『ネルソン提督』(柘植久慶)
書名は『ネルソン提督』だが、半分はナポレオンの戦史になっている。ネルソンを語るとき、ナポレオンは欠かせないのだろう。さて、ネルソンは隻眼隻腕の提督として名前は聞いたことはあるが、詳しくは知らなかったので、大変勉強になった。意外だったのは、おとなしそうな肖像画とは異なり、智将というよりも猛将がふさわしいくらいな積極的な戦術だった。また、プライベートにおけるエマ・ハミルトンとの愛人関係にも驚いた。夫がいる家に同居とか、自分の子どもが生まれて夫と喜び合うとか。そして彼の最期にも驚く。トラファルガーでの戦死はあまりに無防備な振る舞いで意外だった。
書名は『ネルソン提督』だが、半分はナポレオンの戦史になっている。ネルソンを語るとき、ナポレオンは欠かせないのだろう。さて、ネルソンは隻眼隻腕の提督として名前は聞いたことはあるが、詳しくは知らなかったので、大変勉強になった。意外だったのは、おとなしそうな肖像画とは異なり、智将というよりも猛将がふさわしいくらいな積極的な戦術だった。また、プライベートにおけるエマ・ハミルトンとの愛人関係にも驚いた。夫がいる家に同居とか、自分の子どもが生まれて夫と喜び合うとか。そして彼の最期にも驚く。トラファルガーでの戦死はあまりに無防備な振る舞いで意外だった。
『空の思想史』(立川武蔵)
空を自己否定と絡めて思想史としてまとめていた。聖と俗という宗教学の大家エリアーデの捉え方だった。俗から聖へ、聖から俗へと回帰してくる、まるで禅の十牛図のような円環だった。仏教史を空というもので捉え直して再構築していて大変面白く読めた。また、井上円了という人物を知らなかったので勉強になった。ただ、私自身は空を「働きのある無」という意味で捉えていて、色を空性として捉えるのは、もう1つの特殊な見方、神秘主義的な見方だと思っている。
空を自己否定と絡めて思想史としてまとめていた。聖と俗という宗教学の大家エリアーデの捉え方だった。俗から聖へ、聖から俗へと回帰してくる、まるで禅の十牛図のような円環だった。仏教史を空というもので捉え直して再構築していて大変面白く読めた。また、井上円了という人物を知らなかったので勉強になった。ただ、私自身は空を「働きのある無」という意味で捉えていて、色を空性として捉えるのは、もう1つの特殊な見方、神秘主義的な見方だと思っている。
『エレガンス入門』(中野香織)
大変興味深く読むことができた。中野香織さんの本は何冊か読んだが、この本は中野香織さんの仕事を総合したような本だと思う。話題がファッションやラグジュアリーだけに留まらず、科学や哲学にも及んでおり、さらに日本文化も言及していて、大変楽しく読めた。まだ読んでいない彼女の他の本も読んでみようと思う。
大変興味深く読むことができた。中野香織さんの本は何冊か読んだが、この本は中野香織さんの仕事を総合したような本だと思う。話題がファッションやラグジュアリーだけに留まらず、科学や哲学にも及んでおり、さらに日本文化も言及していて、大変楽しく読めた。まだ読んでいない彼女の他の本も読んでみようと思う。


