2024年8月31日土曜日

NEWS2024.08


8月1日(木)
中東情勢が緊迫しつつある。それにしてもイスラエルはどうかしている。
 
今週のNoHateTVは私の好きなタイプの話、エスニックな話だった。クルド人の料理の写真がとても美味しそうだった。以前、野間易通が言っていた名言で「移民が来るとメシが美味くなる」説を思い出した。できればクルド人がどんな人種の人たちかとか、民族性とか風習とかの写真も見てみたかったが、プライバシーの問題とかあるだろうから、なかなか難しいのだろうなと思った。クルドの言語の響きとか民族音楽とかもあるなら聴いてみたかった。ともかく、外国文化が入ってくることは日本の暮らしを豊かにしてくれると思う。私は音楽には疎いのだけれど、高校生の頃、友人の影響でYMOを聴かされて、細野晴臣さんの音楽とかを聴くようになった。細野さんの音楽はエスニックな感じの音楽が多くて好きだった。(音楽の植民地主義と揶揄されたりしたみたいだけれど、でも音楽の豊かさに触れられた気がした。あ、でも、高校生の時はテクノっぽいものが好きだったけれど。)食文化もそれと似ていて、外国の食文化に触れると暮らしが豊かになると思う。以前、安倍政権時代だったと思うが、知的障害者の子が「韓国料理は好きだけど韓国人は嫌い」とか言っていて、まあ、テレビの影響を受けて韓国人嫌いになってしまったのだが、逆に言うと、それでも「韓国料理は好き」と言っていて、食というのはなかなか強い影響力があるのだなあと思ったものだった。ところで、日本の保守はどれだけ日本文化を保持しようと努力しているのだろうかと思う。他国の文化を排斥しても日本文化の保持には繋がらないと思う。むしろ、日本人は他国の人たちがどれだけ自国文化を保持しようと努力しているかを見習うべきだと思う。あるいは昔の日系人が外国でどれだけ日本文化を保持しようとしていたかを見習ったらいいと思う。そして、文化が違っても互いに共存できると思う。その方が互いにとって良いことが多いと思うのだが。まあ、移民の問題は文化の問題というよりは経済の問題かもしれない。しかし、少子化が進む国では、機械化できない部分は、労働力不足を補うためには移民が必要で、来てもらえるだけで有り難いのではないかと思う。少子化を止めるのは難しいし、個人的には子どもを作る作らないは個人の自由で、少子化自体は良くも悪くもないと私は思っている。また、文化的な摩擦とかは教育とか情報の周知で次第に無くなっていくと思うのだが・・・。
 
それから、英国のサウスポート刺殺事件にまつわる暴動だけど、これは、歴史上、何度も何度も繰り返されてきたことだと思う。デマがきっかけでおこる暴動。 「黒人が白人女性をレイプした」というデマで起こった虐殺、同様に「ユダヤ人がロシア人を襲った強盗が発生した」というデマで起こった虐殺とか枚挙にいとまがない。デマによって引き起こされる暴動・虐殺は何度も何度も起こる。これは本当に口を酸っぱくして、デマによる暴動を注意することを言い続けなければいけないと思う。

それから、番組のなかでフランス革命について言及されていたので、フランス革命について学ぶなら、下記の一冊がオススメです。女性の暗殺者がけっこう活躍していて驚いた記憶があります。
 
 
『物語フランス革命: バスチ-ユ陥落からナポレオン戴冠まで』

それから、NHKの連続テレビ小説で『虎に翼』というドラマがあるそうで、そこで関東大震災における朝鮮人虐殺について言及されているらしい。「本当にそんなことがあったのか?」と知らないひともネットには少なからずいたようなので、せっかくなので震災後の朝鮮人虐殺に関する安田浩一さんの本を再度紹介しておこう。
 
『地震と虐殺 1923-2024』
 
 
8月3日(土)
今週の片山杜秀さんの「クラシックの迷宮」は夏のガムラン祭りだった。坂本龍一さんの『メリー・クリスマス、ミスター・ローレンス』もガムランの影響とは知らなかったので勉強になった。なるほど並べて聴いてみたら確かにそんな感じだった。ちなみに坂本龍一さんといえば、アルバム『音楽図鑑』の「TIBETAN DANCE」が好きで、今でもたまに聴きたくなって聴いたりする。同様に細野晴臣さんの『Medicine Compilation』が好きで、こちらもたまに聴きたくなって聴いたりする。
 
「音楽に政治を持ち込むな」、「お笑いに政治を持ち込むな」 、そして、ついに「政治に政治を持ち込むな」。教育の問題じゃないかと思う。それから、民主主義については、民主主義はこんなものかと思う。あまり期待しすぎてもいけない。むしろ、独裁や全体主義がいかに酷かったかを思えば、まだ民主主義はマシだと思う。それに政権交代の可能性がある米国は羨ましいとも思う。政権交代できる余裕があるんだと思う。日本は政権交代できる余裕が無くなっている。政権交代が無くなれば、格差はますます広がるし、硬直的な社会になる。経済的な発展・成長も望めなくなるだろうし。ただし、多くの日本人は「それでよし」と思っている可能性が高い。日本人の精神の根本的な貧しさがあると思う。

今週は暑くてニュースをチェックする余裕がほとんど無かった。米国のトランプvsハリスの大統領選も気になるが、日本の自衛隊と米軍の間で取り交わされた約束が気になる。ちゃんとチェックできていないので、一体どういう内容なのかさっぱり分からないが、なんか米国の言いなりになりそうな話のようで気になる。それと、小山千帆の件も気になる。ただ、立憲民主党をリベラル政党だと勝手に思い込んでいるから驚くだけで、実際は立憲民主党はリベラル政党というわけではなく、むしろ保守とリベラルの混合政党だ分かれば、驚くことはないと思う。そもそも立憲民主党の政治家で自分をリベラルだと自称している政治家はいるだろうか?ほとんどの立憲民主党の政治家は自分を保守だと名乗っていると思う。要はリベラルな有権者が勝手に立憲民主党をリベラル政党だと思いたがっているだけで、実際は立憲民主党はリベラルではなくて、第二自民党になりたがっている勢力が多いということだと思う。先の都知事選の結果からも分かるように、リベラル勢力は第三勢力程度の有権者しかいないのが実情だと思う。繰り返しになるが、結局、日本におけるリベラルは少数派なのだ。立憲民主党は少数になってもいいから、早く保守とリベラルが分離して、リベラル政党として民主党を旗揚げしたらいいのにと思う。まあ、懐事情とかあって無理なのだろうけど。結局、リベラルが少なすぎるのが問題ということだろう。

8月4日(日)
ネタニヤフとしてはできるだけ停戦交渉を長引かせてパレスチナを叩きたいのだろう。バイデンが任期を終えてトランプが大統領になれば、もっとイスラエル寄りな政権になるから、もっとパレスチナを叩けると計算しているのだろう。ネットで流れてくるパレスチナの子どもの死体の写真を見るにつけて、イスラエルは本当に酷いと思う。いくらなんでも酷すぎる。
 
8月5日(火)
英国のスターマー首相が非常に真っ当な会見を行った。記者の質問に対しても至極真っ当な回答だった。日本の政治家でこうも正確に物事の本質を言える人物はいないだろう。日本の政治家の場合、「遺憾に思う」とか「配慮に欠ける」とか「関係各位に迷惑をかけた」とか言って茶を濁すばかりで、正確に物事の本質を捉えたり、正否をジャッジできる人物はいまい。英国と日本の実力差を感じた。
 
ふうむ。では、太平洋はどうなんだろう?心配な話だ。

学習塾や病院まで統一教会系企業があることに驚く。他にも飲料水やウコンなどでかなり大手メーカーに食い込んでいるらしい。

詳しくは、有田芳生さんの新著『誰も書かなかった統一教会』(集英社新書)を参照とのこと。


5日にブラックマンデー超えの下げ幅を記録し、翌6日には過去最大の上げ幅を記録した。
よく分からないが、政府系機関が買い戻したのだろうか?

よく分からないが、公務員の特別枠に反発した学生デモが発端らしい。アラブの春のチュニジアと似ているのかもしれない。

8月7日(水)
カマラ・ハリスは副大統領候補にミネソタ州知事のワルツ氏を選んだらしい。元は高校教師で州兵の経験もあり、フットボールのコーチもしていたらしい。年齢は60歳。さて、どうなるだろう。
 
この件は私は長崎市長を支持する。イスラエルを招待しないという意思表示は良いと思う。イスラエルがガザで行っている虐殺を見て見ぬふりはできない。ちゃんと意思表示した長崎市長を支持する。

8月8日(木)
ううむ。

関東大震災後の朝鮮人虐殺に対する追悼文に関して、東京都職員の対応を見ていてアイヒマンと同じだと思った。上司から言われれば、それが間違った行為であっても、言われた通りにする。彼らはホロコーストにも加担するんだろうなと思った。また、英国の暴動の件を日本のクルド人差別と結びつけて懸念を示すのは至極当然だと思った。やはり、小山千帆の件はマズいと思う。立憲民主党を支持する気持ちがだんだん失せてきた。
 
暑くてニュースをチェックできない時期なのに、ニュースが多すぎる。


8月14日(水)
私は岸田首相の退任についてはちょっとした妄想を抱いている。どのような妄想かと言うと、岸田自身が検察に弱味を握られていて、自民党の裏金事件にGOサインを出さざるを得なくなったのではないかと妄想している。そのため法相も指揮権発動できずに清和会がガタガタになるまで潰されてしまった。これは安倍時代に検察庁法改正案で検察権力に手を突っ込もうとした政府に対して、検察がその意趣返しに裏金事件を利用したと思っている。(ただし、裏金事件の発端を作ったのはしんぶん赤旗と上脇教授の手柄ではある。)検察は検察権力に手を突っ込もうとした安倍元首相とその清和会がどうしても許せなかったのだと思う。そして、その最後の締めとして、岸田自身の不正に目をつぶる代わりに退任しろと検事総長が裏で岸田に引導を渡したと妄想している。まあ、あくまで妄想で何の根拠もない。しかし、岸田政権は自民党最大派閥の清和会あっての政権だったのだから、なぜ裏金事件を指揮権を発動してでも止めなかったのか不思議に思ったのだ。検察も指揮権をチラつかされたら困るので、刺し違えてでも清和会を潰す覚悟で、首相の弱味を握っていたのではないかという、まあ、そういうフィクションを妄想してしまったのだった。
 
まさかこのような事態になるとは想像もしなかった。テクノロジーの進歩は戦争を変えるのだなあ。それにしても、この戦争はいつ終わるのだろう。

8月16日(金)
 悲しい。イスラエル、酷い。本当に酷い。ガザ地区の爆撃の多さ、破壊の酷さに唖然とする。
 
8月17日(土)
停戦が実現したら、本当に良いなあ。ともかく、一刻も早く停戦をしてほしい。 これ以上、犠牲者を増やしてほしくない。今のイスラエルを止められるのは米国だけだろう。バイデン大統領、頼むから頑張ってくれ。停戦を実現してくれ。
 
小山千帆問題について
小山千帆について、なぜか米山隆一とアンチレイシストの間でSNS上で激しく議論が展開されている。いや、炎上していると言った方が良いかもしれない。発端は川口市議だった小山千帆が「一部外国人による犯罪の取り締まり強化」を求める意見書に賛成したのがきっかけだった。あ、いや、正確には、その小山千帆を立憲が愛知県から衆議院に立候補させることがきっかけだった。この意見書に賛成した小山千帆を「レイシスト」呼ばわりするのは行き過ぎだということらしい。私などは普段からNoHateTVを見ているためか、この意見書に賛成したという事実だけで彼女をレイシストだと呼んでかまわないと考えている。この意見書はレイシストを後押しするもので、レイシズムを助長するもので大変危険だと思うからだ。私はのりこえネット時代からNoHateTVを見ているので、こんな意見書が出たら、あのネトウヨどもが調子にのって、どんな酷いことをするか分かったものではないと思うのだ。ネトウヨどもが十年以上前から今日まで行ってきた悪行を知らないのではないかと思う。だから、川口市議会のれいわも立憲もこの意見書には反対したのだと思う。ところが、小山千帆は所属政党が反対したにもかかわらず、あえて賛成したのだ。推測だが、どうもよく考えもせずに、たむろする外国人の暴走族を見聞して嫌悪感を感じて賛成したのではなかろうか。それならば暴走族を取り締まれば良いのに、なぜか一部外国人を取り締まりの対象としている。そこにはレイシズムが潜んでいる。ともかく、小山千帆は政治家としての思慮や知識が足りないと思う。政治家としての資質が疑われる。そのような人物を国会議員にするのはどうかと思う。まあ、立候補するのは個人の自由だ。しかし、立憲が彼女を擁立するのは立憲もリベラルではないということだと思う。立憲も所詮はこの程度なんだろう。リベラルの受け皿となる政党が無いから立憲を支持しているだけで、ちゃんとしたリベラル政党が誕生したら立憲などは見向きもされなくなると思う。とはいえ、そもそも日本におけるリベラル勢力が少数派過ぎるのが問題で、立憲もリベラルに見捨てられても痛くも痒くもないかもしれない。立憲の議員たちの中には、かつて小池百合子のきぼうの党に入ろうとした連中もいるわけだから、リベラルとは真逆だろう。所詮、第二の自民党になりたい連中なんだろう。それにしても、政治家のクオリティが劣化している。政治家の劣化は政治の劣化につながる。時間をかけて政治家を育成する組織や団体が必要かもしれない。最後に米山隆一さんについては、これまで大変期待していたので、今回の件ではちょっと残念に思った。とはいえ、彼の見識や正義感は今回の件を除けば他の議員に比べて優れていると思う。今回の件は、小山千帆をレイシスト呼ばわりしたことにひっかかりを感じたのがきっかけだろう。彼は今まで完璧だったので、今回の件が悪い意味で目立ってしまった。まあ、人間だから、完璧なひとなどいないのだろう。(ただ、彼も元自民だからまったく懸念材料がないわけでもない。)
 
8月20日(火)
訃報に耳を疑った。まだ若いのに。『攻殻機動隊』は好きな作品で田中敦子さんといえば草薙素子だったので非常に残念。合掌。
 
8月21日(水)
インターネットが無かった時代に知のカタログ的な楽しさ、雑誌的な楽しさがあった。 一度講演会に行ったのだが、あいにく風邪を引いて発熱していた時で、せっかくの講演会だからと無理して行ったのだが、講演中に座席で寝てしまい、講演をほとんど聴くことができなかった。残念だった思い出。合掌。

8月22日(木)
今回のNoHateTVは傑作回として記憶に残る回になった。SNS上における米山隆一さんとの論争に終止符を打つ回になった。将棋で言えば、この回をもって「詰み」になったと思う。racistの用法として名詞ではなく形容詞的に使われる話がトドメだった。でも、本筋として大事なのは、あの意見書によって誰が困ることになるか、誰が恐怖を感じるようになるかということで、それは名指しされた一部外国人であるクルド人になり、彼らの苦悩や恐怖に思いを致すと、あの意見書は差別的で許されないものだと憤りを感じる。米山さんの件は「レイシスト呼ばわりするのは行き過ぎ」だという、どちらかというと枝葉末節の話で、米山さん自体、仮に川口市議だったら、あの意見書に反対したのではなかろうかと信じたい。(昨今の米山さんのツイートを見るとやや不安になるが。)だから、今回の問題の当事者である小山美帆がどう思っているか、また小山美帆を立憲の候補者として推薦した立憲の議員がどう思っているかが本当は大事なんだが、そこは沈黙したままだったりする。一応、8月9日の小山美帆の文言を見る限りでは、彼女は事の重大性を認識していないと思う。このような問題に対する思慮も足りないし、知識も不十分なようだ。もしそうなら、「そんな大変なことになるなんて思い至りませんでした。そんなことになるなんて知りませんでした」と「知らなかったから許して下さい」と言いかねない。この場合、「知らなかったから許して下さい」というのは間違いで、むしろ「知らない方が罪が重い」と思う。なので、こういう人物に政治を任せてはいけないと思う。まあ、推測で判断するのはやや問題だが、未然に防ぐには推測するしかないわけで、有権者としては限られた情報から推測するしかない。ともかく、話を戻すと、今回のNoHateTVの特集はよく出来た回で傑作回だった。ちなみに最後にオチを持ってくるところは関西人だなあと思った。また、安田浩一さんの「申し訳ないけど嫌な思いをしていただきます」という話には笑いつつも正論だと思った。それから、この番組が公開された後も米山さんはSNSでいろいろと発信しているのだけど、私から見ると、喩えて言うなら、将棋で負けたのに、負けた腹いせに将棋盤をひっくり返して、さらに将棋の駒を投げつけているように感じられた。で、投げた駒があらぬ方向に飛んで、それが津田大介に当たってしまい、ゴメンと謝っている始末という感じだった。東大の法学部と医学部を出ている超優秀な頭脳を持った米山さんも人間なんだなあと思った。
 
8月29日(木) 
 
 
今週は仕事が忙しくてニュースのチェックができなかったござる。
 
まとめ
今月はクルド人差別問題と英国の極右による暴動が印象に残ったトピックだった。それ以外も、イスラエルによるガザの虐殺、ウクライナのロシア領侵攻、岸田首相不出馬による自民党総裁選および立憲民主党代表選が大きなトピックだった。特にクルド人差別問題における小山千帆問題が大きく記憶に残った。端的にいうと米山隆一さんとアンチレイシズムの人たちとのバトルが興味深かったのだが、米山さんはこれ以外にもSNS上でいろいろとバトっているようで、ちょっと米山さんの印象が変わってしまった。また、立憲民主党に対しても小山千帆問題だけでなく、代表選にまつわる話題で、なんかもう、どうでも良くなってきた。以前にも書いたが、立憲民主党内には保守派とリベラル派がいて、保守派は第二自民党になりたい連中なので、リベラル派は分離した方が良いと私は思っている。政権交代したいがためにリベラルを捨てて保守の政策にすり寄るなどもってのほかだと思う。少数派でも良いからリベラルとして独立独歩した方が良いと思う。日本のリベラルは韓国や台湾のリベラルともっと連携した方が良いのかもしれない。それにしても、日本の繁栄の時代は終わったんだとしみじみ感じる。そんな日本にこだわっても仕方ないから、外の世界に広がってゆきたいと思う。
 
 
 

2024年7月28日日曜日

NEWS2024.07

 
7月1日(月)
よく分からない。東京は石原慎太郎を都知事にするような土地柄だから小池がある程度支持されるのは理解できる。ただ、蓮舫さんが思ったよりも支持が集まっていない気がする。あんまり人気がないのだろうか?
 
7月2日(火)
 ううむ。
 
酷い話だ。誰も罪を問われないのかなあ。政治の腐敗。
 
 7月3日(水)
これも酷い話。
 
良い判決。それにしても、過去に強制不妊されていたという酷い話。
 
自衛隊ってこういうの多いように思う。変わらないなあ。
 
へえ。

7月4日(木)
面白かった。ゴミ箱伯爵に投票することは票を捨てるようなものだという皮肉が良かった。投票はよく考えて投票しようという意図らしい。なかなか気が利いている。



7月5日(金)
 14年ぶりかあ。トニー・ブレア、ゴードン・ブラウン以来か。トニー・ブレアは「教育、教育、教育」で第三の道を模索したが、一方で米国のイラク戦争を支持してガッカリした覚えがあるなあ。スターマー新首相が善政だったらいいなあ。

7月6日(土)
イランも緩やかにリベラルになっていけばいいなあ。 でも、保守派は強固だろうから歩みは遅いだろうけど。
 
へえ。どんな政治をするんだろう?

日本人に情報管理は無理じゃないかなあ。
 
今週は海外の政治の情勢が興味深かった。英国、フランス、イラン。あ、それと米国のバイデン大統領がこのまま立候補するかどうかも興味深かった。英国は労働党、フランスは極右、イランは改革派、米国はトランプだと右派という感じか。
 
一方、国内は都知事選がいよいよ日曜夜に決まる。蓮舫女史になって欲しいが、どうも難しいようだ。政策論争はほとんど無かったように感じた。蓮舫女史の政策は分かったが、小池や石丸はいまひとつ分からなかった。結局、東京都民は人物のイメージで投票するのだろう。その人物が好きか嫌いかとか、人物の好感度とかで。
 
その他、強制不妊では違憲判決が戦後13例目ということで少し驚いた。一票の格差問題でいつも「違憲状態」に慣れていたので最高裁が「違憲」とハッキリ言うことができるんだと驚いた。また、機密費の問題や防衛省の金品授受の問題はずっと続いている同じ問題に思えた。変わらない日本。

読みたい本
 
 
小林恭子さんの新著『なぜBBCだけが伝えられるのか』が刊行されていた。以前、『英国メディア史』を読んで良かったので、この本もいずれ読みたいなあ。日本のNHKもBBCみたいな独立した公共放送になれたら良いのになあ。安倍政権以来、NHKはすっかり国営放送になってしまっているからなあ。
 
7月7日(日)
残念ながら小池百合子が当選した。おそらく、石丸が2位、蓮舫が3位だろう。東京都民の小池支持は固かった。石丸が伸びたのは政策の中身が無く、その場の空気を掴むのが上手かったからだろう。政策の中身が無かったことで政策の好き嫌いに左右されなかった。東京都の無党派層は政策ではなく、人柄の好き嫌いでひとを選ぶのだと思う。政治の投票というよりは単なる人気投票なのだと思う。無党派層の民度の低さが石丸躍進という結果になったのだと思う。さて、リベラルは政策で勝負すべきだと思う。しかし、日本ではいくら政策で勝負しても有権者がその政策を正しく理解できないという欠点がある。結論をいうと日本でリベラルはほぼ無理だと思う。リベラルは選挙のときにフワフワした無党派の心を掴むよりは、常日頃から有権者を啓蒙してゆくのが本筋だと思う。啓蒙して政策を理解してもらって共感してもらってはじめて支持されるというのが本筋だと思う。しかし、残念ながら日本ではそれがほぼ無理なのだ。なぜなら日本人は物事の本質を理解するのがとても苦手だからだ。だから、日本にリベラルは根付かない。日本人がリベラルをものにするのは難しいのだ。
 
東京都知事選の振り返り
得票数で見ると、小池百合子が291万票、石丸が165万票、蓮舫が128万票だった。仮に石丸の票を蓮舫が全部取っていたとしても293万票で小池とほぼ同数に過ぎなかった。だから、仮にどんなに蓮舫が善戦していたとして小池とほぼ五分の勝負になっていたということだと思う。現実的には石丸の票を全部取るなんてことはあり得ないから、蓮舫は勝つのはほぼ無理だったと思う。それだけ小池の支持者が盤石だった。あるいは、もっと小池批判をして切り崩していればと考えるかもしれないが、私から見れば小池批判は十分になされたと思う。落選運動もあったし、見苦しいヤジまであった。それでも291万票の小池支持者は揺るがなかったということだ。リベラルの私からすれば、どんだけなんだと思う。まあ、東京は石原慎太郎を支持するような土地柄だから、おそらく、そういうことなんだろう。プロ野球だって読売ジャイアンツが地元球団だしね。東京というところは、そういう保守的な土地柄なんだ。それもちょっと独特の。首都だからリベラルも他県と比べると多く居るが、有権者の割合からすると、やはりリベラルは少数派なんだと思う。なので、そういう東京でリベラルが勝利を狙うのは余程の勝算がある場合でない限り無理だと思う。選挙戦術に問題があったというよりは、元々、東京は保守の牙城だと考えた方が良いと思う。リベラルが東京を陥落させるのは至難の技なのだと。ただ、今回、一人街宣という選挙運動は面白かった。バーニー・サンダースが選挙というのは選挙運動を通して支持者を増やす活動なんだと言っていたが、一人街宣によって市民を選挙運動に巻き込んで支持者を増やすことに繋がったのではないかと思う。今後に期待したい。それにしても、繰り返しになるが、東京というところは保守的な都市なんだとつくづく思った。野間易通風に言えば、東京ヘイトシティ。
 
 
7月8日(月)
フランスがギリギリで極右を退けた。良かった。しかし、急ごしらえの連立政権で今後の運営がどうなるか心配なところ。

この調査報道はかなり重要なんじゃないかと思う。これは、今後、事あるごとに引用される調査結果なんじゃなかろうか。
 
升味佐江子さんの無党派層に対する見解と対策が興味深かった。 地道な啓蒙しかないかなあと同感した。
 
7月10日(水)
インドはなぜプーチンと会談したんだろう?エネルギーや貿易があるからだろうか?ま、ウクライナ戦争に対して平和的解決を促したから最悪ではないのだろうけど。
 
7月11日(木)
都知事選のほか、英国やフランスの総選挙の話が参考になった。あと植田祐介さんというひとの活動も。

7月12日(金)
バイデンの高齢化問題、辛いなあ。交代した方が良いけど、本人は続投したがっている。北丸雄二が言っていたけど、トランプよりマシな候補者なら良いわけで、平凡なひとで良いんじゃないかと思える。英国の新首相スターマーだって退屈男と言われているそうだけど、退屈な人物で良いんじゃないか。
 
7月14日(日)
トランプが銃撃されたらしい。容疑者は射殺されたらしい。ううむ。選挙にどう影響するか。
 
都知事選の余波について
今週は、国内では、都知事選の余波が残響した一週間だった。都知事選の余波としては、石丸に関するものと蓮舫に関するものに大別されると思う。私はテレビを見ないのでその手のニュースは入ってこないので詳しくは知らないが、シールの件は次回からもっと良い解決策が見出されて改善されるのではないかと思う。いずれにしても萎縮してほしくないと思う。シールを批判している人たちの狙いは萎縮だろうからだ。
 
無党派層と政治的無知について
また、石丸の選挙戦術に関しては小泉純一郎のB層狙いの選挙戦術と似ている。それはB層にも届くシンプルなメッセージを発信するという単純なものだ。要は日本の無党派層は政治的知識が極めて貧弱、すなわち政治的無知なのだ。政治的無知については、以前、ビデオニュースで神保さんが紹介していた本を紹介しておこう。

 

この本では足による投票を呼びかけている。それも有効だとは思うが、私自身は地道な啓蒙だと思っている。民主主義は地道なものなのだと思うからだ。
 
さて、海外では、フランスで極右が退けられたニュースも大きかった。フランスはギリギリで踏みとどまった。この辺りはフランス市民の政治の知的レベルの高さがものを言ったと思う。
 
そういえば、小池百合子による東京都の再開発を参政党などの日本の保守政党はどう思っているのだろうか? 日本の自然を守ることに消極的なはずはないと思うのだが。
 
7月15日(月)
まだ2倍だから他の事例よりは薄いかも(苦笑)。
 
7月16日(火)
韓国には国家人権委員会なるものがあるらしい。羨ましい。しかも独立機関。こういった独立機関が日本にもあってほしい。しかし、日本は三権分立もちょっと怪しいからなあ。
 
7月18日(木)
暇空茜は感心しないのだけれども、私はColaboの仁藤夢乃に対してもあまり感心していない。というのは彼女はセックスワーク否定派だからだ。どちらかというと北原みのり一派と同系統だと思っている。

朝日新聞政治部に今野忍というネトウヨ記者がいるらしい。NoHateTVの楽しみのひとつはバカニュースでこういうネトウヨがいることを知れるのが楽しい。ただ、朝日新聞に関してはやはり購読者数の減少で戦前同様にポピュリスティックになっていくのかなあと感じている。購読者を増やすために購読者の嗜好に合わせて新聞も変わっていくのかなあと。一昔前は大学の先生がインテリ層を形成していてその影響もあって左派が力を持っていたが、昨今はそういったインテリが減少してしまい、代わりにネトウヨが増殖したんだろうなあと思う。また、極中道(エクストリームセンター)の話は興味深かった。ただ、オバマをエクストリームセンターと言うのはどうかと思った。オバマはリベラルだけれども大統領になってからは中庸の政治に努めた。米国民の半分が保守なのだから、保守の要望も取り入れる形だった。結果、リベラル派からは生ぬるいと批判されることになったが。でも、オバマが大統領になった初めの頃は軍部とオバマはかなり摩擦があって苦労していたと思う。そして、右からも左からも批判され続けた。でも、任期を終えて成果を見てみれば、オバマは本当によくやったと思う。しかし、そのオバマの成果を尽く潰しにかかったのがトランプなのだけれども。ちなみにトランプは元・民主党だったんだけどね。

7月19日(金)
こんなこともあるんだなあ。

7月20日(土)
コロナと手足口病の感染が拡大しているらしい。注意したい。

鹿児島県警のやり方に驚いた。警察の身内の犯罪を隠蔽し、内部通報した人物を逆に報復として逮捕する。さらにジャーナリストに強制捜査して通報者を捜す。なんか凄いな。全部、違法じゃないの。隠蔽を指摘されないようにするために半年間放置していた盗撮事件の犯人を直前に逮捕する。いや、凄いな。刑事企画課だよりの「未送致書類であっても、不要な書類は適宜廃棄する必要があります。※再審や国賠請求等において、廃棄せずに保管していた捜査書類やその写し組織的にプラスになることはありません!!」という文言には苦笑した。警察に不利な証拠を開示しない法律を思い出した。正義はどこに行ったんだろうなあ。青木理がいうように内部通報を警察に取り締まらせることに無理があって、公安委員会に手足をつけて捜査するように変えた方が良いと思った。それにしても、日本には独立機関が必要だとつくづく思った。互いに権力を監視・牽制させる独立機関が欲しいものだ。日本はどこもかしこも組織の癒着が激しい。
 
日本も産業別労働組合に移行すべきだ。とても重要。これから日本経済が繁栄していくためにも企業別労働組合はもう止めるべきだと思う。

これも重要。日本の住宅はもっと変わるべきだ。

斎藤元彦兵庫県知事の件
TVを見ないのでネットニュースでしか知らないのだが、大変酷い人物らしい。驚くのは東大出身で総務省に入省しているエリートであることだ。そんなエリートなのにこんな酷いことをするんだと驚いた。仮に犯罪者が多い維新の議員ならさもありなんと思うのだが、経歴を見ると必ずしもそうではない。う~ん、日本全体に人材が劣化しているということなのだろうか。
 
トランプ銃撃事件について
荻上チキのセッションで前嶋和弘さんの話『特集 トランプ氏銃撃事件の衝撃』が興味深かった。大統領選に向けて戸別訪問するときのターゲットとする有権者層の話が面白かった。この話を聴いてから、トランプの指名受託演説を見ると、トランプが演説を少し変えてきた理由が見えてくるように思う。銃撃事件によって足元は固められたので、今度は無党派層の取り込みにかかったということだと思う。右派の票の取り込みは揺るぎないものになったから、今度は揺れている無党派層の取り込みに少しシフトしたということだと思う。それにしても、議事堂襲撃事件やら酷い移民政策でうんざりしたトランプ氏が再び大統領に返り咲く可能性が高まった。なんとも残念な話だ。特に最高裁判事が完全に保守が多数派になってしまったことが痛い。世界のリベラルを牽引してきた米国の歩みが後退してしまう。本当に残念だ。民主党はバイデンに代わる候補者を擁立できなかったのが痛い。多分、バイデンでは勝てないし、カマラでも勝てないと思う。民主党はもっと早い段階で候補者を擁立すべきだった。
 
蓮舫さんバッシングの件
この件もあまり知らないのだが、Rシールや蓮舫さんの人となりをバッシングしているらしいとネットを見ていると聞こえてくる。まあ、裏金問題で鬱積していた右派がここぞとばかりに鬱憤を晴らすためにバッシングしているのかなと思う。一方で、都知事選を振り返って石丸の選挙戦術を見習って無党派層の取り込みに同様の方法を取り入れるべきだと主張するひともいるようだ。私自身はそういったやり方は感心しない。政治の話をしないでイメージだけで無党派層を取り込むようなことはあまり意味がないと思う。そもそも日本の無党派層は保守寄りだ。それに無党派層を全部取り込んだとしても小池百合子に勝てたとは思えない。最大に取り込んだとしても五分五分だったからだ。そう考えると都知事選は最初から無理筋だったと思う。だから「こうすれば勝てた」と考えるとのはちょっと違うと思う。「どうやったって勝てなかった」と考える方が自然だと思う。むしろ私は今回の都知事選で蓮舫陣営は別の成果を上げたと思っている。ひとつは言わずとしれた「一人街宣」だ。有望な有権者を巻き込むことができたと思う。「音楽に政治を持ち込まない」や「政治に政治を持ち込まない」が叫ばれる風潮の中で、真面目に政治に参加しようとする強固な意志をもった一個人を見出すことができたのだから、それはとても大きな成果だと思う。この日本で一人で声を上げる勇気を行動をもって示せた一人街宣の人々は称賛に値する。それから、もうひとつの成果は「楽しい街頭演説」だと思う。これはデモと同じで祭りの感覚を取り入れることができたのだと思う。選挙には負けたけど、政治活動で楽しい時間を過ごせたのはとても大きな成果だと思う。巻き込むことがとても大事なんだと思う。政治に関心を持つようになること、政治に意識を向けるようになることが大事なんだと思う。人々を巻き込んだ運動が回りはじめることが大事なんだと思う。そのためにお祭りのような楽しい街頭演説体験が大事なんだと思う。そういう意味で蓮舫さんの選挙は大きな成果があった選挙だったと思う。「選挙に負けたからダメだった」と考えるのではなく、「負けによって見えづらくなったが、実は大きな成果があった選挙」だったと考えるべきだと思う。

7月22日(月)
バイデン大統領が大統領選から撤退を表明した。後任は副大統領のカマラ・ハリス女史。カマラ・ハリスでは物足りないと思うが、大統領選まで時間が無いし、トランプよりマシな人物であれば良いのでカマラでも良いかなと思う。後任に決まったときの世論調査が好意的だったことに少し驚いたが、これから戦いの火蓋が切って落とされるのだろう。トランプ陣営にとって女性候補者は戦いにくいという評価があったが、ヒラリーとの選挙戦を考えれば必ずしもそうではないと思う。トランプにとって女性候補者は必ずしも戦いにくい相手ではないように思う。ヒラリーのときはフェイクニュースでヒラリーを貶めるニュースがネットを流れたが、おそらくカマラのときもフェイクニュースが流れるのではなかろうか?それとロシアのハッカーたちがどう動くか?ヒラリー戦のときはロシアのハッカーが暗躍したという話もあったはずで、陰でロシアが暗躍する恐れもあるのではなかろうか?これは陰謀論的に過ぎるかもしれないが。

陰謀論と詭弁というキーワードがなるほどと思わせる文章だった。都知事選で石丸が2位になったことで、石丸を真似ようという動きがリベラルにも若干あったが、ああいうのの真似は良くないとつくづく思った。とはいえ、無党派層の取り込みが喉から手が出るほど欲しいと思っているだろうリベラル派は多いだろうから、ついつい目先の手法に頼りたくなる気持ちも分からなくはない。
 
7月23日(火)
私にとっては『未来少年コナン』 のコナン役が一番記憶に残っている。「ラナー!」と叫ぶコナンに何度も感動した。
 
7月25日(木)
杉田水脈の出演の誘い方が怪しすぎる。共演NGの話で野間さんと宮台さんが多いというのが少し面白かった。両方を視聴している私は珍しいタイプなのかもしれない。
 
7月27日(土)
雨宮処凛さんの指摘が興味深い。杉並区は特殊という話、ロールモデルや広まるネットワークが欲しい的な話は興味深かった。商業主義以外の活動をしているトンチキな大人を見たことがないという話など大変参考になった。

NoHateTVで見てたので、このニュースに目が止まった。ちゃんと展示されるのか懸念される。


まとめ
今週は都知事選のショックがようやく冷めてきたように感じる一週間だった。一方で米国大統領選でカマラ・ハリスの出馬が決まって大統領選が再び動き出したように感じた一週間でもあった。パリ五輪が開幕して開会式のセレモニーがなかなか面白そうだった。一部で物議を醸しているようだが、さすがフランス人らしいと思った。また、お金をあまりかけない五輪らしく、ロス五輪以来の黒字化なるかとのことだった。

今月は都知事選で小池百合子が三選されたのが大きなニュースだった。4月末の衆院選補選で「自民全敗、立民全勝」で浮かれていたリベラル派に対して、頭から冷水をかけられたような効果があったと思う。所詮、リベラルは日本では不人気で少数派なのだと思い知らされたと思う。しかし、良いこともあって「一人街宣」という市民の政治参加に希望が見えた選挙でもあった。逆に石丸候補の躍進に対して、いろいろ学習せねばならない課題も見えたと思う。この点に関しては雨宮処凛さんの意見が参考になると思う。
 
海外では、英国、フランス、イランの選挙でリベラル派がかろうじて勝利した。米国ではバイデンが撤退して、カマラが出馬することになった。トランプの銃撃事件はショッキングだったが、選挙にどの程度影響が出るかはいまのところ不明だ。世界的には、保守とリベラルで分裂しており、分断の時代、内戦の時代と見立てられると思う。そんな世界と比べると、日本は保守とリベラルの分裂というよりは、保守の分裂であって、リベラルはあくまで弱小な第三勢力に過ぎないと思う。自民党と第2自民党という保守の分裂に思える。ちなみに第2自民党はネーミングが鍵だと思う。民自党にするか保守党にするか共和党にするのが良いように思う。立憲民主党は内部の保守派が第2自民党に合流して、残った立憲民主はより弱小化して名前も民主党に戻るようになると思う。日本はリベラルが根付かない民族性なのだと思う。



2024年6月23日日曜日

NEWS2024.06

 
6月3日(月)
シェインバウム氏はロペス・オブラドール大統領の後継者とのこと。元々はエネルギー工学の科学者とのこと。なお、オブラドール大統領は中道左派らしい。シェインバウム氏が当選した理由のひとつは貧困対策が支持されたらしい。 しかし、同時に行われた地方選挙では多数の候補者が殺害されたとあって驚く。どうもメキシコの麻薬カルテルが絡んでいるらしい。そういえばメキシコの麻薬戦争と言われた麻薬カルテルとの戦いはどうなったのだろう?

本当だろうか?ただ、化石燃料は時代的にどうだろう?いずれにしても、もっと確かな情報がなければ何とも言えない気がする。

峰不二子とバカボンのママの声のひと。他には一休さんの母上様。合掌。
 
6月4日(火)
隣国・韓国の政治・社会を知ることができて大変勉強になる。台湾も知りたいなあ。
 
6月6日(木)
驚いた。ビデオニュースで沖縄の米軍基地から大量に廃棄された話があって、沖縄の海藻を食べるときにちょっと気になっていたのだが、まさか本土でもこれほど汚染があるとは思わなかった。
 
「なんだかなあ」といった感想。
 


6月7日(金)
『オネアミスの翼』や『エヴァンゲリオン』を楽しく見させてもらった。感謝。

6月8日(土)
欧州の要人が狙われる事件が続いた。移民政策と関係があるのだろうか?

日本国内の動画配信サイトとしては、今ではYouTubeにその座を奪われたニコニコ動画だが、サイバー攻撃されたりすることに少し驚く。ニコニコ動画のカルチャーは感心しないけど、とはいえ、国内のIT企業には頑張ってもらいたいという気も少しある。mixiとかニコ動とかしかもはや残っていない気がする。あ、Amebaとかもあるか?個人的には、国内のITで見ているのははてなブックマークくらいかもしれない。

ちょうど知りたかったPFAS汚染の詳しい解説!ありがたい!さすがビデオニュースだ!

リベラル派の年配層が見るデモクラシータイムス、リベラル派の若年層が見るポリタスTV。という位置づけで良いのだろうか?

自民党の裏金問題はこれで一件落着になるんだろうか?また、小池百合子知事はまだ出馬表明していないが、出馬しないんだろうか?ところで、なんだろう?日本人が共同体を失いつつあるような感じがする。日本人の多くは利害関係だけで所属団体と繋がっているのだが、利害関係が希薄になると所属団体に味方する理由も無くなる。一方、家族という基盤も脆弱になりつつあるように思う。日本人には、家族や共同体の再建が必要なのかもしれない。再建というよりは、もっと新生に近いものが良い気がするなあ。
 
 
6月10日(月)
驚いた。欧州では右派が伸長しているのか!原因は移民に対する不満だろうか? それとも他にあるのだろうか?誰か欧州で右派が躍進した理由を説明してほしい。
 
ふむ。 それにしても極右なんかに政治を任せて大丈夫なのか?いや、恐ろしいと思うのだが。
 
6月12日(水)
派手さよりもツッコまれないような用心深い会見という感じ。 ともかく、東京は石原慎太郎を知事に選ぶような土地柄だからなあ。
 
6月13日(木)
スマホキャリアによる経済圏の話。ある程度統合されていくんだろうなあ。ある程度限定された方が便利だと思う。後発だけど銀行を持ってる楽天は便利だと思う。Amazonがどっかのキャリアと手を組んだら強いかも。私が知らないだけで、もう組んでるんだろうか?私自身はポイントとか考えるだけ時間や労力がもったいないと思う方なので、詳しくは知らないのだった。
 
安田浩一さんの新刊が出るらしい。『地震と虐殺 1923-2024』(¥3,960)。
 


6月17日(月)
「本土が保守のとき沖縄はリベラル、本土がリベラルのとき沖縄は保守」というパターンが多い。ただし、必ずしもいつもそうとは限らないけど。どちらかというと沖縄は、ある程度、左右にスイングする。 何年か保守に揺れたかと思うと、今度はリベラルに揺れ、また何年かすると保守に揺れる。で、本土は自民党がほとんど政権を握っているから、沖縄で保守が優勢のときに話がトントン拍子で進む。逆に沖縄がリベラルのときは遅々として進まない。ただ一度だけ、鳩山由紀夫が首相のときに変わる可能性があった。しかし、外務省が首相を裏切って潰された。あのとき、もっと民意が鳩山首相の後押しをしていれば変わったかもしれない。だが、リベラル系のメディアはほとんど鳩山首相の味方をしなかったと思う。結局、鳩山首相だけが孤軍奮闘しただけに終わった。鳩山由紀夫はもっと高く評価されるべきで、責められるべきは彼を支えなかった周囲(リベラル陣営)だと思う。本気で沖縄から米軍基地を撤退させたいなら、この教訓を忘れてはいけない。
 
6月18日(火)
 



6月19日(水)
 
へえ!

6月20日(木)
セクサロイドの話。着実にセクサロイド開発が進んでいる。

東京都知事選の件はいくつか論点がある。まず猥褻画像の件はよくある事案だと思う。私の地元でも何度かあった。苦情があって、その都度、貼り直ししてたと思う。(警察が介入することにやや問題があると指摘していたのはデモクラシータイムスに出演していた志田陽子さんだった。)NHK党の件は迷惑行為としてYouTubeのアカウントを凍結してもらうようにGoogleに要請してはどうか?あるいは同様に広告剥がしを試みてはどうかと思う。最後に、泡沫候補ではあるが差別主義者・陰謀論者が多い件。そもそも東京都民にそういう類の人たちが多いのだと思う。関西のひとが東京に行くと感じることが多いと思うけど、東京なのに田舎っぽいなと感じるのと通底しているのだと思う。ただし、比較した場合の話であって、東京に限らず日本は全体的にそういう傾向(←差別主義者が多い)が強いと思う。

それから、NHK党の立花孝志だが、昔はNHKの横暴な受信料システムを批判していたことは一理あると思っていた。実際、NHKの課金システムは今でも酷いと思う。最近はネットに接続しているだけでも、スマホを持っているだけでも課金しようと画策している。そうではなくて、NHKはスクランブル放送に変えて真っ当な課金システムにするべきだと思う。で、立花孝志に話を戻すと今回の掲示板を利用した商売はさすがに酷いと思う。こういうことをする人物は信用できないし、選挙で当選させるべきではない。今回の件で彼は完全に信用を失ったと思う。
 
6月22日(土)
Googleレンズみたいな、もっと進化したAIでPDFを読み込ませて集計するという方法が今後は可能かもしれない。けれど、そもそもちゃんとデータ化して公開すべき話だ。
 
6月23日(日)
この時点で小池百合子が先行してしまうんだなあ。現職有利とは言うけれど、これだけ批判されているのに。でも、それは私のフィルターを通した目であって、多くの有権者はそうではないんだろうなあ。いずれにしても小池百合子が先行するというのがいかにも東京らしい。
 
デモクラシータイムスで若い出演者が多い番組。若者がいるとちょっと安心する。というのもデモクラシータイムスの高齢の出演者たちは先がないから。でも、若者が出演していると後継者が少しでも育っていくかもしれないと期待できるから。
 
6月24日(月)
アニメはディズニーだけじゃない。日本アニメも世界の人々から愛されている。こういう作品が他国で作られるのは嬉しいね。 もちろん、日本アニメの影響だけということではないだろうけど。
 
6月25日(火)
米軍基地がある限り、このような事件は何度でも起こる。それにしても、外務省はなぜ連絡しなかったのだろう?沖縄を軽んじているのか? 玉城知事が辺野古で政府と対立しているから知らせなかったのか?それはいくらなんでもオカシイだろう。環境省の職員が水俣病患者のマイクを切った話と似ている。ベーシックな部分で日本の役人の感覚がおかしくなってると思う。
 
驚く。高い地位にある人がよくもこんなことができるものだと驚く。さらに、もっとも襟を正さねばならない検察が身内の不祥事に対して隠そうとする態度に驚く。
 
中年サラリーマン(おじさん)がよく飲んでいる印象があった栄養ドリンク。それがエナジードリンクにその座を奪われているらしい。時代の移り変わりを感じる。
 
「荻上チキのSession」で安田浩一さんの新刊『地震と虐殺 1923-2024』 (中央公論新社)を紹介した回。
 
6月27日(木)
この判決はうれしい驚きだった。安倍政権下における政府vs検察の闘いを裏付けるものだからだ。政府は検察庁長官人事を政府の手中に収めようと検察庁法改正まで行おうとした。いったい三権分立を何だと思っているのか。いや、権力というのもそもそもそうやって腐敗していくものだからこそ、三権分立して互いに牽制させるべきなのかもしれない。いずれにしても、安倍政権というのは酷い政権だったということだ。
 
黒川検事定年延長問題で良い判決が出た反面、今度は人質司法がついに訴えられた。中世の刑事司法とまで言われる日本の人質司法。いい加減、改められてほしい。



6月29日(土)
ずっと不安視されていたバイデン大統領の高齢化がついに討論会で露呈した。いや、もう随分前から、みんな、分かっていはずだ。とにかく、新しい候補者を擁立するしかない。


今月読んだ本

『トランスジェンダー問題―議論は正義のために』:ショーン・フェイ (著), 高井 ゆと里 (翻訳), 清水 晶子 (その他)(2022.10刊行)を読了。著者は英国人で英国のトランスジェンダー事情を踏まえてトランスジェンダーが直面する問題が書かれている。巻末に高井ゆと里氏による各章の解題があるので頭を整理するのに役立った。

 
まとめ
今月は私にとっては東京都知事選が主要なニュースだった。郷原信郎さんが小池百合子の落選運動をしていて興味深かった。デモクラシータイムスでも東京の再開発が小池百合子と利権にいかに関わっているか報じていた。しかし、それでも小池百合子が選挙では先行しているらしい。一方、石丸伸二がここにきて伸びているらしい。蓮舫女史の票をどれくらい食ってしまうかが鍵かもしれない。先月はつばさの党が酷かったが、今月はNHK党が酷かった。日本経済が低迷して人々の暮らしに余裕が無くなっているということかもしれない。

欧州では極右やポピュリズムが伸長しているらしい。移民問題や経済政策が背景にあるようだ。米国はトランプが相変わらずだが、バイデンでは勝てないというのが判明した。また、中南米は揺り戻しで左派やリベラルが優位な印象があるが、実際のところ全体ではどうかは知らない。
 
日本では沖縄で自公が勝ってしまった。本土と沖縄はどうも捻れる。しかし、裏金問題が政治資金規正法改正でいったん落ち着いてしまえば、再び自民が息を吹き返すかもしれない。今度の都知事選がその試金石になるかもしれない。結局、自民が裏金問題で支持率を下げただけで、リベラルが支持率を上げたわけではないからだ。今回は維新が大阪万博で行き詰まっているので無党派層が支持政党無しになっただけではないかと思う。そもそも維新か立憲かで迷うという時点で政治を見る感覚がオカシイと思うのだが、それが無党派層というフワフワした存在なのだろう。 ともかく、上脇教授の活躍のおかげで安倍政権時代の腐敗が少しだが表沙汰になった。しかし、自民の失点がこれ以上なければ、リベラルもこれ以上伸長することはないだろう。日本のリベラルの限界はこの辺りだと思う。


2024年5月31日金曜日

NEWS2024.05

 
5月2日(木)
現在の日本保守党などの起源が愛知県知事リコール署名偽造事件にあるのではないかとう指摘は「なるほど」となって面白かった。
 
5月3日(金)
「円安が進むのに対して日銀が介入して戻す」 という動き。さて、どうなるか。
 
ポストモダンについて
現代はモダンが終わり、ポストモダンに入った。 90年代に冷戦が終わり、続いてIT革命によって世界が繋がり始めた。モダンの時代は人々の生き方は画一的だったが、ポストモダンになって多様になった。ただし、経済システムはほぼ画一化され、マネーが支配するようになった。そのため人々は確実にマネーに縛られるようになった。また、モダンの可能性はモダンの時代にほぼ出尽くしている。ポストモダンはその組み換えの試行錯誤に過ぎない。AIの登場はそれを加速する。21世紀の四半世紀で大きく変わったのはセクシャリティだ。いわゆるLGBTQ+が認知されるようになってきた。それに対する反発も同時に吹き上がった。また、ネットの普及で人々の性に関する知識も増大して大きく変わった。振り返れば、21世紀前半は性革命の時代だといえる。さて、モダンだった頃、思考が固定観念に縛られて硬直してしまうのではないかと懸念されたため、脱構築によっ柔軟な思考を保持したいものだと思ったものだったが、杞憂だったのかもしれない。歴史修正主義やフェイクニュースなど虚偽情報にまみれて、逆にファクト(真正性)が問われるほどになってしまった。経済はモノカルチャーから多様な経済を形成するようになって、人々は自分に合った道を選択するのが適するようになった。そう、ポストモダンで大切なのは「自分に合った道」を各人が見つけることが重要になった。そして、ポストモダンはジャングルなのだ。ジャングルのそれぞれの場所で多様な生物が展開する。しかも時々刻々と移り変わる。玉虫色で捉えがたい。そういった世界では全体を捉えても多くの個々人にはあまり意味がない。個人にとって、ある特定の場所でその環境と自分のスペックで生き残れればいいだけなので、全体の把握は意味が無い。仮に鳥瞰できたとしても、森の奥深くのごく限られたスポットで繰り広げられるバトルにとって、鳥瞰は意味がない。しかも、全体は時々刻々とカオスに変化する。大事なのは個人がそこで生き残れるかどうかだけなのだ。(例えば、すべての音楽を聴くのに1万年かかるとしたら、一個人が音楽の全体を把握することはできないのと似ている。)こう考えると、民主主義の政治家はなかなか難しい。政治家はデータサイエンティストの素養が要求されるかもしれない。ところで、フィリップ・K・ディックの小説に『ユービック』という作品がある。そこでは捕食的世界が繰り返される。生きている間は超能力者と反超能力者で闘い、半生になったらなったで捕食者とそれに抗うレジスタンスという具合に闘いが繰り返される。おそらく、ポストモダンのジャングルでも同じようにそれぞれのフィールドでバトルが繰り返されるのだろう。ヘイターとカウンター、フェミニストと保守、ターフとトランスジェンダーなどなど。また、批評というものがかつてほどの意味は無くなるのも仕方ないことだ。全体と部分の乖離が大きいからだ。限られた部分でしか生きていない個人にとって全体の把握はほとんど意味がない。しかし、私たちには知性がある。一個人の人間という能力的な限界はあるが、「なぜ?」と問う知性が少しばかりはある。だから、知的好奇心を満たすためにも歴史を学ぶことに意味はあると思う。もちろん、それは歴史の一面に過ぎないけれども、全く無いよりはマシだろう。さて、話を戻そう。時代はポストモダンになった。IT革命、マネー支配、性革命が展開した。世界は多様なジャングルになった。ジャングルで生きる人々にとって、生き残るために大事なのは自分に合った道を見つけることになった。一方、ジャングル全体を把握することは困難になったし、以前よりも全体を把握することの意味は少なくなった。ポストモダンがどこに帰結するのかは分からない。とてつもない権力への意志を持った者が現れて独裁国家・全体主義国家を作るかもしれない。あるいは、AIが人々を最適に管理するようになるかもしれない。いずれにしても、ポストモダンのジャングルは時々刻々と玉虫色に変化して一個人には捉えどころがない。もしかしたら狩猟採集時代のように人々はまばらに点在して安定するかもしれない。(少子化はその傾向かもしれない。)あるいは、古代マヤ文明のように集住して生贄を要求するような残忍な社会を形成することもあるかもしれない。ポストモダン、生き残るために自分に合った道を四苦八苦しながら模索しつつ、一方で生きることの意味をあまり見出だせないという、いつもと同じ、人間の限界にぶち当たるかもしれない。
 
5月9日(木)

5月11日(土)
なかなかためになる話。

5月16日(木)
労働力としては外国人を必要とするが、移民となって定住することは何としても避けたいというのが、日本の保守の考えなんだろう。なにかとイチャモンをつけて定住させない腹なんだろう。米国の共和党が南部で黒人に投票させないようにいろいろとトラップを仕掛けるのに似ている。

5月17日(金)
つばさの党と比べると維新や日本保守党の方がまだマシに思えてしまうという錯覚を起こした罪は重い。

Googleは本当に変わっちゃったんだなあ。官僚的になってしまった。残念。

5月18日(土)
いろいろと面白い話が聞けた。知り合いの話が面白かった。

個人の生存戦略について
日本がいろいろと劣化してダメになっていく中で個人が生き残るには、スモールでシンプルでスマートでソフトであることかもしれない。勝手な抽象的なイメージだが(笑)。20世紀の終わり頃にこれからは重厚長大に対して軽薄短小と言われたが、さらにそれを推し進めたものという感じ。ただし、足場として20世紀の遺産が必要かもしれないが。

5月20日(月)



5月22日(水)


5月23日(木)
朝日新聞の件。野沢直子や藤田直央のコメントには大変驚いた。タレントの野沢直子はまだしも、藤田直央は朝日新聞の編集委員ではないか。新聞社の人間がそんなことを言うのはさすがに自己否定にも程がある。常識が無い。というか常識よりももっと根本的な認識。うむ、驚いた。

5月25日(土)
ギャンブル依存症の話。ネット時代になって大きく変わったとのこと。大変勉強になった。

5月26日(日)
Googleでこんなミスが起こったことに驚く。最近のGoogleはどんどんイメージが悪くなっている。逆にMicrosoftのイメージがアップしつつある。

5月27日(月)
実をいうと蓮舫さんが参議院議員を辞めることの方がショックだった。それとニュース映像を見てちょっと歳をとったなあと思った。確か東京都はちょっとした国家並みの大きさだが、個人的にはあまり興味が無い。
 
5月30日(木)
埼玉県警の話に驚く。もしかして埼玉県警の幹部がネトウヨを擁護あるいは支援までしているのか?そういえば、自衛官が靖国参拝した件があったが、警察や自衛隊の一部にネトウヨ化が進行しているのかもしれない。
 
 5月31日(金)
 
 
今月は先月末の衆院選補選で自民全敗・立憲全勝で、リベラル派は喜び浮かれた一ヶ月だった。しかし、私が思うに日本の有権者がそんなに簡単にリベラル派になったとは思えない。単に無党派層になっただけではないかと思う。そして、その多くは潜在的な保守ではないかと思う。まあ、地道に若者世代のリベラル派を増やす努力をして欲しいと思う。そういえば、政治資金規正法の改正案は結局どうなるんだろう?

2024年4月28日日曜日

NEWS2024.04


4月2日(火)


4月4日(木)


4月11日(木)


4月16日(火)


4月18日(木)


4月19日(金)

イランvsイスラエルの件
イランとイスラエルの応酬の件。私はイスラエルが悪いと思う。そもそもガザに対するイスラエルの虐殺は酷い。周囲がいくらい言ってもイスラエルが聞く耳を持たないのは十分に予測がつく。だから、軍事介入が必要だが西側諸国はやらない。イランが裏からそれをやった。それに対するイスラエルの大使館攻撃が発端だ、と私は思っている。実際はもっと複雑なのかもしれないが。ただし、これ以上戦火が拡大しないことは願っている。そしてイスラエルがガザから手を引くことを願っている。

日銀の植田総裁が2023年4月に就任から1年が経過。じわじわと目立たないように政策を変えてきたのだろう。世界は変化するから果たして上手く行くかどうか。

自民党裏金問題の件
自民党が裏金問題で苦しんでいるらしい。しかし、それでリベラル支持が増えるかというとそれは疑わしいと思っている。また、維新なんかは犯罪が多くて相当にヤバい政党だと思うのだが、どうも世間ではそうでもないらしい。米国のトランプ、イスラエルのネタニヤフなど世界でもヤバいひとが権力を握ったりする。ロシアのプーチンや中国の習近平もいたな。

イーロン・マスクがTwitterを買収してからTwitterをだんだん更新しなくなってしまった。更新しないだけじゃなくて閲覧することもどんどん減っていった。たぶん、このまま行くと見なくなっていくと思う。SNSやブログを更新するのが年齢的・体力的にどんどんしんどくなっている。
 
Blogの時代について
Blogが全盛だった時代は書評が大変楽しかった。しかし、YouTubeの時代になってBlogは廃れてしまった。また、マネタイズのために面白いBlogはnoteなど有料サイトに移っていってしまった。Blogの広告収入だけでペイするのは難しいらしい。無料で多くのひとが見られるBlogはオープンソースのような楽しさがあった。ただ、Blogは完全に無くなってしまったわけではなくて、細々と続いているとは思う。考えてみれば、当時は更新頻度が高くてすごかったと思う。個人差はあると思うけれど、一般に読書家が一ヶ月に読める本の冊数は限られていると思う。それなのに有名Blogでは書評が毎日更新されるのは異常だと思う。読書という趣味は地味で地道な趣味なんだが、でも大変楽しい。毎日、発見があったりする。それを読書ノートに書いて今日も一日収穫があったなんて思ったりする。書評はそういった趣味がマネタイズされて儲かるならばなんて楽しいことだろうと思ったものだ。でも、まあ、それは豊かだった時代なら可能だったかもしれない。今はもうそれほど豊かな時代でもないだろう。もちろん、才能があればやっていけるひともいるだろう。まあ、でも、それよりも趣味として読書を単純に楽しむだけで良いのではないかと思う。無理に情報発信しなくても知的欲求を満たせればそれで良いではないかと思う。もちろん、言いたいことがあればBlogでもSNSでもどんどん情報発信すればいい。でも、そうじゃなくてマネタイズのために無理に情報発信するのは自分には合わないと思う。もちろん情報発信にはそれなりに時間や労力などコストがかかっているから有料になるのも仕方ないとも思う。何が言いたかったのか、だんだん分からなくなってきた。ともかく、読書家にとってBlog時代は楽しい時代だった。そういえば、読書サロンなんかにも憧れがあるけれど、これが案外曲者でうまく行かないことが多いのだろうと思う。核になる部分が学生時代からの付き合いがないと難しい気がする。ただ、読書趣味の良いところは一人で十分に楽しいところだ。歳をとってきて、それで十分という思いが強くなってきた。
 
Netflix『ザ・ディプロマット』と『三体』
Netflixの『ザ・ディプロマット』を、今、見返してみると面白い。ちなみに『三体』も配信が始まっている。ハードSFが好きなひとには面白いかも。

『太陽の牙ダグラム』配信再開の件
YouTubeのサンライズチャンネルで『太陽の牙ダグラム』が配信再開した。地球の植民惑星デロイアが地球から独立する話で大変面白い。子どものときはチャンネル争いに負けて見られなくなってしまった。最初の十数話くらい見たのだと思うが、当時はストーリーが暗いという印象が強かった。また、ガンダムを見た後だったのでロボットの戦闘に期待していたのだが、戦闘シーンがあまり面白く感じられなかった。今、見てみると政治的な内容が多くて、そこが大変面白い。アメリカ大陸各国の独立の歴史などを知ってから見ると、多分、面白く感じられると思う。当時、劇場版が出たときだったか、明るいダグラムだったか明るいイデオンだったか、そういうキャッチコピーとスピンオフ的な作品があって、逆に言うと本編は暗いという印象が強かったのだと思う。私は社会人になってからレンタルビデオでボトムズを見て面白いと思ったし、Zガンダムも放映時は途中で見なくなってしまったが、Netflixで見返すことができて、ようやく子どもの頃の宿題が済んだ気がした。ダグラムを見終えたら、もういいかなという気がしているが、劇場版『ドキュメンタリー太陽の牙ダグラム』を見たのと最終話あたりをレンタルで見たので、もういいかという気もしている。とりあえず、『太陽の牙ダグラム』は面白いので見てみて欲しい。

4月25日(木)


4月27日(土)
円安が進んでいるらしい。

中沢新一さんについて
中沢新一さんの新著『精神の考古学』が出版されていた。実は買おうか、買うまいか迷っている。この新刊が出ることは細野晴臣さんのラジオ『Daisy Holiday! 』で聴いて知っていた。ちなみに装丁はブライアン・イーノだそうである。また、レヴィ=ストロースに関する本も出す予定だと言っていた。検索してみたら『構造の奥 レヴィ=ストロース論』というタイトルで出版されていた。さて、実は私は中沢新一さんの著作のファンで中沢さんの著書はほとんど買っていた。初めて買ったのは『虹の理論』だったと思う。そのときは浅田彰さんと島田雅彦さんの対談本『天使が通る』を一緒に買ったと思う。で、『虹の理論』の感想はというと「???」だった。往復書簡のスタイルで書かれた文章はオシャレだったが、バリ島の修行の話はとても謎めいていた。ちなみに『天使が通る』の中で浅田彰さんが中沢新一さんに触れる箇所があって、確かダンテの『神曲』の解釈についてだったと思う。そもそも、この二人を買う動機となったのは数学者の森毅さんのエッセイで触れられていた文章を読んだのきっかけだったと思う。それで『虹の理論』はよく分からなかったが、とりあえず、もう少し読んでみようと思って買ったのが『イコノソフィア』だったと思う。この本を読んで私の脳の回路が開かれたような感覚を味わった。彼の文章はなめらかで優美な曲線を描くのだけれど、思考は次々と小気味よくジャンプしていく感じだった。それで面白くなって立て続けに彼の著作を買って読んだと思う。『雪片曲線論』や『チベットのモーツァルト』を買った。『野ウサギの走り』は書店に無くて少し後になってから入手できたと思う。『雪片曲線論』ではフラクタルや空海の話で大変面白かった。『チベットのモーツァルト』は奥村靫正さんという方が装丁をされていて美しい本に仕上がっていた。内容は難解だったが、どれも興味深い話で内容がものすごく濃かった。「病のゼロロジック」はその後何度も読み返した。それからも『悪党的思考』や『蜜の流れる博士』などを買い、氏の新刊本はどれも買うようになった。『南方熊楠コレクション』全5巻は解題を氏が書いていて毎回とても楽しみにして読んだ。書店に並ぶのを楽しみに待ったものだった。そうそう、夢枕獏氏との対談本『ブッダの方舟』も買ってすぐに喫茶店に入って読み始めて夢中になって4、5時間読んでいたように思う。もちろん、その後も何度も読み返したりした。対談本といえば細野晴臣さんとの対談本『観光』があって、これも楽しくて何度も読み返した。『クレア』という女性誌に連載していた山田詠美さんとの対談も面白かった。とにかく、中沢さんの本は抜群に面白かった。『東方的』『バルセロナ、秘数3』『緑の資本論』『はじまりのレーニン』『フィロソフィア・ヤポニカ』など、どれもこれも本当に楽しい読書体験だった。ところが、オウム事件があって少し変わってしまった。確かに氏は事件が発覚する前の段階でオウムを擁護するような発言はしていた。しかし、それは新興の宗教団体を擁護するような意味での一般的な擁護で、事件が発覚していない段階だったし、宗教学者としては宗教を擁護するのは決しておかしくない発言だったと思う。しかも、オウム真理教が中沢氏を勝手に利用しただけで、中沢氏はむしろ勝手に利用された被害者だったと思う。悪用と言っていい。氏のチベット修行の共著『虹の階梯』は貴重な資料なのにオウムに悪用されたために絶版にされてしまった。本来なら中沢氏は日本にチベット密教ニンマ派を紹介した人物として、日本にチベット密教を紹介した河口慧海氏に次ぐ人物として歴史に名が残る人物になるはずだったと思う。大袈裟に言えば、空海が真言密教を日本に請来した人物だとするならば、中沢新一はチベット密教を日本に請来した人物になるはずだった。ところが、当時の日本社会はオウム真理教だけでなく、その周辺の人物まで血祭りに上げるようなヒステリックな状態にあった。島田裕巳氏などは彼に非はまったく無いのに、スケープゴートにされてしまったと思う。あまりにも非道いとばっちりだった。中沢氏も「宗教学者・中沢新一は死んだ」という文章を書いていたと思う。そんなわけで、オウム事件以後、日本で何かが大きくシフトしてしまった。そして、中沢氏の活動も密度の濃いコアな活動というよりは、進化の過程で生まれてはきたが短期間で絶滅してしまうような、儚い種を追うようなものに変わってしまったように私には思われる。オルタナティブなんだけれど、それはカゲロウのようにすぐに消えていってしまうような儚い存在。そういったものをわざわざ選んでいるような気さえするのだった。私が期待する楽しい読書体験はもっと濃いものだった。南方熊楠であって折口信夫では無かった。吉本隆明やレヴィ=ストロースでも無かった。確か大江健三郎さんだったと思うが、「井筒俊彦の後継者は中沢新一だ」といった文章を朝日新聞に書いていたと思う。私が期待したのもまさにそれだった。井筒俊彦さんの最後の著書『意識の形而上学』のあとがきで『東洋哲学覚書』というシリーズを氏は構想中だったのだが、それが突然の急逝で無くなってしまった。中沢新一さんに私が期待したのはまさにそちらだった。確かにそれは荷が重すぎる期待かもしれない。司馬遼太郎は井筒俊彦氏をとらえて天才が十人集まった人物と評していた。本当に井筒氏のような天才はもう二度と日本からは出ないと思う。ただ、中沢氏はゾクチェンの修行という実体験があるのでそれを補いうるし、さらにその上に新たなステージを提示できるのではないかと淡い期待があった。しかし、日本がそれを許さなかったのだと今では思う。それにしても、中沢氏が70歳を超えていることに驚く。大学も去られたようだ。私も歳をとってしまった。一読者として本当に楽しい読書体験をさせてもらった。人生の残り時間も少なくなってしまった。世界にサヨナラを言う準備をしなければならない。彼の著書に出会えたことは幸福だった。本当に感謝したい。本当にありがとうございました。

清水俊史『ブッダという男』に寄せて
偶然、YouTubeでやっていた仏教がテーマの番組で、佐藤哲朗氏、星飛雄馬氏、岡本直人氏、秋田尚文氏の対談・鼎談をいくつか見た。そこでは清水俊史氏の『ブッダという男』という新書が取り上げられていた。知らなかったのだが、日本仏教ではブッダが輪廻を説かなかったという説が流布しているらしい。ちょっと驚いた。また、日本仏教は妻帯するなど戒律を守っていないという、いつも私が指摘している話も話されていた。それで清水氏を筆頭に彼らはそういった日本仏教に批判的であるらしい。もっともな話である。また、魚川祐司氏という方の『仏教思想のゼロポイント』という本も紹介されていて、清水氏の批判と似たような批判で、もう少しやんわり書いているらしい。頻繁にテーラワーダという上座部仏教が出てきた。知らなかったのだが、どのくらい前からかは分からないが、日本では上座部仏教が浸透しているようだ。そういえば、書店でそれらしき僧侶の写真が表紙になった本が出ていたなあと思う。さて、他にも「悟り無用論」とかもあるらしい。 オウム事件以後、ヨガや仏教は敬遠されがちだったと思ったが、いつの間にか上座部仏教が普及したらしい。(そういえば日本におけるチベット密教はどうなったんだろう?)私のイメージでは、オウム事件の後、しばらく停滞していて、占いとかのスピリチュアルものがだんだんと市場を広げていったが、あまりにも大きくなり過ぎて、問題になって萎んでしまい、その後、女性を中心としたヨガ教室が全国に広がっていったという印象がある。ただ、思うに以前と違ってカルト化せずに、個人個人が自分で勝手に学ぶカルチャー講座化したのかなという気がする。あくまで私の印象なんで間違っているかもしれないが。まあ、悪いことではないだろうという気がする。一方で、日本人はスピリチュアルなものが好きなんだろうなとも思う。ともかく、日本仏教というのは、仏教とは名ばかりで、実際は極楽浄土に行くことを願う信仰の宗教に変わってしまったのだと思う。いつも言っているが、日本人は換骨奪胎して自分たちの都合の良いものに変えてしまう。仏教も変えられてしまったのだと思う。江戸時代の儒教と似ている。幕末の儒家・横井小楠が儒教の文献を調べて、日本の家制度を批判したとき、藩から危険人物だとみなされた話とよく似ている。本来、儒教は能力主義で禅譲があるのに、日本ではそれでは都合が悪いからそれを変えてしまう。日本の儒教は本来の儒教とは真逆のものになってしまった。仏教でもそれと同じことが起こったのだと思う。ただし、問題は日本人の多数派がそれを容認していることだ。それなら、仏教や儒教という看板を下ろしてもらいたいところだが、それでは箔が無くなって商売に差し支えるからそれは嫌だという。実に勝手でいい加減な民族なのだ。ところで、「悟り無用論」だが、YouTubeを見た限りでは業界でどういう文脈なのかはよく分からなかったが、「悟りを開く」というのは日本の仏教だけが特に強調しているような印象がある。本来、仏教の目的は輪廻からの解脱だったと思う。具体的には、死に際してヒトが輪廻にからめ取られるのではなく、輪廻から脱すること、解脱することだと思う。そう、生から死に変わるとき、つまり、死ぬときにだ。そのために四諦八正道があったと思う。瞑想を重視するが、瞑想だけでなく、それ以外も重要だと説いている。で、「悟りを開く」の日本人のイメージは滅諦に近い。しかし、滅諦でめでたしめでたしではなくて、道諦で死ぬまでずっと続いていく。簡単に楽にはなれない。ところで、華厳的には「悟りを開く」は正見に近いかもしれない。禅は無を強調するが、その後の言及があまり無い。ついでに言うと、仏教はエネルギーの言及が少ない。なぜ仏教では妻帯してはいけないのかというとエネルギーを消耗してしまうからだ。本来なら自明過ぎる話で、あまりに自明だから言及が少なかったのかもしれない。嗚呼、独りよがりな説を開陳してしまった。ここらで筆を置くことにしよう。

4月28日(日)
「自民全敗、立民全勝」との見出しが多いが、実際は自民は不戦敗が2で島根だけ1敗だった。立民も圧倒的全勝というよりは共産党の協力があったからこそ勝てたらしい。たとえば東京15区では保守系がそれぞれ票を集めていると思う。それだけ保守の人気が高いのだと思う。本来なら裏金問題という敵失で立民は余裕で当選してもおかしくないのだが、日本の有権者の多くが保守なので、立民は簡単には勝てなかったということだと思う。結局、日本ではリベラルは不人気なのだ。さて、それと今回の選挙では、つばさの党の根本良輔と黒川敦彦が選挙妨害とおぼしき行為に出ており、大変見苦しい街頭演説になっていた。いわゆる炎上商法と同じ類の目立つための手法だろう。本来なら選挙期間中は政策について真面目に考える時間であるはずなのだが、こういった輩によって妨害されてしまって残念だ。ともかく、リベラル派は久しぶりに選挙で勝利したので喜んではいるが、得票を見るとそんなに喜んでもいられないのではないかと私などは思う。日本人は自民党に代わる保守政党を求めている。一時は維新にその可能性を見出したが、大阪万博がうまく行っていないのでやや陰りが見え始めている。また、日本保守党やファーストの会もまだまだ人気が上昇しているわけではない。しかし、時流に乗れば、なんらかの保守政党が第二の自民党として台頭してくる可能性はあると思う。結局、それだけ日本では保守が強いし、層も厚いのだと思う。逆にリベラルは保守を取り込んだと思ったら、いつの間にか保守が分離して減っていくの繰り返しだ。リベラルだけで裾野を広げるということができない。それだけ日本ではリベラルは層が薄いのだ。この傾向はそう簡単には変わらないと思う。リベラルが日本に根付くにはもっともっと時間が必要なのだろう。いや、そもそも日本にリベラルは根付かないのかもしれない。私自身は私の生きている間にリベラルが日本に根付くことをほぼ諦めている。だから、長い目で見守っていくしかないと思っている。