8月1日(木)
中東情勢が緊迫しつつある。それにしてもイスラエルはどうかしている。
今週のNoHateTVは私の好きなタイプの話、エスニックな話だった。クルド人の料理の写真がとても美味しそうだった。以前、野間易通が言っていた名言で「移民が来るとメシが美味くなる」説を思い出した。できればクルド人がどんな人種の人たちかとか、民族性とか風習とかの写真も見てみたかったが、プライバシーの問題とかあるだろうから、なかなか難しいのだろうなと思った。クルドの言語の響きとか民族音楽とかもあるなら聴いてみたかった。ともかく、外国文化が入ってくることは日本の暮らしを豊かにしてくれると思う。私は音楽には疎いのだけれど、高校生の頃、友人の影響でYMOを聴かされて、細野晴臣さんの音楽とかを聴くようになった。細野さんの音楽はエスニックな感じの音楽が多くて好きだった。(音楽の植民地主義と揶揄されたりしたみたいだけれど、でも音楽の豊かさに触れられた気がした。あ、でも、高校生の時はテクノっぽいものが好きだったけれど。)食文化もそれと似ていて、外国の食文化に触れると暮らしが豊かになると思う。以前、安倍政権時代だったと思うが、知的障害者の子が「韓国料理は好きだけど韓国人は嫌い」とか言っていて、まあ、テレビの影響を受けて韓国人嫌いになってしまったのだが、逆に言うと、それでも「韓国料理は好き」と言っていて、食というのはなかなか強い影響力があるのだなあと思ったものだった。ところで、日本の保守はどれだけ日本文化を保持しようと努力しているのだろうかと思う。他国の文化を排斥しても日本文化の保持には繋がらないと思う。むしろ、日本人は他国の人たちがどれだけ自国文化を保持しようと努力しているかを見習うべきだと思う。あるいは昔の日系人が外国でどれだけ日本文化を保持しようとしていたかを見習ったらいいと思う。そして、文化が違っても互いに共存できると思う。その方が互いにとって良いことが多いと思うのだが。まあ、移民の問題は文化の問題というよりは経済の問題かもしれない。しかし、少子化が進む国では、機械化できない部分は、労働力不足を補うためには移民が必要で、来てもらえるだけで有り難いのではないかと思う。少子化を止めるのは難しいし、個人的には子どもを作る作らないは個人の自由で、少子化自体は良くも悪くもないと私は思っている。また、文化的な摩擦とかは教育とか情報の周知で次第に無くなっていくと思うのだが・・・。
それから、英国のサウスポート刺殺事件にまつわる暴動だけど、これは、歴史上、何度も何度も繰り返されてきたことだと思う。デマがきっかけでおこる暴動。 「黒人が白人女性をレイプした」というデマで起こった虐殺、同様に「ユダヤ人がロシア人を襲った強盗が発生した」というデマで起こった虐殺とか枚挙にいとまがない。デマによって引き起こされる暴動・虐殺は何度も何度も起こる。これは本当に口を酸っぱくして、デマによる暴動を注意することを言い続けなければいけないと思う。
それから、番組のなかでフランス革命について言及されていたので、フランス革命について学ぶなら、下記の一冊がオススメです。女性の暗殺者がけっこう活躍していて驚いた記憶があります。
それから、NHKの連続テレビ小説で『虎に翼』というドラマがあるそうで、そこで関東大震災における朝鮮人虐殺について言及されているらしい。「本当にそんなことがあったのか?」と知らないひともネットには少なからずいたようなので、せっかくなので震災後の朝鮮人虐殺に関する安田浩一さんの本を再度紹介しておこう。
8月3日(土)
今週の片山杜秀さんの「クラシックの迷宮」は夏のガムラン祭りだった。坂本龍一さんの『メリー・クリスマス、ミスター・ローレンス』もガムランの影響とは知らなかったので勉強になった。なるほど並べて聴いてみたら確かにそんな感じだった。ちなみに坂本龍一さんといえば、アルバム『音楽図鑑』の「TIBETAN DANCE」が好きで、今でもたまに聴きたくなって聴いたりする。同様に細野晴臣さんの『Medicine Compilation』が好きで、こちらもたまに聴きたくなって聴いたりする。
「音楽に政治を持ち込むな」、「お笑いに政治を持ち込むな」 、そして、ついに「政治に政治を持ち込むな」。教育の問題じゃないかと思う。それから、民主主義については、民主主義はこんなものかと思う。あまり期待しすぎてもいけない。むしろ、独裁や全体主義がいかに酷かったかを思えば、まだ民主主義はマシだと思う。それに政権交代の可能性がある米国は羨ましいとも思う。政権交代できる余裕があるんだと思う。日本は政権交代できる余裕が無くなっている。政権交代が無くなれば、格差はますます広がるし、硬直的な社会になる。経済的な発展・成長も望めなくなるだろうし。ただし、多くの日本人は「それでよし」と思っている可能性が高い。日本人の精神の根本的な貧しさがあると思う。
今週は暑くてニュースをチェックする余裕がほとんど無かった。米国のトランプvsハリスの大統領選も気になるが、日本の自衛隊と米軍の間で取り交わされた約束が気になる。ちゃんとチェックできていないので、一体どういう内容なのかさっぱり分からないが、なんか米国の言いなりになりそうな話のようで気になる。それと、小山千帆の件も気になる。ただ、立憲民主党をリベラル政党だと勝手に思い込んでいるから驚くだけで、実際は立憲民主党はリベラル政党というわけではなく、むしろ保守とリベラルの混合政党だ分かれば、驚くことはないと思う。そもそも立憲民主党の政治家で自分をリベラルだと自称している政治家はいるだろうか?ほとんどの立憲民主党の政治家は自分を保守だと名乗っていると思う。要はリベラルな有権者が勝手に立憲民主党をリベラル政党だと思いたがっているだけで、実際は立憲民主党はリベラルではなくて、第二自民党になりたがっている勢力が多いということだと思う。先の都知事選の結果からも分かるように、リベラル勢力は第三勢力程度の有権者しかいないのが実情だと思う。繰り返しになるが、結局、日本におけるリベラルは少数派なのだ。立憲民主党は少数になってもいいから、早く保守とリベラルが分離して、リベラル政党として民主党を旗揚げしたらいいのにと思う。まあ、懐事情とかあって無理なのだろうけど。結局、リベラルが少なすぎるのが問題ということだろう。
8月4日(日)
ネタニヤフとしてはできるだけ停戦交渉を長引かせてパレスチナを叩きたいのだろう。バイデンが任期を終えてトランプが大統領になれば、もっとイスラエル寄りな政権になるから、もっとパレスチナを叩けると計算しているのだろう。ネットで流れてくるパレスチナの子どもの死体の写真を見るにつけて、イスラエルは本当に酷いと思う。いくらなんでも酷すぎる。
8月5日(火)
英国のスターマー首相が非常に真っ当な会見を行った。記者の質問に対しても至極真っ当な回答だった。日本の政治家でこうも正確に物事の本質を言える人物はいないだろう。日本の政治家の場合、「遺憾に思う」とか「配慮に欠ける」とか「関係各位に迷惑をかけた」とか言って茶を濁すばかりで、正確に物事の本質を捉えたり、正否をジャッジできる人物はいまい。英国と日本の実力差を感じた。
ふうむ。では、太平洋はどうなんだろう?心配な話だ。
学習塾や病院まで統一教会系企業があることに驚く。他にも飲料水やウコンなどでかなり大手メーカーに食い込んでいるらしい。
詳しくは、有田芳生さんの新著『誰も書かなかった統一教会』(集英社新書)を参照とのこと。
5日にブラックマンデー超えの下げ幅を記録し、翌6日には過去最大の上げ幅を記録した。
よく分からないが、政府系機関が買い戻したのだろうか?
よく分からないが、公務員の特別枠に反発した学生デモが発端らしい。アラブの春のチュニジアと似ているのかもしれない。
8月7日(水)
カマラ・ハリスは副大統領候補にミネソタ州知事のワルツ氏を選んだらしい。元は高校教師で州兵の経験もあり、フットボールのコーチもしていたらしい。年齢は60歳。さて、どうなるだろう。
この件は私は長崎市長を支持する。イスラエルを招待しないという意思表示は良いと思う。イスラエルがガザで行っている虐殺を見て見ぬふりはできない。ちゃんと意思表示した長崎市長を支持する。
8月8日(木)
ううむ。
関東大震災後の朝鮮人虐殺に対する追悼文に関して、東京都職員の対応を見ていてアイヒマンと同じだと思った。上司から言われれば、それが間違った行為であっても、言われた通りにする。彼らはホロコーストにも加担するんだろうなと思った。また、英国の暴動の件を日本のクルド人差別と結びつけて懸念を示すのは至極当然だと思った。やはり、小山千帆の件はマズいと思う。立憲民主党を支持する気持ちがだんだん失せてきた。
暑くてニュースをチェックできない時期なのに、ニュースが多すぎる。
8月14日(水)
私は岸田首相の退任についてはちょっとした妄想を抱いている。どのような妄想かと言うと、岸田自身が検察に弱味を握られていて、自民党の裏金事件にGOサインを出さざるを得なくなったのではないかと妄想している。そのため法相も指揮権発動できずに清和会がガタガタになるまで潰されてしまった。これは安倍時代に検察庁法改正案で検察権力に手を突っ込もうとした政府に対して、検察がその意趣返しに裏金事件を利用したと思っている。(ただし、裏金事件の発端を作ったのはしんぶん赤旗と上脇教授の手柄ではある。)検察は検察権力に手を突っ込もうとした安倍元首相とその清和会がどうしても許せなかったのだと思う。そして、その最後の締めとして、岸田自身の不正に目をつぶる代わりに退任しろと検事総長が裏で岸田に引導を渡したと妄想している。まあ、あくまで妄想で何の根拠もない。しかし、岸田政権は自民党最大派閥の清和会あっての政権だったのだから、なぜ裏金事件を指揮権を発動してでも止めなかったのか不思議に思ったのだ。検察も指揮権をチラつかされたら困るので、刺し違えてでも清和会を潰す覚悟で、首相の弱味を握っていたのではないかという、まあ、そういうフィクションを妄想してしまったのだった。
まさかこのような事態になるとは想像もしなかった。テクノロジーの進歩は戦争を変えるのだなあ。それにしても、この戦争はいつ終わるのだろう。
8月16日(金)
悲しい。イスラエル、酷い。本当に酷い。ガザ地区の爆撃の多さ、破壊の酷さに唖然とする。
8月17日(土)
停戦が実現したら、本当に良いなあ。ともかく、一刻も早く停戦をしてほしい。 これ以上、犠牲者を増やしてほしくない。今のイスラエルを止められるのは米国だけだろう。バイデン大統領、頼むから頑張ってくれ。停戦を実現してくれ。
小山千帆問題について
小山千帆について、なぜか米山隆一とアンチレイシストの間でSNS上で激しく議論が展開されている。いや、炎上していると言った方が良いかもしれない。発端は川口市議だった小山千帆が「一部外国人による犯罪の取り締まり強化」を求める意見書に賛成したのがきっかけだった。あ、いや、正確には、その小山千帆を立憲が愛知県から衆議院に立候補させることがきっかけだった。この意見書に賛成した小山千帆を「レイシスト」呼ばわりするのは行き過ぎだということらしい。私などは普段からNoHateTVを見ているためか、この意見書に賛成したという事実だけで彼女をレイシストだと呼んでかまわないと考えている。この意見書はレイシストを後押しするもので、レイシズムを助長するもので大変危険だと思うからだ。私はのりこえネット時代からNoHateTVを見ているので、こんな意見書が出たら、あのネトウヨどもが調子にのって、どんな酷いことをするか分かったものではないと思うのだ。ネトウヨどもが十年以上前から今日まで行ってきた悪行を知らないのではないかと思う。だから、川口市議会のれいわも立憲もこの意見書には反対したのだと思う。ところが、小山千帆は所属政党が反対したにもかかわらず、あえて賛成したのだ。推測だが、どうもよく考えもせずに、たむろする外国人の暴走族を見聞して嫌悪感を感じて賛成したのではなかろうか。それならば暴走族を取り締まれば良いのに、なぜか一部外国人を取り締まりの対象としている。そこにはレイシズムが潜んでいる。ともかく、小山千帆は政治家としての思慮や知識が足りないと思う。政治家としての資質が疑われる。そのような人物を国会議員にするのはどうかと思う。まあ、立候補するのは個人の自由だ。しかし、立憲が彼女を擁立するのは立憲もリベラルではないということだと思う。立憲も所詮はこの程度なんだろう。リベラルの受け皿となる政党が無いから立憲を支持しているだけで、ちゃんとしたリベラル政党が誕生したら立憲などは見向きもされなくなると思う。とはいえ、そもそも日本におけるリベラル勢力が少数派過ぎるのが問題で、立憲もリベラルに見捨てられても痛くも痒くもないかもしれない。立憲の議員たちの中には、かつて小池百合子のきぼうの党に入ろうとした連中もいるわけだから、リベラルとは真逆だろう。所詮、第二の自民党になりたい連中なんだろう。それにしても、政治家のクオリティが劣化している。政治家の劣化は政治の劣化につながる。時間をかけて政治家を育成する組織や団体が必要かもしれない。最後に米山隆一さんについては、これまで大変期待していたので、今回の件ではちょっと残念に思った。とはいえ、彼の見識や正義感は今回の件を除けば他の議員に比べて優れていると思う。今回の件は、小山千帆をレイシスト呼ばわりしたことにひっかかりを感じたのがきっかけだろう。彼は今まで完璧だったので、今回の件が悪い意味で目立ってしまった。まあ、人間だから、完璧なひとなどいないのだろう。(ただ、彼も元自民だからまったく懸念材料がないわけでもない。)
8月20日(火)
訃報に耳を疑った。まだ若いのに。『攻殻機動隊』は好きな作品で田中敦子さんといえば草薙素子だったので非常に残念。合掌。
8月21日(水)
インターネットが無かった時代に知のカタログ的な楽しさ、雑誌的な楽しさがあった。 一度講演会に行ったのだが、あいにく風邪を引いて発熱していた時で、せっかくの講演会だからと無理して行ったのだが、講演中に座席で寝てしまい、講演をほとんど聴くことができなかった。残念だった思い出。合掌。
8月22日(木)
今回のNoHateTVは傑作回として記憶に残る回になった。SNS上における米山隆一さんとの論争に終止符を打つ回になった。将棋で言えば、この回をもって「詰み」になったと思う。racistの用法として名詞ではなく形容詞的に使われる話がトドメだった。でも、本筋として大事なのは、あの意見書によって誰が困ることになるか、誰が恐怖を感じるようになるかということで、それは名指しされた一部外国人であるクルド人になり、彼らの苦悩や恐怖に思いを致すと、あの意見書は差別的で許されないものだと憤りを感じる。米山さんの件は「レイシスト呼ばわりするのは行き過ぎ」だという、どちらかというと枝葉末節の話で、米山さん自体、仮に川口市議だったら、あの意見書に反対したのではなかろうかと信じたい。(昨今の米山さんのツイートを見るとやや不安になるが。)だから、今回の問題の当事者である小山美帆がどう思っているか、また小山美帆を立憲の候補者として推薦した立憲の議員がどう思っているかが本当は大事なんだが、そこは沈黙したままだったりする。一応、8月9日の小山美帆の文言を見る限りでは、彼女は事の重大性を認識していないと思う。このような問題に対する思慮も足りないし、知識も不十分なようだ。もしそうなら、「そんな大変なことになるなんて思い至りませんでした。そんなことになるなんて知りませんでした」と「知らなかったから許して下さい」と言いかねない。この場合、「知らなかったから許して下さい」というのは間違いで、むしろ「知らない方が罪が重い」と思う。なので、こういう人物に政治を任せてはいけないと思う。まあ、推測で判断するのはやや問題だが、未然に防ぐには推測するしかないわけで、有権者としては限られた情報から推測するしかない。ともかく、話を戻すと、今回のNoHateTVの特集はよく出来た回で傑作回だった。ちなみに最後にオチを持ってくるところは関西人だなあと思った。また、安田浩一さんの「申し訳ないけど嫌な思いをしていただきます」という話には笑いつつも正論だと思った。それから、この番組が公開された後も米山さんはSNSでいろいろと発信しているのだけど、私から見ると、喩えて言うなら、将棋で負けたのに、負けた腹いせに将棋盤をひっくり返して、さらに将棋の駒を投げつけているように感じられた。で、投げた駒があらぬ方向に飛んで、それが津田大介に当たってしまい、ゴメンと謝っている始末という感じだった。東大の法学部と医学部を出ている超優秀な頭脳を持った米山さんも人間なんだなあと思った。
8月29日(木)
今週は仕事が忙しくてニュースのチェックができなかったござる。
まとめ
今月はクルド人差別問題と英国の極右による暴動が印象に残ったトピックだった。それ以外も、イスラエルによるガザの虐殺、ウクライナのロシア領侵攻、岸田首相不出馬による自民党総裁選および立憲民主党代表選が大きなトピックだった。特にクルド人差別問題における小山千帆問題が大きく記憶に残った。端的にいうと米山隆一さんとアンチレイシズムの人たちとのバトルが興味深かったのだが、米山さんはこれ以外にもSNS上でいろいろとバトっているようで、ちょっと米山さんの印象が変わってしまった。また、立憲民主党に対しても小山千帆問題だけでなく、代表選にまつわる話題で、なんかもう、どうでも良くなってきた。以前にも書いたが、立憲民主党内には保守派とリベラル派がいて、保守派は第二自民党になりたい連中なので、リベラル派は分離した方が良いと私は思っている。政権交代したいがためにリベラルを捨てて保守の政策にすり寄るなどもってのほかだと思う。少数派でも良いからリベラルとして独立独歩した方が良いと思う。日本のリベラルは韓国や台湾のリベラルともっと連携した方が良いのかもしれない。それにしても、日本の繁栄の時代は終わったんだとしみじみ感じる。そんな日本にこだわっても仕方ないから、外の世界に広がってゆきたいと思う。