2023年1月3日火曜日

22年の振り返りと23年に向けて


1.2022年の振り返り

2022年を振り返るとウクライナ侵攻と安倍元首相暗殺が大きなトピックだった。

ウクライナ侵攻に関してはロシアが早々とウクライナの東半分を占領するかと思ったがそうはならなかった。仮に占領できてもウクライナ国民の抵抗で統治が難しく泥沼化してしまうとは思っていた。ところが欧米の支援で占領すらままならなかった。それどころか現時点ではウクライナがロシアを押し返しつつある。したがって、どこに落ち着くかまったく予測できない。ウクライナは欧米の支援が無ければ戦いを継続することは難しいだろうし、ロシアもいつまでも消耗戦を続けることは不可能だろう。どこかで調停しなければならない。しかし、クリミアやロシア系とウクライナ系の住民が混在している地域ではどちらに転んでも、戦後に混乱や悲劇が生じるだろう。結局、国家に振り回されるのは人々だ。

安倍元首相暗殺に関しては、岸田政権の影の実力者であった安倍元首相がいなくなったことで権力の空白ができた。清和会は後継者を決められなかったし、統一教会問題でそれどころではなかった。宏池会の岸田首相としては、中心に空白のできた最大派閥の清和会とのバランスを取りながらの政権運営になる。安倍元首相が存命中のときの岸田首相は安倍の操り人形だったが、いなくなった今となっては、清和会の合意を取りつけながら自身の政策を織り交ぜつつの政権運営になっていく。清和会としても統一教会問題で疵がついてしまったのでおいそれと選挙で決着をつけるというわけにもいかないし、当面は選挙は無いので時間をかけて失地回復をはかればいいという腹積もりもあるだろう。したがって、岸田も清和会もお互いの顔色をうかがいつつ、お互いの顔を睨みつつ、腹をさぐるような政治になっていくだろう。ただし、岸田や清和会の政治家だけに限らず、今の政治家全般に言えることだが、国の舵取りや国家戦略を本気で考えている者はいない。彼らは権力の座にしがみつき、そこから自身にとっての旨味を引き出すことだけを考えている。防衛費倍増が良い例だ。予算が倍増すれば、それだけ政治家の旨味が増えると考えている。本気で国防のことも考えていなければ、負担する国民のことも考えていない。

さて次に、日本経済に関しては、日本の産業で半導体と家電が没落して自動車しか残っていなかったのが、電気自動車の出現によってついに自動車までダメになってしまうというのが見えてきた年だった。資源の無い国・日本は一体どうなってしまうのだろう。こままでは、とても貧しい国になってしまう。

日本の政治については、私はリベラル派であるので、リベラルの立場で言えば、日本政治がリベラルになることは無さそうだ。私は2021年10月末日の衆院選でリベラルが敗北したことですでに諦めた。与党の数多く失策がありながら、それでもリベラルは勝てなかった。本来なら保守の失策でリベラルは何もしなくても勝って良い選挙だ。ところが、有権者はそうではない選択をした。結局、日本ではリベラルは受け入れられないのだ。そして、2022年は立憲民主党は実質的には保守化していったし、維新が伸びたり、参政党なる保守政党がでてきたりした。自民党がダメだと思った有権者は別の保守政党を望んでいるのだ。結局、日本はほとんどの有権者が保守なのだ。2年前の記事でも書いたが、日本はリベラル派が少数派なのだ。

ところで、半導体が少し変わった動きを見せ始めている。米中対立がもとで、欧米が半導体製造を西側諸国で行おうという動きがある。これは日本にとっては運が良いことかもしれない。ただし、米国としてはかつてのCPUがそうだったようにハイテク部門は外には出さないだろうとは思う。

個人的に記憶に残っているのは、日本の障害者施策に対して国連障害者権利委員会の審査に基づいて国連から出された改善勧告だ。大きなポイントは3つで、障がい者を分離する支援学校を止めてインクルーシブな教育にせよということと、精神障害者の入院が多過ぎるということ、それと障害者権利条約の日本語訳がおかしいということだった。日本語訳がおかしいというのは、極端に言えば、日本の障害者福祉に対する考え方がおかしい、間違っているのではないかということだとも言えると思う。私はこのニュースからダイバーシティとインクルージョンの2つが日本には改めて必要だと感じた。そして、それこそが日本社会が変われるキッカケがあると思えた。


2.2023年に向けて

(1)日本の問題点

日本の構造的な問題については、以前の記事で書いた通りで今も変わっていないが、再度、記しておくと、日本の家族が子供中心の家族形態になっていること、日本の経済制度が既得権益層が有利になるように作られていること(そのため古い産業が延命して新しい産業が育たず産業構造の転換ができない)、中央集権で地方分権になっておらずまた地方分権を補完するネットワークも未発達でムダが多いこと、公文書など記録を残さないことの4つだ。これら日本の問題は今も変わっていない。

さて、どうすればこれらの日本の問題は解決・改善されるのだろう?

(2)家族支援、労動者支援、性教育、市民教育

私が昨年読んだ本で感銘を受けたものにネウボラに関する本があった。ネウボラとは子育てを支援するシステムでワンストップ窓口がありながらバックには様々な専門家が控えていて利用者の問題によってそれぞれ支援するというものだ。支援対象は基本は子育てに関するものだが家族の人間関係など家族生活全般に広げられると思う。ヒトを家族人という立場で捉えて、その家族に問題があればそれをネウボラが様々な専門家を混じえて解決していくというものだ。日本では家族のことはその家族に任せるという習慣があると思う。他人が口出しすべきではないというようなものだ。それは閉じたコミュニティになってしまい、必ずしも幸福なコミュニティになるとは限らない。そこで不満や悩みがある家族人に外部組織であるネウボラが専門知識を活かして支援するのだ。それによって家族生活の満足度を向上させることができると思う。

同じようなことを労働者に対してもできないだろうか?これまで日本は社員の教育・育成を社内で行ってきたし、不安や悩みなど総務部や労組などが担ってきたと思う。日本は社員を労組も含めた会社が丸抱えする仕組みだった。日本は社会主義ならぬ会社主義だった。しかし、今や時代は変わった。正規と非正規で労働者は分断されている。労働者を人的資源と捉えた場合、これまでのように人材の管理を会社に丸投げしていたのでは十分に労働者の潜在能力を引き出せないと思う。さらに制度が複雑だし立場によって制度もいろいろと違ってくる。そして何より閉じたコミュニティである会社は不条理を労働者に強いている場合がある。しかも悪いことにその不条理に所属する労働者がその不条理に過剰適応したりするのだ。日本人の特徴である所属する組織に対する忠誠だ。いや、忠誠というより損得勘定からくる偏狭な利己主義に過ぎない。そういった悪しき習慣を変えるためにも外部とのパイプを持つべきだと思う。ヒトを労働人と捉えて労働人をサポートするネウボラのようなワンストップ窓口を作るのだ。定期的にカウンセリングして、スキルアップやキャリアアップしたいのであればそれを紹介し、労働条件に不満があれば外部の労組や行政に紹介したりするなど、労働人の育成や悩みなど対処できるワンストップ窓口を作るのだ。そうすれば労働者の質も満足度も向上していくと思う。それはひいては日本の産業力の向上につながる。

以上、述べたことは、家族支援、労動者支援という言葉に集約できると思う。ヒトを家族人あるいは労働人と捉えて、外部組織がそれをサポートするのだ。子育て期間だけでなく、生涯そういうサポートを受けてもいいとさえ思う。

さて、その他にも、性教育やシチズンシップ教育を用意すべきだと思う。性教育に関しては家族支援の子どもができる前の支援として位置づけてもいいかもしれない。シチズンシップ教育についてはその地域社会に詳しい人たちに委ねるべきかもしれないが、学校で先生が行ってもいいかもしれない。日本にジャーナリズムを教える専門学部があれば、そこの先生に教えてもらうのが現状の課題なども聞けていいかもしれない。

ところで、日本の学校教育ももっと多様化していいと思う。以前、聞いた話では、デンマークでは、クラス制もあれば、もっと少ない少人数制(10人未満だろうか?)もあり、さらに個人の場合もあるという。そして、そこに障がい者も加えて普段から社会には多様な人たちがいることを知るべきだと思う。そして、組織は閉じるべきではなくて、外部から人を招いて外部からの教育も取り入れていくべきだと思う。日本人は兎角閉じた中で完成度を高めてゆく。しかし、実際は完成度を高めたのではなくて過剰適応しただけに過ぎない。現実は純粋培養が可能な閉じたシャーレではなく、多様で複雑で様々な生き物が往来するジャングルのようなものだ。現実に対応できる人材に育てるためにも学校は開かれた組織であるべきだと思う。

ここまでをまとめると、家族支援、労動者支援、性教育、市民教育がこれからの日本には必要だと思う。

(3)日本と世界について

日本の政治に関しては、リベラル派としては多数派になる可能性が低いと思っている。それでも日本の政治にリベラルが影響を及ぼすためにはどうすればいいかだが、これまた外部の通路を開けておくということになると思う。世界ではリベラルはネットワークを広げつつあると思う。その水流を日本に導き入れることだと思う。言ってしまえば、出羽守になればいいと思う。「欧米では〇〇だ」という風に。日本人は黒船に弱い。同じことを日本人と外国人が言った場合、日本人は日本人の言うことを意固地なまで撥ねつけるだろう。ところが、外国人が言ったなら黙って聞いたりする。そして、大勢が変わったら、ガラッと180度転換したりする。日本人は物事を本質で論理的に捉えるのではなく、空気で捉えて意思決定する。リベラル派の日本人が保守派の日本人に何を言ってもムダである場合が多い。だから、馬鹿にされようと出羽守で囁いてやればいいと思う。まあ、それでもムダである場合が多いだろう。

イメージだが、世界はツリーのような階層的なヒエラルキーとそれを横断するネットワークで構成されるようになる。横断するネットワークはリベラルなものもあれば、そうでないものもある。リベラルなネットワークが今より張り巡らされることによって包括的になって世界は多様性を享受できるようになるように思う。逆に全体主義を補完するようなネットワークが張り巡らされれば世界は多様性を失い、息苦しいものになっていくと思う。そして、その結果、収奪的になって社会は活力を失っていくだろう。米国や中国、EUやその他の世界各国がそういった分岐点にさしかかっている。かつては連合国と枢軸国の戦いだったり、その次は資本主義と社会主義の戦いだったりした。今度はツリーとネットワークのバランスの戦いになる。ツリーとネットワークのどちらかが勝つということではなくて、ツリーとネットワークの組み合わせやバランスが人々にどれだけ活力を与えられるかという戦いになる。


2022年12月31日土曜日

NEWS2022.12


12月4日(日)
精神障害者を病棟に押し込めるのは、日本人が多様性に対して不寛容であることの顕れだと思う。ただし、多様性に対して寛容になるというのは現在の日本人にとってかなりハードルが高いことだと思う。そのハードルを少しでも下げるにはインクルーシブな教育に変えて、子どもの頃から障がい者と共に暮らす習慣を身につけさせることだと思う。これは障がい者に限らず、異なる人種や異なるセクシャリティについても言えることだと思う。そして、自分とは異なるタイプの人たちがこの世界にいることを周知すべきだと思う。この世界、この社会はマジョリティだけのものではなく、マイノリティも含めた多種多様な人々で成り立っていることを知るべきだ。

12月5日(月)
韓国の大学進学率が9割台で、日本の大学進学率が6割台だ。知識社会では個々人が高い専門知識を習得することが大前提になる。英米を除いて、欧州でもその国の自国民ならば大学進学は学費面では容易ではなかろうか?日本もよく考えた方がいいと思う。

12月6日(火)
インクルーシブにすべきだと思う。私は変な話、アニメ『サウスパーク』を見て思うところがあった。インクルーシブに慣れることは思っている以上に容易ではないとは思う。しかし、それは必要なことだとも思っている。小山田圭吾のような、障がい者いじめ問題も生じたわけだから。

12月8日(木)


12月9日(金)
米国の司法はこういうところが凄いと思う。

12月10日(土)
これには驚いた。まさかリーダーになるとは。しかも一匹狼になる可能性もあるというのも驚く。一匹狼はその名前とは裏腹にかなり過酷な生活になると聞いたことがある。だから、リーダーと一匹狼は真逆だと思っていた。それが共にトキソプラズマの影響とは!映画『トレイン・スポッティング』で猫からトキソプラズマが感染して死ぬ人物がいたが、人間の場合は死ぬんじゃなかろうか?あるいは、昨今のイーロン・マスクを見ていると、もしかしたらトキソプラズマに感染しているのではないかと(笑)。

宮台真司さんが出演していて驚いた。今月は宮台さんは療養で無理かなと諦めていたのだが、早々と復帰して本当に驚いた。ただ、少し痩せたのではないかも思う。やはり負傷のダメージがあるのではなかろうか。撮影がスタジオと違う所為でそう見えるだけかもしれないが。本題の話は非常に興味深かった。アマゾンのビデオや今治タオルの件、バングラディッシュの倒壊の話などなど。百均の喩えは分かりやすかった。また、宮台さんの資本主義の話も良かった。

繰り返しになるが、差別には主に人種差別、性的マイノリティを含めたジェンダー差別、障がい者差別の3つが主にあると思う。その3つが象徴的にあるのがナチスドイツだったと思う。ナチスは、ユダヤ人をホロコーストで大量に虐殺したし、長いナイフの夜からその後も同性愛者を逮捕・殺害したし、知的障がい者・精神障がい者も優生運動の名のもと安楽死させたりした。そういった第二次世界大戦の反省から人類社会は人権を重視するようになり、世界人権宣言を採択したり、日本国憲法や韓国やドイツの憲法などでは基本的人権を憲法の筆頭に持ってきたりした。(日本は第1条に天皇を持ってきてしまったが、本来は基本的人権が筆頭である。韓国も主権は国民であると謳った次に基本的人権を上げている。)私たちは第二次世界大戦から何を学び得たかというと人権だと考えてもいいと思う。そして、その人権を踏みにじるものとして差別があり、その差別の三大事例が人種差別、性差別、障がい者差別だと思う。その差別を無くす概念として、多様性、ダイバーシティがあると思う。ダイバーシティは自分とは異なるタイプの人たちがいて、その人たちも含めて社会を構成していると考えることだと思う。異なるタイプの人たちと共存していくのがダイバーシティだ。自分たちだけのルールではなく、異なるタイプの人たちのルールも認めていくのが重要であり、そこに摩擦が生じるのだとも思う。異なるタイプの人たちと一緒にいることは居心地が悪かったり、気味悪かったりするかもしれない。そういったネガティブなものも努力すれば拭えるものもあれば、いくら努力してもずっと拭えないものもあるだろう。そういったものを抱えながらも、共に暮らしていくのがダイバーシティだと思う。ダイバーシティというのは容易なことではないし、カッコいいだけのものでもない。しかし、人類社会の未来はその険しい道の先にあるのは確かだと思う。

12月12日(月)
調査対象は先進国ではないのかなあ。だったら肥満や喫煙は20世紀と比較すると減少しているのではなかろうか?肥満や喫煙が精子数減少の原因とは違うような気がするのだが。

12月14日(水)
問題は米国の最高裁だよなあ。



12月17日(土)
お疲れ様と言いたい。

最初に増額ありきで政策は後づけ。要は利権。金、金、金の世界。そのことに対して国民も怒らなくなったし、関心を持たなくなった。政治に対する関心が無く、政治に対する知性が低下した。もうね、没落している国の国民は民度が低下するということの分かりやすい事例だと思う。

防衛費を倍増するなら米軍基地を日本から一掃しておもいやり予算なるものも終わらせるのが筋だろう。ところが、それすらも日本人は変えたくないというのが本音なんだろう。理由は「変えるのが嫌だから」という日本の惰性。もうね、早めにこの国に見切りをつけた方がいいと思う。この国の未来は相当ヤバい。まず、個人の貯蓄の通貨を円からドルとかユーロに変えた方が無難な気がする。

12月18日(日)
こういうのは氷山の一角だと思う。ただし、必ずしも攻められるべきものだと言い切るのもちょっと違うという気もする。障がい者と性の問題は個別の事例で個々についてそれぞれかなり考えないといけないと思う。やっぱりインクルーシブな教育を導入しないとダメだと思う。でも、日本人にとって障がい者を社会に受け入れるのは移民を受け入れるよりもカルチャーショックが大きいという気がする。

12月19日(月)
メタバースをフェイスブック一社(今はメタ社か)だけで独占しようとするのが間違いなんだと思う。

どうなんだろう?



12月21日(水)



イーロンなあ。


12月24日(土)


12月25日(日)
松沢呉一さんがColabo✕暇空茜の件でColabo側を批判している。真相はどうなんだろう?前にも書いたけど、保守>ラディフェミ>セックスワークみたいな流れがあって、ラディフェミが保守に反発しつつ、一方でセックスワーカーを貶めるみたいな感じになっていると思う。ただ、問題になっているのは会計上の不正疑惑であって、そこはテクニカルなのでよく分からない。よく分からないけど、こういうのって不正なのか事務的ミスなのか、グレーなんじゃないかなあ。税理士さんでないと分からない気がする。

12月26日(月)
杉田水脈がようやく更迭された。やれやれ。

12月28日(水)


12月30日(金)
昔、ファッション通信という番組があって、そこで彼女のデザインを見たことがあった。なかなか刺激的で良かった。合掌。

12月31日(土)



まとめ
防衛費倍増が中身が議論されずに財源だけが議論された感がある。そして、国民が無関心な気がする。もちろん、当面、選挙が無い所為ではある。ただ、私が知っている以前の日本人なら大騒ぎしたと思うし、みんな、自分の頭で考えたと思う。ところが、今の日本人は自分に関わることだけに関心があって、それ以外は無関心になっていると思う。政治なんかは無関心なジャンルの象徴になっていると思う。

円安が思ったよりも進まなかった。私の予測が外れて残念な気がする反面、とりあえず物価上昇がこの辺りで止まってくれて良かったとも思う。

杉田水脈女史が政務官を辞任して良かった。しかし、そもそもこういう差別主義者が議員になっていることが間違っていると思う。彼女を選んだ有権者は恥じるべきだと思う。

今後の日本の見通しについては、マル激で宮台真司さんが話している通りだと思う。政治が変わって日本が変わるという流れは無理だと思う。結局、仲間と共に荒野を生き抜くしかないんだろうと思う。

世界の見通しについては、世界はこれまで以上に垂直構造的なヒエラルキーと横断的なネットワークのせめぎ合いになると思う。様々なネットワークが張り巡らされることでシステムがインクルーシブになっていくのが望まれる。ただし、それとは逆に働くネットワークもあると思う。様々なネットワークが連合できるようなコモンウェルス(リベラルな思想やモラル)があれば良いのになあとは思うが、それに縛られるのもかえって悪いことになるかもしれないとも思う。ところで、日本はネットワークはできるかもしれないが、そういうリベラルなネットワークが機能しなくて、むしろネットワークがヒエラルキーを細部まで補完するようなミニ中国になる気がする。ただし、中国はロジックが機能するが、日本は無意識が意思決定を左右するから、変なミニ中国になるように思う。


2022年11月30日水曜日

NEWS2022.11


10月31日(月)
とりあえず、ルラが勝って良かった。

過去最大っすか。

私、障害のある子に関してはアニメ『サウスパーク』を見ていろいろ勉強になったでござる。大変下品なアニメだけれど、大したものだと思う。

11月1日(火)
やっぱり、そうなるよなあ。

インクルーシブになるには程遠い。いや、インクルーシブになってないから、そういう発想になるんだろうと思う。

11月2日(水)
中国のテクノロジー、凄いっす。

東京都庁の件、日本の役人は立派にアイヒマンになれますなあ。「ヒトラーに逆らって虐殺をやらない」なんて発想は日本の役人には無理なんだろう。イサミの話の中で野間氏が軍隊や暴力の話をしていたが、シャーロッツビルの件を思い出した。しかし、武装化する話をあまり公に言うのは憚れるなあ。

11月5日(土)
円安で儲かる企業もあるんだなあ。なるほど連合などもそれに含まれる可能性が高い訳か。それにしても一人当たりのGDPで日本は台湾にも負けたんだなあ。先週か先々週だったかに、宮台さんが懸念してた通りじゃないか。野口先生のインターネットが組織と組織を繋ぐ技術という話は非常に分かりやすかった。それにしても、国が没落する時というのは何もかもがダメになっていくんだなあ。


11月9日(水)
フェイスブックの業績不振が続く。コロナ禍の所為だと言っているけど、メタバースの不振が原因ではないのだろうか?最近、インスタグラムもノイズが多くてあまり好ましくないと感じる。フェイスブック、かなり先細りする可能性が高い。

虎ノ門ニュースは見たことがないが、終わったのは良かった。『仮面ライダーブラックサン』なるものを知らなかったが、いろいろと込められた意味があるのを知ることができて参考になった。


11月10日(木)
エルピーダメモリ、ジャパンディスプレイなど国が支援(産業再生機構)が行ってきた産業再生は尽く失敗してきたと思う。事業が上手く行かず自ら命を絶ったりしたケースもあった。今回もかなりリスクが高いように思う。ただ、今までと少し事情が異なるのは米中摩擦が絡んでいることだ。米国は半導体は同盟国内で賄いたいと考えている。コンピュータは神経に相当するが、そこにスパイが紛れ込んだらどうしようもないからだ。もちろん、経済競争においても半導体は重要な製品だ。もし、私が米国なら、半導体の核は米国内でのみ生産する。あるいはアングロサクソン圏内だけか。日本などは情報が中国に筒抜けになるだろうからあまり信用がおけないし、日本からウィルスが紛れ込むかもしれない。とはいえ、経済的には、そう重要ではない付加価値の低い安価な部分は日本にやらせたいかもしれない。いずれにしても、今までのような杜撰なやり方では日本は世界に通用しないと思う。しかし、日本のそういう企業文化・政治文化・情報文化を変えるのは至難の業だと思える。

11月11日(金)
虎ノ門ニュースが終了したのはこれが原因だったのか。

11月12日(土)
米国の中間選挙、まだ結果は出ていないけど、とりあえずトランプ旋風が思ったほど巻き起こらなくて良かった。キャンセルカルチャーの意味を知れて勉強になった。

円安の件。この週末にかけてものすごく円高に振れた。これはよく分からないなあ。正直、驚いた。さすがに日銀の介入だけではここまで円高には振れないと思う。米の利上げが減速するとの予測が強いということか。なかなか予測するのは難しいし、それが面白いとも言える。とはいえ、日本の産業のことを考えると、日本経済が下降していくのはそう簡単に変わらないと思う。なので、日本が再生するためには、日本は産業構造を変えて、これまでの日本から変わらなければいけないと思う。


世界がとても複雑になってきているのを感じる。知識社会というのは社会が大脳化することなんだろうから、複雑になるのは当然なんだろうとは思う。一方で知識社会以前の社会、工業社会的な近代社会をベースに考えて、それに戻ろうとする人たちもいると思う。それは比較的単純な世界だ。単純なピラミッド構造でスッキリしている。しかし、知識社会では神経網が縦横無尽にあちこちのノードを横断・錯綜するような複雑なリゾーム構造を形成する。結局、炎上というのは古い頭に対して新しい神経網を横断させたときに新しい価値感が生じて、そのことに対して古い頭がショートを起こすようなものだと思える。古い考えを捨てるか、その新しくできた神経網を断ち切るかのどちらかを選択するしかなく、それが闘争を起こしている。SNSは人々の意識をそこへ集める。フェイスブックは内輪向けだし、ツイッターは軽快で軽薄な外向けだ。フェイスブックはひとをコントロールしやすくする。一方、ツイッターはあまり儲けにならないし、デマや悪意が野放しにされやすい。今後、SNSがどういう方向に向かうのか分からない。プラットホームが分散していく傾向にあるのかもしれない。世界が複雑になり多重多層になりSNSが分散すれば炎上も私たちが今思っているほど大きなものではなくなるかもしれない。マスメディアが炎上のサイズを決めるかもしれない。しかし、そのマスメディアそのものに対する人々のサイズ感も縮小していくのではなかろうか。ただし、中国のような社会では国家権力が絶対的な力を持つので逆方向に向かう。結局、自由主義圏では自治でそれぞれの地域コミュニティが決定するようになるのではなかろうか。しかも地域コミュニティに縛られない人が増えていくだろうから、コミュニティの結束力は以前ほどは強くならないと思う。世界は複雑で多重多層で玉虫色で人知では容易に計測できなくなるかもしれない。人と人との繋がりがその人を既定するのかもしれないが、すべてがそうなるとも言えない。

11月13日(日)
ドイツでもそうくるかあ。

11月15日(火)

大量解雇の話の後だから批判をかわすためかもしれないね。

11月16日(水)
世界人口だが、ハンス・ロスリングの『ファクトフルネス』によると、ずっと増え続けるわけではなくて、110億人くらいで頭打ちになるらしい。

だんだん子どもができなくなってくるのだろうか?映画『トゥモロー・ワールド』がそんな世界を描いていたが、そうなってくるのだろうか?そういえば『侍女の物語』も子どもができにくくなった世界だったはず。それにしても、原因は何だろう?ただ、地球上に人類が増えすぎるのも問題なんだろうけど。




11月18日(金)
Googleでも人員削減の話が出ているらしい。メタが業績不振なのはメタバースの所為だと思っていたが、AmazonやGoogleも業績が悪いのだろうか?あるいは、ITで技術革新できることに行き詰まりや翳りが出てきたのだろうか?


円安の件。先週末から円高に振れたままだった。少し円安になったけど140円ちょうどくらい。まだまだ、どうなるかは分からない。

ツイッターが揺れている。イーロン・マスクによって。SNS自体は善でも悪でもない。一方、よく知らないのだが、仮想通貨も揺れているらしい。仮想通貨もそれ自体は善でも悪でもない。ちゃんと使えば世の中が便利になる。しかし、運用する人間に悪意があると問題が生じる。ツイッターにヘイトが溢れるようになったら、ツイッターから退去するしかないんだろうなあ。別のSNSを探すしかない。トランプがツイッターを追い出されたら、自分のSNSを立ち上げたのと同じだ。正義が必ず勝つわけではない。そのとき強い方、多い方が勝つという感じ。そう考えると虚しい。

日本人の多数派ってヤバいんだろうなと思う。しかし、少数派であることを宣言すると凄まじん同調圧力で多数派が少数派を潰しにくると思う。少数派は連帯することが大事だと思うけど、その一方で正面から戦うよりも側面から戦う方が良いかもと思ったりもする。それは情けないことではあるけれど、圧倒的多数派の前で少数派はそうせざるをえないのかもしれないとも思う。とにかく、日本の外部と繋がっておくことが大事だと思う。日本の外部と繋がっていれば、日本の多数派とてそうおいそれと少数派を潰せないという気がする。

11月22日(火)
残念。宇宙開発に失敗はつきものなので仕方ないか。

マイクロソフトのメタバース事業が手堅いのかどうかはちょっと疑問があるけれど、全体としてマイクロソフトが強いのは確かだと思う。Googleが期待を裏切り続ける一方で、かつて批判の矢面に立つことが多かったマイクロソフトが逆にユーザの支持を集めるような施策をとることがここ何年か多かった。フェイスブックが失墜しつつある今、フェイスブックと入れ替わりにマイクロソフトが入ることで、GAFAからGAMAに変わるのではないかと思う。そもそもマイクロソフトがGAFAに入っていないことの方が本来おかしかったとも言える。GAMA。トランプのMAGAと綴りが似ているなあ。

11月23日(水)
HPも人員削減か。

トランスヘイトの勉強になった。滝本太郎弁護士といえば、私などはオウム真理教事件の弁護士というイメージなのだが。トランスジェンダー問題についてはエミコヤマさんのレクチャーを聴けたらいいのになあ。

11月26日(土)
昨今の中国の動静を考えると何で民進党が大敗するのか実は私にはよく分からないのだ。台湾政治に詳しい人に聴きたいでござる。

宮台さんのリベラルの話は大変勉強になった。ところで、アメリカのナショナル・アイデンティティはサミュエル・ハンチントンの『分断されるアメリカ』で指摘されているアングロ・プロテスタント文化のことだと思う。ヒスパニック人口が増えることでそれが脅かされるというのが一番大きいのではないかと思う。

サッカーのワールドカップが始まったらしい。元々、サッカーに興味は無かったが、今は以前以上にサッカーを見なくなった。なので、ドイツvs日本も見なかった。それに私はそもそもワールドカップだからといって日本を応援することも無かった。私が好きだったのはドイツだったり、アルゼンチンだったりだった。あるいは韓国。韓国のカウンターからの総出の駆け上がる速攻は見ていて面白かったし、ドイツのショットガンのようなヘディングや力強いシュートは気持ち良かった。アルゼンチンの中盤のパス回しは器用で美しく本当に芸術的だった。ところが日本のサッカーときたら、守備的で面白くなかった。ゲームは攻撃しないと勝てないのに、守備の時間の方が長い。サッカーというゲームは得点も少なく、観客は非常にストレスが溜まる。だから得点したときの興奮も大きくはなる。しかし、負けるとストレスが溜まったままだ。守備ばっかりでウジウジしたプレイをした挙げ句、最後まで全然得点できないとストレスが大変大きくなる。なので、私は日本のサッカーが好きではない。日本のサッカーは守備ばっかりで、相手が攻撃に寄りかかりすぎてポッカリ空いた隙を突くというサッカーに私には感じられた。そのため得点しても日本の攻撃の仕方がショボいと感じられるのだ。そんなわけで私は日本のサッカーを見なくなった。日本のサッカーは私の好みではないのだ。ちなみにアメリカのサッカーは面白いと思ったことがある。どこが面白いかというと粘り強いのだ。意外と最後まで諦めない。ブラジルのサッカーもあまり好きではない。彼らはサッカーに慣れているからなのだろうけど、私から見るとダラケているように見える。しかもファウル狙いの痛がる演技が酷い。大の男が大げさに痛さをアピールしていて嫌だ。もちろん、本当に痛い場合もあるだろう。選手生命に関わる怪我だって多いわけだから。それでもやっぱりアピールのための痛がりが多過ぎる。ああいうサッカー文化は私はあまり好きじゃない。そんなわけで最近はあまりサッカーを見なくなった。

円安の件。140円前後でほぼ止まっている。日銀が介入しているのか、米国の金利政策の所為か、おそらく、その両方だと思う。いずれにしても、日本の産業の競争力がどんどん落ちていることに変わりはない。競争力を高めるために産業構造の転換を進めるしかないのだが、日本の政治がそれを阻んでいるのだろう。政治が変われないのは民主主義国の場合は国民に責任がある。

米中経済戦争の件。半導体が米国と中国で分断されつつある。究極的にはCPUが米国製と中国製に分かれることになるのかもしれない。それがさらに推し進められれば、OSが米国製と中国製にさらに分かれるのかもしれない。中国経済の影響力が大きいので東アジアでは中国市場を無視できないかもしれない。日本や韓国はどちらを選ぶのか選択を迫られる日が来るかもしれない。21世紀はオープンソースで世界中のエンジニアがLinuxなどインターネットテクノロジーを構築してきたが、今後はそれが分断されるかもしれない。分断は非効率で不合理なことだし、人類の技術の進歩にとっても妨げ以外のなにものでもないのだが。

日本に関しては、最早、復活は無理だと思う。繰り返しになるが、個人としては日本の外部と繋がっていることが非常に大事になってくると思う。日本の中だけを見て育ち暮らしているといろいろ問題だと思う。

11月28日(月)
NHK日曜討論で議論していてほんの少しだが部分的に見た感じでは、ほとんどの与野党が防衛費の増額に賛成していたように思う。ただし、財源の問題も指摘しつつ。私はそもそも防衛費の増額には反対だ。適切なものに支出されていると思えないからだ。結局、米国の買って欲しいものを買ってきたため、本来の日本の防衛や防災に適したものに支出してきたと思えないのだ。増額ではなく、まず同額で内容の見直しを検討すべきだと思う。
 
日本の少子化は避けられない。

11月29日(火)
命に別条がなくて良かった。しかし怪我の程度や具合が分からないので心配。とにかく、早く回復して元気な姿を見られることを願う。それと犯人が早く捕まってほしい。それにしても、何度も切りつけられて本当に大変だったと思う。宮台さんも人間で不死身というわけではないから、心身に後遺症が残らなければいいが。

11月30日(水)
私のイメージでは創造的破壊という言葉を使った経営者で、この頃はまだ危機感を持っていたと思う。今となっては手遅れで日本の家電・電機業界は没落してしまった。

Colabo仁藤夢乃さんの件だけど、この暇空茜の件とは別に、米山隆一さんや室井佑月さんの件、セックスワークやAVの件で、ラディカルフェミニズムの立場(セックスワークやポルノに反対の立場)で彼らに対して誹謗しているので正直感心していない。本件では女性差別されている側だが、別件ではセックスワーカーやポルノ業界を差別する側に回っているのではないかと危惧している。フェミニストがトランス差別するのにちょっと似ている。なので、やや冷ややかに私は見ている。後半のサイバースペース独立宣言の話は勉強になった。

今週は宮台さんが暴漢に襲われた事件が衝撃だった。

週末は仕事のストレスでダウンしてしまった。インフルエンザ級に身体にこたえた。寝込んでしまった。結局、現場に矛盾が押し付けられて、現場がストレスに晒されるという話。その矛盾を現場レベルでどう解決するかに知恵を絞らねばならない。そもそもは管理側が上流で問題をこちらに回さずに別に置くべきなんだが、頑としてそうしない。そのため現場は矛盾に苦しめられる。

ストレスで頭が回らないけど、今月を振り返ってみる。テック産業が大量解雇をしている。一方、半導体産業が米中対立を軸に再編しようとしている。米国の中間選挙でトランプの人気に少し翳りが見え始めている。アジアではやや中国寄りに動いているのではないかと台湾の統一地方選の結果で感じた。日本は円安が迷走している。もっと円安に進むかと思ったら、意外にも円高に振れた。日本は産業構造の改革が少しは進むかと期待したが、このまま何も変わらずに没落するのかなあと思うようになった。政治も自民党の支持率は下がっているが、リベラルの支持が上がっているわけではない。むしろ、自民党よりももっと怪しい保守政党の支持率が上がる可能性が高い。有権者の政治の知識レベルが低いのが原因だ。今後も知識レベルが上がるとは期待できない。なので、日本は今後も雰囲気政治が続くと思う。「雰囲気的に良さそうだ」というイメージで政治の人気が決まる。そして、意思決定もロジカルでも無いし、意思決定プロセスも記録として残さないのだろう。雰囲気を見て決めていくといういい加減さを続けていくのだろう。もう、個人が頑張っていくしかない。








2022年10月30日日曜日

NEWS2022.10


10月5日(水)
ひろゆきが酷い人間だというのは普通は分かるはずなのだが、彼に共感というか感染する人間が多いのも現代の日本人ではある。少し前の日本人はもっと真面目だったのに、最近の日本人は浅薄で軽薄な人間が増えた。ひとつはお笑いの悪影響だと思う。なんでもかんでも笑い(嘲笑)に変えてしまう悪癖が染みついてしまっている。もうひとつは一皮めくればいい加減なことをやっているというリアリズムが一部の人たちにはあるのだと思う。リアリズムは大事だが、悪い意味でのリアリズムに陥っていることに気付いていない日本人が多い。自分たちが悪いことに居直って、他の人たちも自分たちと同様に汚れているんだとしてしまいたいのだと思う。

北海道の土地をめぐるデマの件はちょっと考えさせられる。というのはスリランカの港のような中国の租借地にされてしまった件があるからだ。アフリカでも同様の事例があると聞いた覚えがある。ただし、それらはもっと巨大な事業が絡んでのことであって、今回のような小さな案件ではない。ただし、番組でも言っていたが日本だってかつてはロックフェラーセンタービルを買ったりしていたわけで、中国資本が同様のことをやっても仕方ないとも思う。むしろ、市場競争で負けないように日本も頑張るべきだと思う。しかし、スペインやロンドンでも世界の富裕層が都市の一等地を買ってしまって、現地の住民が住めないなどということもある。しかも富裕層は別荘として買って普段は使ってなかったりする。これは別に中国だけに限らず世界の富裕層が世界中の立地の良い土地を買い占めて、当の住民が追い出される問題だ。ところで話はズレるがスコットランドなどでは外国人であってもスコットランドに居住しているのであれば住民投票に参加できる。逆にスコットランド出身であってもそこに住んでいないのであれば投票権は無かったりする。結局、その地域に現在居住しているひとに参政権があるという仕組みをとっているらしい。それは至極真っ当な考えだと思う。さて、とにかく、日本人にはゼノフォビアが多い。日本人のこの狭量さを直していかないといけない。今後、日本の豊かさの鍵となるのは多様性だと思う。多様な人種、多様なジェンダー、多様な障害者(あるいは能力者というべきか)がどれだけ共存できるかが豊かな社会を作る鍵になると思う。

10月7日(金)
円買介入の結果、外貨準備が減ったという話。

「レインボー資本主義」や「ピンクウォッシュ」なる言葉を知って勉強になった。

10月8日(土)
戦争とはいえ、インフラを破壊するのは虚しいなあ。しかし、戦争はどんどんエスカレートしていく。

電気自動車の状況についてよく知らなかったので大変勉強になった。特に中国の企業がシェアが大きいことに驚いた。また、太陽光発電、蓄電、電気自動車のサイクル図が大変分かりやすくて良かった。その他、電池だけ交換とかいろいろ勉強になることが多かった。ビデオニュースを見ていて本当に良かったと思う回だった。

今週は国葬が終わった後の一週間だった。日本人はいい加減だった国葬儀の経緯も忘れていくのだろう。小泉政権のときに女性天皇を認めるか否かで問題になったが紀子さんが懐妊して議論がお流れになったことがあったが、それと同じで国葬も今後どうするかの議論も整理もしないまま日本人は忘れていくのだろう。

さて、国葬が終わって浮上してきたのが円安・物価高問題だ。1ドル145円を目安に攻防が続いているように感じられる。私自身はもっと円安に振れて150円まで行くと思っていたのだが、どうもそこまでは行かないようだ。いや、日銀が円買介入をして支えているだけかもしれないが。いずれにしても再び110円代に戻ることは難しいだろう。(英国がポンド安で苦しんでいるようだから、もしかしたら円高に行く可能性もあるかもしれないが、とはいえ、その可能性は低いと思う。)というわけで、日本の価値はその程度ということになるだろう。昔の日本を知っている年寄から見たら貧しくなったと思うだろうし、昔を知らない若い人にとっては日本が豊かだとは思えないかもしれない。今でも「日本、凄い」を信じる日本人がいたら、北朝鮮と同様に政府のプロパガンダにやられてしまっているのだろう。もっとも日本は島国で閉ざされた国だから外が見えないから騙されやすいといえば騙されやすいのだろう。ある意味、幸せなのかもしれないが、豊かさを知らずに人生を終えるのはもったいないと思う。ここでいう豊かさは物質的な豊かさだけではなく、精神的な豊かさやソフト的な豊かさなど多元・多様な豊かさだ。

最近、知識社会のイメージについて考えているのだが、案外、知識社会の豊かさというのは目には見えないものかもしれないと思ったりしている。案外、映画『ブレードランナー』のような世界かもしれない。無政府状態に近いような状態の方が案外良いような気がしてきている。あるいは、米国の連邦制のような州単位で自治するような、国ではなく、小さい単位で政治をする方が良いような気がしている。まあ、そこで周囲を見回して隣に合わせるようになってはダメだけど、それぞれの自治体が自分たちに合った統治を展開した方がいいのではないかと思う。もちろん、失敗するケースもあるだろうし、合わない人たちもでてくるだろうから、そういう人は他所へ引っ越しするしかないかもしれない。いずれにしても、政治権力は小さい方が良いような気がしてきている。複雑なネットワークが錯綜するような無政府状態に近い状態の方が知識社会には良いのかもしれない。ハイテクなどの大企業はある程度残るだろうけど、それ以外はどんどん小さくなって様々なサービスは個人商店化していくような気がする。そして、そういった変化は目に見えにくい気がする。まあ、まだまだ妄想だけど。

10月11日(火)
政府は国民の資産を掴んどきたいんだろうなあ。もちろん利便性もあるんだろうけど、本音は資産を抑えたいんだと思う。

戦争だから報復は生じるわけなのだが・・・。次第にエスカレートしていく。憎しみの連鎖という悲劇。


10月12日(水)
日本のロケット開発って失敗が多い気がする。宇宙開発には失敗が伴いやすいから「失敗するからダメ」とは思わないけど、他国と比べても失敗が多い気がするのだが・・・。

10月13日(木)
「東芝は18年、ブルックフィールド・アセット・マネジメントにWH株式を1ドルで売却した」とあるから、単純計算でブルックフィールド・アセット・マネジメントは東芝から1ドルで買ってカメコに79億ドルで売ったということか。まあ、売却までの間の負債の支払いとかあったはずからそう単純ではないだろうけど。それにしても、東芝の屋台骨を揺るがしたウエスチングハウスがこのような形で転売されていくのって世の移り変わりを感じる。結局、アングロサクソンの国の中だけで転がすんだろうけど。

10月15日(土)
日本の年金はどうなるんだろうなあ。物価高にマクロスライドで対応できるんだろうか?賦課方式なので人口減で対応できるんだろうか?不払いのひとは生活保護を受けざるを得ないはずだけど、果たしてそういうひとに生活保護が支払われるんだろうか?

円安が加速した。こうなると日銀は再び介入するだろう。しかし、それも一時的な効果しか得られないと思う。やはり、150円台になるんじゃなかろうか?いずれにしても110円台に戻ることはないだろう。燃料も電気も物価も円安に連動して上昇する。人々の暮らしが厳しくなる。年末頃には日本人の意識も随分変わっていると思う。日本が豊かだった時代は終わり、貧しい時代が始まる。観光客が大事な収入源のひとつになるだろうから、日本人が中国人や韓国人に対して謙虚になればいいなあ。そして、今度は日本人が外国に低賃金労働者として出稼ぎに行く時代になるんだろうなあ。

沖縄の基地問題の件
ひろゆきと大空幸星(おおぞらこうき)が辺野古移設反対運動を侮辱した。彼らは「侮辱してない」と言い張るだろうが、アベプラという番組の映像が確たる証拠として残っているので言い逃れはできない。彼らは言い訳をしてくるかもしれないが、これほど酷い侮辱をしたのだから、彼らの言に耳を傾ける必要はない。問答無用で土下座して謝罪しないと許されるものではない。沖縄県民だけでなく、多くの日本人も怒っている。リベラルだけでなく保守も怒っている。沖縄の基地問題を侮辱するなど日本人として言語道断である。

ひろゆきにしろ大空幸星にしろ、彼らはリベラルでも保守でもない。彼らはリバタリアンだ。リバタリアンである彼らは保守の権力者にすり寄ることでくちすぎをしている。彼らはリベラルの悪口を言って保守のご機嫌をとるわけだ。そうすることで権力にゴマをすっている。また、彼らは政治的に無知であり、政治的な感覚が乏しい。一般に、リベラルにはリベラルの政治的理路、保守には保守の政治的理路があるのだが、リバタリアンにはそういった政治的理路がない。リバタリアンにはマーケティングがあるだけだ。そのため、リバタリアンが政治的な発言をすると、リベラルからするとあまりに政治的理路から外れているために「はぁ?何言ってんの?理路からズレ過ぎてて意味分からん」的な思考の行き詰まりを感じる。言うなれば、一瞬キツネにつままれたような感覚になる。これはリバタリアンが政治的に無知であるために、政治的に見ればあまりに奇異な理路を展開するために生じる。リバタリアンが賢いわけでもリベラルがバカなわけでもない。リバタリアンの思考の背景がマーケティングしかないから、政治的な思考回路が戸惑ってしまうのだ。逆にリベラルがいくら政治的な理路を言葉を尽くして話しても、リバタリアンには理解できないと思う。なぜならリベラルとリバタリアンが依って立つベースが異なるからだ。例えば、彼らは市場はあっても社会という概念は持たないか、仮に社会という概念を持っていても市場よりも優先順位が低いだろう。リバタリアンは心のかなり深い部分でマネーに支配されている。もちろん、表立ってそういう本音は言わないが、彼らの言説や行動を見れば言わずもがなそれと知れてしまう。残念だが、そういうダークサイドに堕ちた人間を救い上げることは困難だ。ただ、幸いなことにそういうダークサイドに堕ちた人間を人々は信用しない。人々から信用されないは当然だ。結局、ダークサイドに堕ちたリバタリアンが力を持つには科学者か財力のある経営者になるしかない。ただし、科学者や経営者として成功しても人々から恐れられることはあっても愛されることはないだろう。そんなわけでリバタリアンをまともに相手をしても時間の浪費になるだけだ。では、リバタリアンを懲らしめるにはどうすれば良いか?彼らの飼い主である権力者から叱ってもらうのが一番効果的だろう。保守の権力者に対して「おまえのところの飼い犬が沖縄の基地問題を侮辱して沖縄県民を吹き上がらせているぞ。基地問題が再燃して大きく燃え上がるかもしれないぞ。どうしてくれるんだ」と。そうすれば飼い主である保守の権力者が「何も知らない阿呆が基地問題を蒸し返しおって!そんな阿呆に政府の仕事なぞ回してやらん。政府の仕事を取り上げるぞ!」と脅してやれば、リバタリアンはすぐに平謝りに謝って土下座でも何でもする。リバタリアンには政治的信念などはない。あるのは損得勘定だけだから、すぐに手のひらを返して謝罪するだろう。そして、これに懲りて余計な口出しを止めて問題から逃げ出して、おとなしくなる。所詮、リバタリアンとはその程度の輩なのだ。ただし、リバタリアンがウザいのはリベラルの悪口を言う保守の先兵になる点だ。だから、リバタリアンに過失があれば容赦する必要はない。

10月17日(月)
何だろう?この他人事感は?

10月19日(水)
ひろゆきなんか相手にしてもしゃあないと思うのだがなあ。

10月20日(木)
早い。

中国はポルノ製作がかなり厳しく規制されていると聞いている。そのため日本のAVが非常に人気が高いらしい。そして、コピーが出回るのでAV製作会社としては売上にはならないらしい。そのかわりAV女優がイヴェントに参加すると大変人気が高く儲かるらしい。蒼井そらさんとか大変な人気だと10年以上前から言われていたように思う。さらに中国人のお金持ちとAV女優が愛人契約を結んで愛人になっているという話もある。年間1億円くらいもらえるらしい。実際はどのくらいかは分からないが、少なくともけっこうな額だと思われる。中国はお金持ちになれば『金瓶梅』のように愛人を持つのが当たり前でもあるようだ。日本でもお妾さんというのがあるわけだし。それで思うのだが、かつて日本人がタイや韓国などで買春していたように、日本も中国人旅行客向けの売春をすれば良いと思う。中国で売春すれば厳しく罰せられるが、日本で行えばそういったリスクも無いし、ルールを守らない客に対しても取り締まりしやすいと思う。日本経済は斜陽なのだからインバウンドの収益で稼がなければならない。そこで中国人客を対象とした風俗産業は大きな可能性を持っていると思う。いや、すでに行われているだろうと思う。今は廃止されたが、中国のひとりっ子政策のために男性が余っていると言われている。日本の風俗産業はその需要を満たす受け皿としてもってこいだと思う。聞こえは悪いかもしれないが、セックスワークをちゃんと労働として考えれば、これは決して悪いものではないと思う。さらに中国本土ではなく日本で行えるという地の利を考えれば、実は顧客を教育するのに良い環境と思うのだ。他にもLGBTの需要も中国の人口を考えれば、市場としてかなり充実したものになる可能性が高い。ハイテクでは日本は衰退したけれど、セックスワークでは日本はまだまだ最先端を行ける可能性がある。

杉田水脈って酷い人間だからねぇ。この判決は良かったと思う。でも、早く議員で無くなってほしいのが本音だなあ。あのような人物を選ぶ有権者がいるのが本当に信じられない。

10月22日(土)
写真や映像からだけでは強制的に退席させられたのか、体調不良で退席したのか分からない。しかし、これまでの集団指導体制を廃止して、独裁体制を敷く習近平の恐ろしさはヒシヒシと感じられる。だから李克強も無難に引退したいだろう。しかし、習近平とていずれ年老いていく。後継者を誰にするのか?そうなると身内にするしかないのだろう。しかし、それではまるで君主制だ。北朝鮮と同じだ。そして、そのような体制は必ず腐敗する。腐敗は悲劇を生む。いや、後継者を身内にしない場合でもソ連のスターリンのように死ぬまで権力にしがみついて、粛清によって多くの疑われた人々を抹殺していくこともありうる。たしか粛清で2千万人が殺された。いずれにしろ、恐ろしい時代がやってくる可能性が高い。

10月23日(日)
社会保障制度のテクニカルな話というよりは、マクロな視点での人間論・教育論的な話だった。面白かった。子どもの頃から「喧嘩はダメ、暴力はダメ」でそれらを実際に経験していないと本質的に理解できないかもしれない。子どものときは喧嘩や暴力は経験しておくべきだと思う。今の親はそれをさせない風潮があるように感じられる。

円安の件
円安が加速して一時150円を超えた。しかし、週末を前に日銀が円買介入したらしく、一挙に円が急伸した。その結果、147円台に落ち着いた。とはいえ、来週は再び円安になっていくと思われる。おそらく、円安が進めば日銀が円買介入して円安を食い止めるというのが何度か繰り返されると予測される。でも、結局は円安は止められないと思う。やはり、150円台に落ち着くと思う。もちろん、米国の金利政策次第ではもっと円安になるかもしれない。それに日本の産業界が落ち目にあることに気づかれれば、もっと円安に振れる可能性もある。トヨタが陥落するとき、円がさらに落ちるだろう。すでに電気自動車でそれが顕れつつある。ガラケーがスマホに置き換わったように、ガソリン自動車が電気自動車に置き換わる可能性が高い。ノキアがアップルに敗北したように、トヨタがテスラに敗北する。(すでに時価総額で敗北している。)ツイッターでも書いたけど、円安は物価高を招き、長い目で見れば年金生活者が特に苦しくなる。生活保護に頼らざるをえない人が増える。同時に財政悪化のために社会保障費を削らなければならないので、年金支給開始年齢を引き上げねばならないし、生活保護の条件も引き上げられるだろう。そのとき、国がマイナカードで国民の資産状況を掴んでいればその選別が容易になる。現在の生活保護制度でも捕捉率は20%だと言われている。役所としては財政難だからできるだけ厳しくするだろう。そのため生きられないひとが今以上に多数出てくる。悲しい話だ。こうなることはずっと前から指摘されていた。しかし、政府も国民もそのことに目をつむってきた。そのツケが回ってくる。

英国のトラス首相が辞任したが、不労所得で生活している人が英国にはまだまだ多いのかもしれない。通貨や国債の下落によってその方面から圧力もあり、なおかつ減税策を撤回したことにより低所得者層からの批判もあったのではなかろうかと思う。非常に短い期間での辞任にはなったけど、上述したように、それにはそれなりの理由があったわけだと思う。つまり、富裕層も低所得層も含めた国民全体がトラス首相の政策の失敗を正しく評価したのだと思う。日本のような雰囲気で辞任するというのとは訳が違う。日本の場合は本当に不思議だ。大衆の無意識が左右する。ロジカルではないのだ。感情なのだ。それは間違っている。ジャーナリズムはそのことを指摘すべきなのだが。日本の国民はもっと勉強しろと。

上述したけど、日本のセックス産業って、中国が近隣にあるおかげで、市場規模がかなり拡大する可能性を秘めているように思うのだが。なんか、大きなビジネスチャンスがあるような気がするのだが。なんか上手い方法がないものだろうか。聞こえが悪いように思われるかもしれないが、実はこれはいろんな意味で日本が良い方向に進む可能性があるように思うのだ。良いビジネスモデルだけでなく、良い社会モデルをも提示できるような気がするのだがなあ。

10月24日(月)
建設の4割強を国が助成か。日本の税金が外資系企業に注がれるという微妙な気持ち。しかし、米国の対中国政策における半導体の位置付けを考えるとどうなるか心配。いや、必ずしもネガティブなわけではなくポジティブな可能性もあるんだけど、この舵取りはかなり難しいと思うのだ。さらに当初の予定では最先端の半導体というわけではないという面もあるわけで。それと「情報基盤融合学環」って何じゃそりゃ?ちゃんとコンピュータ学部を作れよと言いたい。日本はいつまで工学部計算機学科みたいな古いこと言っているんだろう。

この山際氏というのはどういう感覚なんだろう?普通に考えて信用できないよね?それを本人は分からないんだろうか?でも、最近の多くの日本人はそうかもしれない。空気ばかりを読んで、物事の本質を考えようとしない。こういう人はアイヒマンと同じだろうなあ。上から命令されれば、善悪とか何も考えずに虐殺とかやっちゃうんだろうなあ。

JASRACなあ。

日本人がセックスライフを真剣に考えることを今まで避けてきたことがここまで遅くしている原因だと思う。もっと性教育を前進させないといけないと思う。さらに日本人はもっとライフスタイルや暮らしについて考えないといけないと思う。もちろん、多様性を認めるという大前提は必要だが。

ガソリン車がEVに押されて尻に火がついてきたんだと思う。でも、それはトヨタにとって良いことだと思う。なりふり構わず頑張るしかないと思う。

10月25日(火)
ゴールドマン・サックス出身かあ。大丈夫かなあ。

今週は日銀が円買い介入しまくったよなあ。それでどうなるものでもないと思うのだが。

10月26日(水)
厚労省は年金をまともに払う気が無いよなあ。まあ、無い袖は振れないんだろうけど。

ツイッターにブックマーク機能があることを知った(笑)。安田さんに感謝。でも、すぐ忘れるかも。カニエ・ウェスト、泉健太、堀本和歌子、杉田水脈の件、勉強になった。


10月27日(木)
ロシアの保守なあ。

う~む。これだけ利上げするとなると円安は避けられない。しかし、逆にこれだけ欧米が利上げしてると景気後退にもなる気がする。そうなったとき逆に振れるんじゃなかろうか?

ちょっと前の記事だけど、この記事、本当なの?世界が二分されてしまうと思うのだが。

10月28日(金)
トランプ氏のツイッター凍結を解除するのだろうか?SNSが地獄に突き進む懸念が出てきた。フェイスブックもメタバース事業がコケつつあるようだから、なりふり構わずSNSでの収益化をやるかもしれないし。なんか、恐ろしい時代がやってきそうな。


まとめ
今月は個人的には、ひろゆきの沖縄侮辱発言が記憶に残る腹が立つニュースだった。特に大空幸星なる人物の不見識な発言に一番腹が立った。

日本のニュースとしては、円安・物価高が一番気になるニュースだった。日銀が介入しいるが、果たしてどこまで円安を押し返せるか疑問だし、そんなことにお金を使うべきか、ムダ使いではないかと懸念している。いずれにしても、「日本、凄い」とか言っている時代は終わった。これからは日本は貧しい時代に突入する。さらに日本人が外国に出稼ぎに行く時代が始まるのだろうと思う。

世界のニュースとしては、いよいよ中国が習近平の独裁体制に入ったニュースが大きかった。台湾有事の話が多いのだけれど、私はそれよりも中国と米国の覇権争いが一番の問題だと思っている。経済戦争だ。ハイテク産業をどうするか?中国と米国で境界線を引くのか?半導体分野ではどうやら境界線を引きそうな気配だ。世界が二分される。日本の立ち位置が微妙になってくる。

ウクライナの件もロシアがいよいよ荒れてきた。泥沼化だ。

世界的にヘイトが蔓延しつつある気配がある。米国では中国やロシアへのヘイトが凄まじいらしい。一方、ロシアや中国では性的マイノリティなどへのヘイトが強まってきているのではなかろうか。どこかの学者が第二次大戦前のような社会の雰囲気に近づいていると言っていたが、確かにそれに似たところがあるように思う。今回はそれにSNSが強く関与している。とても心配だ。

暗い時代が迫りつつある兆候がある反面、新しい時代の可能性もあるように私は感じている。それは目に見ない変化かもしれない。ソフト的な変化かもしれない。知識社会の形が見えてきそうな気がする。









2022年9月30日金曜日

NEWS2022.09

 
9月4日(日)
あっ!やっぱり、ヘイトクライムの法整備が必要なんだよね。

9月5日(月)
政治的に思想や目的があるひとではなさそう。上昇志向があるだけって感じがするなあ。ま、どうなることやら。

9月6日(火)
先の東京オリンピックが始まる前は史上最も費用のかからないオリンピックとなるはずが、終わってみれば史上最も費用のかかったオリンピックになったからねぇ。国葬終了後に経費を示すでは信用できないよねぇ。

9月7日(水)
日本の凋落が止まらない。以前なら円安は輸出が伸びると喜んでいたかもしれないが、今は家電や半導体などの輸出産業がダメになったから売るモノが激減してしまった。逆に原油高・材料高で暮らしが苦しくなる。

補助金が無くなれば、リッター200円くらいになるのだろうか?以前は110円くらいだったはずだから、2倍になるってことかな。となると、輸送コストも製造コストも高くなる。

勉強になった。写真があるとイメージしやすいので良かった。


9月8日(木)
第一印象では多いなと思ったが、山谷えり子など何人か入っていないらしい。実際はこれよりも多いのでは。鈴木エイト氏ももう少し多いんじゃないかと言っていたようだし。想像以上に根深い。

国会を開かないのは良くないが、閉会中審査に出席したのは良い。国葬なら国会を通すべきだし、政府は国葬儀とかいう屁理屈をこねるべきではない。ただ、なんとなく感じるのは、岸田首相は党内ばかりを見ていると思う。岸田首相としては統一教会問題で清和会を叩いて自民党内における影響力を弱め、一方でゴリ押しで決まった国葬に対して首相として矢面に立って形式上は清和会や麻生派への義理を果たしているというのが見て取れる。岸田首相は最大派閥ではないから党内バランスをいかにとるかに苦心している。もちろん、派閥争いを上手く利用したいのだろう。岸田首相としては任命責任を問われて辞職に追い込まれるのが一番嫌なところだろう。しかし、今のところ、仮に点検漏れがあった場合、自己責任で当該の議員が辞任すれば済むという形になる。岸田首相にまで累が及ばずに済みそうだ。概ね辞任しそうな可能性が高いのは清和会系だ。そうやって清和会を削っていける。支持率が低いのも岸田首相にとってはかえって好都合だ。自民党議員自らが解散を望まなければ、岸田首相は政権の座から追われることはないからだ。そういう中長期の見通しが立てば、岸田派になびく議員も出てくるだろう。支持率が下がれば下がるほど、次の選挙を考えれば閣僚ポストが欲しくなるだろうし。そんなわけで岸田首相としては、政権維持を目的とするならば、上手くやっていると言える。しかし、本当は、日本経済が大変苦しい状況にあるのだから、それをどう問題解決するかを目的としてもらいたいのだが。

9月9日(金)
韓国はトカマク型なのか。ふむ。

安倍晋三が亡くなってメディアが忖度しなくなってきたのが感じられる。まだまだ不十分ではあるが、今までが異常だったのだ。ただし、メディアがジャーナリズム精神を持っているかというとそこは甚だ疑問で、基本的には金儲けがベースにある。また、ネットの普及で旧メディアの影響力が少しずつ弱くなってきているのが感じられる。それから、さすがに頭の悪いネトウヨも安倍晋三と統一教会の蜜月関係には説明がつけられないでいるように思う。もちろん、根底的な彼らの保守性は変わらないが。ネトウヨたちは見たいものしか見ないようにしているのだろう。それでもかつてよりは停滞しているようで、リベラルとしては彼らの停滞は良いことだと思う。リベラルとしては、今のうちに地固めをしたいところ。啓蒙が大事だ。英国のガーディアンみたいな新聞が日本にあれば良いのだがなあ。それとリベラルとて一枚岩である必要はないと思う。例えば、反ポルノ・反売買春のようなラディカルフェミもリベラルの中にあっていいと思う。それはリベラルの多様性につながる。もちろん、私自身は彼らの主張には反対だが、彼らの頑固な主張は幾ら批判しても変えられないとも思う。世の中、一様にはならないものだ。ところで、SNSというツールに対して人々が慣れてきたような気がする。第5の権力と言われたSNSだが、メッキが剥がれて、その特性がだんだん人々にも分かってきたのではなかろうか。SNSには良い面もあれば悪い面もある。SNSに過度に振り回されてはいけないと気づき始めたのではないか。SNSの虚実の嵐に対して現実と繋ぐアンカー(錨)をそろそろ意識し始めるのではないかと思う。

9月12日(月)
とりあえず、玉城氏が当選して良かったでござる。

ううむ。なんだか凄い。夢のエネルギーが実現するかもしれない。

9月13日(火)
何年か前のビデオニュースでも指摘されていたが、稚魚まで獲ってしまう日本の漁業が間違っている。政治家がリーダーシップを発揮してちゃんと調整しないといけないのに、それができないでいるから、資源がどんどん枯渇してゆく。もちろん、漁業者が取り尽くすのも悪いわけだが、彼らからすれば生活がかかっているわけで。しかし、それではいずれ資源が枯渇する。

私はゴダール監督作をあまり知らない。いつか勉強がてら見なくては。

この問題、ちょっと難しい。インクルーシブにした方が社会には障害者も存在するんだということが健常者にもより実感できると思う。障害者が目に触れない所にいると社会があたかも健常者だけで構成されていると勘違いしやすい。健常者の視野・思考が狭い狭量なものになってしまう恐れがある。障害者を人種に置き換えると分かりやすいかもしれない。白人と黒人を分離するのは人種差別だから問題だよねというのはすぐ分かるし、白人だけで社会が構成されていると勘違いされると恐い。ただ、日本の教育は詰め込み式で悪くいえば視野狭窄的になりやすいのだが、障害者がその教育環境に適応できるかどうかは考えねばならない。いずれにしても、完全に分離してしまうと社会の多様性に気づかない視野狭窄な人間になってしまう危険がある。だから、健常者と障害者が交われる機会を増やすことが重要だし、そこでは必ずいろいろと摩擦が起こって問題が生じるだろうけど、じゃあ、その問題解決のためには何が良いことかを考え行動する経験になると思う。実はそれが重要な経験で、それは若いうちにした方が良いと思う。日本は事なかれ主義になりがちだが、この場合、事が起こること、問題が起こることが大事だ。

自民党は民主党政権時代を”悪夢の民主党政権”というけれど、実際は民主党政権の方が経済は良かったんだよなあ。ところが、日本の有権者にはそれが分からないんだよなあ。ホント、不思議だよなあ。結局、キャッチコピーしか見ていなくて、数値では見てないんだよなあ。ほんとに日本人ってアホだよなあ。

9月14日(水)


9月17日(土)
鬼の十則、懐かしい。聞いたことはある。法人営業とかやってると確かに学ぶべき点はあると思う。ただ、過労死するまで働くのは違う。ともかく、電通ってよく知らなかったので勉強になった。そういえば、小泉純一郎以来、自民党がT2とかいう電通のチームと関係があったと思うのだが、あれはどうなったのだろう?そもそもあれはどんなチームなんだろう?私のイメージではB層にターゲットを絞った選挙戦略を展開したというのがT2のイメージなのだが、本当のところはどうなんだろう?

日常生活でインフレがじわじわと実感できるようになってきた。年末頃にはもっと厳しくなっているのかもしれない。たまたまテレビを付けたときにインフレを話していたワイドショー番組があったのだけど、すごい余裕な雰囲気で話してて驚いた。いや、そこは余裕かましてる場合じゃないと思わず叫びたくなった。私が子どもの頃は日本は資源のない国だから技術で稼がないと日本はとても貧しくなってしまうと教え込まれていた。今や、その技術も他国に抜かれてしまっている。「どうするんだ!」と思わず語気を荒らげてしまいたくなる。本当に真剣に考えた方がいい。ただし、工業立国に後戻りは難しい。なぜなら米国や中国が許すわけがない。せいぜい低賃金労働国に貶められるだけだ。だから、日本は知識社会化しなければならないけど、知識社会も決して生易しいものではない。たぶん、それはそれで過酷な社会になる可能性が高い。いずれにしても個人は諦めずに学び続けてスキルを上げていくことだ。

9月19日(月)
核融合は手の届く所にある 設計、材料、制御…主要な課題に解決の見通し 何としても日本の手でやり遂げ新たな基幹産業に
どの国も核融合を自国で達成したいと思っているよね。中国なんかは月への進出を進めていて、核融合の燃料になるヘリウム3の採取を目論んでいると思う。日本にはそんな深慮遠謀な戦略はできないよね。そもそも日本には戦略そのものが無いのよ。これは戦前からそうだと思う。石原莞爾が東条英機を批判して言ってた。「東条とは議論できない。なぜなら東条には、そもそも戦略そのものが無いから(笑)」って。

9月21日(水)
黒人の女の子が喜んでいる姿を見て思わず落涙するほど感動してしまった。まさかNoHateTVを見てこんなに感動させられることがあるとは思わなかった。さて、日本人には白人崇拝とアジア人蔑視の2つの人種差別があると思う。いつからかはよく分からないけど戦後からかもしれないし、脱亜入欧と言って文明を称揚してた明治以後からかもしれない。でも、戦争が始まったら鬼畜米英とか言ってたから途中で違ってた時期もあったかもしれない。この間、たまたま少女漫画雑誌の創刊号の表紙を見たら、『マーガレット』も『フレンド』も金髪の白人少女だった。この頃から刷り込みがあったのかもしれない。ただ、ディズニーはもう随分前から多種多様な人種を起用してたと思うし、それを見て感心もした。グローバルなマーケティングを考えると、世界中の子ども達に届くような作品にするためには多種多様な人種を起用するのは当然だとも思う。ただ、その頃から日本人の観客には違和感を訴える人がいたのも事実だ。私が覚えいているのは映画『シンデレラ』(2015)で王子の親しい重臣役が黒人だったのだが、それに違和感や不快感を唱える日本人がいた。そもそもシンデレラはおとぎ話だから人種は関係ないはずなのに、それに異論を挟むのだ。やはり、根底には白人崇拝があると思う。そういえば、『家畜人ヤプー』も白人崇拝だったっけ(笑)。勘弁してほしい。ちなみに『ハムレット』(1996)の映画でも確か侍女役かなにかで黒人女性が出演していたことがあったように思う。記憶が不確かだが。ハムレットはデンマークが舞台なんでそのときは不思議に思った記憶がある。ところで、富野由悠季のガンダムシリーズなんかは割りと多人種世界で感心したことがある。人種の問題ってなかなか難儀で、ホワイトウォッシュとかはあまり言い過ぎるのはどうかと思うが、かといってそれを看過していると人種問題がいっこうに解決する方向に向かわないというデメリットもある。人種差別的だからという理由で『風と共に去りぬ』を一切見せないというのもどうかと思うし、一方で、SNSで俳優の起用とかで人種差別的発言が横行するのも問題だ。いずれにせよ、人種差別問題は非常に根深い問題で一朝一夕には解決しない問題で、差別意識はないと思っていても実は無意識に差別意識が刷り込まれている場合もあって、やはり、この問題に対しては意識的になっておいた方が良いと思う。

9月23日(金)
非常にシンプルなロジックで分かりやすい話だった。ところで国葬問題に時間を費やすのはもったいない。円安など日本経済の問題の方が非常に重要なので。

9月24日(土)
今回のマル激、とても良い回だった。これは多くのひとに見てもらいたい。それにしても、宮台真司さんの知的な懐の深さを感じる回でもあった。

今月は国葬問題で揺れた一ヶ月だった。英国のエリザベス女王が8日に亡くなったことも重なった。エリザベス女王に関しては、私の印象としては、王室経営のためだと思うが、ヘッジファンドに多額の出資をしていて、パナマ文書にもその名を連ねていたというニュースがあったと思う。(今はパナマ文書ではなくパラダイス文書と呼ばれているのかもしれないが。ちなみにパナマ文書絡みでジャーナリストが殺されたと思う。)それから、米国の女優でスーザン・サランドンが以前、エリザベス女王の近くに同席したことがあって、そのとき彼女は女王に挨拶として握手を求めにいったと思う。膝を曲げるカーテシーとかいうお辞儀が通常なのだが、共和主義者は君主に膝を屈しないのだろう、彼女はカーテシーをせずに対等な握手の挨拶をしにいったと思う。そのとき女王は少し怪訝な表情を見せたと思う。私もスーザン・サランドンに賛成だ。人間は、本来、対等だ。貴賤など設けるべきではない。まあ、敬礼したい者は敬礼すればいいが、敬礼したくない者は敬礼しなくていい。それは個人の自由だ。さて、国葬だが、そもそもが国葬儀という変化球というか屁理屈を日本政府は投げてきた。いい加減にしてほしい。ただし、これは議論するほど重要な問題ではない。今、大事なのは円安問題だ。この円安は回復しそうにない。おそらく、年末頃にはそれがもっとハッキリして人々の生活に如実に表れてくると思う。防衛費を倍増なんかしている場合ではない。というか、もってのほかだ。国民の生活が目に見えて困窮してくるだろう。一体、そに対して日本政府はどうするつもりだ。いや、セーフティネットを強化するしかないのだが。ただし、それは根本的な解決ではない。今まで安易な円安政策や金融緩和でお茶を濁して、根本的な解決策である産業構造改革に手をつけてこなかったツケだ。今から手をつけても遅すぎるかもしれないし、一朝一夕にV字回復することなど見込めないわけだが、それでもやるべきだ。日本は最早、経済大国でもなんでもない。そんな見栄はかなぐり捨てて、国民を飢えさせないために日本政府はロシアにケチをつけるのも止めて、米国に無料で追随するのも止めて、経済優先でやり繰りするべきだと思う。もはや日本は瀕死の小国になりつつある。生き残るために、国民を死なせないために必死にやりくりすべきだ。

9月26日(月)


9月27日(火)
結局、昼間なので全然見てないし、テレビも見ないのでネットのニュースで少し見たくらいだった。もちろん、反対なんだけど、それ以前に興味が無かった。

9月28日(水)
自転車による撮影で国葬儀の周辺の様子が分かって興味深かった。ただ、なんだろうなあ、イベント化してて、死者を悼むというのが日本人にはできなくなってきたのかなという気がしている。日本のナショナリストって、どこかリバタリアンな感じがする。私はナショナリストは嫌いだけど、日本のナショナリストは本来のナショナリストとは少し違う感じがして、商売としてナショナリストをやっている感じがすごくする。端的に言えば、程度の低いナショナリストに思える。私はリベラルなんだけど、ナショナリズムがそんなんでいいのかなと他人事ながらちょっと心配になった。

9月30日(金)
正直、Googleには呆れている。アプリなどのサービスなら分かるが、小売のサービスで儲からないからすぐに止めるというのは消費者側としてGoogleを信用できない。GooglePlayMusicのときもそうだ。サブスクに替えるからといって単体の音楽販売を止めてしまうのは正直がっかりした。もちろん、視聴者の視聴の仕方が変わって音楽はサブスクで聴くのが当たり前になる可能性もあるが、それはまだハッキリしていない。今後、恐ろしいのは書籍と映画だ。特に映画はGooglePlayMovieはGoogleTVとの統合を図る際にサブスクや他のサブスクサービスの上位のプラットホーム化を担おうという意図が感じられて、その結果、単体の映画販売から撤退する可能性が見える。音楽と違って映画のサブスクは全作品を網羅するのは難しい。一定期間をサブスクで視聴可能にしてその期間が過ぎれば視聴できなくなってしまうという形態になる可能性が高い。そうなるとある作品を見たいときに見るというのができなくなってしまう。だから、映画は単体で購入可能にしないとダメだと思う。しかし、Googleにはその意識が見えない。いつかアッサリと撤退しますなんてなりかねない。もし、そうなるとAmazon一強になってしまうかもしれない。それは避けたいと個人的には思っている。一社が独占するのは市場経済として絶対に健全ではないと思うからだ。しかし、このままの流れだとAmazonが小売で独占する可能性が高くなってきた。Googleには小売り関係のビジネスは粘り強く続けてもらいたいと思うのだが。ただ、Googleのビジネス自体はネットの広告業で、それだけに絞った方が利益率は高くなるのだろうと思う。企業としてはその方が効率的なのだろう。しかし、かつてのGoogleは単なる営利企業では無かった。Googleマップなど世界のインフラを提供する、まるで世界政府のような企業だった。すでに創業者たちは一線から身を引いてしまったから、後を継いだ経営者がどう進めていくか。かつてのような普通の企業ではない、Google特有の運営というのが難しくなっていくのではないかと残念に思っている。

まとめ
今月は、世間は国葬で揺れた月だったように思う。しかし、もっと重要な問題があって、円安で日本経済がとうとう崖っぷちに立っているのが明らかになってきた月だった。おそらく、この円安は回復しない。むしろ、さらに円安が進む可能性が高い。その上、原油高だ。ウクライナ紛争が原因のひとつではあるが、円安も原油高の一因になっている。年末頃には円安・原油高がもう10円から20円進行しているかもしれない。1ドル155円、ガソリン価格が現在は補助金で抑えられているが補助金は段階的に無くしていくから、1リットル180円くらいになるかもしれない。1ドル144円から155円、1リットル165円から180円へ上がるわけだ。ザックリだが、そうなるとすべての価格が1.5倍くらいの価格にならざるをえない。もちろん、当面は賃金は上がらない。そうなると、生活は苦しくなる。特に低所得層は今でも生活がキツいのにさらにキツくなる。コロナの影響で失業した人が増えて自殺者が増加している。年末から新年以降、さらに増えるだろう。おそらく、日本人の意識も変わってくると思う。悪い意味で危機意識が高まると思う。要はさもしくなる可能性が高いと思う。ほとんどの人たちが政治や社会に無関心だったから、政治や社会を変えることに関心が向かず、むしろ自分自身のことだけをさらに考えるようになると思うからだ。下り坂を下り始めたら、多くのことが悪い方向に変わると思う。治安が悪くなってセキュリティを強化する必要が増えて生産効率が悪くなるだろうし、皆、利潤を得ようとしていちいち交渉が増えてスムーズに物事が進みにくくなると思う。それは劣化以外のなにものでもない。光熱費や燃料費も増えるから夏や冬に生活環境が厳しくなる。しかし、日本の財政を考えるとまだこの程度の円安でも甘いとも思える。債務残高がGDPの260%くらいあるはずだ。ということは、債務残高をGDPの100%程度に抑えようとすれば2.6倍までインフレを進めなければならないからだ。考えただけでも恐ろしい。ソ連が崩壊したときにハイパーインフレになったが、ソ連の年金生活者たちがその後どうなったか。卵が高くて買えないと嘆いていた老人たち。彼らはその後どうなったか。今度は日本人がそういう立場になりつつある。確か、マグロか何かの海産物で日本が買い負けしたというニュースを見たが、円安が進めば食品価格も上がってくる。世界の人口が増えているので、食料価格の高騰にさらに拍車をかけるだろう。これからの日本人は生活に精一杯で文化とかに消費を費やす余裕がどんどん減っていくと思う。日本は戦後の高度経済成長で物質的に豊かになったが、文化などの面で欧州のような蓄積して積み上げていくことをしてこなかった。それでも例えば日本の出版文化はアジアでは飛び抜けて素晴らしかったと思うが、今後はそれすらも期待できなくなるように思う。多くのひとが生活でつつ一杯で知識などにお金をまわせなくなる。本来は知識社会に向かうべきなのに、日本は工業社会から知識社会に乗れなかったために、結局、下請け国になる可能性が高い。中国は先進技術を奪われるような間抜けなことはしないだろう。韓国や台湾も小国ゆえにそこは絶対に手抜かりがないように注意するだろう。となると、日本はやはり下請け国に甘んじるしかないように思う。特に日本人は物事を本質で考えることができないから、上からの命令に忠実に従う国になりやすい。「それはおかしいだろ」って言えないのだ。上から「理屈じゃねぇんだよ」って言われたら、「ハイ、承知いたしました」って素直に従うんだと思う。日本人は理不尽な要求に対しても、内心不満に思いつつも隷属するんだと思う。そして、それは日本人の中でさらに上下関係を作って下へ下へと押し付けていくんだと思う。でも、そういう日本を日本人は変えようとはしないと思う。むしろ、変えようとすると出る杭は打たれるというようにかえって叩かれると思う。とまあ、そんなわけで、結局は早く見切りをつけて日本から脱出した方が一番良いような気がする。