2021年5月30日日曜日

NEWS2021.05


 5月2日(日)
売れていると聞いてはいたが、斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』は未読だったので大変参考になった。人口の3.5%が動けば社会が変わるという数値はとても参考になった。オルタナティブの可能性として、こういう動きは大歓迎だ。日本の場合、私塾としてスタートするのが良いような気がする。

日本に欠けているのは、独立した第三者機関だと思うようになった。それは原子力村が分かりやすい事例だと思う。原子力業界に限らず、日本はあらゆる業界で独立した第三者機関が無い。皆、業界の利益のために足並みを揃えてしまっている。ジャーナリズムなど本来チェック機関であるべきなのに、日本ではそうなっていない。様々な業界を中央集権型から分権分散型に変えて、それぞれの業界を独立機関がチェックすべきなんだが、日本ではとてもじゃないが不可能に思えてくる。そして、独立機関を突き動かすのは内から湧き上がる徳なんだと思うが、やはり、日本人にはとても無理に思える。案外、明治維新のときに日本は英国の支配下になっていた方が良かったのかもしれない。そうすれば香港の若者のような民主派が日本に育っていたかもしれないからだ。日本だけで今の日本を改革するのは不可能なように思う。戦後の高度経済成長が日本の頂点だし、そこが日本の限界だと思う。日本は観察対象としてはユニークだとは思う。悪い意味でのオルタナティブになりうる。もっとも中国だって共産党独裁の全体主義国家になるだろうけど、日本はその下の従属国になるかもしれない。一番下には一番しわ寄せがきてしまい、悲劇的になるものだが。『日本沈没』後のように流民として世界に分散した方が個人としては良いかもしれない。

5月4日(火)
大富豪の離婚。一昔前の財閥と現代は違うみたい。何が原因かよく分からないけど、いずれにしても個人の自由だし、夫婦のことは当人たち以外は分からないんだろうと思う。

5月10日(月)
ふむ。どうも基準を満たしていないそうな。本当にそうなのかよく分からないでござる。

ランサムウェアなんだ。サイバー攻撃が普通の時代なんだなあ。

5月11日(火)
ニューヨークは太っ腹だなあ。

5月12日(水)
姑息。

世界と日本におけるコロナワクチンの普及の違いに唖然とする。それにしても、あまりコロナが長引くと変異のリスクが高まって、それこそ東京ウイルスなんてことにならないだろうか?そんでもって東京ウイルスのワクチン製作が困難なしろもので日本を筆頭に世界に猛威を奮って日本の人口が激減なんてことになったりしないだろうか?ただ、高齢者が激減した結果、年金をはじめとする社会保障が大幅に抑制されて財政難が緩和されたりなんかして。まあ、それはブラックな想像ではあるが。

そういえば、入管法改悪のニュース、ちゃんと追えていない。入管が酷いのはのりこえネットTV(いまはCRACtube)の頃から言われているので、気にはしているのだけれど。ChoseTVやポリタスTVでも番組を組んでたのは知っているのだけれど。人権に関わるとても大事な問題。いや、人命に関わる大事な問題だし。

5月15日(土)
おかまいなしなイスラエル。

5月18日(火)
とりあえず良かった!どういう意思決定過程があったのか不明だが。また、今後も出してくる懸念もある。

5月20日(木)
速くGoogleリーダーを復活させてほしい。そもそもSNSだけで情報収集しようというのがオカシイ。SNSはあくまで目安だと思う。

払ってたのか。う~む。

Microsoft Edgeは今後もあり続けるんだよね?NetscapeNavigatorを潰した歴史を忘れない一方で、Explorerにもお世話になったりもした。

TVを見なくなったんだね。一方で音楽よりもゲームの方が市場が大きくなりつつあるし。文化の地殻変動が起こりつつあるような。

この制裁のやり方はその是非についていろいろと考えさせられる。もちろん、人権侵害は問題なのは当然なんだけど、その方法として制裁が効果的かどうか。


5月21日(金)
元々、日本って機密情報を守るのって難しいような気がする。文書で残さない文化があって、人が伝達しているからその人が漏らしたら即お手上げな気がする。

圧倒的な軍事力の差があるので、なんか一方的な衝突だったのではと思うのだが。

コロナのワクチン接種(の予約)が私の周辺でも聞こえるようになってきた。とはいえ、高齢者ばかりだが。まだまだ時間がかかりそう。一方でコロナ疲れの声も聞かれる。

オリンピックの存在意義は起源を考えれば分かるように平和の祭典なので、世界平和が大前提で基本的にはスポーツマンのためのものではない。だから、意味を考えればオリンピックをやるかやらないかは自ずと判断できる。経済的な理由というのはまさに「欲に目がくらんだ」考え方であって、それは大義名分にならない。日本人は物事の意味を考えることが本当に苦手だということが、非常時にくっきりと表れる。非常時には一度立ち止まって物事の意味を考えて決断せねばならないからだ。ところが、日本人は物事の意味を考えるのが苦手なために右往左往してしまう。一旦、道が定まればそのレールに沿って進むのだが。ただし、その一方で一旦走り出したら止まらないという悪弊もある。日本人は意思決定についてもっと真っ当にならないとヤバい。

5月23日(日)
とても重要な話。が、私の頭が追いつかない。学ばねば。

5月25日(火)
そうなってしまったか。

5月27日(木)
日本人が運営している組織で日本の政府に逆らう組織なんて考えにくい。みんな、権力になびくと思う。むしろ、忖度して自分から権力に情報提供しそうなくらいだ。それが日本。

千田有紀氏の例のトランス女性のトイレ風呂問題を想起。シス女性の意識の問題だと思うのだが。

当然な流れだと思う。むしろ、以前にLegendaryが中国の企業に買収されたことの方が気になっている。昔、SONYがコロンビアを買収したけど、Legendaryはアメリカらしさが残るだろうか?ともかく、大筋としては6大映画スタジオとGAFA、そのストリーミングの覇権争い。ただし、中国の伸びもある。アニメとかの。

まとめ
世界は動いている。しかし日本はまだ迷路を彷徨っているかのようだ。個人レベルで世界の変化に対応していくしかなさそうだ。

個人的には今月は信田さよ子さんの著書を読むことが多かった。DVや虐待、母娘問題などの家族、そして不登校という具合に興味が移っていった。現在は教育に興味が移っており、オルタナティブ教育やモンテッソーリ教育に焦点が絞られつつある。その先には、生涯学び続けることということで、学びの基本形である独学について、自分に最適な方法を模索することに繋がりそう。

コロナ対策や五輪を見ると日本政府の意思決定が実にお粗末なことが見えてくる。同時に日本政府をチェックする監視組織(ジャーナリズムなど)もお粗末だし、それを看過する日本国民もお粗末なんだろうと思う。経済が右肩上がりに安定的に成長しているときは何も考えずにその流れに乗っているが、いざ先行きが見えない変化が訪れると途端にどこに行けば良いか分からなくなる。そして解決策を模索することができない。おそらく、極端な言い方をすると、失敗を恐れて模索することもできない、がんじがらめになっている感じだ。

日本はEUのように知見を蓄積していくようにはできないと思う。また、英米のように変化に対応できるような余力や意思決定力も持てないと思う。独立心とか分権・連邦とか日本人には無理な気がする。また、中国のような強力な国家権力を振りかざすことも難しいんじゃないかと思う。独裁国家の核となる権力の強力な中枢を形成することができないと思うからだ。(アジアや南米にあったような軍事独裁政権や警察国家になる可能性は皆無ではないだろうけれど、それらは杜撰で長続きしないか、長続きするとしても不幸を山積みして延命しているにすぎない。)なので、日本は相変わらず掘っ立て小屋的な動きに終始するように思う。戦後の高度経済成長のような安定が二度と訪れないから、変化に翻弄されて右往左往すると思う。結局、個人とか少数精鋭の少人数でやってくのが一番望ましいんじゃなかろうか。

2021年4月24日土曜日

NEWS2021.04

 
4月4日(日)
男女差の統計データに驚く。こんなに差があるなんて。また、男性は生活習慣の悪さが目立つという指摘はなんともトホホな感じ。

4月6日(火)
判決が出るまで長かった。

アニメ業界に限らず、あらゆる産業で逆転現象が起こると思う。日本の衰退はもはや止められない。日中韓で日本が一番貧しくなるのは産業を見れば目に見えている。日本人はバブルで傲ってしまった。自分たちが一番だと勘違いして競争で勝ち抜くための努力を怠った。90年代から始まった失われた30年で日本人は遺産を食い尽くした。結局、日本人は物事の本質や意味を正しく捉える能力に欠けていた。そして、おそらく、この日本人の性質は変えられないように思う。日本は立地的に孤立していたから侵略されないという利点があり、文明の育成には運が良かったが、逆に物事の本質を捉えるという能力が競争にさらされなかったために養われなかった。井の中の蛙になってしまった。日本を内部から質的に変えるというのは多分無理だと思う。歴史を振り返るとそうだし、現代の日本社会を見ていてもそう思う。個人としては、日本社会で群れずに異端であることの方がまともでいられるように思う。

4月7日(水)
東芝、英投資ファンドからの買収提案報道に対しコメント
あの騒動(粉飾や半導体売却)は何だったんだろうなあ。

入管の酷さに驚く。この番組で度々指摘されているが、欧米の白人差別主義者にとって日本は差別が内在化された理想の差別国家だというのが真実味を帯びている。当事者の日本人だけがそのことに気付いていない。車椅子の件はNetflixの『ハンディキャップ・キャンプ』を観てから考えたい。

日本では多くの日本人が異端者を徹底的に叩いてくるだろう。そして、普通の日本人とやらの価値観を押し付けてくる。個人の自由意思など平気で踏みにじる。異端者たちは戦って勝ち取るしかない。


4月9日(金)
日本人は日本人以外に人権は無いと思っているのだろう。

4月10日(土)
呆れる。DHCに対して不買運動をして、変わってもらうしかない。

Googleと対照的。でも、Googleの場合はエンジニアで、アマゾンはドライバーだけど。

4月12日(月)
米国はバイデンが大統領になってCIAがイランへのサイバー攻撃をできなくなったので、イスラエルが自分でやり始めたということじゃないかな。

4月13日(火)
サルまんを思い出すなあ。

中国の電気自動車が日本で軽自動車タイプを実用化できたら、ついに日本の最後の牙城・自動車産業が瓦解する、かもしれない。価格や運用コストがガソリン自動車よりも大幅に割安になれば、多くのユーザは電気自動車に切り替えると思う。電機や半導体が滅んだ日本で、自動車まで滅べば、日本は本当に奈落の底に落ちる。しかし、逆に言えば、日本の自動車産業は電気自動車の開発をちゃんとやっていたのかと不思議に思う。単に技術力で日本が中国に敗北したということかもしれないが。

4月14日(水)
シオリーヌさんには本当に頑張ってほしい。ものすごく期待している。偉い人だ。

ホント、保守にも困ったもんだ。

4月15日(木)
日本人は本当になんでも「他人事」が大半だと思う。やれやれ。

もうね。日本は資本力で勝てない気がする。いや、そのうちコンテンツを生みだす文化力でもそろそろ負ける気がする。いや、もう負けているかも。マンガとか詳しく知らないけど、多分、中国では凄く伸びているんじゃないかしら。日本の全面的敗北がそう遠くない気がするなあ。

4月18日(日)
トリチウムが水に似ているために生体に取り込まれやすく、DNAを確実に破壊するので危険という話は大変参考になった。もちろん、前提として運不運があるが。また、意思決定の過程に日本の悪い面が非常によく出ていた。いつものことながらだが。もはや、日本の伝統とさえ思える。日本は近代国家ではないと思える。さらに、いつもながら、村社会の損得勘定に呆れた。この国には良心がないのかもしれない。

最近、私の周りでも「やってる感」だけ出すことに終始して、「それに意味があるかどうかは二の次」って感じのことがあった。で、そうなる原因は「やってる感」だけでお金が貰える仕組みになっていることにある。正当性やコスパや本来の元々の狙いなどはどうでもよくて、お金が付いたので後はどうやってお金をより多く引き出せるかになってしまっている。日本人って、つくづくダメになってしまったなあと思った。まあ、国が傾いているときはそういうものかもしれない。そして、権力には逆らわないというか、批判精神が無いというか、自分の頭で考えないというか。「お金を自分たちにくれくれ」という個人的な要求や不満だけで、社会を良くしようという考えがない。

4月20日(火)
NVIDIAって米国のカリフォルニア州の企業だと思うのだけれど、なんか違うのだろうか?中国の企業ってことは無いと思うのだが。

楽天が?ちょっと不思議。むしろ、LINEを使う日本人のリテラシーが問題な気もする。いずれにしても、日本人に情報戦は無理だと思う。もうね、日本人、ダメダメ過ぎるから。

4月22日(木)
なんだか、凄そう。

4月23日(金)
ピルの申請が通るまでに44年かかった話に唖然とした。マクロな視点で言えば、生産者の利益が優先されて消費者の利益は蔑ろにされるという構造だと思う。医者の儲けが優先されて患者の利益はそっちのけ。それを誤魔化すためのヘンテコな論理を展開する。意味を自分の頭で考えない日本人だけに通用する論理。(ちなみにポリタスTVでこの話を知ることができたので、この点だけでもポリタスTVへの私の評価は高い。存在意義がある。ちょっと語弊があるかも。ポリタスTVは決してコンテンツが貧困なわけではなくて、むしろ盛り沢山過ぎるので視聴するのが大変なのである。)

日本人は技術の継承ができないんだと思う。理由は人から人への継承ばかりで、文書で知識を残さないからだと思う。人が抜けるとそこで継承が欠損してしまう。技術立国日本と言っても中身は人が抜けると技術の知識は一挙にゼロになる。

今週は私の周囲で起こったことで思い知らされた。日本のシステムはもはや現代社会に不適応なんだが、日本人はその古いシステムを使い続けている。古いシステムに人間を合わせようとしておかしなことになる。「それって科学的根拠はないですよね?」「でも、日本ではそれが正しいとされているんです」って、それが科学教育を受けた有資格者の言葉かと。若者ほどダメなシステムに過剰適応してしまっている。モラルが無い。たぶん、アイヒマンに簡単になれる。本来はお金を節約するのが目的だったのに、お金を引き出す(=ムダ遣いさせる)のが目的にすり替わっている。なにもかもダメ過ぎる。失われた10年から30年経ったいま、もはや失われた30年と言わずに、衰退するばかりの日本。そして、そのことに多くの日本人が無自覚だ。日本社会は認知症じゃないかと思う。記録残せよ。そして歴史を伝えようよ。

4月25日(日)
目からウロコが落ちるような話だった。マクロな視点、全体を俯瞰する視点が大事だという典型例かもしれない。そして、日本の病巣がまたひとつ見える話だった。非常時に古いシステムにしがみついて泥沼にハマる。常日頃、物事の本質や意味を考えていないから、非常時に対応ができない。

名古屋市民は意外に民度が低いことが分かった。

野党の躍進というよりも、自民の自滅なのかもしれない、よく分からないが。

4月27日(火)
この国は原発を運用してはいけない国だわ。この国は事故が起こるまで使い続けるつもりでは。



まとめ
日本の衰退がひしひしと感じられる一ヶ月だった。後世の歴史家は当時の日本人は呆けていたんだと言うと思う。日本政府のコロナ対策もお粗末過ぎるし、国民の反応も政府に負けず劣らずお粗末だと思う。工業社会から知識社会に変化しつつあるのに、日本だけずっと止まったままだと思う。そもそも学校での政治や社会に対する教育も悪いのだが、変えようとしないことに問題がある。いや、別に教育だけに限った話ではないのだろう。様々な業界で変わることに抵抗がある。形だけ取り繕うだけど、本質的な変化は決してしようとしない。変わろうとすれば、摩擦が生じるのだろうけど、大多数が変化しようとする者を叩く。この国では無理だと思うようになった。おそらく、日本はガラパゴス化する。外部からそれを観察するのは面白いかもしれないが、そこで暮らす者の立場になったらたまったものではない。






2021年3月31日水曜日

NEWS2021.03

3月3日(水)
背後にはビッグデータを実験するには中国のような独裁国家が向いているということだと思うのだが。ともかく、中国は米国を抜く気満々だと思う。

3月4日(木)
極端に聞こえるが、おおまかには正しい認識だと思う。日本を豊かにするためには知識社会に適応できる人材を育てるための教育だと思う。

3月5日(金)
ううむ。GAFAの向かう先に何があるのか。AmazonやAppleは核にモノがあって消費者を囲い込む。GoogleやFacebookは核となるモノがない。どうしても広告に頼らざるを得ない。反面、広告で儲けるのは利益率が高い。Googleには邪悪になってもらいたくないのだがなあ。

GAFAは自由主義圏なので市民たちに縛られて不自由を強いられる。一方、社会主義圏の中国は自由に人民を監視して支配できる。テクノロジーはそれに大いに貢献して同時に発展・進歩する。代償に個人の自由や多様性が失われる。まさに全体主義のディストピアが実現してしまう。GAFAは企業であるがゆえにマネー原理に支配されている。自由主義圏では企業と市民のこのせめぎ合いは今後も続く。どこに帰結するかは現時点では分からない。小国・日本は自由主義圏と社会主義圏の間で揺れ動くかもしれない。日本人は個人主義が根付いていないので自由主義圏の市民のように権力と闘う強い意志は持てない気がする。自由主義の仮面をつけた社会主義が似合う。それは社会主義ならぬ会社主義だ。日本は相変わらず未来でも歪んだ会社主義をやっているかもしれない。

3月7日(日)
地域社会の話が心にしみた。自分を省みると反省せねばならない点もあった。地域社会を取り戻すには時間がかかるだろうけど、このままでは日本はなにもかも荒廃してしまうように思う。地道な努力しかないのだろうなあ。

3月8日(月)
有料記事なので冒頭しか読めてないが、おおよそ見当はつく。電子立国・日本の敗戦。もはや、家電や半導体で日本の敗戦は歴然としている。なんでこうなったかすらも日本人は学ぼうとしない。歴史というものを蔑ろにしてきたツケだ。

シン・エヴァンゲリオン劇場版がついに公開された。長かった。しかし、まだ観れてない。ネットでネタバレ情報を集めて、大体のストーリーは掴めた。旧劇場版ではシンジ君が人々との摩擦があっても個を保って生きていくという決意で母離れする話だった。ちなみに母ユイは初号機と融合して永遠の生命を得た。新劇場版は旧劇場版の後始末だったと思う。成長したシンジ君が悩みながら失敗しながらも他のキャラを救済する話だ。ちなみにユイを失った碇ゲンドウのユイへの執着が諸悪の根源だったとも言える。意外だったのはアスカもクローンだった点だ。アスカもシンジ君同様にトラウマを抱えて不安定ながらも人間臭さがあったのだが、庵野監督は彼女をクローンにしてしまった。おそらく、レイ派・アスカ派のような脳内彼女として女性をフィギュア化して人間として見ないオタクたちに対する否定として、アスカもクローンにしてしまったのではないかと思う。旧劇場版ではシンジとアスカがアダムとイヴになったのだけど、新劇場版ではアスカもフィギュアにしてしまうオタクの欲望を否定するためにクローンにしてしまったのだと思う。ともかく、シンジはそんなアスカも救済しているらしい。でも、マリが残るのはなんというか不思議な回収の仕方とは感じる。というのもマリのキャラを深堀りするような内容は無かったからだ。人間としてのマリの内面は序破Qでは描かれていなかったように思う。なので、マリが残るのはなんとなく違和感がある。でも、エヴァンゲリオン自体がたくさんの謎かけをしてその回収に苦労していると思うから、しょうがないのかなとも思うが、それはそれで物語に対する評価にも関わってくる。旧劇場版が問題作だっただけに新劇場版でそれを解消したかったのだと思うが、なかなか難しいと思う。『イデオン』の結末を説明なくそのまま子供に見せるのはちょっとリスクがあるよなと思うのと同じで旧劇場版もちょっと危うさがある。まあ、危うさが面白さでもあったわけで、芥川龍之介の『地獄変』で良秀が地獄絵を描いた後、自殺してしまうのだが、仮に自殺せずに天国を描いて昇華しようと苦心するのだとしたら、『地獄変』という作品は芸術としてそれほど高く評価されなかったと思う。日本のアニメがディズニーと違って子供向けでなく思春期の子供向けに作られることが多いことに、この面白さと危うさがある。なので、新劇場版をあまり高く評価しすぎる風潮も昨今のネットの作法のようであまり好ましくないと思う。まあ、公開当初は興奮があるから少し時間が経てば冷静になるかもしれない。いや、まだ、私は見てないのでこんなことを言うのは何だけど(苦笑)。私も実際に作品を見ればまた感想は変わるだろうし。とにかく、長きに渡って未完だった作品がようやく完結したことに、今は安堵したい。

3月14(日)
この手の話を聞くと私は野口悠紀雄先生の戦時経済体制(統制経済)を思い出す。そして、工業社会から知識社会に変わるとき、すなわち90年代に相当するのだが、統制経済から多様な経済体制に変わるべきだったと思う。結局、日本は構造改革できず、失われた10年がいまや失われた30年になってしまった。その結果、日本のGDPは世界全体の中で相対的に3分の1にまで減少してしまった。日本人一人当たりのGDPも先進国の中で3分の2以下に低下してしまった。端的に言って、変われなかった日本は貧乏になった。そして、今も日本人はどんどん貧しくなっているのに誰も問題を指摘しなくなった。日本人は本当に愚かになってしまった。日本型システムは日本人を従順な家畜にしてしまった。おそらく、外から支配しやすい。日本人を支配する者が出てくるかもしれない。経済戦での日本の負けは確定している。そして、それでも自らシステムを変えることを日本はできないだろう。日本は21世紀の新しい形の属国になるかもしれない。

3月17日(水)
中国の恐ろしさ。恥など少しも感じずにこういうことを押し付けてくる怖さ。

良いニュースだ。しかし、高裁で覆されるだろうけど。

3月19日(金)
微妙。そもそも日本は国産ITが無いに等しい。プラットフォーマーに情報を持っていかれるのは必然な気がする。そのリスクを知りながら、どのプラットフォームを選ぶかという問題になる気がする。

世界はいよいよ中国と米国の二極体制になるということかもしれない。できれば、中国陣営になることは避けたいが、経済を考えるとおそらく中国になびかざるをえないことになるのだろう。そして、日本人の気質からすると全体主義に染まりやすい。個人主義や民主主義や市民社会が根付いているとは言い難い。

体調が悪くてシンエヴァを観れてない。2時間以上映画館で座り続けるのは、今の身体ではけっこうキツい。でも、できれば映画館で観たい。とはいえ、ネタバレ情報を集めたことでストーリーはほぼ見切った。真希波マリに謎を残しつつ、彼女に重点を置いたのはどうかと思う。ちなみに、シンゴジラも官僚や市民の描き方をどうかと思う面があった。そんなこともあるので、物語としては私は庵野監督の力量をあまり評価していない。映画館で見なくてもいいかという気も少しある。しかし、ようやくの完結だし、映画館で終わりにしたいという気も強くある。

3月23日(火)
中国は一歩も引く気なし。

3月24日(水)
製鉄なんかはずっと終わると言われていたことで今更ではあるが、自動車も含めて終わるという点では新しい指摘かもしれない。電機は半導体の敗戦が決定的となったし。自動車は蓄電池でイノベーションが起こったときにガソリンから電気自動車に変わるときに大々的に起こるのだろうと思う。いずれにせよ、ジャパン・アズ・ナンバーワンといわれたバブル絶頂から、1990年代に失われた10年と言われ、その後、ずっと「景気が悪い」という表現にとどまってきたが、実際は世界経済からおいてけぼりにされて30年経った今、日本のGDPは世界経済において相対的に3分の1にまで縮小した。一人当たりの豊かさは先進国で最低で、韓国にも抜かれた。一人当たりの豊かさランキングでは、たしかメキシコより1つ上のランクだったと思う。日本は統制経済でメディアも自主規制しているから、大半の日本国民は現実を知らない。また、仕事以外のことは不真面目だから政治のレベルも低い。自分たちがどんどん貧しくなっていることに気付かないでいる。なぜか日本人は豊かだと勘違いで威張っているという滑稽さ。そのことを外国から見抜かれていて情報戦でまんまと騙されていたりもする。本当におめでたい人々である。後世の歴史家は当時の日本人は愚かだったと判定することだろう。それに経済成長率から考えれば、今後、千年は日本が浮上することはないと思われる。いや、千年以上、もしくは永遠かもしれないが。

3月25日(木)
う~ん、実際、どうなのか?

ふむ。

中国らしい。

3月26日(金)
以前、NBAが中国に日和ったことがあるから、ボイコット運動は効果があると思う。情けないことではあるが、経済で攻めてこられると日和るところが出てくるだろう。それだけ中国支配が世界的に進んでいるということだろう。

3月29日(月)
技術開発で選択と集中はなかなか難しい。当たりハズレは当然出てくる。

3月30日(火)
中国にすれば予定通りだったのかもしれない。

いろいろ結託してる。日本の腐敗。

まとめ
中国の覇権がいよいよ大きくなってきた。米中二大超大国になってきた。いや、米国をも凌駕するかもしれない。一方、日本の凋落がいよいよ目に見えてきた。寂しい話だ。

『シン・エヴァンゲリオン』が公開された。ようやくエヴァンゲリオンが終わった。まだ、観れていないが。それでも終わった感は味わっている。



2021年2月27日土曜日

NEWS2021.02

2月1日
クーデターに驚いた。さらにミャンマーでもスマホとSNSが普及していることに少し驚いた。

インドは民間の仮想通貨を禁止するつもりのようだ。しかし、果たして世界の仮想通貨を実際に止められるだろうか?

日本の電機メーカーが滅んでゆくようで寂しい。

2月3日
ついにジェフ・ベゾスが退任した。Amazonはインターネット通販の先駆けで当初は赤字続きで、途中もけっこう赤字続きと言われ続けてきたと思う。驚かされたのはAWSで知らない間に普及していて、利益の大きな割合を占めるようになっていた。そして、AmazonはGAFAの一角を担うまでになっていた。あのMicrosoftを超えていた。現実は分からんものだ。一方、労働問題ではいろいろと問題が指摘されている会社でもある。

2月5日
これは米国だけでなく、世界各国が貿易収支が悪いのでは?

21世紀の世界情勢がハッキリしてきたように思う。世界は中国と米国の二大超大国の覇権争いになりつつある。特に中国の台頭が著しい。同時に中国はその支配力を世界に浸透させつつある。誰も中国に文句を言えなくなるかもしれない。チベットが蹂躙されたようにウイグルも蹂躙されつつあるようだ。香港ももっと支配されるだろう。一方、米国は国内の分断が叫ばれている。しかし、これは格差問題でもある。元々、米国は格差社会だった。しかし、グローバリズムによって国内の格差が拡大した。その結果、これまで中間層だった白人が貧困層にどんどん転落していった。そのため不満が高まり、現在のような分断が表面化した。これは米国だけではない。日本でも、その他の国でも起こっている。国内の格差が拡大しているのだ。ところが、日本では格差解消のための社会運動が他国に比べると弱い。日本はこれまで労使が協力し合う会社主義の国だったからだ。日本人は会社人間だった。そのため社会運動が起こりにくい仕組みになっている。いや、その他にも、日本人は他国に比べて仕事以外では不真面目な国民性であることも原因だ。デーブ・スペクターがお正月が終わった頃にツイッターで言っていたが、「日本は朝から晩までずっとお笑い番組を流している。お笑い芸人になんて優しい国なんだ」という趣旨のことを言っていた。そう、日本のテレビはお笑いばかりで真面目な番組が極めて少ない。また、街じゅうにパチンコ屋がある。パチンコ屋は賭博場だが、街中いたる所に賭博場がある国も珍しいのではないか?他にもアカウント無しで見たときのYouTubeのトップページが日本だけ不真面目なものが異常に多い。他国はもう少し真面目なものが多いように思う。さらに、野間易通氏が言っていたが、社会運動などのデモでも参加人数が日本だけ二桁少ないようだ。人口では日本のほうが遥かに多いにもかかわらずだ。また、彼はバブル世代の大人がパッパラパーだと言っていたが、私の実感としても同じように感じる。どうも幼稚なのだ。バブルの頃に染みついた考えが抜けていないように思う。先日、ツイッターを見ていたら、中国の深センの工場では「日本からの注文は発注量が少なくて儲けが少ない割に細かい注文ばかりつけてくる。その上、発注してやっていると威張っている。確かにひと昔前は日本から注文が来るのは会社が認められたと喜んでいたが、今は違う」というようなことが書かれていた。日本人は時代が変わったことに気づいていないし、変わった世界に合わせるためにシステムを変更することも行っていない。どんどん取り残されている。自分たちがどんどん貧しくなっていることに無自覚でいる。そして、日本の政治家も戦略が無い。おそらく二大超大国・米中に振り回されることになるだろう。そのしわ寄せは弱者にくる。不満の矛先は韓国に向かう。ところが、韓国の方が一人あたりの豊かさでは、去年、日本を抜いている。不思議なことに嫌韓の日本人はそのことを知らずになぜか見下している。自分たちの方が見すぼらしいのに、なぜか韓国を貧しいと思っている。滑稽な話だ。ま、そこまで日本人というのは世界が見えなくなっているということなんだと思う。さて、世界情勢に話を戻すとロシアは闇だ。プーチンの独裁が甚だしいが、それが永遠に続くわけではない。プーチン後がどうなるか不透明だ。しかし、ロシアの軍事力は侮れない。EUはどうか?EU内の調整が難しいのだろうと思う。英国はどうか?英国は試行錯誤の国だ。英連邦の厚みもある。あちこち軋みはするけれど、日本のような落ち方をすることはあるまい。インドはどうか?インドも着々と力をつけている。南米やアフリカはどうか?いろいろ問題は抱えているだろうけれど、グローバリズムで底上げはされていると思う。引き換えに環境破壊が進むだろうけれど。中東はどうか?米国が邪魔しなければペルシャ勢が力を増すだろう。イスラム教と民主主義をどう折り合いをつけるか難しいところだが。一方、アラブ勢は確たる国家を形成しないと不安定になるリスクがある。サウジアラビアとか意外とリスクがあるように思う。さて、振り返ると、1990年代に米ソの冷戦が終わり、IT革命とグローバリズムによって世界は大きく動き始めた。インターネットとスマホ(あるいはパソコン)の普及によって人々の暮らしは大きく変わった。世界の人口はいずれ110億人になると言われている。グローバル経済によって環境破壊が大きくなるので、グローバリズムの後はサステイナビリティ(持続可能性)が謳われるようになって久しい。そういったグローバルな問題解決のために世界政府の樹立が必要かと思われたし、Googleが見せたサービスがその片鱗にも思えたが、米国の孤立主義や中国の覇道がどうもそういった世界政府の樹立にはまだまだ程遠いのを思い知らされた。H.G.ウェルズは「戦争中はあれこれ反省するが、戦争が終わればそんな反省など嘘みたいに忘れてしまう。実際、第一次世界大戦のときがそうだった」と嘆き、今度はそうならないようにと第二次世界大戦の最中にウェルズは世界人権宣言を構想して、戦後、エレノア・ルーズベルトが世界人権宣言を実現した。戦後の人権はナチスドイツが行った人種差別・障害者差別・性的マイノリティ差別に対する反省から生まれたといっても過言ではあるまい。日本国憲法の第3章の基本的人権もそこに由来している。(本来は基本的人権が憲法の一番最初に来るべきだが、日本は天皇や戦争の放棄が先に謳われている。一方、韓国の憲法は基本的人権が一番に来ている。)中国の覇権が拡大する世界で人権がどこまで守られるのか。また、格差社会の影響で偏狭なナショナリズムが国内で沸き起こる中でどこまで人権が尊重されるのか危惧される。日本は戦略や歴史観の無い国で、皆、無意識で流されている。日本は構造改革ができなかったので、皆、古いシステムで新しい課題に向き合っている。そのために、あちこちで問題が起こっている。問題が起こっても、皆、他人事である。これは昔からのことだ。自分に火の粉がかからなければ他人事なんだろう。そんな日本人の心のよりどころはマネーだ。お金があれば、なんとでもなるという考えだ。確かにそういった側面があるのは否めない。マネーの魔力だ。ただ、昔を知っている人間からすれば、文化が没落していることは間違いない。ネットの普及で情報環境は非常に便利になった。しかし、その反面、国内のコンテンツは貧しくなっていると感じる。いくらお金があっても、貧しい文化しかないのでは豊かな暮らしとはいえない。お金がなんでも解決してくれるわけではないのだ。ともかく、世界は変わった。日本も変わらなければダメだ。同じシステムのままではジリ貧でしかない。いや、同じシステムのままでは、現状維持すら困難で、どん底まで貧しくなってしまう。変わることを模索しなければならない。

2月9日(火)
中国では政府が気に入らないSNSはすぐに排除できる。政府はSNSが民衆の不満を発露する、言論の自由の場であることを敏感に感じ取っており、政府はSNSによって市民が政府に反抗することを恐れている。民主国家では政府が市民を恐れて市民の声を聴いて政策に反映する。しかし、中国ではそうではない。中国では市民の声を潰す。国家権力で市民を押さえつける。結果、市民が政府を恐れる。権力者は安心して私腹を肥やす。

2月12日(金)
森喜朗の失言は昔からで、昔から資質に問題があることは明らかだった。それが今まで見過ごされてきたのは日本社会の後進性だった。ところが、世界が進歩したので日本も世界に合わせざるを得なくなった。オリンピックという国際的な行事だから修正するというのでは、日本の後進性は変わらないだろう。変えるためには教育が必要だ。日本人一人ひとりの意識や知識を変えなければならない。ひと言でいえば、知識のアップデートが必要だ。知識社会では知識の日々のアップデートを求められる。そのためには可処分時間が必要だ。会社人間を止めて、学習のための時間を一人ひとりが確保すべきだ。ただし、そこで問題が生じる。どう考えてもアップデートが困難な人々がいる。高齢者だ。確かに一概に高齢者がアップデートが困難だとはいえない。しかし、多くの高齢者はアップデートについていけない可能性が高い。(もちろん、若くても頭の固いアップデートが困難な人はいる。)十把一絡げは良くないけれど、森喜朗は老害だと言っていいと思う。老害というと高齢者差別だと言われそうだが、若くても柔軟な思考のできない、学んで変われない、アップデートが困難なひとがいて、若くてもそれは老害に類すると思う。私もけっこうな年齢なのでいつ老害になってもおかしくないので、努力してアップデートしてゆかねばと思っている。アップデートが困難になったときは、老兵は去るのみ、と思っている。

日本企業がやれなかったことをNetflixがやってくれる。日本企業も負けずにがんばって欲しい。昔の東映動画は東洋のディズニーを作るという意気込みがあったはずだ。Netflixが取りこぼしてしまう価値観や作法を日本企業が独自にやれればと願う。しかし、経済がそれを許さないか。

Googleがジャーナリズム支援という見方。たしかにGAFAやSNSが大きな影響力を持つ現実で、Googleがお金を出してジャーナリズムを支援する意味はある。ただし、同時にGoogleによる支配がジャーナリズムに広がることにもなる。

2月14日(日)
リスク・コミュニケーションやクライシス・コミュニケーションというものを知らなかったのでとても勉強になった。ただ、民主主義的な基盤、市民社会が無ければ、なかなか機能しないようで、地域社会がほとんど破壊された現代の日本ではなかなか困難だと思った。むしろ日本には、中国のような官僚主導の独裁国家的手法の方が合うような気がして残念に思った。それと日本人の戦略の無さの話やゲームの話、医者と選択肢の話は大変興味深かった。ともかく、日本を変えるには教育だと思う。それも多様な教育だと思う。多様な人材を輩出するためには、いろんなタイプの教育の仕方があると思う。画一的でなく、多様なスタイルの教育。教育をもっと根本的に変える必要があると思った。このまま行くと日本人は人類の進化のレールから外れてしまいそうな気がする。いや、まあ、それはそれで希少価値があるかもしれないけれど。以前、中沢新一さんが言っていたと思うが、「骨董という西洋とは別の価値基準があって」という話があって、確かに何もかも同じ価値基準にする必要はないし、かえってオリジナリティがある方がそれはそれで競争力にもなるとは思うのだけれど、とはいえ、今の日本のモデルは戦後の工業国モデルであって、そういう古いモデルからは脱却すべきだと思う。ところで、話は違うが、トルストイの『戦争と平和』でいかに軍という集団が軍首脳の思ったように動かないかを描いていて、リスク・コミュニケーションも戦争のような短い時間の話ではないにしても、いかに人間の集団が複雑系的な動きをするかに対して、どう対処すべきかというなかなか難しい話だなと思った。分散型の中で個の力を活かすということなんだろうけど、戦時中の竹槍訓練とかコロナ禍の自粛警察とか考えると、むしろ頭の固い人たちによる抵抗が強い気もする。同時に米国とかコミュニケーションが十分にとれる小集団単位を数値的に考えたりしていて、スポーツが盛んなこともあり、得意だろうなと思う。それに対して日本はかなり柔軟性に欠けるような気がする。これって言及しだすと、旧日本軍のころとまったく変わってない日本人のダメさにうんざりするという・・・。とにかく、このまま行くと日本人、ヤバいなと思う。経済力も無ければ技術力も無く、さらに人間としての資質も無いという、世界の劣等生になりそうな気がする。個人としては日本社会の中では異端である方が正しいのではないかという、なんか捻れた自信にはなるなあ(笑)。

2月21日(日)
トランプのアメリカを宗教面から理解するのに大変参考になる話だった。宮台さんのカトリック=普遍という話はなるほどと思った。神保さんのトランプの弾劾裁判の話(←自らは言わない話)は言われなければ見落としていたので良い指摘だった。その他、ZIPコードを使わない話などアメリカを知るためにいろいろ参考になる話だった。

それにしても米国が国内問題ばかりにエネルギーが注がれて、中国やロシアなどの国外問題が疎かになることが心配だ。特に中国の覇権が増大して世界の半分を中国が支配してしまったとき、恐ろしい巨大な全体主義国家(中華帝国)が誕生してしまうのではないかと危惧する。米国の孤立主義がアダになってしまう。世界に民主主義を広めるネオリベは中東に悲惨な戦争をもたらしたが、かといって国連などに非協力的な米国の孤立主義は中国やロシアなど非民主的で人権を軽んじる全体主義的な独裁国家を跋扈させてしまう恐れがある。英米連合やEUは中国やロシアをもっと牽制できないものか。インドが中国の半分くらいと対抗できるようにならないものか。とはいえインドも問題が数多くあるように思う。しかし、時間が経てばインドはそれなりに良い国になるような気もする。翻って日本はどうか?日本にはもはや国際政治に関わるだけの力はないと見る。カナダのようなミドルパワーを発揮できる政治力もない。東アジアで韓国と協力して中国の覇権を抑制する協力体制をとれるかというと、現在の日韓関係ではほぼ不可能だろう。それに日韓ともに中国に経済的に依存せざるをえないのではないか。今の日本に必要なのはワシントン・モニュメントのように積み上げてゆくことだと思う。積み上げながら変わってゆくこと。日本は普遍だと思っているフシがあるが、そうではない。米国と同じように日本を良い国・立派な国にするためにひとつひとつレンガを積み上げてゆく地道な作業が必要だと思う。それは歴史を積み上げてゆくということで、歴史を積み上げてゆくためにはちゃんと記録を残してゆくということ、後世の歴史家がちゃんと検証できるようにすることだ。ホント、基本的なことなんだけど、日本はそこから始めなければならない。

酷い話だ。以前に読んだチベットで中国が行った拷問のやり方にとても似ている。そもそも、以前に聞いたニュースでウイグルでの収容施設の規模の大きさが異常だ。数十万人規模の収容施設だったと思う。そんな規模の収容施設では何が行わているか分かったものではないし、恐ろしく過激なことが行われていても不思議ではない。

少なくとも圧力はかけていくべきだと思う。どのくらい効果があるかは疑問だが、それでも声を上げていかないと。明日は我が身だと思う。

2月25日(木)
人事に介入して圧力をかけてくるのが菅首相の特徴なんだろう。安倍政権のときからずっと続けられていることだが。権力と対峙しないなら、ジャーナリズムじゃなくなる。北朝鮮や中国の政府広報と変わらなくなる。ただ、社会主義国と違う日本がこうなってしまうのは、国民が政治的に堕落しているからだと思う。バブル経済以降、日本人は政治的に呆けてしまたのだと思う。その結果、日本国民の政治を見る目が腐ってしまったのだと思う。社会主義国では政権の強権によって国民は政権に従わされてしまうのだが、日本の場合は日本国民自身が呆けてしまったために政権が腐敗している。国民も政治家も呆けているわけだ。そんな国が沈むのは当然だ。

2月26日(金)

高橋和夫さんの分析が正しいように思う。このニュースを聞いた時、私が思い出したのはオバマ政権発足時にオバマと軍の関係が非常に悪くてオバマが苦労したことだった。そのため、バイデン政権では軍との良好な関係を築くために軍の意向に沿うようにバイデン大統領が司令を出したのではという懸念だった。ただ、この地域ではこれまで米国の政策の継続もあってそう単純ではないなという感じがする。国内外問わず相手もあることだし。いずれにせよ、トランプ政権のときのような場当たりではなく、国際政治が歴史の歯車に従って前進しはじめた感がある。

2月28日(日)
今回は英国のGP制度、家庭医の話で大変勉強になった。以前、見た映画で同様の制度らしきものがチラッと登場したように思う。この制度が日本でうまく機能すれば、現行の状態よりも改善するかもしれない。ただ、日本って市場はあっても社会は無い面があって、うまく機能するかどうか心配ではある。とはいえ、社会保障費がこれだけ財政を圧迫しているのだから少しでも医療費を圧縮して、なおかつ健康の増進に効果があるのであれば、是非、導入できたら良いとは思う。そもそも病気になったとき、自分で何科に行くかを判断しなければならないのはどうかと思う。行った科によって治療方針が決まってしまい、病気に合った治療方針か怪しいときがある。やはり、総合的な視点を持った医師が最初に方針を下すべきだと思う。ただ、総合医というのは昨今では難しいとも思う。最近の医師は問診や触診がいい加減だと感じるからだ。機械による分析に頼りすぎるきらいがある。少ない検査結果から確率の高そうな病気を判断していると思うのだが、問診や触診でより多くの情報を得て、それらも判断材料にできれば良いのにと思う。それにそもそも患者の日常の生活の観察が少なすぎる。普段の患者を知らなくて診断を下している。それはあまり良くないと思う。まあ、医師は忙しいから、そんなことまでやってられないのだろうけど。

まとめ
コロナのワクチン接種が世界的に始まった。これによってコロナを克服することができるかどうかは今後の経緯を見ないと分からない。できれば克服してもらいたい。多くの人々がコロナで亡くなってしまった。

世界に目を向けると、中国の覇権が拡大している。世界市場に対する中国の企業努力が報われた面もあるが、一方で中国の非民主的な支配が増していくことは恐ろしいことでもある。一例としてウイグルがある。一方で米国でバイデン政権が始動しはじめた。国内の分断を克服するという課題がある一方で、トランプ政権が止めた国際政治を前進させることに期待したい。

GAFAがかつてのような進取の気風がなくなり、安定の大企業化してきた感がある。それは陳腐化でもあるし、これまで勢いに隠れて見えなかった腐敗が表面化してくることでもある。かつてGAFAのようなIT企業を”第5の権力”と言っていたが、実際、SNSの影響はそれをなぞるものだったし、それ以上に『攻殻機動隊』が言っていたようにグローバルにネットワークが張り巡らされて国家を凌ぐ力を持つ存在にさえなろうとしている。今後もGAFAの動きから目が離せない。Microsoftも。案外、GoogleとMicrosoftは合併した方が良い気もするが、反トラスト法に確実に引っかかるから不可能だな。Facebookは個人的にはもう少し縮小して欲しいなあ。

日本についてだが、日本の産業はどんどん競争力が低下している。「資源の無い国ニッポンは技術で食ってくしかない」と私が子供の頃は言ってたのだが、その技術が無くなってしまった。そうなると日本は貧しくなるしかない。日本は工業社会を思い描けても、知識社会を思い描けなかったのが致命傷となった。そんな日本の政治の話はどれもクダラナイ話ばかりで、政治のレベルの低さ、国民のレベルの低さが如実に表れている。国民も政治家もどうして良いか分からないんだろうと思う。そして、問題を直視しないんだと思う。船は沈んでいる。でも、甲板ではみんな宴会をしている。海を見れば、あきらかに船体は沈んでいる。でも、みんな宴会をしているから、自分も宴会をしてればいいやという感じだと思う。

性について。昨今、男社会における女性の扱われ方の酷さが取り上げられることが多いが、女社会における少数派である男性の窮屈さというのもある。「男性を平等に扱っている」という多数派の女性の主張は傲慢だと思う。全然平等じゃないように思う。まあ、完全を求めるのは難しい。世界は広くて様々な世界がある。それはともかく、フェミニズムやLGBTQなどさまざまな立場がある。今、欲しいのは包括的な性の専門知、専門家が欲しい。立場に囚われない性の専門家、性科学者、セクソロジストが欲しい。そこでは知識の深さより広さの方が重要な気がする。曖昧な言い方だし、個人的な感触ではあるのだが。あ、データが大事ってことかもしれない。



2021年1月30日土曜日

NEWS2021.01

1月2日(土)
相変わらず中国の国家権力のイヤラシさだ。ところで私は全体主義というのはとっくに克服されたものと思っていたが、最近はどうもそうではなくて、人間の中に全体主義に流れやすい性質がセットされているのではないかと疑うようになってきた。なので全体主義への警戒は忘れていいものではなくて、いつの時代でも全体主義への警戒は必要なのではないかと思うようになってきた。そして、現時点で一番警戒しなければならないのは中国の全体主義ではないかと思っている。もちろん、中国以外にもナショナリズムという名の全体主義がそれぞれの国に内包しているという懸念はある。例えばトランプを支持している米国の差別主義者たちや日本のネトウヨなどがそうだ。私としては、全体主義を克服して、多様で自由な社会を目指したいと思っている。

政府のコロナ対応が難しいことは理解できる。ただ、ブレーキとアクセルを同時に踏むのはちょっとどうだろう?こまめなブレーキとアクセルの切り替えが生じるのは仕方ないとして、同時はちょっとマズいんじゃないかしら?まあ、国という巨船の舵取りが難しいのは分かるけど。

1月3日(日)
有料記事なので無料で公開されている冒頭しか読めていないが、ハラリが良いことを言っている。冒頭だけでも読む価値がある。私としては、Googleが提示した世界政府やケインズが元々提示していたIMFや国連などのグローバルな国際組織について、いろいろと想像させられた。ピケティもその必要性を説いていたと思う。まあ、ずっと言われ続けている持続可能性(サステイナビリティ)なんだろうけど、それをより実現するための国際機関・国際秩序の必要性。

中国支配が着々と進んでいる。

サイバー攻撃の恐ろしいところはセキュリティが破られていることに気付かないこと。

1月5日(火)
「邪悪になるな」の頃のGoogleに戻るのであれば大歓迎。かつてのGoogleは企業を超えた存在だった。ITが世界を変えたけどGoogleはその象徴だった。しかし、多くのIT企業はいつの間にか普通の企業と同じように金儲けだけに走るようになってきた。かつてオープンソースでLinuxがどんどん進歩したときのような、あの頃の姿にGoogleが戻ってくれたら嬉しい。

1月6日(水)
中国の恐ろしさ。国家権力が民主主義を圧迫してゆく姿。このまま中国の力が強大化すれば世界の半分が中国に支配されてしまう。誰も中国に逆らえなくなる。日本は地理的に中国に近いから中国の支配下になってもおかしくない。

1月7日(木)
トランプ支持者の愚かさ。しかし、それで死者を出してしまうのはなんともやりきれない。一方、トランプ支持者たちの侵入を容易にしたのは警官の手引があったからという話もある。BLMでも問題になったが米国の警察の中には白人至上主義者が多数いるという話を思い出す。問題の根深さを思い知らされる。BLM運動のとき「警察を解体しろ」という声があって最初は理解に苦しんだが、どうも想像以上に米国では警察組織が腐敗している可能性がある。

トランプは4年後に再び大統領選に出馬することを考えていると思うし、トランプ支持者たちもそれを願っているのだと思う。トランプ自身は人気商売という視点で考えているだけで政治的な思惑は特に何も無いのだろう。ただ、トランプ支持者たちは彼らの受け皿となってくれる人物を欲しており、それはひいてはヒトラーのような人物を再び生み出す可能性があると思う。トランプ支持者たちの愚かさについ嘲笑してしまいたくなるが、笑ってばかりいられないのはヒトラーのような過激で破壊的な独裁者を生み出す危険性がある点だ。コメディでも見ているつもりで笑っていたら、いつの間に権力に棍棒で殴られることになるかもしれない。ただ、だからといって力で彼らを抑え込もうとすれば、かえってそれがファシズムになることだってある。結局、常日頃から地道に啓蒙してゆくのが、一見遠回りなようで、実は一番近道かもしれない。

日本でも安倍晋三を再び首相にしたいと思っているネトウヨがいると思う。さすがに三度目はないと思ってはいるが、しかし、不文律を破るのは彼らの常套手段なので警戒は必要だ。

1月8日(金)
インフルエンザの流行を考えればこの時期にコロナが流行するのは予測できたと思う。ただ、GoToキャンペーンで少し前倒しで流行が始まった感じは少しする。しかし、そのおかげで年末年始の外出がいつもよりは抑えられたような気もする。なので、結果的には、意外とこれでも流行は少なかったかもしれないという気もする。さて、緊急事態宣言だが、感染予防と経済という両天秤を考えねばならないので難しい。しかも財政という問題が後ろには控えている。ただ、目下の窮状を救うためには財政出動もやむを得なくはある。なぜなら死んでしまっては元も子もないからだ。しかし、のちに財政問題は大きな課題となる。いや、既に大きな、いや大き過ぎる課題であるのだが、さらに大きな課題になる。ただ、世界的にどの国も財政出動しているだろうから、逆にうまく乗り切れる可能性もある。

1月13日(水)
さらば歴史探偵。合掌。

1月14日(木)
悲観的だが、破裂するしかないと思う。

今月はトランプ大統領のTwitterを永久停止というニュースがあり、FacebookとInstagramも当面停止するというニュースがあった。これに対して賛否両論があった。ダースレイダーさんと町山さんはこれに肯定的だった。津田大介さんもロジカルに肯定的だった。一方で野間易通さんとかは反対だった。ドイツのメルケルも反対だった。

で、私としては、どう思うか?論理的には津田大介さんたちのいうように利用規約に違反していて、ずっと警告されていたのでこれは確かに当然で、むしろ今までがおかしかった。今まで大統領だから特別扱いで看過されていた。ただ一方で、メルケルが言うように、たしかに言論・表現の自由の観点からいえば、発言の場を奪うことは危険ではある。とはいえ、今回、議事堂乱入で死者が出ている。煽動したのはトランプだ。これをそのまま看過することの方が危険だ。歴史上、デマが引き金となって様々な殺戮が生じてきた。今回、あきらかにトランプが不正選挙だというデマを流し支持者を煽った。米国のメディアは報道するときに「不正の事実はない」として、大統領の発言をフェイクだとしっかりチェックし、トランプの会見を途中で打ち切った。米国のメディアはトランプに意見の表明の機会を与え、その上、発言の真偽までわざわざチェックして、情報に評価を与えてちゃんと流した。これは大変面倒な手順でありファクトチェックという非常に高コストな手続きではあるが、民主主義的な手続きをしっかり踏んでいると思う。これら全体の流れを考えると、Twitterの永久停止も仕方ないのではないかと思う。(話が脱線するがGAFAが権力になってしまう危惧はある。GAFAが気に入らない思想はバンされてしまう。これも一種の全体主義と言えなくもない。)情報を取得するための情報源としてのTwitterというのであれば閲覧だけ可能にするとかいう手もないではないと思う。ただ、この事態、けっこう白黒はっきりつけられる問題ではない気がする。こういう事態が起こったときにその都度人々は判断していかなければならないと思う。これをシステムに任せる方が危険だと思う。人間が最終的に決めるべきだとは思う。しかし、それでも人間が間違えることもありうる。ナチスを選んだのは民主主義であるからだ。民主主義は絶対ではない。絶対ではないが、民主主義がマシな方法だと思う。そのとき、生きている人たちが知恵を絞って判断するしかないように思う。そして、間違った選択をするリスクはいつでも抱えている。

1月20日(水)
このタイミング。トランプ政権の置き土産。とはいえウイグルの惨状を看過もできず。

1月21日(木)
さよならトランプ、こんにちわバイデン!

中国は黙ってはいない。米国だからこの程度で済んだとも思う。

1月24日(日)
バーニー・サンダースの写真がなぜバズったか分かった。宮台さんのユダヤ人のヒトの繋がりと一般人の場所の繋がりの話は興味深かった。会田さんの共和党の労働組合の話は驚いた。そういえばGoogleが労働組合を作った話があったのを思い出した。

これが本当ならスゴイ発明だ。まさにSFが現実になる。ただし、いろいろと検討せねばならないことが生じるが。

1月26日(火)
日米で政府の見解が異なるのは当然のことなのだが、ただ、ウイグルの件は看過できない。しかし、経済力の弱い日本はもはや中国に楯突けないのだろう。どうしたものか。

1月27日(水)
コーネル大学の選挙不正デマ拡散アカウントが興味深かった。

1月28日(木)
菅首相はさっさと任命すべきだ。違法を放置すべきではない。


まとめ
今月は何と言ってもアメリカ大統領がトランプからバイデンに代わったことが一番のニュースだった。それに伴う事件でトランプ支持者による連邦議会侵入事件も大きなニュースだった。さらに日本のネトウヨの中でトランプ支持者(Jトランプ?)が多いのにも驚いた。ともかく、米国内の分断が大きい。それと陰謀論の信奉者が多いことも。

一方で、中国の覇権が着々と進んでいる。近い将来、米国をも凌ぐかもしれない。また、プーチンのロシアも不気味な動きを見せている。

コロナが日本で広がりつつある。日本の財政でどこまで補償を出せるだろうか?しかし、大規模な財政出動は将来が懸念される。

さて、米国はバイデンで変わるかもしれない。世界も動いている。しかし、日本は変わる気配はない。日本は世界からますます置いてけぼりになりそうだ。