票の影響で開票に時間がかかった。仕事で選挙結果を追えていなかったが、ウィスコンシン州とミシガン州でバイデンとトランプが競っているあたりから追い始めた。ちなみにネバダとアリゾナがバイデン有利だったが、後程、それらがまだまだ予断を許さないということが分かってくる。追っている中で、当初、バイデン有利という世論調査だったが、実際はかなりトランプが優勢で、投票一週間前のトランプの選挙戦が効いていると感じた。ネイト・シルバーのツイートも開票途中では心が揺らいでいるように感じた。しかし、ペンシルバニアやジョージアが開票が進むにつれてバイデン優勢になってくると、やはり、当初の世論調査が正しかったように感じられるようになった。また、ミシガンもバイデンが勝利したなどの報があり、ネバダやアリゾナも開票スピードが遅いとはいえ、このままバイデンが逃げ切りそうで、バイデンが勝ちそうということで安堵感がでてきた。そして、8日(日)の早朝にはバイデンが勝利した報道をネットで見て、とりあえずの決着を見た。このあと、トランプの法廷闘争が始まるだろうが、とにかく選挙ではバイデンが勝った。良かった、本当に良かった!
一方、日本では第203回国会が始まっていて、日本学術会議任命拒否問題で野党と菅首相の論戦が始まっていた。論戦といっても菅首相の回答があまりにシドロモドロで、ちょっと驚かされた。菅首相はもう少し普通のひとかと思っていたが、実はかなり出来が悪いひとのようだった。ただ、20年前だったら国民も呆れて首相交代を要求すると思うが、今の日本国民は国語の読解力がかなり低下しているので、菅首相のシドロモドロのダメさ加減が分からないので、国民からの批判が沸き起こらずに菅首相は助かっていると思う。そもそも、普通に読解力があれば、日本学術会議の任命拒否は法律違反だとすぐに分かるはずなのだが、今の日本国民はその読解力がないので法律違反かどうか分からないでいる。テロップで「これは法律違反です」と出さないと、たぶん判断できないのだと思う。それくらい日本国民の読解力は低下しており、自分で判断できないのだと思う。ただし、目の前の自分にとって損か得かの判断だけはしっかりしている。
11月11日(水)
もはや日本経済の闇としかいいようがない。そして、日本の産業および日本経済の勝負はあったというのが私の感じ。日本の負けは決定的でもはや覆せない。どんどん貧困化が押し寄せている。日本の未来が悲惨なことになりそうでなんとも悲しい気分・・・。未来の日本人が過去を振り返ったとき、当時の日本人がいかに愚かだったかを不思議に思い、嘆くことだろうなぁ・・・。
11月12日(木)
とても当たり前のことのように感じてつい忘れがちになってしまうことを再認識させられた。1つは歴史修正主義の目的がどっちもどっち論によってファクトを見えなくさせてしまうことにあること。もう1つは日本のメディアが米国のFOXよりも酷くて、ファクトチェックをしないこと。トランプ大統領の選挙不正のスピーチを「これは事実ではない」と明言せずに垂れ流していること。つまり、日本のメディアはファクトチェックをせずに、メディアの影響力を考えずにただ単にニュースを垂れ流している。ジャーナリズムとして機能していないこと。これら2点を痛感させられた。
Googleの良さが無くなっていくなあ。しかし、クラウドのストレージにはお金を払うべきという気も分からなくはない。でも、バックアップはしといた方が無難ではあると思い始めた。面倒ではあるが。
11月16日(月)
RCEPがいかなるものかよく分からないのでなんとも言えないが、中国を中心とした経済体制になるんじゃないか。中国とその衛星国みたいな。いずれにしても、日本はあと何年か後には中国や韓国よりも貧しい国になるのは必定。成長している産業が皆無だからさ。しかし、そうなったとき餓死にする人が出るんじゃないか心配。だが、もはや手遅れでこの流れは変えられない・・・。
11月17日(火)
非人道的兵器に該当するんじゃないのだろうか?それにしても中国とインドという核保有国同士の争いとはなあ。パキスタンともやっているわけだが・・・。
11月23日(月)
さて、どう展開するか。
11月29日(日)
学術会議任命拒否問題をとても明解に解説した回だった。将棋で言うと、あらゆる筋で菅首相が詰んでいることが分かる。木村草太さんが映画『肯定と否定』の話で歴史修正主義者たちの目的が逆転ではなく同等になることと言っていて、これは先日のりこえネットで野間易通さんから聞いた話と同じで、やはり、この点はよく気をつけなければいけないなと改めて思った。また、世論調査の質問のとり方でもとても大事な指摘をされていて、当たり前だけど見落としがちなことで、とても勉強になった。
話の終わり近くで官僚の劣化が指摘されていたが、私が個人的に気になっているのは防衛省(自衛隊)のネトウヨ化がどれくらい進んでいるかだ。何年か前にネトウヨ論客が自衛隊で着々と講演をして自衛隊員をネトウヨ化していると聞いたことがあるのだが、それが現在どの程度進んでいるか心配している。それから、懸念といえばもう一つ懸念材料があって、防衛大臣に岸信夫が就任している。安倍晋三の弟だ。あまり目立たないが、どうにも良からぬ気配を感じる。
正義について話されていたが、個人的に日本の儒学について最近思うことがあって、明治維新のときに日本の儒学の伝統は途絶えたと思っている。とはいえ、日本の儒学は日本に入ってきて改変されて儒学とは違うものになってしまい、本来の儒学と矛盾してしまい、幕末の横井小楠がそれを指摘したら、逆に横井小楠の方が危険思想の持ち主として危険視されるという不条理な結果になってしまった。しかし、明治維新をむかえて脱亜入欧で日本の儒学はプッツリと途絶えてしまう。日本画の伝統が岡倉天心なんかによって近代化して継続したのと違って儒学はあっさりと途絶える。たぶん、当時の小説なんかが西洋化した新しい日本のライフスタイルのモデルとして普及して、その反発として私小説なんかが生まれたのが日本画の近代化と似ている。ともかく、日本の儒学の伝統は途絶えて儒学の近代化なんかは出来なくなる。韓国や香港では儒学の伝統は残っているので細々とではあるが近代化を模索できるのとは違って。(師資相承の悪い面ばかりが目についてきたが、良い面が失われたのは残念だ。イスラムの学者などは今でも、「私の師は誰それで、その師の師は誰それで・・・」という系譜が今でも残っているのだろうなあ。)なので、日本のモラルはかなり手前勝手なものになりがちで、江戸しぐさのように捏造まで生まれる。あるいはマナー講師などが勝手に作ってしまうし、業界ごとに変なマナーがあってびっくりしたりする。もう、正義に関してはサンデル先生に頼るしかないのかなと思う。日本の中から煉獄杏寿郎のような人物は生まれにくくて、たとえ生まれてきても周囲の人たちから一斉に叩かれまくるような気もする。もっとも、それらを撥ね返す強い個人の意思が無ければ煉獄杏寿郎ではないが。
あんまりワイドショーは見ないのだけれど、ワイドショーについて少し思うこと。司会とコメンテーターとその時々の専門家が登場する。問題はコメンテーターの質にある。というか、コメンテーターに高い資質を求めることに無理がある。けっこう専門家はコメンテーターに気を使っている。コメンテーターがトンチンカンなことを言っても遠回りに間違いを指摘したり、沈黙して間違いを指摘しなかったりする。テレビのレギュラーコメンテーターに恥をかかせては得にならないからだ。でも、それだと視聴者に正しい情報や知識が伝わらない。なので、この形式はよろしくない。専門家が制限なく発言できるようなスタイルに変えるべきだ。その分野に一番詳しいのが専門家なのだから専門家の意見に耳を傾けられるようにすべきだ。(逆に専門家でも専門以外のことは素人だ。ある分野で優れた専門家であっても、まったく別の分野の専門に対してその専門家をすえるのは問題だ。)今のワイドショーのスタイルのままだとちょっとマズいと思う。専門家の意見をそのまま鵜呑みにするのも危険ではあるが、ワイドショーのコメンテーターが絡むことによって情報がネジ曲がってしまう恐れがある。フェイクニュースとまでは言わないが、情報の本質がズレてしまう。
ところで、最近、日本経済の凋落をひしひしと感じていて、急に地面に穴が空いて地獄に叩き落されるのではないかとヒヤヒヤしている。
裸の王様・日本。「日本は裸だ」と指摘されたとき、地獄の扉が開く。
まとめ
今月は米国の大統領選が大きなトピックだった。バイデンが勝ち、トランプが負けたことが大きな転換点になったと思う。日本でも安倍首相が辞任して菅首相が政権を引き継いだが、日本学術会議任命拒否問題でも馬脚をあらわしたが、まあ、酷いものだった。日本も早くリベラルへと政権交代してほしいものだ。しかし、日本国民の政治のレベルがかなり低いことは、米国の大統領選に対する日本人の捉え方からも窺えて、日本の政治のこの体たらくから脱出するのはまだまだ先になりそうに思う。
日本経済がどんどん落下していて、いつ地獄の蓋が開くのかとヒヤヒヤしている。そして、私の周囲ではそんなことなどまったく感じていない。日本人は世界が変わったことにまったく気づいていない。
『鬼滅の刃』が空前の大ヒットだった。『鬼滅の刃』は私の中では佳作。良作ではあるが、『タイタニック』を超えるほどの傑作とは言い難い。もちろん、煉獄杏寿郎なんかは好きなキャラクターだ。しかし、この作品がそこまで大傑作かというと「それはちょっと評価が高すぎる」と思う。で、浮かび上がってくるのが、日本人の性質で、皆が面白いと言っているものに対してこぞって褒めまくるという現象が起きる。特にYouTubeなどでアドセンスを稼ぎたい人などはそれに乗っかる。「走り出したら止められない」という日本人の危険性がここにも表れている。