2022年6月30日木曜日

NEWS2022.06

5月31日(火)
まず、遠藤誉さんが健在だったことは嬉しい驚きだった。それとウクライナのもう1つの見方に考えさせられた。オリバー・ストーン監督のことも。ここでは米国とロシアの大国の思惑だけが取り上げられていたように思う。また、ウクライナのネオナチの危険性と。ただ、ウクライナの国民はどうなんだろう。おそらく、単純に割り切れないのだろうとは思うが。

良いニュースと悪いニュース。日本は経済大国では無くなった。そして、それを理解していない者たちによる陰湿ないじめが弱者に精神的な打撃を与える。一方で、日本の右傾化が進行している。もはや誰にもこの流れは止められないだろう。結局、日本人は戦前と変わっていない。それを踏まえた上で個々人は考え行動するしかない。

歴史の勉強になった。


6月2日(木)
う~ん、こういう結果になったか。

国税庁の職員が詐欺を行うまでになったか。

室井さんは偉いなあ。黙ってないでちゃんと言ってくれるから。

要は反ポルノ・反売買春の団体なのね。フェミニズムのことはよく知らないのだけれど、これらの支持者たちはラディカル・フェミニズムというカテゴリーでいいのかしら?

さて、参院選挙が近づいてきた。しかし、前回の衆院選で日本のリベラルは終わった。あれだけの条件でリベラルが勝てないのだから日本でリベラルが政権をとることは不可能だろう。そして、リベラル敗北の結果、日本にリベラル政党は残っていない。立憲は保守になってしまった。維新や国民は極右だし、れいわは山本太郎の個人政党でリベラルとは言い難い。したがって、リベラルな私としては投票先が無いのである。ちなみに岸田政権の支持率は高い。これは日本の有権者は保守の傾向が強いことを意味している。珍しいことだが日本人は大半が保守なのだ。ちなみに投票率が低いので投票しない有権者はおそらくリバタリアン層と政治にまったくの無関心層である可能性が高いと思っている。したがって日本ではリベラルはかなりのマイノリティなのだと思う。

さて、今後の日本経済は右肩下がりだ。まず世界で競争力のある産業が無い。競争力のある企業はどんどん減っていくだろう。日本はどんどん貧しくなる。それに対して政治は富裕層を保護する政策をするだろう。ますます格差が広がる。そして、日本に社会は存在しなくりつつある。日本人は自分の所属する集団に忠実になる。つまり、勤めている企業に対してだ。社会ではなく企業が彼らの生きる世界であり、そこでは損得で行動する。モラルは無いに等しい。所属する組織にとって損か得か、自分にとって損か得かが思考と行動の指針になる。あとは無意識の日本的規範がある。これはそのときの時流で変わる可能性がある。自分の頭で考えて選択するというよりは、みんながそうしているから自分もそうする、になる。こういう人たちばかりになる。それでは世界に勝てるはずがないし、善き自我が形成されることもない。ネットで世界とつながっていても、なぜか日本は島国根性を持った国民性になると思う。結論をいうと、日本は政治、経済、社会がダメだ。そして、個人としてのヒトがダメだ。というわけで、日本に未来はない。さらに悪いことに右傾化が進んでいる。偏狭で不合理な連中が幅を利かせる国になる。正直、こんな日本に関わりたくない。日本を建て直そうなどと時間と労力をかけるのは、人生の無駄遣いに思える。どちらかというと、外から眺めたい。人類学者的な視点で、日本人の生態について珍しい民族として観察したい。早く日本から脱出したい。

6月8日(水)
最初、会見で番組は削除されないと主張していたので「あれれ?」と思っていたが、その後の野間氏の解説で「番組を削除するか、謝罪文を掲載するかのどちらかを選べ」という条件を聴いてようやく判決を理解できた。

6月12日(日)
ちゃんと読んでないけど、SNSの功罪ってことかしら。かつて第5の権力といわれたSNSだが、「人々にじっくりと物事を考える」ということをSNSはさせなくしたということかもしれない。

歯痛などでいろいろと忙しかった。ニュースのチェックもできていない。テレビもほとんど見なかった。テレビはニュースか映画くらい(たまにドキュメンタリー)しか見なくなっていたのだが、最近は輪をかけて見なくなった。さすがにニュースをチェックできていないのはちとマズイ。

とにかく、日本は衰退するしかないと諦めている。そういった沈没の渦に個人が巻き込まれないようにするにはどうすればいいかをボンヤリと考えている。

ちなみに日本の衰退の原因を作ったのは政権与党であってリベラルではない。それなのにリベラルが悪いというのはバカげているとしか言えない。悪いのは保守やリバタリアンであり、そういった連中を支持した有権者だ。大多数の有権者が愚かだったのだ。まあ、沈没する船に乗っている連中は悪者探しをして、自分は悪くないと言いたいがためにリベラルを悪者に仕立てるのだろう。しかし、もう日本にはリベラルは存在しない。まあ、後世の歴史家から頭のおかしさを失笑されるがいい。


6月13日(月)


6月14日(火)


6月17日(金)


今週のニュースは、日本がヘイト国家だということが分かるニュースだった。日本人は外国人も同じ人間なのに人権に格差をつけるのを当然と思っているのだろう。推測だが、白人に対してはへりくだるが、非白人の外国人に対しては高飛車で人権を軽視するのだと思う。日本人が人権を理解するのは無理なんだろう。

この国は、日本は終わった国だと思う。文明が永久に繁栄し続けることは無い。日本は衰退期に入った。そして、おかしなことに、人類社会の歩む道とは少々異なる道を歩み始めた。おそらくそれはナチスに近い。似ているのは中国だ。中国も中国中心の全体主義的な中華文明を築きつつある。似ているが日本は中国を憎悪している。中国はもはや日本など歯牙にもかけていない。国力において大差をつけたからだ。こういう日本だからおそらくかなり変な国になる。正気な者はできるだけ日本から離脱することを考えておくべきだ。もし戦前の軍国主義の日本に生まれていたら同じように離脱を考えただろう。それと同じだ。

6月19日(日)
もんじゅがダメになったから、フランスにお願いしてプルトニウムを取り出してもらって、残りのさらに有害な放射性廃棄物は日本で引き取るという、いろいろダメダメな結果がもたらしたダメダメな顛末。もう何もいうことないわ。

6月20日(月)
残念な判決。

繰り返されるけど、注意しておかないといけない案件。

6月24日(金)
米国が一歩後退した。

笑ってしまった。異世界ファンタジーや歴史改変SFのような。日本のビジネス誌もファンタジーになってきたんだなあ。

6月25日(土)
ささやかだけど、超党派で銃規制が強化されたのは良いことだ。ただ、ヘイトクライムが増えているのが気になる。

日本は本当に周回遅れの国になってしまったんだなあ。

NoHateTV Vol.172 - 銃乱射事件と西村博之


今週は残念なニュースが多かった。大阪地裁で同性婚訴訟が請求棄却されたり、米国で中絶の権利を認めた判決が覆されたりしたからだ。あきらかに世界は後退している。オバマ大統領のときに前進したのに、トランプが後退させた。バックラッシュというべきなのか。とにかく、前進と後退を繰り返す。だが、徐々にLGBTQに対する理解は世界に広がっていると思いたい。映画やリベラル系のメディアや活動家たちの啓蒙の賜物だと思う。一方で、保守たちはそういったものは見ないから変わらない人たちも一定数存在するだろう。それにしても、保守はなぜLGBTQのような他人のことに口出しするのか理解に苦しむ。彼らの好きにさせてやればいいのに。それで自分たちの権利が侵害されるわけでもないのに。

参院選が徐々に近づいてきた。公示もされた。しかし、日本にリベラル政党は存在しなくなったので、私には選挙の意味がほとんど無い。と思っていたら、要由紀子さんが比例区で立候補されたらしい。比例区で「かなめゆきこ」さんと投票すれば、全国どこからでも彼女に票が入るらしい。そんなわけで、少し希望が持てた。


それにしても、日本の政党は保守ばかりになってしまった。いや、保守というより極右政党と言った方がいい政党もある。公明党もだんだん自民党みたいな政策になってきたし。もうなんか、末期って感じ。東芝が半導体を売って原発を残すって言ったとき正気を疑ったが、いまや日本人全体の正気を疑う感じになってきた。というか、諦めました。日本は衰退して保守が実権を握るヘンテコな国になるのでしょう。日本人のメンタルは外から見れば変なメンタルになる。なので、リベラルな日本人はディアスポラするしかないと思う。日本沈没でリベラルな日本人は世界に四散するしかないと思う。そして、外部から日本を笑ってやればいい。

ただ、懸念材料が少しある。一つは米国も欧州も後退していること、もう一つは中国がますます強大になって全体主義的な中華文明を世界に広げることだ。しかし、米国や欧州はそういった課題を乗り越えられると信じている。人類社会の未来は米国や欧州が提示すると思う。なので、日本人がディアスポラになる場合、米国、EU、英連邦あたりが良いように思う。

6月29日(水)
日本の最高裁は信用できない。

まとめ
日本の衰退が明白になってきた。政治、経済、社会がダメになってきた。安倍政治が酷かったのも原因のひとつだ。だが、それを見過ごしてきた国民にも責任がある。結局、政治家と国民がともに日本をダメにしてしまったのだと思う。そして、さらに右傾化が進行している。ダメな国にふさわしい、ダメな思想が蔓延しつつある。

中国は中国文明が古来から続けてきた全体主義を再び復活させるだろう。いや、さらにITを加えたより高度な全体主義国家を実現すると思われる。一方、日本は日本独特の全体主義国家を構築すると思う。それは空虚な中心である天皇制を核とする、理屈ではない、無意識の感情に左右される、いわば土人国家のような特殊な全体主義を実現すると思われる。外国人から見れば、どのようなロジックで物事を進めるか分からない国に見えるだろう。当の日本人にも道理では分からないだろう。ただ、無意識的な感情、いわゆる空気によって物事を進める国になるだろう。それは滑稽でナンセンスな国になると思われる。21世紀の文明社会の中では日本はかなり特異な国になると思われる。

欧米でもトランプ現象のような右傾化と愚民化の波が押し寄せている。しかし、欧米はこれを克服すると思う。なぜなら、グローバル化とIT化は人々を知的にするからだ。より多くの人々が知性を持つようになり、知識社会化していく。それに乗り切れない人も出るが、そういった人々はメタバース、つまりゲーム世界に没入して取り込まれていくと思う。彼らにとってはその方が幸せじゃないかと思う。

グローバル化とIT化で世界が知識社会化に向かう。いや、リベラルな都市ではというべきか。そこには地球惑星的な教養が必要だと思う。人類社会共通の教養が。地球市民としての教養。リベラルな市民が目指すところはそういう地球型人類の知性だと思う。ただ、日本ではリベラルは当分は育たない。リベラルな日本人はディアスポラするしかない。日本の方舟とならなければならない。


















2022年5月29日日曜日

NEWS2022.05


5月1日(日)
こういう不正が行わるように社会が変わってきたんだと思う。嘆いているというわけではなくて、知識社会への移行がこのような不正を生じさせるようになったのだと思う。

5月4日(水)


5月7日(土)
見田宗介教授の追悼番組。ゲストは大澤真幸氏。見田宗介教授のことはあまりよく知らないので勉強になった。ただ、私の本棚にはちくま文庫版の『気流の鳴る音』が一応あるでござる。

5月11日(水)

5月13日(金)




5月14日(土)
沖縄返還の際に日本政府が沖縄の基地を自由に使用して良いと容認した密約を米国と結んでいた話。そして、当時の政治的事情や日本のジャーナリズムの話。

私が印象に残ったのは、トークの最後の方で宮台氏が語った日本は差別的な国であるという話。差別に無自覚であること、沖縄を差別をしていることの話。

私は日本人についてはほぼ諦めの気持ちでいる。かつて経済的に繁栄したけれど、そこから立派な市民になれるかと期待したけれど、残念ながらそうはならず、物事の本質や意味が捉えられない、道理ではなく空気で意思決定してしまう烏合の衆から日本人は抜け出せなかった。ただし、そこに巣食う日本型権力者たちがいて、彼らは彼らの利権を守るシステムを構築しており、その利権システムを守るために陰湿に人々を囲い込んで反抗できないようにする圧力を持っている。彼らは反抗的な異端者は徹底して叩く。だから、日本を内側から変えるのはほぼ不可能に近い。日本人のオカシさに気づいた人は脱日本人化するに限る。立脚点を外に持つこと。外から日本のオカシさを言うしかないと思う。

5月18日(水)
凄くね?でも、一方で民業圧迫になりそう。




5月19日(木)
この力を技術的に可能にすれば、みんな、モテモテになれるんじゃ?いつかバオーなれるかもしれんなあ。

うむむ。高いなあ。これって正しいんだろうか?どうなんだろう?

5月21日(土)
戦争研究所の話は大変勉強になった。ネオコンが生き続けていることも分かって良かった。いや、ネオコンは嫌いだが、脅威が過去のものでないことが分かったのが良かったという意味で。それにしても、世界が後退しているように感じるのは私だけだろうか?

ところで、私のツイッターの界隈ではAV新法でいろいろともめているようなのだが、このニュースはちゃんとトレースできていないので、よく分からないでいる。私自身はポルノは必要だと思うし、一方でポルノに出演することで傷つくひとがいることも理解できる。どこかで線引する必要があるんだろうとは思う。ただし、ポルノを悪と決めつけるのは間違っていると思う。ポルノはセックスライフを豊かにするものでもあるからだ。基本的に性教育が最も重要なのだと思っている。それと私たちの性に関する知識がまだまだ貧しいのだと思う。性に関する知識が貧しいから、ポルノの製作者が間違いを犯したり、法律を作って取り締まろうとするフェミニストが間違った認識で取り締まろうとするのだと思う。

5月25日(水)
特集は2022年バッファロー銃乱射事件について。様々な言葉や数字の意味など野間さんの解説がとても勉強になった。西村博之氏の日本社会の扱い方がおかしいのじゃないかという野間さんの指摘も確かにその通りだと思った。


まとめ
マリウポリが陥落した。しかし戦争が終結する兆しが見えない。私はマリウポリが陥落すれば戦闘は終わるのではないかと希望的観測をしていたが、予想は外れたようだ。どうもロシアはドンバス地方の領土をもっと拡大したいようだし、ウクライナとその支援国はそれを阻止しようとしているようだ。戦闘が長引くほど憎悪が増大する。そうなればますます流れる血は増える。そうならないように、どこかの国が早期停戦(手打ち)のために間に入らないものかと思う。(戦いを長引かせること、ウクライナの軍事支援をすることで、兵器産業が儲かってるんじゃないかと思ったりもする。)

イーロン・マスクによるツイッター買収の件、どうなっているのか分からなくなってきた。トランプのような人物を勢いづかせるSNSでもあるのでウォッチしておかなければいけないと思っているのだが。

今月は『教育と愛国』が印象的だった。愛国教育はボディーブローのように効いてくるので看過できないのだが、おそらく、数年後には日本の若者のネトウヨ化を増進していることだろうと憂鬱に思う。

それとAV新法が今月は目立ったトピックだった。しかし、私自身はどういった経緯になっているか、よく分かっていない。私はポルノはセックスライフの充実に必要なものだと思うし、一方でポルノに出演したことで傷つくひとがいることも理解できる。ただし、ポルノ産業を悪であるとして一方的に叩くやり方は問題だと思っている。ポルノは必要だし、ポルノに出演したことで傷つくひとが一定数出てくることも自然だと思う。「自分は出演しても大丈夫だと思っていたら、実際に出演してみたら大丈夫ではなかった」ということは人間だからありうることだ。人間は間違える生き物だからだ。そういった場合のケアの体制を整えることだと思う。

セックスワーカーについても、当人たちが自由意思で決定したのなら、問題ないと思う。人間には性欲があって、必ずしもセックスと愛がセットでなければならないと決めてしまうのは間違っていると思う。セックスと愛を切り離して、単にセックスだけを楽しむための関係があってもいいと思う。むしろ、買春の側に人権感覚が欠如していることが問題だと思う。サービスを買っているのであって人間を買っているのではないのに、あたかも人間の尊厳を傷つけるような感覚を持っている場合がある。プレイとしてそういう遊びは許容されるけど、それは事前に双方が同意した上で決めるプレイであって、あたかも現実がそうだと勘違いしてはいけない。日本人に勘違いしている人が多いのは日本社会で権力が上下関係として幅を利かせていることが多いからではないかと推測する。上に媚びへつらう輩は逆に下に対して頭を下げろと要求することが多いと感じる。日本人は権力に飼い慣らされている家畜のような人間が多いのだと思う。彼らは自己と相手の互いの尊厳を尊重する対等な人間関係を持てないのだと思う。

沖縄本土復帰50年も印象に残ったトピックだった。そして、日米地位協定を思い知らされた。かつての枢軸国ですら米国と対等になっているし、かつて日本だった韓国すら、米国と対等なのではないかと思う。それなのに日本と米国の関係を比較した場合、日本は米国の下に位置づけられる。米国から見れば、韓国の方が日本よりも地位が高いことになるんじゃなかろうか。保守はこの事実をどう考えるのだろう?日本国憲法前文には「われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる」とあるが、日本は自国の主権を維持してるのかと疑問に思ってしまう。保守はこの前文も変えたいのだろうなあ。もちろん、皮肉だが。









2022年4月30日土曜日

NEWS2022.04


3月28日(月)
原油高と円安。日本の崩壊が間近に迫っているのかもしれない。

3月29日(火)
果たしてうまく行くのかどうか。

YouTubeには、こういう使い方もあるんだなあ。

3月30日(水)
自衛隊のネトウヨ化が進んでいるのかなあ?抑圧する軍隊と解放する軍隊。この場合、抑圧する軍隊に相当するのかなあ。

3月31日(木)
TechCrunchJapanとEngadget日本版が終了した。とても残念だ。日本の衰退と関係があるのかなあ。

4月2日(土)
良かったと思う。グーグルも労組を作ったし、スターバックスも作ってたんだね。

4月3日(日)
最初はあまり期待していなかったが、見始めたら段々と別の視点で世界を見ることができたので良かった。

ウクライナの件。どうやらロシアは軍をキエフ方面から東部地域へ移動するらしい。戦略の変更だと思う。最初、東ウクライナを短期間で獲るつもりが、予想外に苦戦して無理だと覚って、当初のクリミアとドンバス地方の奪取に集中するつもりなんだと思う。もちろん、事態は流動的なので獲れるならもっと領土を増やそうとするだろうけど。となると、やはり、マリウポリの陥落が大きなポイントになるんだろう。今回、ロシア軍が苦戦した理由はおそらく補給がしっかりしてなかったこと。短期間で奪取できると考えていたため、長期の補給を想定していなかった。それとウクライナの対戦車ミサイルが予想以上に多くの成果を上げたことだと思う。ロシア軍としては解放軍であらねばならないので、あまりウクライナを破壊せずに奪取したかったはずだが、反ロシアのウクライナ人が多数潜んでいてドローンを使って偵察して対戦車ミサイルでロシア軍をかっこうの標的にしてしまったのだと思う。ロシア軍は対抗してウクライナ軍が潜んでいる街を破壊することもできたが、それではウクライナ人の恨みを買い、占領後の統治からはどんどん遠ざかってしまう。結局、無理を悟って軍を引かざるを得なかったのだと思う。シリアやイラクでの戦闘との違いはその辺りにあると思う。ただ、ロシア軍も仲間を殺された恨みが積もっているだろう。その怒りがマリウポリに叩きつけられるかもしれない。マリウポリが惨劇にならなければ良いのだが。誰か止められる者はいないものか・・・。

日本の件。日本の財政がここまで悪化しているにも関わらず誰も止めようとしなかった。「今ここで緊縮財政にしたら大変なことになる」と言いながら、ダラダラと積極財政を続けてきた。財政が破綻する危険性があるにも関わらず、多くの専門家が口をつぐんできた。アキレスと亀の論理と同じで、アキレスが追いつく頃には亀は前に進んでいるからアキレスに追いつかれることはないと言い続けてきた。しかし、現実はいつかは亀はアキレスに追い抜かれる。日本の財政もいつかは破綻するだろう。ソ連が崩壊した後、ロシアをハイパーインフレが襲い、年金生活の老人たちは卵を買う金も無いと嘆いていた。その後、その老人たちは生き残れたかどうかは不明だ。日本を財政破綻が襲えば、同じようにかなりのインフレになるだろう。そのとき、どれだけの悲劇が起こるか、背筋が凍る思いだ。日本人は日本人だけで群れていると、自分たちがいかに愚かであるかに気づかない。後の時代のひとが見れば、今の日本人がいかに愚かだったかが分かるんだろう。

この間、本を読んでいたら、黒人女性がシングルマザーを選択するのは、けっこう手厚い生活保護を受けられて暮らしていけるからだという。また、白人からしてみれば、生活保護の支給を止めてしまえば、黒人は暴動を起こして街を破壊してしまうし刑務所も増えるしで、かえってコストが高くなるだろうから、手厚い生活保護の方が良いんだと考えるらしい。そう考えると、日本は生活保護の捕捉率は20%と非常に低い。十年くらい前は毎年3万人の自殺者を出していた。実際は検死体制の上限があるためにもっと多いかもしれないとのことだった。昨今は巻き込み自殺に変わっている。一方、欧州はもともと福祉が手厚いので生活保護受給者の捕捉率も高い。結局、日本の生活保護の政策に問題があるから巻き込み自殺が起こるんじゃないか?日本人は巻き込み自殺に対して当人を責めるばかりだが、マクロな目で見れば、それは政策が悪いからではないか?日本の衰退が著しいので、ますますこの問題は大きくなっていくだろう。日本は現実を見て現実に即した政策を施行しないと、どんどん酷いことになっていくと思う。恥とか言っている場合ではない。

4月5日(火)

4月6日(水)

ブチャの虐殺は野間易通氏の分析がおおむね正しいのだろうと思う。プーチンのロシアには、チェチェンやシリアでの残虐さの実績がある。それにしても、悲しいことだ。ロバート・マクナマラが映画『フォッグ・オブ・ウォー』の中で「人間の野蛮さは変わらない」と危惧していたことを思い出さされた。人間にはこのような残虐な行為を為せる残虐さが具わっている。そういった人間がより強力な武器を持ち、さらに核兵器まで持っている。冷戦時代は終末時計といって人類滅亡をもたらす最終戦争に警鐘を鳴らす指標がしばしば取り上げられることがあった。グローバル経済とインターネットでそれらは過去のものになったかのように錯覚していたが、そうではないことを思い知らされた。

このような残虐な戦争を仕掛けるロシアに屈することは危険だという評論家もいる。たしかに一理ある。人々を恐怖で支配して全体主義国家にするのはそういった輩の常套手段だろう。しかし、それに抵抗するためにさらなる犠牲が生まれるのも、なんとも惜しい気が私はしている。ジレンマだ。なんとか早い停戦を願う。

ロシアは、当初、東ウクライナを建設するつもりだったのだろうが、予想に反して攻略に難航してしまい、予定を変更してドンバス地方に目標を修正したのだと思う。結局、この戦争はプーチンの思惑に反して、ウクライナに反ロシアのクサビを打ち込むことになってしまった。もはやウクライナは今後は強力な反ロシア国になるだろう。また、欧米もロシアに対して経済制裁を加えることで、ロシアはかつての大国のような力を持つことは困難になり、その核戦力に見合わないほど経済力は低下してしまうと思う。結果、ロシアは中国にすり寄るしかなくなると思う。ユーラシアでは中国が大国になる。冷戦時代は米ソ対立だったが、21世紀は米中対立の時代になる。ロシアは中国に加勢するしかないだろう。また、EUの中でドイツが軍事的に目覚めてしまう可能性が高くなった。EUから英国が離脱した今、NATOから完全に独立した欧州大陸だけの軍事同盟ができるかもしれない。フランスとドイツが互いに牽制し合いながら。ところで、日本はアングロサクソンにも入れてもらえないから、宙ぶらりんになると思う。日本や韓国は米国と中国の間の緩衝国になるかもしれない。長い目で見れば、中国は米国よりも強くなる可能性が高いから、太平洋を米中で2つに分けるという中国の安全保障の理想からすれば、日本はいずれ中国に呑み込まれるかもしれない。そもそも日本は中国なしでは経済が経ち行かなくなる可能性が高くなり、中国経済圏になるしかなくなるのではなかろうか。できれば、日本は自由主義諸国と同じ価値観であり続けて欲しいが、いかんせん、日本人自身が全体主義と相性が良い。リベラルな日本人は日本を去らねばならないかもしれないし、その方が幸せかもしれない。

4月8日(金)
どのような人となりの人物なのかは分からないが、とりあえず、黒人で女性の最高裁判事が誕生することになったのは良いことだと思う。

4月13日(水)


4月16日(土)
実はウクライナの極右勢力はヤバいという話。清義明氏の指摘が正しいのだろうと思う。野間易通氏や安田浩一氏はウクライナの極右勢力を軽いものと見誤っていたということだろう。実際はかなりヤバい連中ということだろう。ただ、注意しないといけないのは、プーチンやロシアの極右はもっとヤバそうだということ。

それから、戦争を終わらせるのは、ロシア軍がウクライナから撤退することであり、それはプーチンの決断にかかっていること。ただ、プーチンを批判しているだけでは停戦には至らないので、停戦交渉にはプーチンとの取引きが要るんだろう。しかし、戦闘が長引けば長引くほど失われる人命も増えていく。

4月17日(日)

ブチャの虐殺は、恐怖による支配が目的だと私は考えている。住民の一部を残虐に殺害することでその他の住民を恐怖で従順にさせて支配統治しやすくするという効果を狙ってのことだと思う。というのも、住民が自由に好き勝手動いて、ひいてはそれが占領軍に対するゲリラ活動につながることを恐れてのことだと思う。見せしめに殺害して住民に恐怖を植えつけ、怯えさせて管理しやすくする。押し入った強盗が人質を従順にさせる手法と同じだと思う。なので、ジェノサイドとは少し違う。

国連や国際法を無力に感じるというのは、その成り立ちを歴史を追って知っておく必要があると思う。端折っていえば、第一次世界大戦が欧州各国の互いに牽制し合う複雑な軍事同盟によって勃発してしまったこと。(←ビスマルクはそんなことになるとは思っていなかっただろうが。)その第一次世界大戦の反省から世界平和は軍事力ではなく話し合いで解決すべきだとウッドロー・ウィルソンが奔走して国際連盟を設立したこと。ところが、バランス感覚に欠けた運営によって国際連盟から脱退が相次ぎ、第二次世界大戦を招いたこと。米国が連合国側を勝利に導き、ルーズベルト大統領が先導して戦後の世界秩序を構想し、再び国連を創設したこと。(ただし、ルーズベルトが倒れて、トルーマンとチャーチルが後を継いで冷戦構造が鮮明になっていった。いや、スターリンが粛清して2千万人も殺して独裁体制を敷いていたことがそもそも問題。)そういった経緯(努力と犠牲)があるから、現在の世界秩序のおおもとが形成できた。ルーズベルト大統領が米国の内政を近代化したが、内政だけでなく、世界も近代化させたと思う。非常に偉大な功績を残した人物だと私は考えている。日本国憲法もおそらくルーズベルト大統領の意向が反映されたものだと思っている。元々、フィリピンの軍隊を持たない憲法をルーズベルトが書いたんじゃないかと思う。それを日本にも適用したんだと思う。”世界の警察”という考えはルーズベルトのものだ。さらに世界人権宣言も、元はH.G.ウェルズの第二次大戦中の活動によってサンキー権利章典が原案で、それをルーズベルト大統領夫人が採択させた。人類社会の未来をルーズベルト、H.G.ウェルズ、ルーズベルト夫人は見ていた。そこにケインズを加えてもいい。ケインズもグローバル経済を見据えて、現在のものとは違うIMFを構想していた。しかし、ルーズベルトもウェルズもケインズもすぐに亡くなってしまった。世界は冷戦構造になって二分されて、彼らの見ていた未来構想は停滞してしまった・・・。そして、冷戦構造が終焉して、国を率いる政治家は自国の利益を優先して、世界全体を見ることを忘れてしまった。人類社会全体を見る政治家とその政治家を支える人々も人類社会全体を見る努力が要る。何の話だったか忘れてしまった(苦笑)。あ、そうそう、国連とか国際法の無力感の話だった。それらを支えるには無限に等しい根気と努力が要る。多分、歴史学者のポール・ケネディも『人類の議会』の中で同じようなことを言っていたような気がする。

4月18日(月)
なんぞ???

4月20日(水)
選挙の前にバラマキするのが当たり前になってきた日本政治。終わるな、この国は。

今週はワクチン接種3回目だったのだが、全然熱が下がらない。だんだん疲れてきた。

4月25日(月)
ScanSnapが富士通からリコーへ変わっちゃうのね。

4月27日(水)
日本人の歴史認識が安倍政権の頃からおかしくなってしまったが、その帰結的な話だと思う。欧米では「ホロコーストは無かった」という歴史修正主義は敗れたと思うが、日本では「南京大虐殺は無かった」という歴史修正主義者たちのウソがウヤムヤにされてしまっていると思うし、従軍慰安婦も歴史修正主義者たちがウソをいまだにばら撒いていると思う。つまり、日本では歴史修正主義者たちのウソがまかり通りそうになっていると思う。日本人は真実を見ない恥ずかしい人たちになりつつある。ただ、全体主義の国の人たちとは日本人はちょっと違って、全体主義よりももっと原始的な感情に動かされている人たちだと思う。やはり、天皇という巨大な空虚を中心に据えた国だけのことはある。愚痴になってしまった。動画の最後のトピックでイーロン・マスクによるツイッター社の買収の話が触れられていて、そこで野間氏のツイッターに対する考えが聞かれて良かった。

4月30日(土)
今回はムラブリ族という、久しぶりに人類学的な話で興味深かった。

まとめ
今月もウクライナ侵攻が最大の話題だった。ロシアが作戦を変更したことが大きなニュースだった。ドンパス地方とクリミアに兵力を集中した。早く停戦して欲しい。

日本では、円安によって物価が上昇して人々の暮らしに打撃を与えつつある。もっと政権批判につながっても良いと思うのだが、あまりそうなっていない。メディアがあまり批判的に報じてないのだろうか?苦しむ人々の声があまり報道されていないように思う。

参院選に向けて少しずつ動きがあるようだが、政治家も国民も劣化が激しい。日本人の政治、経済、社会に対する知識・知性が著しく劣化しているからだと思う。ここまで酷くなると手の打ちようがない。結局、普段から地道に啓蒙を続けるしかないと思う。でも、それだと微力すぎて無力と等しいかもしれなくて、結局、意味ないかもしれない。もう、どうしようもないね・・・。だからといって、なんとかしようと一発逆転とか足掻くのは良くないと思う。そういうのは悪い方向に歯車を余計に回す結果になると思う。もう諦めて、マイペースで地道に地味に積み上げてゆくしかないと思う。















2022年3月26日土曜日

NEWS2022.03


2月27日(日)
ドイツが軍備増強するなんて思わぬことになってしまった。

再び沖縄で自民党の勢力が盛り返しつつある。沖縄っていつも振り子のようだ。

2月28日(月)
クラッカーによるサイバー攻撃。企業も大変な時代になってきた。

3月1日(火)
終戦の条件として、ウクライナの非軍事化と非ナチ化とのこと。

3月2日(水)
プーチンの地政学的なメンターみたいなのが知ることができて参考になった。ただ、「スピってる」と批判していたが、ロシアがスピっている歴史はかなり長い。というか、はるか昔からスピっている。むしろロシアがスピってない方が珍しいという気がしている。

3月5日(土)
「やっぱり頂戴」って変わったらしい。

3月6日(日)
ずいぶん無茶な理屈じゃないかい。

停戦協議の仲介役にはイスラエルを選んだってことか。

今回のウクライナ侵攻についてはツイッターでいろいろ意見を述べたので、とりあえず現時点での私の見解はツイッターにある。戦争が停戦すればまた考えをまとめたいと思う。

外国では地方議会は夕方から開催で議員は本業があることが普通というのは勉強になった。専門家を呼んでやればいいというのもなるほどと思った。前からではあるが、地方議会のクオリティを上げるのが大事だと思った。

3月8日(火)
大丈夫なんだろうか。ちと心配。

3月9日(水)
強かろう。

3月10日(木)
有料記事で読めてないが、学費はどうやって支払っているんだろう?

3月12日(土)
印パは核保有国ながらカシミール紛争で戦争やってるし、あな恐ろしや。

今週は過労でフラフラになってしまった。

3月13日(日)


3月16日(水)
ちょっと思い出したのが、下品なアニメ『サウスパーク』で男女の分断が描かれていた回。似たような現象が米国から他の国にも広がっていく感じだろうか?課題先進国の日本の現象も他国に類似の現象として起こっているみたいだし。少し斜めな感想だけど、トランスやクィアを差別するフェミニズムもあると思うのだが、それって異なるセクシャリティに対して嫌悪感を抱きやすいってことなんだろうか?「変態に対する嫌悪感」というのは一昔前には存在したけど、今は変態は存在しなくって、多様な性のあり方のひとつだと捉えるべきではないかと思う。植物に喩えると、顕花植物だけじゃなくて、キノコやシダのような隠花植物的な形態(生き方)も当然アリなわけで。女の子にモテたいために、本来の自分を偽って女の子が理想とする男性に扮する、というのは果たしてどうなのか?ありのままの自分でそれを受け入れる相手を探す方が良いのでは?単純なXYだけの組み合わせではない、ジョン・ケージのキノコの相性の話とか思い出すのだが。ただ、ヴァギナの本とか読むと、貯精嚢とか精子を殺す準生殖器とか、そういった進化の可能性もあるので、今後、どうなるか分からないけど。しかし、雌雄は一体何と戦っているのかと思ったりもする。でも、人間はそうなってほしくないと思う。ただ、人間の大脳自体が森のような爆発的な展開をしているので、人間の有り様も多様であるべきだと思う。そうなってくると、全体主義vsダイバーシティの対決に思えてくる。みんな、「人それぞれなんだ」というのを受け入れられればいいのになあ。

ウクライナの件。傷ついた人を見て痛ましく思う。見るだけで辛いが、現地の人たちは本当に大変だと思う。とにかく、早く停戦して欲しい。

ロシアの戦車がビルに砲撃している映像があるが、あれは対戦車ミサイルに対する攻撃だろうか?以前、シリアやイラクでビルの屋上や小高い丘から対戦車ミサイルで戦車を破壊する映像をいくつか見たことがある。攻撃された戦車が爆発したり、中の兵士が這い出してきたりする映像を見たことがある。這い出してき兵士は狙撃で殺されてしまったが。当時は人が肩に担ぐようなミサイルで戦車を破壊できるので驚いたが、今はもっと小型化されているように感じる。たしか当時はTOWとかいう対戦車ミサイルでイラン・コントラ事件で供与されたり自衛隊も使っていたりしたように思う。今は西側がウクライナに武器を提供しているようだが、ウクライナ人とロシア人との殺し合いだ。私には武器の提供が良いとは思えない。殺し合いは本当に酷いものだ。一刻も早い停戦が望ましい。

3月19日(土)
コロナに対する日本の医療業界の問題がどこにあるか分かって良かった。普段は日本人は周囲の空気を読んで物事を進めていくのに、コロナに関しては外国とは違う独自路線を進むという不思議。その理由は利権にあったという、いつものパターン。日本は外国のシステムを導入しても換骨奪胎して自分たちに都合の良いものに、利権を守るものに変えてしまう。日本人は理念ではなく損得を重視する。

3月23日(水)
リアルタイムでは聴いてなかったので週末に急いで聴いた。

逃げるべきか、戦うべきか。私自身はこの侵攻に対して戦って死ぬことも相手を殺すこともほとんど意味がないと感じる。だから、生命を大事にして逃げればいいと思う。もちろん、戦いたければ戦えばいい。正義の大半はウクライナ側にあるだろう。だから戦うことに正当性はある。

しかし、この戦争の決着は領土の区分をどこに引くかだと思う。ロシアがウクライナ全土を支配・統治できるとは思えない。なぜなら戦車で攻め込んでおいてロシアがウクライナ人に支持されるわけがない。ロシア軍は解放軍にはなりえない。となると、親ロ派のロシア系住民の多い地域を親ロの独立国とするような線引きをするしかない。それだって反ロシアのゲリラ活動を内部にたくさん抱え込むことになるだろう。それにロシア軍が強硬に攻めれば攻めるほどウクライナの反ロシアの人々は増えるから、親ロの独立国を作ることさえ困難になってしまうだろう。だから逃げても帰る場所はあるだろうし、親ロの傀儡政権の地域はかなり小さいものになると思う。それに傀儡政権下の市民に旨味を与えるだけの経済力がロシアにはない。権力者は旨味を得られるかもしれないが、それを支える下部組織が構築できるかというと難しいと思う。だから、ロシアは押し返される可能性が高い。なので、ここで死ぬのはあまりにもったいない。もちろん、抵抗してロシアを苦戦させているからこそ、こういうことも言えるとは思う。それにこの見通しだって戦況によって変わる可能性も大いにありうる。確かなことだとはいえない。しかし、公算としては上記のようになる可能性が高いと思う。だから、繰り返しになるが、この戦いで死ぬことはあまり意味がない。それに戦えば戦うほどお互いに憎しみの連鎖を高めてしまう。ウクライナ人に憎悪が今後残るだろうし、ロシア人にも憎悪が残るだろう。この戦いは様々な点であまりにも意味がない。一刻も早く停戦(手打ち)をするのが一番良い選択だと思う。こっちはあれを獲った、あっちにあれを獲られたなどと計算しても、それだってかなり流動性が高いものになるだろうから、そんなもののために死ぬのはバカげている。

3月26日(土)


どこかがロシアとウクライナの仲介に入らねばならない。実は中国が仲介に入れば、中国の国際的な地位が高まる可能性がある。ただし、米国はそれを嫌がるだろうから、中国を貶めるキャンペーンを張るだろうが。


まとめ
今月のトップニュースは先月に引き続き、ロシアのウクライナ侵攻だ。津田大介さんのポリタスTVで戦況をできる限り確認している。私はマリウポリが陥落すれば停戦が成立するかと思っていたが、なかなかマリウポリは一筋縄では行かないようだ。そして多くの犠牲者を出しているし、人道回廊も戦時の混乱で実際のところ怪しいものになってしまったようだ。

日本だけでなく世界でもロシアを非難・制裁する動きが大勢を占めている。私自身はウクライナ内部のうち、ロシア系住民の親ロ派による独立がその根源にはあるのではないかと思っている。ただし、ロシア系住民のすべてがプーチン支持ではなく、むしろロシア系住民のうちでも親ロ派は多数ではないのではないか、むしろ少数ではないかと思える。とはいえ、公用語をウクライナ語と限定してロシア系住民を締め出すのでは一部地域で親ロ派ロシア系住民が独立を考えるのも尤もだと思う。しかし、それとは別に大国の思惑がある。まずロシアはウクライナを緩衝国として残しておきたい。これまでロシアはウクライナに親ロ派政権を樹立しようと画策してきた。しかし、いずれも失敗に終わっている。一方、ウクライナでデモクラシーが育っているのかというと、これまでの政権を見ると新興財閥が権力を握っていることが多いのでまだまだ民主化は程遠いのではないかとも思える。そうした状況にうんざりしたウクライナ国民が政治的アウトサイダーのゼレンスキーを大統領に選んだのだと思う。しかし、ゼレンスキーはポピュリズムを支持基盤としている可能性が高い。どの国でもそうだがポピュリズムのベースにあるのは保守思想であることが多い。それが米国の思惑と合致してドンバス地方の紛争に繋がっていったのではないか?米国の思惑とはNATOの東方拡大だ。結局、独立したい少数の親ロ派ロシア系住民を助けるという大義名分でロシアがウクライナへの侵略戦争を始めたというのがおおざっぱな見立てではないかと思う。いざ戦争が始まるとウクライナに武器供与をして、できるだけロシア軍の足を引っ張る。流される血はウクライナ人の血だ。ウクライナとロシアが戦えば戦うほど両者の憎悪は深まり、ウクライナとロシアの間に大きなクサビを打ち込むことになる。これは米国の思惑にとっては喜ばしいことだろう。ウクライナとロシアはこれまで親戚のようなものだった。それが互いに敵として憎しみ合うようになる。そうなれば、ウクライナまで軍事同盟を拡大して裸のロシアに対峙できる。しかし、本当はウクライナとロシアは憎しみ合うような間柄でなかったはずなのだ。プーチンのウクライナ侵攻という愚行が招いたことだとはいえ、マクロな視点でみればこれは残念なことに他ならない。しかし、もう戦争が始まってしまった以上仕方がない。

NATOは、本来、ソ連が解体した時点で解散すべき存在だった。その大義名分はソ連崩壊で無くなったからだ。しかし、過去の米英のアングロサクソン系の世界戦略から対ロの盾としてNATOを残しておきたかったのだと思う。はっきりとは対ロとはいえないので、冷戦崩壊後はNATOの存在意義を模索してきたのだと思う。問題はEUだ。EUがNATOに依存することがそもそもおかしいのだと私は思う。EUこそNATOから脱退して欧州独自の軍事同盟を作るべきだった。フランスなどはNATOに不満だったわけだし。英国がEUから脱退したいま、今度はEUがNATOから独立して独自の軍事同盟を形成すべきだった。

日本については、日々、日本の政治、経済、社会、技術が劣化していくのを感じる。よくあることだが、過去の成功体験に縛られて、変わることができなかった。さらに既得権益層がレントシーキングで権益を守る構造が出来上がってしまった。日本人はもはやメンタル面で変えることができない固定観念に縛られてしまった。特に日本人は内部から変わろうとしても同調圧力でそれを一斉に潰しにかかる。日本人の日本人自身に対する同調圧力は凄まじいものがある。また、見下した相手に対する蔑視も凄まじいものがある。これほど差別が内在化した国はないと思う。おそらく、儒教の影響だろう。ただし、本来の儒教というよりは日本型儒教だ。日本人は儒教も輸入したときに換骨奪胎して儒教の本質を歪めてしまっている。そんなわけで、日本人ではこの状況を変えられない。日本は再び世界史に登場する以前の姿に戻るのだろう。

世界的には、知識社会への移行が進んでいる。社会や世界はより複雑化している。一方で知識社会に適応できない人々はポピュリズム的な保守になる。簡単にいえば、ネトウヨになる。ネトウヨがどのような帰結をむかえるか、現時点では分からない。メタバースが彼らの受け皿になる可能性もある。あるいは、トランプ政権のようなものが樹立して社会に混乱を招くというようなことが頻繁に、あるいは、間欠的に起こるようになるのかもしれない。あるいはその反動といえるかどうか、中国のような全体主義国家がユーラシアや南米で樹立して、権力の腐敗と個人の自由が奪われる社会が数多くできるのかもしれない。しかし、自由で多様な社会こそが知識社会の本来あるべき姿だと思う。それはジャングルで多様な生物が生存競争を繰り返すような世界だと思う。それが幸せかどうかは分からないが、人間の大脳と相似してそのような世界が展開するのが望ましいと思う。


2022年2月13日日曜日

NEWS2022.02


2月1日(火)
言動・施策に問題が多かった右翼政治家が亡くなった。

2月2日(水)
ところで世界の宇宙開発は今後どういう見通しなんだろう???

日本がいよいよ狂ってきたなという内容だった。石原慎太郎の人種差別発言を石原節で片付けてしまう新聞、歴史を「政権の歴史認識に基づいて広める」(つまり、歴史的真実を政権の都合の良いように歪める)ことを堂々と肯定するNHK、自分たちの酷い発言を映画『主戦場』に使われて上映を邪魔するために裁判を起こすネトウヨたちなど、日本のネトウヨ化がいよいよ深刻になってきた。以前から続いてきた外国で従軍慰安婦像に反対する政府・外務省のネトウヨぶりがいよいよ完成してきた感がある。もう、この国は滅んだ方が良いのではないかとさえ思えてきた。日本がどんどん劣化していく。経済、政治、社会が劣化してゆき、とうとう歴史まで劣化し始めたように思う。(もちろん、歴史修正主義との戦いはずっと続いてきたけど、日本ではネトウヨが勝ちそうで残念だ。)

山本作兵衛コレクションの炭鉱で拷問があった話は知らなかったので大変勉強になった。逆さ吊りで思い出したのが、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙』でキリシタンをやはり逆さ吊りで拷問するシーンがあったことだ。逆さ吊りは日本の拷問の定番なのだろうか?(もちろん、外国でもあったのだろうと推測はするが。)

2月3日(木)
きな臭くなってきた。

2月4日(金)
イスラム国の指導者が死亡したらしい。家族13人を巻き込んで自爆したとのこと。イスラム国の指導者に家族がいるのか。今のイスラム国は一体どういった組織になっているんだろう?そもそも彼らの世界観や主義は今はどうなっているんだろう?専門家の解説を聴きたい。


立憲民主党は迷走するしかなさそうだ。そして、その結果は先細り。結局、日本ではリベラルが少数派過ぎるのが問題だ。もっとリベラルが多ければ立憲民主党も舵取りが容易だったかもしれない。しかし、これだけリベラルが少なければそれも仕方ない。昔、H.G.ウェルズが労働党の支持層である労働者階級が貧しくて愚かであるのを嘆いていたが(かつ軽蔑もしていた)、それと同じことだと思う。貧しくて余裕がないから学ぶ機会も費用もない。そうなるとどちらかというと右翼になる。本来ならリベラルの支持層になるはずの日本の低所得層は経済的・教育的境遇から、リベラルとは真逆のネトウヨになりやすい。今後、リベラルを増やすにはそこをどう変えていくかにかかっている。しかし、目先にニンジンの方法ではダメだと思う。地道に啓蒙して地道に増やしていくしかないと思う。

2月9日(水)
大石あきこ議員についての話が面白かった。DHCニュース女子裁判では辛淑玉女史の話が珍しく感情的で驚いた。同時に日本の暗い差別の歴史を思い出さされた。そして、麻布中学校の入試問題にさらに驚かされた。日本でもちゃんと考えている人はいるんだと思った。

2月10日(木)
よく分からないが、カッコいい(笑)。トカマク型核融合炉の可能性か。

ウクライナ情勢のニュースが飛び交っているが、静観するしかない。個人的には、この件はややこしく、いろいろと微妙だと思っている。いずれにしても戦争にならないことを願う。

2月14日(月)
そして応札なし。

NHKはいい加減にスクランブルをかけて有料化したらどうかと思う。こんな無茶苦茶なやり方はいくらなんでも横暴だ。もはや公共放送ではなく国営放送だ。

感慨深いものがある。COBOLはどうなるんだろう?いや、そもそもこれはクラウドへの移行なのか、それとも本当の撤退なのか?こういった業界に疎いのでよく分からないのだが。それにしても、メインフレームはよく保ったと思う。凄いよ。

2月16日(水)


2月17日(木)
よく分からないが、とにかくカッコいい。


いろいろと忙しくて、ニュースがチェックできていない。ちゃんと視聴できていない。とりあえず、ブログに貼っとこう。


2月22日(火)
なんてこったい・・・。

2月23日(水)


2月25日(金)
彼女が最高裁判事になると、男女比は5:4になるんだなあ。また、黒人としてはトーマス判事に続いて二人目。非白人としては、トーマス(黒人)、ソトマイヨール(ヒスパニック)に続いて3人目ということかしら。果たして上院で承認されるかどうか。

2月26日(土)
田岡俊次さんの解説がとても分かりやすかった。

2月27日(日)
米国はともかく、ドイツがこのような決定をするとはなあ。

いろいろ勉強になった。個人が意思決定するとき、医者以外の専門家からもアドバイスを受けるべきではないかと思った。特に今の日本の医者は金儲けしか頭にないから、都合の悪いことは言わないし、言える範囲も限られている。一方、日本の女性はなにかと不安に負けやすい。不安や恐怖に負けて意思決定をしやすいと思う。不安や恐怖を抱えつつ不安や恐怖に立ち向かうような意思決定をした方が良いと個人的には思うが、世の中、そういう人ばかりではないというのも分かる。また、困難を前にした個人に対して、周囲の人々、社会が支援すべきだと思うが、日本では地域社会や家族が破壊されて久しい。それこそ、出産育児包括支援センターみたいな、ネウボラみたいなものが、妊活段階でも支援すべきな気もする。直接関係ないけど、いろんな人生の局面でカウンセラーみたいな人が個人にアドバイスするのが必要なのではないかという気がしている。ただ、日本では医者(医療業界)がどんどん利権を目指してそういう分野に進出していくような気がする。個人的にはそれはマズいと思っている。宗教に失礼な言い方だが、それは一種の疑似宗教に感じる。それと日本の遺伝子信仰も不思議だ。漫画に顕著に現れていてどうにかしてほしいといつも思うのだが。ところで、障害に関してはアイスランドでは出生前診断でダウン症を撲滅したと言っていたり、米国ではダウン症でも中絶は許されないし、すべての生命に意義があるんだと思っている。ダイバーシティを考えるとき、障害者について考えるのはとても重要だと思っていて、コロンブスの卵的な思考の転換をしないといけないと思っている。しかし、日本のような差別が内在化している国では思考の転換をするには百万年くらいかかると思う。

まとめ
石原慎太郎が亡くなった。非常に問題の多い人物だった。彼の所為で辛い目にあった人も大勢いただろう。日本では死ねば免罪されて、生前の罪を断罪されることはない。しかし、歴史はそうはいかない。歴史家のペンで彼は断罪されねばならない。

先月はメタバースや中国の脅威、日本の技術と経済と社会の劣化が目立った。今月はロシアによるウクライナ侵攻が大きなニュースだった。しかも過去形ではなく現在進行中だ。