2025年7月31日木曜日

NEWS2025.07

 
7月4日(金)
全部は見てないが、参政党について勉強になった。 「非科学・極右・排外・陰謀・差別」というキーワードが掲げられていたが、的を得ていると思う。ただし、知的レベルの低い人には参政党はウケると思う。日本人には陰謀論を真剣に信じる人がいて私も時々驚かされる。当人たちが黙っているから気付かないが、話させると実は陰謀論者だったりする。だから、意外と参政党支持者は多いと思う。冷戦が終焉する前は政治に関心がある層がいて、それなりに勉強する人がいたが、冷戦が終焉した後は政治に無関心な層が増えて、なおかつ勉強するための資料も不足気味になった。そのため、政治に対する知的レベルが低下したと思う。昔は迷信を信じる人がいたものだが、今は迷信に代わって陰謀論を信じるようになってしまった。宗教の世界ではオウム真理教というカルト教団が悪い事例として歴史に名を残したが、政治の世界では参政党というカルト政党が悪い事例として歴史に名を残すかもしれない。(そう言えば、統一教会と自民党安倍派との癒着はどうなったのだろう?)
 
今週は暑くて暑くて生きているだけで精一杯だった。ニュースのチェックどころではなかった。当分、この調子が続く感じだ。 
 
最近、ブログサービスの閉鎖が多いように思う。1995年からネットの時代が始まって、ホームページの時代、ブログの時代、YouTubeの時代に移り変わってきたと思う。ちなみに裏ではポッドキャストの時代が並走していたと思う。ポッドキャストは政治や宗教のジャンルが強いようで、日本ではマネタイズがまだ難しいのかもしれない。日本のブログのマネタイズは始めは広告収益だったが、今はnoteという有料記事に移り変わったのかもしれない。ところで、ネット時代以前の日本では、書籍や雑誌による出版の時代が長らく続いていて、多様な読者層を形成していたと思う。 その後、テレビの時代が到来して一億総白痴化とか言われたが、テレビ自体も次第に多様化していったと思う。しかし、日本経済が衰退しはじめると、テレビの多様性も縮小していった。なお、ラジオは細々と続いているが、ポッドキャストとの境界が曖昧になりつつあるように思う。さて、Z世代はYouTubeやTikTokのような動画の世代だ。書籍や雑誌、テレビやラジオ、ブログをあまり知らない世代ではなかろうか?日本の強みは書籍や雑誌のような出版の世界があって、知の多様性を確保していたことだと思う。しかし、出版の世界も経済の衰退によって縮小しつつある。テレビは広告収入をネットに奪われて、お笑いで安上がりに作るようになって多様性はどんどん失われていった。YouTubeは確かに便利ではある。動画で見せられる方が分かり易いものもある。しかし、動画だけでは深く理解できないものもある。そういう意味では書籍や雑誌やブログといった文字メディアも絶対に必要だ。YouTubeなどの動画メディアだけに偏るのではなく、ホームページやブログや書籍や雑誌やポッドキャストやラジオやテレビなど多様なメディアがあった方が良いと思う。確かにブログ運営会社はボランティアでやっているわけではないので、赤字が続いているのにブログ運営を続けていくわけにはいかないだろうけれど、かといってブログが消滅してしまっていいというのも違うと思う。エシカル消費ではないが、人々は知の基盤を守るためにも、もっとブログを活用するように意識して欲しいと思う。
 
 
7月8日(火)
参院選を挟んでいるから交渉はどうなるのか?交渉は参院選の結果が出てからか、もしくは産業界からの要請があるか否かかもしれない。
 
 ネット時代になって選挙でデマが広く流布するようになってしまったなあ。誰かを悪者にして溜飲を下げるという悪い構造。スケープゴート。
 
7月10日(木)
「参政党は極右だ」とハッキリ言っているのは正しい。 
 
 
 今週も暑くてキツかった。ニュースのチェックもまったく出来なかったが、私のYouTubeで見る限り、リベラルは参政党に関する話が多かった。参政党に対する私の印象はオーガニック極右だったが、彼らの憲法草案は極右そのものだった。まあ、私に言わせれば、天皇制がある限り、日本はいつでも極右政権・全体主義国家になりうると思っている。逆に天皇制が無くなって初めて日本は国民主権の民主主義国として動き始めると思う。しかし、日本から天皇制が無くなることはないと思う。第二次大戦が終わったときに天皇制を廃止していれば良かったのだが、米国はそうはしなかった。もし天皇制を廃止できるとすれば、第二次大戦と同じく外国勢力が日本を打倒したときだと思う。日本自らが天皇制を廃止することは不可能だと思う。そういう意味では、日本は保守的な国で、民主主義からは程遠い国、全体主義国家に向かいやすい国なのだと思う。だから、日本のリベラル派は日本政治で与党になるなんてことは極めて低い可能性だということを心得ておかねばならない。結局、リベラル派は野党として、どれだけ保守勢力の暴走に対して足止めできるかが、リベラル派の役割だと認識せねばならないと思う。それから、天皇制を廃止できないまでも、天皇制を換骨奪胎する裏技としては、欧州の王室と婚姻関係を結ぶことかもしれない。例えば、英国王室からパートナーを迎え入れて新しい人種の血を入れれば、少しは変わるかもしれない。まあ、でも、さすがにそれは絵空事過ぎるが。ともかく、日本人は排外主義的・人種差別的な人が多いのは事実だと思う。それとデマや陰謀論を信じる人も相当多いと思う。昔は迷信を信じるひとが多かったが、今はデマや陰謀論を信じるようになってしまった。日本人は核心部分が空っぽな人が多いのだ。日本では哲学や基礎科学は生まれなかった。応用はするんだけれど。要は物事の本質に無関心だったり無理解だったりするのだ。「土用の丑の日」のように無根拠なものでも信じて定着してしまう国なのだ。
 
7月14日(月)
中国らしい一斉摘発。政権の意向でいかようにでも変わるのがなんとも全体主義国家。酷いよなあ。 そういえば、なぜ女性はBLを好むのか、いまひとつ分からない。いつか研究書を読んでみたいなあ。
 
今日は参院選の日。投票はお昼頃に済ませた。ニュースによると投票率は高いらしい。恒例だが、私の応援した候補はいつも落選になる。まあ、住んでる地域が保守王国だから仕方ない。 ところで今回はNoHateTVの影響で比例の投票先をいつもと変えた。なので、落選しちゃうかもしれない。まあ、ガタガタ言わずに夜の開票結果を待つことにしよう。
 
 参院選の結果について。保守の勝利、リベラルの敗北。既存政党の敗北、新政党の勝利。公明党の敗北は池田大作の死去が大きな原因だろうか?同時にそれは自民党を支えてきた公明党の弱体化が今回の自民党敗北の遠因だろうか?自公の過半数割れというが、得票を伸ばしたのは参政党や国民民主であって、それは保守を意味する。参政党などは自民党よりもさらに右よりだ。国民民主は目先の風向きに敏感なだけで確たる信念はない。立憲は伸びてない。横ばいだ。共産や社民は議席を減らしている。全体の投票率はほぼ同じようだ。ということは無党派層の傾向としては右傾化ということだろうか。まあ、そもそもこの国の多数派は保守が大半だということだろう。リベラルは少数派なのだ。
 
今週も暑くてニュースをチェックできなかった。ちなみに「石破首相が退陣する」という誤報があったらしい。逆に「石破、辞めるな」デモもあったらしい。今週も私の興味としては参政党に関するニュースをYouTubeで見ることが多かった。私の結論としては、参政党はオーガニック極右ということになる。そして、日本には参政党を支持する有権者が一定数いるということも分かった。ひと昔前にスピリチュアル系が大流行したことがあった。細木数子や江原啓之らの書籍が書店を賑わしていた。要はオーガニック極右を支持する人たちは、そういったスピリチュアル系が好きな人たちだと思う。私には、なぜ細木数子や江原啓之が人気があるのかサッパリ分からなかったが、根底には日本人の独特な宗教的な素養があるのだと思う。現在の日本は古くからある伝統的な宗教は力が弱くなってしまったが、新興のスピリチュアル系が代わりに大きな力を持つようになったのだと思う。そして、それは装いを変えている。ニセ科学や陰謀論などに装いを変えている。デマを信じるというのもそれに類すると思う。小難しい理屈よりも、分かりやすい耳障りのよい物語に惹かれるのだと思う。そういったスピリチュアル系の人々は時代や世代によって増減はあるだろうけれど、一定数を占めるのだろうと思う。そして、そういったスピリチュアル系の人々は基本的に保守に流れやすいと思う。ただ、参政党についてちょっと気になるのは、その思想があまりにも安倍派に似ていることだ。いや、もっと言えば、統一教会に似ていることだ。参政党のさや氏が「私をお母さんにしてください」と言ったそうだが、この感覚はまさに統一教会そのものではないかと思う。統一教会は、今、自民党からは締め出されているだろう。だが一方で、統一教会から見れば、日本市場は大きな稼ぎ頭であることに違いはない。統一教会にとって日本は大変大きな収入源であるはずだ。だから統一教会が日本市場からみすみす撤退するというのはあり得ないように思う。今までと同じようにいくつものダミー組織を通じて日本市場に働きかけてくるのではなかろうか?だから、参政党の背後に統一教会が蠢いていてもおかしくはないと私は思う。この考えは陰謀論めいていてあまり好ましくはないが、しかし、統一教会に関しては警戒を怠ってはならないと思う。
 
さて、一方、リベラルは今回の参院選でどうなったかというと、立憲は横ばい、共産・社民は減少。リベラル全体では下降傾向だ。ひと昔前は「風を吹かせる」といって、選挙で無党派層が投票に行けば、自民党が得票を減らし、民主党が得票を伸ばすと信じられていた。しかし、今回の参院選で分かったのはもはやそうはならないということだと思う。たとえ風が吹いたとしても、得票を伸ばすのは保守の新興政党だったりする。そもそも参政党に投票するような有権者はリベラルには変わりそうにない。一度や二度はそのときの気分でリベラルに投票するかもしれないが、継続的にリベラルに変わるとは思えない。 リベラルは今まで支持者を増やすのに、主に風を吹かす的なアプローチをしてきたが、そういったアプローチではリベラル派を増やすのは難しいのではないかと思う。もっと違ったアプローチが必要なのではないかと思う。それはもっと地味で地道なアプローチになると思う。保守のような派手だったりノリが良いというようなアプローチでは、リベラルは増やせないと思う。保守のようなやり方は一挙に大量に保守派を増やせるかもしれない。しかし、リベラルが同じような手法をとっても一時的には増えるかもしれないが、すぐに他所へ行ってしまう浮動票にしかならないと思う。リベラル派を増やすのは、バーニー・サンダースなどがやってきたような地味で地道な啓蒙活動になると思う。リベラル派を性急に増やすことはできない。歩みは遅いが一人ひとりが強固なリベラル派になるような増やし方しかないと思う。
 
今月は暑くてニュースのチェックができなかった。とにかく、参院選と参政党が今月の話題だった。参政党は極右なので要注意なのだが、雨宮処凛さんが言っていたが、「神谷宗幣の表情管理が完璧だ」という言葉が印象的だった。参政党を支持するような人たちは言葉の意味よりも外見に影響されるような人が多いのだろうなと思った。また、参院選の結果から立憲・社民・共産がますます先細りしそうで心配になった。それから、石破おろしについては、特に興味が無かった。「石破辞めるなデモ」は意外だったが、その気持ちは分かる。 「夏は石破おろしではなくて、大根おろしだろう」とつい言いたくなった。
 
最後に忘れてはならないのは、イスラエルによるパレスチナ人の虐殺がますます酷くなっている。しかし、いくらイスラエルを非難しても、イスラエルがその非道を止めるとは思えない。人命が最優先ならばパレスチナ人の難民を一人でも多く受け入れるべきだと思う。 
 
 

2025年7月30日水曜日

今月読んだ本2025.07


フランス料理の歴史』(ジャン=ピエール・プーラン、エドモン・ネランク)
 先月読んだ『レストランの誕生』だけだとごく限られた範囲での歴史だったので、もう少し通史を知りたくなったので本書を読んでみた。しかし、専門用語が多くて自分がどこまで理解できたか怪しい。元々、料理学校の生徒のための教科書のようで、一般人が読むのはちょっと辛いと思う。ちなみに歴史ドラマ『ダウントン・アビー』を見ていたので英国貴族の食事については分かりやすかったので、フランス版のそういった歴史ドラマがあったら良いなと思った。やはり、視覚的に見れた方が分かりやすいと思う。また、メートル・ドテルという給仕係みたいな役職があるらしいが、それも見た方が理解しやすいように思う。
 
 
 
恋愛と贅沢と資本主義』(ヴェルナー・ゾンバルト)
著者の主張である「資本主義とは愛妾経済なり」を確認するために読んでみた。主にフランスのことだと思う。逆に英国なんかはマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が当てはまるのではなかろうか。まだ読んだことはないのだが。
 
 
 
 
『アジア舞踊の人類学』 (宮尾慈良)
積読解消のために読んだ本。随分以前に購入したがずっと積読になっていた。人類学的なアプローチになっていて、著者がアジアの各地に赴き、民族舞踊を実際にフィールドワークした記録になっていて大変貴重な体験だったと思う。 ただ、全体として取りとめが無いような気もする。やはり、舞踊も映像でまず見てみないと理解が始まらないように思う。
 

2025年6月29日日曜日

NEWS2025.06

 
6月3日(火)
新しい韓国大統領が決まった。李在明(イジェミョン)という人らしい。よく知らないが、理想主義者というよりは叩き上げ的な印象がある。 私としては、リベラルにもっと他の人材がいなかったのかなあという気がしている。
 
長嶋茂雄が亡くなった。私自身は彼の現役時代を知らない。まだ幼かったので見たかもしれないが分かっていない。一方、王貞治は記憶に残っている。756号ホームランもTV放送で生で見たように思う。 長嶋茂雄については監督時代を少し知っているくらいで、打って勝つチーム作りで、ここぞというときは勝負に出る感じで、観客が見ていて面白いゲームをしようとしていたように思っている。それまでの巨人はとにかく勝つことが第一で面白さは二の次だったように感じていたから、それ自体は良かったように思う。ともかく、日本人には珍しいタイプの人物だった。合掌。
 
6月5日(木)
天皇が沖縄を訪問。愛子さんも同伴とのこと。一泊二日の日程。ふむ。 
 
6月6日(金)
いずれは仲違いするだろうと、みんな思っていたと思う。ただ、この手のひとたちは利害が一致すればすぐに手を結ぶから、今後、どうなるかは分からない。ただ、周囲のひとたちは振り回されるだろうと思う。生活がかかっている職員などにとっては迷惑だろうと思う。 
 
 
6月10日(火)
『Family Affair』とかが有名らしい。 
 
6月11日(水)
これは玉木氏が酷い。ただ、山尾氏も政治家を引退すると宣言したはず。 まあ、誰しも心変わりはあるから仕方ないけど、有権者が果たしてそれをどう評価するか。不倫については私は特に問題視はしていない。ただ、不倫相手の妻が自殺している。そういった経過があるので、政治家をするのは辛いと感じる。
 
戦争の反省に基づいて作られた日本学術会議がこういう形で終わっていく。 
 
支出を削ろうとしているとしか思えないなあ。 
 
6月12日(木)
内戦にならなければいいが。ただし、悪いのはトランプ。
 
トランプなんかに負けるな、カリフォルニア! 応援しているぞ!
 
合掌。 
 
移民・税関捜査局(ICE)の酷さが分かって大変勉強になった。 
 
6月13日(金)
大手メディアがファクトチェック機能を作るのは良いことだと思う。
 
6月14日(土)
イスラエルが、ネタニヤフが悪いのだが、戦争して喜ぶのもネタニヤフだろう。なんか、嫌な展開だ。 
 
 
今週は音楽業界の超有名人が二人亡くなった。スライとブライアン・ウィルソン。音楽に疎い私でも少しは知っている。
 
トランプのカリフォルニアへの派兵が気になる。カリフォルニアといえば、リベラル勢力の牙城だ。トランプはそこを狙って何やら画策するのではないかと注意が必要だ。
 
イスラエルはパレスチナを潰す気なのだろう。世界は手をこまねいているしかないのか。私は人命を最優先してパレスチナ人を受け入れるべきだと思っている。イスラエルはパレスチナの土地を奪う気なのは分かりきっている。しかし、土地を奪われまいとして抵抗しても人命が失われては元も子もない。世界や日本はパレスチナの難民・移民を受け入れるべきだと思う。 
 
6月15日(日)
酷い。
 
6月17日(火)
もうG7は要らん。 
 
6月21日(土)
イスラエルは人を殺すことを躊躇しない。何なんだろう?
 
今週は体調を崩してしまったが、それでも仕事はやり遂げた。でも、ニュースのチェックとか全然出来ていない。まだ6月だというのに、かなり疲労が蓄積している。このまま夏モードに突入するのかと思うとちょっと不安だ。 
 
6月22日(日)
実際には投下されたバンカーバスターは14発くらいだったらしい。ところで、バンカーバスターだが、卑近な例で申し訳ないが、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』 に登場した地殻貫徹弾オレンジを思い出した。地殻貫徹弾は地中深くに存在するスカブ・コーラルの核を攻撃するために使用された。
 
6月24日(火) 
イランとしてはきっちり同数のミサイルを打ち込んで報復とした。実にきっちりした対応ではある。
 
イスラエルは本当にムチャクチャする。
 
6月25日(水) 
諸行無常。あれほど栄耀栄華を誇った安倍派がついに解散した。 
 
 
今週から暑かった。まだ6月だというのにかなり暑さで疲労した。今年の夏は相当に暑さ対策をしないとヤバいと思う。ニュースのチェックも後回しにするしかない。トランプが前例のないことをやらかすのだが、疲労のためにそれをトレースする余裕も無い。日本政治もほとんどチェックできていない。参政党が伸びているらしいとチラホラ聞く程度だ。日本人の中には一定数、参政党のような党を支持する層があるだろうとは思う。私の年代からすると社会の知的レベルが低下したように感じられるが、実際にはネットによって可視化されただけとも思える。元々、そんなに知的レベルは高くなかったのかもしれない。単に幻想を抱いていただけかもしれないのだ。とはいえ、YouTubeの時代に移行してから、ある種の知的レベルは低下したように感じられる。ただし、YouTubeによって別の知的レベルは上昇したかもしれない。とにかく、カオスになった、あるいはポストモダンになったと感じられる。そしてそれは仕方のないことだとも思う。むしろ、そのような世界で周りに流されずにどうやって自己実現していくかだろうと思う。ところで、ウェブクリップをPocketからRaindrop.ioに乗り換えた。今のところ良い感じだ。ただ、Pocketのような、よく読まれている、お薦め記事機能が無いのが個人的には残念だ。
 
 

2025年6月28日土曜日

今月読んだ本2025.06

ごまかさないクラシック音楽』(岡田暁生・片山杜秀) 
先月読んだ片山杜秀さんの本が面白かったので、引き続き片山さんの本を読むことにした。それで今回は岡田暁生さんとの対談本を選んだ。クラシック音楽の歴史であると同時に世界の歴史に関する対談だった。歴史好きの私としては大変面白かった。もしかしたら、今年読んだ本で一番面白い本になるかもしれない。ただし刊行自体は2023年5月と2年前の本だけど。
 
 
レストランの誕生』(レベッカ・L・スパング)
レストランの起源の話。 これまで鹿島茂の『デパートの誕生』やフィリップ・ペローの『衣服のアルケオロジー』を読んで、デパートの起源や近代的な服装の起源を勉強したので、今度はレストランの起源について知りたくて本書を読んだ。著者が大変多くの本を読んでいるのが分かる。おかげでフランスの市民社会が形成される過程でレストランが次第に形作られるのが分かる。ただ、かなり局所的な歴史の話だったので、個人的には、もう少し食文化の通史的な知識が欲しいのでフランス料理の歴史の本などを今後は読んでみたい。
 
 
 
妾と愛人のフェミニズム』(石島亜由美)
近代日本における妾と愛人の歴史を扱った話。 制度としての妾や庶子の話は大変勉強になった。ただし、著者はフェミニズムの視点からそれらを捉えている。私自身はセックスワーカーもポリアモリーも一夫多妻制も当事者たちが是とするなら良しとする考えなので、妾や愛人も当事者たちがそれで良いならかまわないのではないかと思っている。ただし、第三者である世間一般人が妾や愛人を差別するというのは問題だと思うし、正妻が妾を下位において人権を抑圧するのであればそれも問題だと思う。とにかく、著者の考えにはやや疑問を感じる部分があった。その疑問は、結局は、資本主義をどう考えるかに行き着くように思う。すべてをカネで考えるのは違うと思うが、かといって、すべてを愛で賄ってカネは排除するというのも理想的過ぎると思う。また、カネの力に対して、ヒトの力が介入するのも逆に言えば権力者の介入であってそれは悪しき社会主義ではないかと思う。自律的な資本主義経済の中でカネ勘定による意思決定の方がまだ個人の自由意志があるのではなかろうか。昨今では、不倫や浮気やセフレが市井にはあるが、それほど悪いものではない気もしている。当事者たちが是とするならそれもアリだし、当事者が否とするなら別れればいい。当事者次第という気がしている。
 
 

2025年5月31日土曜日

NEWS2025.05

 
5月8日(木)
酷いなあ。昔の自民党と比べると今の自民党は変わってしまったなあ。まあ、安倍晋三に責任の一端があるとは思うが、それだけではなくて、皆、自ら進んで変わってしまったんだと思う。
 
核保有国同士の戦争は怖い。
 
5月10日(土)
とりあえず、停戦して良かった。インドとパキスタンが戦争して喜ぶのは中国かもしれないなあ。 

Netflixでもアニメの人気は高いのではなかろうか?動画のサブスクサービスがアニメ業界の救世主になるかもしれない。
 
 
トランプ政治が一進一退しているような印象を受ける。ただ、問題の核心は中国によって製造業を奪われた米国がどうやって製造業(あるいは経済力)を奪い返すかという問題だと思う。ただし、製造業を奪われたのは米国だけではなくて、欧州や日本も同じだ。かつては日本が欧米から製造業を奪っていたのだが、2000年に中国がWTOに加盟してから中国が世界の工場になって経済成長を遂げたのが原因だ。さて、トランプは関税によって製造業の復活を目論んだようだが、上手くいくかどうかは不明だ。経済原理からいって難しいだろう。ただ、少しはそのスピードを緩める作用はあるかもしれない。日本が躍進していた頃も欧米は同じような苦しみに喘いでいた。そして、IT革命によって米国は挽回したと思う。もっと古くは1930年代の大恐慌のときも似ているかもしれない。そのときはルーズベルト大統領がニューディール政策で公共投資をしてなんとか立て直そうとしたが、第二次世界大戦が起きるまでやはり苦しい状況は続いたと思う。結局、この問題は普遍的な問題だと思う。簡単な解決策はないように思う。小さな一つの方策としてはエシカル消費が上げられるかもしれない。消費者自体が自国の製品や消費者自身が好ましいと考える企業の商品を多少割高になっても買うというものだ。とはいえ、全体としては微々たるものにならざるをえないと思う。ただ、エシカル消費の下地として、多様な社会が大前提にあると思う。ところが、トランプの政策は多様性を排除するもので、その点は真逆な方向に向かっている。他国にとってはこれはチャンスで、日本はダイバーシティを推進する方が経済的にも良い効果をもたらすと思う。リベラルは今は試練のときだが、挫けずにリベラルな社会を目指すべきだ。また、中国も今は我が世の春を謳歌しているが、いずれ成長しきったときに問題を抱えることになる。特にインドなど中国の後続になるような大国があれば、今度はインドが中国の製造業を奪うかもしれないからだ。ただ、中国の政治体制が特殊なので中国人民の個人の自由を奪ってでも、何らかの施策が可能だから国家権力を使った力技を行使するかもしれない。とはいえ、あれだけ巨大な人口を抱えた国だから舵取りは難しいと思う。とりあえず、日本は日本独自の文化を持っているので、それを上手く現代の文明社会に折り合うように入れていけば多少は経済に良い効果を発揮するように思う。
 
5月12日(月)
一言でいえば、トランプは中国に負けたのだ。トランプは関税カードでディールを持ちかけたが、すごすごと引き下がるしかなかったということだろう。でも、何が中国を勝たせたかはよく分からないけど。
 
5月14日(水)
遠藤誉さんは健在だったんだ。しかし、彼女の跡を引き継げるような人材はいないんだろうなあ。
 
米中経済戦争は、結局、世界の工場になった中国に製造業を奪われた米国がどうやったら再び米国に製造業を取り戻せるかという問題だろう。答えは簡単ではない。例えば、米国内に工場を建設してもらうしかないが、それで労働者の賃金が良くて豊かな暮らしができるかどうかは分からない。そして、中国自身も経済成長してしまうと今度はインドなど他国に製造業を奪われるリスクが生じてくる。日本のことを思い出して欲しい。日本も経済成長が最高潮に達したときバブル経済が生じて我が世の春とばかり世界中の商品を買い漁った。そして、バブルが弾け、中国がWTOに加盟して中国に製造業を奪われると、日本の名だたる大企業が次々とその仕事を奪われていった。かつて日本企業が90%を占めていた世界市場のシェアが10%以下に落ち込んだ業界もある。中国は国土も人口も巨大だし、政治体制が社会主義だからどうなるかは分からないが、いずれは経済成長が限界に達するだろう。そのとき、今度は中国が日本のようになるリスクもあるのだ。結局、長い目で見れば、世界はフラットに向かう。したがって、産業構造の多様性こそがその地域に住む人々の雇用を守ることになると思う。
 
それから、80年代後半の米国は経済的には日本に製造業を奪われてリストラが横行して暗黒だった。それが回復したのは情報スーパーハイウェイ構想を始めとするIT革命によってだった。IT革命という技術革新が米国経済を救ったのだ。そして、今もGAFAMというIT企業が米国経済を牽引している。しかし、これが不動の地位かというと必ずしもそうではないかもしれない。中国が日本の轍を踏むとは限らないからだ。中国の技術力をもってすれば、米国を凌ぐIT技術を創出する可能性がある。もし、中国が米国の先端技術を上回れば、世界の覇権は中国になるかもしれない。実際、中国はその支配力を全世界に着々と広めている。米国が先端技術でも中国に抜かれて首位の座を明け渡す日が来るかもしれないのだ。中国のような政治体制の国が世界の覇権を握ったら、自由主義の国にとっては恐ろしいことに違いない。日本のような小国は産業構造の多様性によって細々と生き残るだけではなくて、世界の行く末にも目を配らねばならない。米中の争いは人類社会にとって極めて大きな意味を持つことを心得ておかねばならない。
 
ところで、トランプがやっていることのひとつに反多様性がある。端的に言ってレイシズムだ。結局、何をやっているかというと貧困層のガス抜きをやっている。人種差別やジェンダー差別をすることで、貧困層の人たちが被差別者よりも優位であると示したいのだ。愚かな話だ。自分たちが底辺だと思うと耐えられないので、自分たちよりも底辺を作って、そこを攻撃することで溜飲を下げている。結局、トランプたちは何をやっているのかというと、愚民を生産しているのだ。愚民は民主主義の市民社会を求めていない。愚民は王様を求めている。愚民は事実(ファクト)を見ようとしない。愚民は陰謀論という妄想で気分を高揚させる。愚民は科学を嫌い、教育を嫌い、蒙昧な宗教心で物事を見る。恐ろしいのは愚民は再生産されることだ。愚民の親は愚民の子を生み育てる。時間が経過すれば愚民が増殖する恐れがある。そして愚民がある程度多くなると、現代の王様、すなわち、全体主義のカリスマ指導者を求めるようになる。ヒトラーやムッソリーニ、スターリンや毛沢東がどれだけ悲劇を生んだかは、二十世紀の歴史を振り返れば自明のことだ。たしかにトランプを押し出したのは格差社会で貧しくなった人たちだったのだろう。だが、トランプの進めている政策は愚民を大量に作る政策だ。それは極めて危険だということを肝に銘じておかねばならない。
 
5月23日(金)
WebクリップにPocketを利用していたので、Pocketの終了は痛い。代替サービスを探さねばならないなあ。
 
5月26日(月)
日本の最高裁が職業差別を行った。酷い話だ。 
 
5月29日(木)
通信会社と銀行が一体化するのは、ネットでマネーが流通するようになった現代のネット社会では至極当然のことではある。 これまで楽天だけが楽天銀行で先行していたが、ついにドコモも銀行業に参入することになった。KDDIやソフトバンクも追随するだろう。むしろ、今までの大手銀行が生き残りをかけてどう出るかが気になる。私自身はポイ活とかポイント経済圏とかにまったく興味がないのだが、業界としては系列化していくのだろう。
 
そういえば、農林水産大臣が小泉進次郎に代わったらしい。前大臣はなにやら失言があったために更迭されたらしい。とにかく、米が高騰してしまった。果たして米の価格は以前のように下がるのだろうか?それともこの価格が普通になってしまうのだろうか?ここまで長引いているところを見ると、買い占めだけが原因ではないかもしれない。