2025年3月8日土曜日

NEWS2025.03

 
3月1日(土)
 ちょっと寂しい。世界がネットで繋がって閉ざされた国が世界に開かれるきっかけを作ったツールのひとつにSkypeがあったと思う。
 
3月3日(月)
2027年の大河は小栗忠順になったらしい。勝海舟や坂本龍馬は知名度が高いけど、小栗忠順は知名度が低い。小栗忠順が米国へ行って世界一周して帰ってきた話などとても面白いと思う。他にも面白いエピソードが満載である。ちょっと楽しみかも。
 
3月4日(火)
トランプ政権がNATOの軍事費をケチったので、EUは自分で安全保障費を賄わねばならない。実際に実現できるかどうかは分からないけど。
 
3月5日(水)
中国の場合、国防予算を削減するのは軍閥の反発を招く恐れがある一方で、あまり国防予算を増やして軍閥に力を持たせるのも危険だという考えもあると思う。それに中国の軍は独立採算じゃなかったかしら?それにしてもこれだけ巨大国家だと舵取りが難しいと思う。今は習近平の独裁だが、その独裁が崩れたときどうなるか。
 
3月7日(金)
そもそも同盟とは相互に守り合う仕組みだ。だから、米国の駐留軍がいる国は逆に米国にその国の軍隊が駐留している。地位もお互いに対等だ。ところが日本は米国軍が駐留しているが、自衛隊は米国に駐留していない。そして日米地位協定で米国軍人だけが優遇されており、地位が対等でない。 石破首相が就任時に米国に自衛隊の駐留施設を作るといったのはそういう意味だと思う。日米が対等になるために。だから、トランプが片務的と言ってきたのは確かにそうだ。ならば、自衛隊を米国に駐留させるか、あるいは、米軍基地を撤退させるかが筋だろう。ただし、トランプとしては、日本がさらに米国から武器購入を促したいのが真意だとは思う。いっそ米軍基地を撤退させたらどうかと思う。そうすれば、日本の米軍基地上空の飛行禁止区域が無くなる。米軍基地が無くなれば、中国やロシアや北朝鮮が怖いって?自分の国は自分で守るのが主権国家としては当たり前だと思う。たとえ相手が大国であっても、それはどこも同じだろう。そもそも核の傘なんて現実的ではない。他国が核攻撃されたからといって米国が代わりに報復の核攻撃をしてくれるなんて信じられない。やはり、米軍基地は撤去してもらうのが一番良い。
 
 
 
 

2025年3月7日金曜日

ニューオーリンズ・トライアル

『ニューオーリンズ・トライアル』(2003年)

Netflixで『ニューオーリンズ・トライアル』を観た。
 
元々は2003年の上映でもう随分前の映画だ。いわゆる法廷もの。 法廷で争われる争点は銃乱射事件における銃の製造会社の責任についてだ。いわゆる米国社会の銃規制問題がテーマだ。ただし、物語は、銃器メーカーに雇われた陪審コンサルタントであるフィッチと陪審員に潜り込んで陪審員をうまくコントロールしていくイースターの陪審員を巡る駆け引きが描かれている。要は「陪審員を売ります」と取引をもちかけるイースターと自分たちの力で陪審員を取り込んでいけるとするフィッチの争いだ。そして、最後にイースターの動機が明らかになって物語は結末を迎える。

米国の銃問題は今も続いている。銃を規制したい人たちと銃を所有したい人たちの争いが今も続いている。なぜ米国人は銃を所有したいのかは、かつて日本の侍が刀を武士の魂と言ったのと似ている。武器を所有することで自由を侵害する敵に武力で立ち向かえるようにするという米国憲法修正第2条もそれを後押ししている。だから米国人にとって銃は米国人の魂なんだろう。しかし、その銃の所為で銃乱射事件などあまりにも多くの人が命を落としている。代償があまりにも大き過ぎると私には思える。

この映画は米国の銃規制問題を考える上で欠かせない作品だと思う。米国の銃問題が解決しない限り、思い出したように何度も観たい映画だ。



2025年3月5日水曜日

新幹線大爆破

『新幹線大爆破』(1975年)
 
Netflixで『新幹線大爆破』を観た。最初は全部見るつもりはなくて何気に見始めたのだが、見始めると面白くなって最後まで見てしまった。後で知ったのだが、キアヌ・リーブス主演の映画『スピード』(1994年)の設定のモチーフにもなったらしい。
 
高倉健が主演で、倒産した零細工場の元社長で主犯を演じている。共犯には過激派くずれの男、沖縄出身の青年があてられていた。また、新幹線の運転士を千葉真一、運転指令長を宇津井健が演じていた。
 
緊迫する運転指令長を宇津井健がなかなか良い味を出していた。高倉健が演じる犯人が金を奪った後、妙に垢抜けた感じに変わっていたのは不思議だった。金を奪うまでは倒産した町工場の社長でつなぎの作業服なんか着ていたのが、金を奪った後はゴルゴ13風のちょっとだけ小洒落た雰囲気に変わっていた。でも、最後の場面などは、当時高倉健は人気があったんだろうなというのが分かった気がした。
  
ともかく、新幹線は近代日本の象徴のひとつなんだろうなあ。


2025年2月28日金曜日

NEWS2025.02


2月3日(月)
イスラエルや米国の黒い思惑通りで腹が立つが、とはいえ、パレスチナ人の生命のことを考えると、現実的には日本受け入れは善い行いではないかと思う。ただ、どのくらいの人数を受け入れるかが考慮されねばならない。 私自身はできるだけ多く受け入れたらいいと思うが、移民や難民を嫌う保守派がどう出るか。
 
移民問題で揺れるドイツ。それでもこういったデモに多くの人々が立ち上がるのはドイツはまだまだ良識派が健在だと思える。
 
2月4日(火)
90年代に創造的破壊を打ち出していた中村邦夫社長を思い出す。時代の移り変わりに抵抗するのは難しい。この変化を乗り越えて生き残れればまた新たな繁栄を迎えることができるのかもしれない。できなければ消えて行くだけだ。

システム開発の難しさということだろうか。日本人は完璧主義すぎて「細部に神が宿る」的に細部にこだわる。そういう弊害があるんとちゃうかなあ。

ホンダとしては当然だと思う。日産の経営陣としては当初よりも経営陣にデメリットが多くて撤回せざるをえないのだろう。いっそ鴻海に身売りした方がいいんとちゃうかなあ。そうなると、シャープに続いて日産まで鴻海の傘下に入ることになる。日本企業の落日を感じる。

2月5日(水)
こうなることは少子化を考えれば30年前から予測できたこと。 経験だけが氷河期世代が得たものかもしれない。しかし、その経験はただ辛いだけの経験だったのか、自分を磨く良い経験だったのか。いずれにしても、インフレが進んだら氷河期世代はお金に困ることになる。
 
「邪悪になるな」が社是だったグーグル。残念だ。
 
2月6日(木)
スペイン、アイルランド、ノルウェーを指名しているらしい。傲慢なイスラエル。いずれイスラエルには天罰が下ると思う。
 
キャンセル料なあ。これどうなん?結果的には公選法違反したときと同じ効果を得たことになるんとちゃう?キャンセルしたから違反ではないというのはちょっとどうかと思う。
 
本当に残念だなあ。グーグルは本当にダメになってしまったなあ。
 
加藤勝信って、本当に恥知らずな人物だなあ。なのに、なぜ当選するんだろう? 一体誰が投票しているんだろう?不思議。
 
2月7日(金)
今から家宅捜索して証拠が出るものなのかよく分からない。いずれにしても、往生際が悪いというか、昔のひとなら諦めて、罪を認めたと思うのだが、今のひとは恥も外聞もなくなって、とことんしがみつく。ということは、当人の中にモラルが無いのだと思う。ただ、損得勘定だけがあって、公共の利益とか、当人の道徳や正義感は無いのだと思う。そういう人物を権力者に据えてはいけないはずなんだが、有権者がまたよく分からない感情で投票したりする。原始人的な何かだよなあ。
 
 
今週もトランプが滅茶苦茶なことをやった一週間だった。米国がどんどん全体主義になっている。自由の国アメリカだったはずが、どんどん自由が減っている。とても心配だ。おそらく、愚かなネトウヨたちがマイノリティにヘイトを仕掛ける事案が発生するだろう。マイノリティは警戒しなければならない。また、国外的には関税など米国優先を仕掛けてくる。これも世界各国は警戒しなければならない。そして、イスラエルと米国が手を組んで、ガザからパレスチナ人を一掃しようとしている。これについては、最早、欧州先進国もその他誰も止められないだろう。 本当に残念だが。しかし、人命が第一だ。日本としては、できるだけ多くのパレスチナ人を救うべきだと思う。このことは歴史に必ず残る。ナチスの悪行が歴史に残ったように、イスラエルの悪行もいずれ歴史が裁くだろう。日本はパレスチナ人を多く受け入れて、歴史から高く評価される道を選ぶべきだ。
 
それにしても、トランプはイスラエルやロシアに優しい施策をする。ディープステートとかいって陰謀論を標榜するトランプだが、実際にやっているのはイスラエルやロシアに加担するようなことばかりじゃないか。トランプこそイスラエルやロシアから個人的な利益を得ているんじゃないのか?トランプこそ米国を売り渡す悪党じゃないのか?
 
日本の衰退が目に見えて酷くなっている。もはやかつての繁栄を取り戻すことなど不可能だと多くの人たちに分かりつつある。少しでも日本を良くするためにできることは何かを考えなくてはいけない。 少子化は止められないのだから、移民を増やして労働人口を増やすべきだろう。移民を増やせば社会や企業は変わらなければならない。日本は質的な変化を迫れられている。しかし、変わらなければ、日本の衰退は一層増すばかりだ。だから変わることだ。以前から言っているように、日本はもっと知識やデータを残して、後世に技術や経験を継承してゆくことだと思う。細々とでもいいから、まずは残すこと。ヒトからヒトへ。たとえ過去の遺物とされるものでも、細々とでいいから、ヒトからヒトへ継承して残していくことだと思う。もう儲からないからとって過去の経験や技術をゼロになるまで捨ててしまわないこと。細々とでいいから残すことだ。そして、未来へ投資すること。もはや投資できる余力も僅かになりつつあるが、それでも未来のために、教育や技術開発に投資すべきだ。役に立たないからといって知識を捨て去ってはいけない。知は力なり。細々とでもいいから、知を残していくべきだ。
 
 
2月10日(月)
キャンセルしても同等の効果を選挙で得ているのだから、これが通用するなら、みんな真似するんじゃないかなあ。「落選したからいいじゃん」 と言い訳するかもしれないけど、落選したから許されるというのもどうかなあ。
 
GDP600兆円らしいから2倍超の債務かあ。しかし、GDPもいつの間に600兆円を超えたのかしら?とにかく感覚が麻痺しそう。しかし、アキレスと亀と同じで、いつかは亀はアキレスに追い抜かれるのだから、このまま債務が増えれば財政が破綻する日が来る。
 
2月13日(木)
トランプ政権の愚行とそれに対処する科学者たち
 
今週もトランプ政権の滅茶苦茶ぶりが発揮された一週間だった。結局、トランプは親イスラエル、親ロシアで、ガザからパレスチナ人を一掃するのを支援し、ウクライナ戦争でロシアが有利になるように手助けしている。また、米国内では政府職員から反トランプ派を一掃しようとしているし、政府機関も税金のムダ遣いを減らすという建前でどんどん閉鎖している。いや、多様性政策の所為にもしている。 要はトランプ支持者が性的マイノリティや非白人を嫌っているのでそのご機嫌取りのために彼らを排除する政策を施行している。さらに、やはり貧しいトランプ支持者のご機嫌を取るために公務員(政府職員)を減らそうとしている。貧しい考えの持ち主たちの溜飲を下げるために必要なはずの政府機関や政府職員を減らすという愚行をしている。対外的には関税をかけると脅して見返りに米国への投資を要求したり、領土拡張という噴飯ものの主張をしている。こんなことをしていたら、米国は弱体化するし、米国の知的水準が低下していく。日本の安倍政権も酷かったが、米国のトランプ政権も負けず劣らず酷いものだ。もしかすると、これは知識社会に移行するときに起きる現象かもしれない。中間層が目減りして、少数の富裕層と多数の貧困層に分裂したとき、貧困層の鬱積したネガティブ感情が国の政策を愚かな方向に導いてしまう、という現象かもしれない。そして、陰で得をするのは富裕層ということに気づかない貧困層の愚民たち。後戻りなどできないのに、かつて繁栄したあの頃に後戻りしたいという愚かさ。さて、米国が弱体化している隙に、どこか他にチャンスは無いだろうか?中国は習近平の独裁政治で鬱屈している。ロシアは戦争で疲弊している。欧州も知識社会化で苦しんでいる。どこかに新天地は開けないものだろうか?
 
2月19日(水)
使用許諾で問題があったらしい。
  
無茶苦茶なトランプ。親ロシアなトランプ。おそらく、トランプはロシアから賄賂をもらっているんだと思う。ロシアは国の政策としてトランプを買収しているのだと思う。「他国から買収される米国大統領」としてトランプは歴史に名を刻むのだろう。


2月20日(木)
フィクションと違ってドキュメンタリーの難しさ。許諾をとるなどバックの仕事は軽視されがちなのかもしれないが、とても大事だと知らされた。手間もコストもかかるわけだし。
 
これはけっこう凄いことじゃなかろうか。
 
2月21日(金)
 Netflixの『ドント・ルック・アップ』を思い出す。
 
今週もトランプの無茶苦茶ぶりが発揮された一週間だった。繰り返すが、トランプは国外的には親イスラエル・親ロシアだ。おそらく、彼らから買収されているのだと思う。一方、国内的には反多様性だ。人種差別主義(白人至上主義)であり、女性差別・性的マイノリティ差別(男性優位主義)だ。 それらを支持しているのが米国のネトウヨたちだ。一方、イーロン・マスクは自分の利益になるように政府に介入している。建前はムダの削減を言いつつ、実際は自分やトランプに都合の悪い機関や人物を潰している。こんなあからさまな不正義が米国でいつまでもまかり通るだろうか?『1984』のような全体主義国家になるか、独裁者は暗殺されるかするんじゃなかろうか?そして、こんな不合理を続けていれば米国は弱体化するのではなかろうか?
 
 欧州も保守とリベラルで揺れているが、焦点は移民政策だと思う。移民政策の難しさは国によって得をする人・損をする人があって対応が異なることだと思う。しかも短期と長期でも異なってくると思う。結局は人材育成にかかってくるんじゃないかと思う。グローバル化されたフラットな世界での競争。人材こそ重要になるのでは。そして、教育・育成が大事になる。
 
今の世界は多様性に戸惑っているのだと思う。保守派は多様性に対するバックラッシュだ。しかし、いずれ人々は多様性にも慣れてくるはずだ。多様性を自然と受け入れる時代がいずれはやってくる。今は多様性に慣れるための学習期間だ。
 
日本については、もう凋落するしかないと思う。日本人は変われない。個人が変わるしかない。しかし、個人が変わっても日本の組織では活かされない。個人は異人になるしかないが、ただし、単なる異人だけではダメで、異人が生きられるフィールドを選ばなければならない。
 
2月23日(日)
トランプは地球を破滅させる気かと怒りをおぼえる。
 
GoogleとMetaは撤回、AppleとMicrosoftは擁護。Googleの撤回は本当に残念に思う。
 
2月24日(月)
本当に残念な結果だ。AfDが躍進するなんてドイツまでもが極右化してしまうのか。
 
2月25日(火)
トランプは明確に親ロシアだなあ。呆れる。
 
2月27日(木)
もう95歳だったんだなあ。Netflixで『ニューオーリンズ・トライアル』の放送が始まったので再度見ようかと思う。米国の銃問題を取り上げた法廷映画でとても重要だと思う。

欧州の極右状況について知ることができて大変勉強になった。それにしても、イーロン・マスクの酷さに呆れる。
 
2月28日(金)
この時期にこういうことをするのは本当に愚かだと思う。
 
地球温暖化だから電気自動車を優遇して進めていたのに、イーロン・マスクが地球温暖化対策に反する政策をするトランプ政権に加担するのは自己矛盾している。そんなテスラの電気自動車など誰が買うというのか。
 
親ロシアのトランプだから当然こうなる。一方、ロシアと戦って戦死者を出しているウクライナとしてはトランプの発言は看過できない。 元々、この会談は穏便に進まないものだった。この結果は必然だ。トランプにしてみれば、これも取引のためのパフォーマンスだろう。それにしても、長い間かけて築いてきた米国の信用に傷がついた。トランプには大義も建前もない。単に米国の利益しかない。危険な国になった。

トランプの米国についての見解を知ることができて参考になった。また、日本の現状認識についての見解も知ることができて参考になった。知識社会化による中間層の目減りとその貧困化が諸問題の根底にあるのだと思う。

まとめ
今月もトランプの酷さが際立った一ヶ月だった。政府職員を次々と解雇する。多様性政策も破壊する。要は気候変動やLGBTQ+への反動だ。あるいはUSAIDも切る。それはバイデンの進めたウクライナ支援を切るし、海外援助も切ることを意味する。こんなことをしてもネトウヨの溜飲を下げるだけで米国の国益にはならない。 ゼレンスキーやマクロンがトランプにNoを突きつけたのは正しい。一方、GoogleやAmazonなどの大企業がトランプに擦り寄るのは情けないと思う。見せかけだけならまだ良いのだが。ともかく、ウクライナは米国の支援が無ければ、戦争をそう長くは継続できまい。ロシアも疲弊しているから勝利をもぎとる形で戦争を終わらせたいだろう。どちらも苦い結末になるかもしれない。そこで失われた兵士の生命は一体何だったのかと、皆、復讐を誓って悔し涙を流すだろう。一方、ガザも危険だ。大惨事にならなければいいが。日本がパレスチナ人を引き取ってやればいいのにと思う。さて、中国は当面は習近平の独裁が続くのだろう。経済成長しているときは良いが、国民の不満が高まれば独裁への不満を抑えられなくなるかもしれない。不満をかわすためには敵を必要とするかもしれない。しかし、当面は経済成長が鈍くなっても続くのではなかろうか。日本はそういった中国の息苦しさから逃れるための避暑地になるかもしれない。中国人の別荘として日本は有効かもしれない。アジアのもう一つの大国インドは今後どうなるかだが、中国と覇権を争えるほど成長してくれれば良いと思う。

日本はどうか。維新の議員は本来政治家になるべき人たちではないと思う。維新は犯罪者が多いように社会のはみ出し者が多い。実社会ではやっていけないから、賭け的に維新に入ったような人たちだと思う。それが橋下徹らの勢いで議員になってしまった。ところが、元々、政治家としての資質に欠けていたのですぐに馬脚をあらわしたというのが顛末だと思う。ひと昔前なら、維新の政治家は常識のない非常識な連中として、当選するはずが無かった。ところが、「なんかムチャなことを言ってて面白い」という感覚で有権者が維新に投票して当選してしまった。そのような感覚を培ったのは日本のお笑い番組の所為だと思う。なんでもお笑い的に考えてしまう、ふざけた性向がこのような悲喜劇を招いた。昔の日本人はもっと真面目だった。ところが、今の日本人はSNSでふざけたバカ笑いを良しとする軽薄なメンタリティが普通になってしまった。日本は資源の無い国で技術立国しかないはずだったが、その元になる人間がこのテイタラクになってしまった。日本は人間の質が低下した。そうなれば、日本は凋落するしかない。日本の凋落は当然の結果だ。
 
ちなみに社会主義が低迷を打開できるかというとそれは無理だと思う。官僚という特権階級を生むだけで経済が非効率になり今よりも経済的には貧しくなるだろう。かつてのソ連や中国を思い出せばいい。平等を目指した結果、国全体としてのGDPは下がり、平均は今よりも低くなると思う。一部特権階級を除いて、全員が、皆、今よりも貧しくなる。しかも個人の自由がかなり制限されて失われる。それならば、今の経済体制の方がまだ個人の努力が報われる可能性はあると思う。もっとも、それとても福祉があるからだ。過去に社会主義に対抗して福祉が充実した経過があるからだ。しかし、貧困から抜け出せないほど格差が広がれば、人々の不満は抑えられなくなる。そのときは新たな革命思想や革命宗教が登場するかもしれない。
 
ともかく、今の日本人は自分で自分を磨くしかない。仲間を作れれば作ればいい。知識社会では政策で国全体を底上げしようとしても無理がある。あとは個々人が努力するしかない。


今月読んだ本2025.02

 
ブッダという男』(清水俊史)
まず「第2部ブッダを疑う」は至極真っ当な指摘だと思う。妥当な見解だと思う。日本では釈尊を現代の価値観に合うように歪めて解釈することが多いので、こういった指摘は必要だったと思う。安易な啓発本ならともかくアカデミズムで歪曲してはダメだろう。そういった意味で本書は良い警鐘になったと思う。そして「第3部ブッダの先駆性」は大変面白かった。無我と縁起という概念が新しかったとのこと。釈尊を理解するのに大いに役立った。また、沙門宗教の視点から仏教を眺められたのも良かった。私の場合、事前に『インド哲学10講』を読んでおいて良かったと思った。
 
 
ジャイナ教とは何か』(上田真啓)
沙門宗教について知りたくて、そこで唯一残っている沙門宗教であるジャイナ教について知ろうと思ったのが本書を手にとったきっかけだった。この本も事前に『インド哲学10講』を読んでおいて良かったと思った。
 
ところで、当時の沙門宗教は多種多様だったと思う。六師外道も沙門宗教の中の一部に過ぎなかったと思うし、仏教も根本分裂するように一枚岩ではなかったし、その後のヨーガも沙門宗教の要素を含んだものだと捉えることもできると思う。現代の各宗派に分かれている仏教もヨーガも広い意味で沙門宗教と捉えることができるのではないか。そういった意味で、それらは「輪廻からの解脱を目指す」という沙門宗教という大きな流れではないかと思う。
 
 
仏教思想のゼロポイント』(魚川祐司)
ライターの星飛雄馬さんが推薦していたので読んだ。著者は東大大学院で仏教学を学んで、さらにミャンマーで上座部仏教を修行したらしい。そうした視座から仏教思想を提示したのが本書だ。日本仏教では「悟り」を実現不可能なものにしがちだが、本書では「悟り」を実現可能なものだと主張している。ゼロポイントとは、「悟りを諦める」のではなくて、「修行して悟りを開く」のが仏教の原点なんだと主張しているのだと思う。「悟り」は修行次第で開けるものなんだと著者は言いたいのだと思う。
 
 
移民の経済学』(友原章典)
 移民について経済の観点から捉えた一冊。移民を受け入れることのメリットとデメリットを説き、移民を受け入れて得をする人、損をする人をそれぞれの研究から指摘している。移民問題のポイントを程良く解説している。ただし、移民を受け入れた方が良いのか悪いのかは本書では結論を出していない。しかし、移民について考えるのに基本になる本だと思う。移民経済の入門書に丁度良いと思う。
 
 

2025年2月15日土曜日

阿修羅のごとく

『阿修羅のごとく』(2025年)
 
Netflixでドラマ『阿修羅のごとく』を観た。全7話だった。
 
原作は向田邦子で、NHKで1979年と1980年にパート1、パート2としてそれぞれ放映されたらしい。今回は是枝裕和監督で再びドラマ化されたものだ。
 
内容的には竹沢家の四姉妹の物語だ。四姉妹の父・恒太郎の浮気を知った四姉妹がスッタモンダする話が前半で、後半は母・ふじが亡くなった後の話で、次女・巻子の夫への疑心暗鬼や長女・綱子の不倫騒動や、三女・滝子の恋愛や四女・咲子の夫の浮き沈みの話で、最後は四姉妹がなんやかんやで団結する話だった。ストーリー的には他愛のない話に私には感じられた。NHKで公開された当時は現代ドラマだったのかもしれないが、今、再ドラマ化された本作を見ると1979年頃の歴史ドラマのように感じられる。そう、今、このドラマを見る意味は、歴史ドラマとして、当時の日本を垣間見るという意味で意義があるように思う。
 
ちなみに、日本では歴史ドラマというものはあまり存在しないかもしれない。NHKの大河ドラマが歴史ドラマに相当するかもしれない。しかし、昨今の大河ドラマは歴史ドラマというにはあまり当時を反映しているとは思えない。まあ、その代わり『映像の世紀』のような素晴らしい歴史ドキュメンタリーがあると言えるのかもしれない。ちなみに、私が好きな歴史ドラマは英国貴族の物語『ダウントン・アビー』だ。他にもデヴィッド・スーシェ主演の『名探偵ポワロ』なんかも歴史ドラマとして見られる一面があると思っている。ポワロ自身はいつの時代も60代で歴史に沿ってはいないのだが。また、ジェレミー・ブレット主演の『シャーロック・ホームズの冒険』も歴史ドラマの一面が垣間見られる場面も少しあると思っている。そう、私が良いなと思うのは、近代から現代へ移り変わる時代の風景を垣間見られるのが大変良いと思うのだ。そして、このドラマで昭和54年頃の日本の風情が感じられるのだ。
 
 さて、本作は是枝裕和監督が撮った作品なので、家族をテーマにした作品でもある。四姉妹のそれぞれの生き方、家族としての生き方が描かれている。親子や夫婦の生き方が描かれている。また、是枝監督作品の『海街diary』と似ていて、白菜を漬ける場面や障子を貼る場面など日本の風情が描かれている場面があったりする。家の中が物でごちゃごちゃしていて生活感があったりもする。そういったものも見どころかもしれない。
 
ただ、一番の見どころとしては、女優さんたちの演技かもしれない。宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずの演技が大変素晴らしい。私などは、宮沢りえは写真集『Santa Fe』の頃の初々しかったイメージがあったので、内野聖陽との不倫の演技や着物姿での振る舞いなどは演技派女優になったものだと驚きで目を見張った。他の三人も大変すごい演技で、日本の女優の演技力は凄いと改めて思った次第だった。
 
余談になるが、ちょっと気になったのは、この作品に仏壇って出てただろうか? 私が子どもだったこの頃はどの家にも仏壇があったように思う。他所の家に遊びに行くと、仏壇があってその家のお婆さんが手を合わせてお祈りして、線香を上げたり、チーンと輪を鳴らすのが常だった。お供え物のお菓子をその家の子どもが食べたりしてたりしてそれが普通だったらしい。私は仏壇に馴染みが無かったので、他所の家の仏壇はとても不思議に感じたものだった。
 
さて、原作の向田邦子は名前だけはよく聞いていたけれど、どのような人物かはあまり気にかけたことはなかった。ざっとネットで調べた感じでは、元は出版業界にいたようで、世事に長けていたのかもしれない。あるいは集めた陶磁器を前にした写真もあったりで趣味人の一面もあったり、シックな黒い洋装やモダンなスーツを着ている感じからもモダニストだったのかもしれない。このドラマからは、当時の女性の自立を描こうとしていたのかもしれないし、大家族から核家族へ向かう家族のあり方を描こうとしていたのかもしれない。もちろん、女性の情念も描こうとしていたのだろう。向田邦子はエッセイも書いていたようで、日本の女性エッセイストの草分けは清少納言だから、清少納言の系譜のようでもあるし、女性趣味人というと白洲正子を連想するし、商社マンの男性の描き方を見ると、中年男性を描かせたら右に出る者がない観察力の鋭い高村薫を連想する。彼女は51歳で飛行機事故で亡くなってしまったらしく、その後の成熟が見られなかったのは残念だった。
 
 
 

2025年1月31日金曜日

NEWS2025.01

 
1月1日(水)
能登地震の復興が遅れているという指摘はずっとされているけど、要は石川県がボランティアを冷遇して復興にうまく使えなかったということだろう。なぜそんなことが起こったのかだけど、慣れていなかったというのもあるだろうけど、ボランティアに頼るなんてというメンツがあったのではないだろうか?ともかく、今回の失策を今後の教訓に活かしてほしい。 
 
12月29日に100歳で亡くなったらしい。大統領時代は不人気だったが、大統領を辞めてから後にこれだけ活躍した大統領も珍しい。合掌。
 
14人もの人を殺害した犯人はISISの影響を受けた者の犯行らしい。米陸軍にも所属していたことがあるらしい。だからといって無差別殺人するとは。動機の解明が急がれる。

1月3日(金)
韓国の捜査当局が尹錫悦大統領を逮捕しようとして大統領公邸に向かったが、大統領警護庁の職員(?)らが抵抗して中止せざるを得なかったという話。尹大統領、なかなかねばるなあ。とはいえ、このままでは大統領は埒が明かないと思う。もはや尹大統領は軍を動かす力はないだろうし、仮に軍を動かせたとしてもそれこそクーデターになるし。いずれ出頭せざるをえないんじゃないかなあ。
 
これも動機がよく分からない事件。犯人は現役の米特殊部隊員とのこと。米国では銃乱射でもそうだが、動機がいまひとつよく分からない事件が多い。精神状態が余程酷くて、ヤケクソになって行った犯行ということかもしれない。孤立の問題もあるのかもしれない。
 
痛ましい事故で原因究明が急がれる。
 
日鉄は少なくとも訴訟すべきだと思う。やはり不当だろう。筋は通すべきだ。
 
1月5日(日)
日本人は助け合わない民族だと思う。そして、弱者をみんなで叩いたりする可能性が高い。おそらく、欧米はキリスト教の影響で救済型の思考があるし、公共や地域社会の習慣も残っているのだと思う。 一方、日本は救済型の宗教は無いし、地域社会も分解されてしまった。それに、元々、地域社会自体があまり助け合い型ではなかった。日本のこの傾向は今後も変わらないと思う。
 
90年代後半は危機意識があった。「変わらなきゃ」という意識があった。しかし、変わらなかった。世界は変わったが日本は変わらなかった。結局、日本には能力が無かったのだと思う。個々が生き残りを模索するしかない。
 
1月7日(火)
カナダはミドルパワーを目指した国だった。経済規模は小さいがそれでも先進国として存在感を示せた。トルドーはよくやったと私は思う。辞任は残念だ。
 
トランプに日和ったメタ。まあ、そういう会社、いや、ザッカーバーグはそういう人物だと思っていたので極めて驚いたというほどではない。でも、フェイクニュースが横行するようになれば信頼を失うのではないか?かつてはケンブリッジ・アナリティカの件もあったわけだし。
 
英国のスターマー首相はまともで良かった。模範的な人物だ。それに対して、イーロン・マスクは酷い人物だ。こんな危険な人物に権力を持たしてはいけない。世界中の人々はそれに気づくべきだ。
 
古い極右が亡くなった。時代は変わっていた。
 
なんとまあ、トランプ、酷いなあ。 

IT技術者はかつてIT土方と呼ばれて、キツい仕事だった。技術者冷遇は日本の企業には根強いと思う。
 
 
1月8日(水)
イーロン・マスク、要らん。

1月9日(木)
メキシコにイチャモンをつけて何かを引き出そうとするトランプに、メキシコ大統領がお返し。まあ、それぐらいで良いと思う。
 
電機屋さんたちは補助金とか公的資金とかが欲しいのだろうか?
 
NHKめ!「マジでいい加減にしろ!」と言いたい。
 
1月11日(土)
 ツイッターに変わるSNSが欲しいと本当に思う。誰か作ってくれないかなあ。
 
トランプとイーロン・マスクが世界を撹乱している。困ったものだ。米国の企業はそんなトランプたちに日和った対応をとっている。企業は営利が目的なので仕方ないといえば仕方ないのだが。ともかく、ツイッターから他のSNSへ乗り換えたいのだが、適当なSNSが無いのが困りものだ。
 
さて、先進国が抱えている問題は明白だ。国内の経済格差だ。 製造業が中国やインドなどに取られて国内の製造業が衰退した。そのため、低賃金のサービス産業に従事せざるをえなくなったため、中間層が目減りして、富裕層と低所得者層に分離してしまった。しかも移民によって得をした者と損をした者ができてしまい、低所得者層は移民の流入でおおむね損をしてしまった。そこで低所得者層の中からトランプや極右などを支持する人々が増えた。そして、この経済格差問題は容易に解決しない問題だ。米国では、不法移民を排除しようとしたり、労働組合が賃上げ闘争したりといったことが起きているが、格差問題は構造的な問題なので簡単には解決しない。結局、少しずつ改善するしかない。しかし、中間層の目減りと低所得者層の世代交代によって、低所得者層の知的水準が低下している。格差は簡単に解決できない問題なうえに、目に見えた成果が欲しいし、不満も解消したいので、短絡的に移民排斥に走ったりする。だが、移民は悪かというと、先進国では軒並み出生率が低下して人口が減少傾向だった。国内の産業を維持するためには労働人口を増やすしかなく、移民は必要だった。だから、移民は必ずしも悪ではない。移民によって得をした部分もあるのだ。今後、先進国は移民をどの程度にとどめるか、調整局面に入っていくと思う。ただし、日本は例外で移民の受け入れが極端に少ない。一方で、産業も競争力を失い、衰退しつつある。今後、日本は必要な産業を残すためにどのくらい移民を受け入れるかを考えねばならない。年間の出生数が70万人を切ったのだから、日本の人口はこのままでは将来的に現状の60%から70%まで減少するはずだ。どのくらいの移民が必要かを計算しなければならない。ただし、実はあまり多く必要ではないかもしれないと私は思っている。というのも、日本が再び繁栄することは無いと思うからだ。これからは技術力がものをいう。しかし、日本に研究開発や高等教育に投資するだけの余力はもはや無い。優秀な人材は欧米や中国・インドなどの大国に抜けていくだろう。元々、基礎研究や研究開発が苦手だった日本が、いきなり世界を抜くような技術大国になれるはずがない。技術力による日本の繁栄はもう無いと見るべきだ。むしろ、日本文化というオリジナルなコンテンツで繁栄するしかないと思う。寿司や日本酒といった日本の食文化とか漫画やアニメといったコンテンツなどだ。ただ、日本の出版文化がネットの出現で衰退したことは大きな痛手だった。日本の出版文化が日本の知的水準を高めることにかなり貢献してきたし、コンテンツを育む土台でもあった。ところが、ネットの出現でかなり出版市場が衰退してしまった。今後、魅力あるコンテンツが作られるかどうか不安である。例えば、ゲームはどうだろう?日本のゲーム産業は以前と比べて世界からどんどん置いてけぼりにされているのではなかろうか?将来的にかなり苦境に立たされるのではなかろうかと思う。ところで、日本はパレスチナ人を移民として受け入れたらどうかと思っている。イスラエルはパレスチナ人を駆逐するつもりでいるのは明白だ。パレスチナ人の郷土愛はともかく、現実問題として新天地を探す必要があるのではないかと思う。日本の移民は現在250万人くらいらしい。欧州の先進国では人口の15%くらいが移民で占められているらしい。ならば、日本の人口の10%程度、つまり、1000万人くらいは日本はパレスチナ人を受け入れてもいいのではないかと思う。そうすれば世界の心ある人々は日本を称賛すると思う。移民が必要な日本にとっても経済的にプラスに働くはずだ。最後に、話は変わるが、米国の保守vsリベラルを階級闘争vs文化闘争となぞらえた人がいたが、マイノリティの人権を確保することが文化闘争と言っていいのかと私は思っている。文化闘争ではなく、人権闘争ではないか。保守が人権闘争を貶めるために文化闘争などと言い換えているだけだと思う。そして、リベラルの方こそ、経済格差を是正するために再分配などに目を配ってきたと思う。保守は階級闘争などといって、その実、やろうとしているのは、マイノリティ排斥だったり、人種差別だったりではないか。経済格差の問題は大ナタを振るえば簡単に解決するといった問題ではないのだ。地道で地味な解決しかありえない。あとは個人の努力次第だ。大胆な政策で簡単に解決できるというような夢は見ないことだ。
 
1月14日(火)
ネット通販で急成長を遂げたSHEINの中国工場の話。中国が世界の工場となってからよく指摘される労働環境が過酷だという話。以前はアップルなどFOXCONNのスマートフォンの工場が槍玉に挙げられていたが、多分、改善されたのだろう。今回はSHEINが槍玉に挙げられたのだろう。こうやって監視の目が届けば次第に改善されてゆくと思う。むしろ、経済成長している中国が羨ましくもある。

1月15日(水)
今回はスムーズに逮捕を遂行できたとのこと。とりあえず、司法の場に移行するんだろう。そういえば、夫人はどうなるんだろう?尹大統領は大統領のままだから大統領官邸にそのまま住まうのだろうか?とはいえ、世間の風当たりは強いだろうなあ。
 
 1月16日(木)
とりあえず停戦が合意されて良かった。あとは実際に停戦されることを願いたい。それにしても、あまりにも犠牲が大きかった。イスラエルの酷い行為を誰も止められなかった。せめてパレスチナ人の難民移民を世界の国々は受け入れるようにしてほしいと思う。イスラエルはパレスチナ人をガザから本気で駆逐するつもりでいると思う。おそらくパレスチナ人に対する嫌がらせは今後も続くだろう。世界の誰も止められないのなら、せめてパレスチナ人を受け入れて生命を守るようにすべきだ。

世間では中居正広問題がフジテレビに飛び火してニュースを賑わしている。中居正広が女性を食い物にしていたのは事実だから、芸能人としてはもはややっていくのは不可能だろう。ただし、YouTuberとしてやっていける可能性はあると思う。一方、フジテレビも関与していた可能性は高いのだろう。事実なら関係者と責任者は職を追われることになるだろう。ただ、日本の場合、組織ぐるみの犯罪は組織の隠蔽体質でなかなか立件が難しいように思う。第三者機関といってもどこまで第三者なのか怪しかったりする。こうした日本人の気質は今後も変わらないと思う。また、炎上商法的手法でどこもかしこも中居正広問題を取り上げるYouTubeが多い。辟易してしまう。それと不思議なのだが、日本人は女子アナになにかしら性的視点を持っているかのように感じられる。(そういえば女子アナのジャンルがAVには存在する。)なぜだろう?そういえば、ニュース番組を娯楽的にしたのが久米宏のニュースステーション(当時は違った名前だったかもしれない)だったと思う。それ以前のニュース番組はかなりイカメシイ顔つきで報じられるのが多かった。ニュース番組の娯楽化で視聴者を増やしたり、分かりやすく解説するのに貢献したが、お笑い芸人がニュース番組を笑いの場に変えてしまうのはさすがに行き過ぎだと思う。専制政治から民主政治に脱却した人類社会。市民社会における権力を監視するために、あるいは市民社会の一員として市民の義務として、市民はニュースをチェックするという基本に立ち返って欲しいと思う。
 
1月19日(日)
残念な知らせ。デマで心を病んでしまったんだろうなあ。

1月20日(月
立花孝志は自分のデマでひとが死んでも、それでもデマを流し続けるんだろう。
 
1月21日(火)
トランプならやるだろうと思っていた予想の範囲内ではあるけれど、改めて酷いことをやるなあと思う。

1月22日(水)
同じく予想の範囲内ではあるけれど酷いなあ。孫正義は相変わらず商売人やなあ。大口叩いて大丈夫なんやろか。

1月23日(木)
トランプ、酷いなあ。
 
1月24日(金)
トランプ、酷い。それにしても3選とか、米国までロシアや中国みたいな独裁国家になってしまうんやろかと思うと背筋が凍る。

まあ、引退しかないやろなあ。でも、十分、お金もあるだろうし、生活には困らないんだろう。楽しい引退生活かどうかは分からないが。

トランプ政権発足と大統領令連発の一週間だった。大統領令連発は前回と同じ。米国も他国もそれで右往左往する。それも前回同様。ところで、前回のトランプ政権時代は米国民の暮らしは良くなったのだろうか?結局、保守の差別主義者が差別的な政策を喜んだだけで、経済的には恩恵は受けなかったのではなかろうか?要はガス抜きはしたが、実質的には経済的な恩恵は何も無かったのではないか?
 
一方、トランプ政権が発足したことで日本が抱える問題としては、米国からさらに武器購入を迫られるかもしれない。安倍政権時代に武器購入を決めて、岸田政権時に防衛費を2倍にして、これからどうやってお金を捻出するか困っているのに、さらにもっと武器を買わされるかもしれないというリスクが生じることになる。過去の事例から推測すると日本は米国の要求をはねつけることはできない可能性が高い。日本は米国をはねつけたことがないからだ。となると凄まじい増税が待っているかもしれない。

マクロな視点で見ると、先進国における経済格差の解消は困難だと思う。トランプがいくら想定外な政策を打ち出しても格差解消はできないだろう。人々の閉塞感を拭えないだろう。もう閉塞感に慣れるしかないのかもしれない。あるいは、小さなチャンスを掴むために日々の忍耐と努力を要求されるのかもしれない。一方、ロシアや中国などの独裁国家では人々の閉塞感と腐敗はどんどん増していくと思う。ロシアや中国では自由を求めて国外へ脱出する人が今後も増えると思う。
 
日本は経済も人口も縮小するしかない。その結果、文化も縮小するかもしれない。解決策として、移民を受け入れるか否かで議論が割れると思う。ただ、日本は過去を継承しない国だ。すぐに忘れるし、世代で断絶もする。いつの間にか変化してもそれが日本だと思ってくれる。貧しくなってもそれが当たり前に思うだろうし、移民が増えて変化してもそれも当たり前に思うだろう。どちらに転んでも日本は柔軟に対応するだろう。日本の保守は明治や昭和を参照するだろうけど、それは保守たちが勝手に思い描いている幻想の明治や昭和であって、歴史的な明治や昭和ではない。要は保守ごっこをしているに過ぎない。靖国神社に集うコスプレイヤーがそれを表している。そして、経済的に貧しくなれば、ごっこ遊びをする余裕は減っていくだろう。日本人は複雑なポイ活などの損得勘定の計算に忙しくて文化的な豊かさに時間を割く余裕が無くなっていくかもしれない。唯一、食べることだけが楽しみになるかもしれない。しかし、それも「孤独な」グルメであって、皆で楽しむようなコミュニティは形成できずに、皆、孤立化していくと思う。内面的に薄っぺらい人間が増えると思う。街から本屋さんが消えてパチンコ屋が増えたが、今後はオンラインカジノでパチンコ屋も消えるかもしれない。カジノもアニメもゲームも本もアダルトビデオもネット上に存在するだけになるかもしれない。楽しい日本はネット上に存在するだけになるかもしれない。食べものだけがリアルに存在するようになるのかもしれない。いや、孤独のグルメに登場した飲食店もすでに閉店しているかもしれない。結果的に地球に優しい国になっているかもしれないなあ。

トランプ政権の発足によってリベラルな進歩は後退した。しかし、トランプ政権が終われば米国のリベラルは必ず復活すると思う。人類社会が進む道はリベラルな方向だ。それは自由で多様な社会だ。インターネットがある限り、人々が自由を追求する情報を止めることはできない。また、経済格差は容易には解決できない問題だと人々は認知するようになるだろう。なぜトランプが人気を博したかというと経済格差の閉塞感があるからだ。しかし、それは過去と現在を比べられる人々がいるからこそ生じた。経済格差が当たり前の気分になれば、ギャンブルを選ぶ気運は減るだろう。あるいは、定期的にギャンブルに賭ける人々が生じて、第二、第三のトランプを招くかもしれない。しかし、結局、そういったトランプ支持者の中でも、ギャンブルで得をする人、損をする人が生じると思う。その結果、ギャンブルを選ぶひとも次第に減っていくと思う。結局、経済格差を乗り越えようと多くの人々は自分たちで様々に模索するだろう。その結果、社会はより厚みや深みを増すかもしれない。あるいは闇も深くなるかもしれない。結果、社会はジャングルのように、より複雑で多様になる。

1月26日(日)
イスラエルはパレスチナ人を一掃するつもりなんだろう。そして、トランプはそれを支援するつもりでパレスチナ人を国外に追い払うつもりなんだと思う。酷い話だ。だが、国際社会がイスラエルの暴虐を止められず非難することもできなかった。現実問題として生命が大事だから、国際社会はパレスチナ人を受け入れる方が良いと私は思う。残念な話だが、まず生命を守ることが大事だ。

 
1月28日(火)
森永さんが亡くなった。最後まで、命尽きるまで話し続けた。 合掌。
 
多くの人たちが亡くなった事件だった。死刑は妥当だろうし、青葉被告もそれを受け入れたのだろう。遺族の悲しみ続き、虚しい結末を迎えた。
 
軍隊はホモソーシャル(体育会系)の色合いが強い世界だ。だから、これまでもゲイの入隊について問わない政策をとったりしてきた。トランプになって再び揺り戻しでトランスの入隊を制限するようになった。果たしてトランスを排除することで軍の団結が高まるだろうか?愚かな保守(ネトウヨ)のアホな発言力を増すだけではないか?
 
1月29日(水)
日本人の愚かさよ。

1月31日(金)
相変わらず酷いトランプのなすりつけ。事故の原因究明の足を引っ張るだけなのになあ。

2月1日(土)
揺れるドイツ。今回は否決で終わったが・・・。


今週はドイツの移民政策が揺れたのが印象的だった。欧州の移民が人口に占める割合は約15%くらいらしい。米国は特殊で国境を超えて不法移民が流入しやすい。不法移民の低賃金によって得をする人と損をする人が生じる。合法な移民が賃金や雇用を不法移民に奪われる一方で、安い賃金で得をする経営者もいる。一方、日本や韓国は移民の割合は2%くらいだ。ちなみに湾岸産油国では外国人労働者が人口に占める割合は60%と自国民よりも多い国もある。ただし、外国人労働者に割り当てられる仕事は3Kな仕事で、高給な公務員などは自国民が独占する。しかも警察が外国人労働者を取り締まって、まるで奴隷のような酷い扱いをする。なお、日本の入国管理局も国連から酷いと指摘されている。ともかく、移民の問題は各国の事情で様々だと思う。日本の場合は人口が減少しており、生産労働人口が不足するのが目に見えているので、積極的に移民を増やすべきではないかと思う。日本の少子化は若者が結婚しないからだと思うが、経済的要因だけではなくて、文化的要因もあるように思う。ただ、私自身は少子化自体は悪いことではないと思うし、移民を増やして社会を維持するという方策も好ましいと思っているので、日本の少子化を止めて出生率を増やす方策にはあまり乗り気ではない。
 
まとめ
2025年が始まった。トランプ政権が発足して、予想通り酷い政策が始まった。一方、日本では、兵庫県知事を巡り、デマで傷ついた県会議員が自殺した。 デマを流した当人はそれでもデマを流し続ける。県知事もまるでロボットのように意味のない答えを返し続ける。日本人にありがちな言葉の意味が喪失して、ただ無意味な祝詞を奏しているだけで良しとするようになる。デマは人を死に追いやるのだから、メディアはファクトチェックをすべきだと思う。また、中居正広氏とフジテレビの問題が世間を賑わせた。中居正広の性加害にフジテレビが組織的に関与していたという事件らしい。米国のワインスタイン事件に似ている。なので、ワインスタイン事件と同様に警察が介入して事件の解明を進めたらいいと思う。
 
トランプ政権発足で世界が揺れ始めた。トランプの政策はリベラルな人権政策に対する反動が目立つ。人種やジェンダーなどのマイノリティに対する差別だ。しかし、根本的な問題は移民問題だと思う。欧州も根本的な問題は移民問題だろう。確かに下地には経済格差の問題があるのだが、その槍玉として移民問題があげられていると思う。移民問題は難しい。それぞれの国で事情が異なるし、さらにその国内でも人それぞれの立場で損得が異なるので一概に移民の是非は決められない。また、経済格差も構造的問題で、格差解消が容易ではないし、個々人の努力が必要だが、努力しても報われるのはごく少数でしかない。ただ、先進国では息が詰まりそうな閉塞感があるが、経済成長している新興国では過去のお粗末なインフラがどんどん整備されて暮らしが良くなっているはずだから、競争は激しいけれど希望はあるはずだと思う。世界全体で見れば、閉塞感と希望が均衡していると見ることもできると思う。トランプのような一発逆転のために歴史に対して反動的で、他国に対して傲慢な要求をするのではなくて、個々人は地道に地味な努力を続ける方が有意義だと思う。
 
 

今月読んだ本2025.01

インド哲学10講』(赤松明彦)
同著者の『ヒンドゥー教10講』を読んで良かったので本書も読むことにした。「インド哲学は難解だ」と聞いてたが、やはり難解だった。一度通読しただけではしっくりしない。もう一度読み直すべきなんだろう。個人的には第9章が大変面白かった。
 
 
 
 
道教思想10講』(神塚淑子)
 儒教について学んだら、今度は道教についても知りたくなったので本書を読んだ。『老子』が道教にとって重要であることを知って勉強になった。
 
 
 
近現代中国の儒教』(銭国紅)
 儒教の歴史の本ではなくて、歴史の話もあるけれど、どちらかというと儒教に対する著者のエッセイに近かった。これからの儒教、21世紀の儒教のあるべき姿について著者の想いが書かれていたが、私はむしろ儒教の起源、孔子以前の儒教、先祖祭祀の宗教について知りたくなった。
 
 
 

2025年1月18日土曜日

THE FIRST SLAM DUNK

『THE FIRST SLAM DUNK』 (2022年)
 
遅ればせながら『THE FIRST SLAM DUNK』をNetflixで観た。
 
まず、本作について語る前に、 『スラムダンク』と私の出会いだが、1993、4年頃だろうか、TVアニメで見始めたのが始まりだった。そして、TVアニメが面白くて、TVアニメが終わった後も週刊ジャンプの連載をできる限り読んだような気がするが、忙しくなって途中で読めなくなったような気がする。でも、最終話あたりは読んだ気がする。あるいは、連載が終わった後で単行本で読んだのかもしれない。なので、完読したわけではないが、おおまかなストーリーは知っている。この『スラムダンク』があまりに面白かったので、井上雄彦氏の作品はできるだけ読まねばという考えになっていた。そのため、『リアル』や『バガボンド』などを読み始めたりしたが、いずれも忙しさなど様々な理由で途中で読めなくなったように思う。とにかく、氏の作品は通常の娯楽として楽しむ漫画とは別格の面白さがあった。
 
さて、本作についてだが、山王戦がメインストーリーである。その一方で、サブストーリーとして宮城リョータの物語にもなっている。メインストーリーの山王戦が進む中でサブストーリーの宮城リョータの物語が織り込まれている。いや、織り込まれているだけでなく、山王戦後の後日譚まで宮城リョータの物語が描かれているので、どちらがメインストーリーか分からないほどになっている。
 
なお、『スラムダンク』といえば、湘北vs海南戦、湘北vs陵南戦、湘北vs山王戦が大きな柱だと思うが、なぜ山王戦かというと、山王戦はまだアニメ化されていなかったので、2022年になってようやくアニメ化したのだと思う。
 
また、登場人物たちの声優さんが一新されていたので、TVアニメのファンたちからはいろいろと物議をかもしたかもしれない。また、絵柄もTVアニメの頃の2次元ではなく、3Dが加わったものになったのでリアリティが違ったものになっていたと思う。結果、TVアニメと本作ではずいぶん雰囲気が違ったものになっていた。

感想としては、3Dになったために、バスケットボールの臨場感が増していたと思う。一瞬の瞬発力や緊迫した瞬間の場面など3Dによって表現力が抜群に増していたと思う。アクションの場面は立体化されることで深みが増して、リアリティの迫力が増すということなのだと思う。

そして、サブストーリーである宮城リョータの物語については、個人的にはあまり興味が沸かなかった。兄ソータを失った家族の物語。残された家族たちのそれぞれの想い。それなりに感動できる話ではあるけれど、個人的にはそれほど好きというわけではなかった。メインストーリーである山王戦に殊更必要な話だろうかという気もしている。映画化したので、単なる試合だけ見せたのでは物語として深みが出ないから、そこに深みを与えるためにあえて設えたような物語なような気もしている。ただし、宮城リョータをサブストーリーの主人公として描く理由が一つだけあったと思う。それは「どんなに辛かったり、どんなに怖かったりしても、平気なフリを装う」という教訓を作者は伝えたかったからだと思う。

『スラムダンク』はさまざまな教訓を生み出してきたと思う。そのひとつに、安西先生の「諦めたらそこで試合終了だよ」というのがある。三井寿が安西先生から受け取ったこの教訓は多くの人たちの心に響いたと思う。私も仕事で何度も挫けそうになったとき、安西先生のこの言葉を思い出して、諦めずに最後まで力を振り絞ってきた。もちろん、上手く行かなかったこともあるが、諦めずに最後まで力を振り絞ることで仕事を成功に導いたこともあった。この言葉に何度も救われたのだ。心が折れそうになったとき、安西先生が現れて「諦めたらそこで試合終了だよ」と語りかけてくるのだった。このように『スラムダンク』は単なる漫画を超えた、教訓をもたらす物語でもあったのだ。そして、本作では、そのような教訓として「平気なフリをする」というのが作者が本作で最も伝えたかった教訓だと思う。だから、山王戦後の後日譚で、沢北と対戦する前に宮城がトイレで緊張で吐きそうになりながらも、コートに出てきたら余裕の笑みを見せつつ闘志を燃やして沢北に立ち向かっていくところで作品が終わったのだと思う。作者はどのような人生を歩んできたのかは知らないけれど、彼の紡ぎ出す教訓はなにかしら戦いの経験から生み出された、貴重なリアルな実戦から生み出された、血の教訓、頭で考えただけとは違う、心と身体を通した得た、リアリティのある教訓だと思う。だからこそ、多くの人びとの心を捉えるのだと思う。
 
山王戦を終えた後、母と再会したリョータに対して母は「背伸びた?」と問う場面がある。インターハイの間だけで背が伸びるなんて「そんなわけねえだろ」と答えるリョータだが、この場合、身長が伸びて大きく感じたわけではなく、山王戦という戦いを経た後で人間的に成長したのを母は感じたのだと思う。人間として”器”が大きくなったように感じたのだと思う。大昔から男は死と直面するような冒険を経験することで大人の男に成長するものだ。例えば、狩猟採集時代の加入礼がそれに相当する。加入礼に参加した若者は死に直面するし、実際に加入礼で死ぬ者もいた。加入礼を終えた若者はそこで生まれ変わって大人の男として社会に認められるようになる。(そのため新しい名前を与えられたりもする。日本の元服もそれに相当する。)リョータも山王戦という怖気づいてしまうような強敵との戦いを通して大きく成長したのだと思う。そして、その恐怖と直面したときにも、内心どんなに恐怖で震え上がっていても「平気なフリをする」というのは戦いから逃げずに立ち向かっていく上で大事なことなのだと思う。そして、それを乗り越えたとき、ひとは成長するのだと思う。もちろん、成長したからといって恐怖心が去るわけではない。やはり、NBAのリョータのように成長してもトイレで吐きそうになるような恐怖心が襲ってくるだろう。しかし、大人になったリョータは逃げずに立ち向かっていくだろう。大人の男とはそういうものだ。
 
ただ、本作は原作を読んでいないと楽しめない部分もあると思う。初めて『スラムダンク』を見るひとは面白さが半分しか伝わらないように思う。そこはテイストを大人っぽくした分、損なわれたものになってしまったと思う。ただ、映画という限られた時間の中では、元々、それは仕方ないかもしれない。原作を忠実に描くには時間が短すぎる。
 
ともかく、これで『スラムダンク』は完結した。海南戦、陵南戦、そして、この山王戦がようやくアニメ化された。私の好みとしては海南戦が一番好きなのだが。桜木花道が怪我をする山王戦はあまり好きじゃない。というのも、花道には最後まで元気でいて欲しかったからだ。けど、怪我というリスクを描くことも教訓として大事かもしれない。そして、この『スラムダンク』が日本人だけじゃなく、韓国人や中国人、台湾人など多くのひとの心を捉えたことに感動した。この作品の面白さは世界的な面白さだったんだと気づかされた。日本が生み出した漫画の素晴らしさよ!