2025年8月31日日曜日

NEWS2025.08

 
8月2日(土)
大変面白かった。新自由主義右翼に裕福なひとが多いのには驚いた。 中間労働者階級がアンダークラスに転落する可能性がある話は納得だった。かく言う私もアンダークラスに該当するのだが。まあ、私は特殊なんだと思う。橋本先生の警鐘は真っ当だが、多くの人たちは社会を変える努力よりも、自分の家族だけは転落しないように努力すると思う。
 
8月8日(金)
 本当に酷い話だが、予想はできた話だと思う。とにかく、人命が最優先されるべきだ。パレスチナの難民を他国は受け入れるべきだ。 躊躇していれば、それだけ人命が損なわれる。
 
今週も暑くてニュースをチェックできなかった。広島の平和記念式典での石破首相のスピーチが注目されたようだった。正田篠枝さんという原爆歌人の短歌が引用されたようだ。
 
国会の参院予算委員会でれいわ新選組の伊勢崎賢治と石破首相の間でやりとりがあったらしい。 日米地位協定に関するものだったらしい。伊勢崎賢治が当選したことは大きい。
 
日本の課題は経済だと思う。資源のない国・日本は技術で競争するしかないというのが私の世代の考えだと思う。その考えは今もあまり変わらない。技術に加えて、アニメも含めた日本文化というコンテンツで勝負するのもありだとは思う。いずれにせよ、技術力や文化力を培うには人材育成が重要だと思う。そのためには教育を充実させることだと思う。 その一方で、経済格差を是正するためには再分配が大事になってくる。防衛費ばかり増額して本当に大丈夫かと心配になる。防衛費を増額しても意味は無くてムダだと思う。もっと教育や研究開発や再分配に回すべきではないかと思う。
 
宗教の力は弱くなったが、デマや陰謀論が横行するようになってしまった。拡散はSNSの力が大きい。SNSで拡散するのは収益があるためだ。デマや陰謀論を拡散するSNSにはペナルティが課されるべきだと思う。
 
8月13日(水)
この件に関してはグレたさんは偉い。
 
今週も忙しさと夏の疲労でニュースをチェックできなかった。世間はお盆休みだったかもしれないが、私はずっと仕事だった。疲れていたのでYouTubeで戦後80年を期して、日本の戦争の歴史についての番組をいくつか見た。その中で菅野完氏の「江口圭一『十五年戦争小史』読書会」という番組が面白かった。あまりに長時間なので部分的にしか見られていないが、面白く見れた。いつか読んでみようと思う。
 
ちなみに私の戦争観は以下のようなものである。まず、国内からの改革は無理で満州国を建国して外から日本を改革しようとした石原莞爾が満州事変を起こした。満州を占領することには成功したが、石原はすぐに左遷させられてしまい、外からの革命はあっさり挫折してしまう。かわりに岸信介など弐キ参スケが満州国の利権を得ることになる。この満州国の利権が捨てられないために日本はずるずると戦争を続けてしまう。一方、陸軍は石原莞爾の真似をして無謀にも日中戦争を始めてしまう。しかし、日中戦争は泥沼化していつまで終わらない戦争になってしまう。そして米国から経済制裁を受けた日本は石油資源を求めて太平洋戦争を始めてしまう。真珠湾攻撃は成功するものの、その後、米国の潜水艦攻撃によって輸送船は尽く沈められ輸送は完全に失敗する。そして、ミッドウェー海戦以降、負け続け、日本本土に空爆を受け、原爆も落とされ、満州ではソ連も参戦して敗戦となる。早い段階で日本はこの戦争に勝てないと分かっていたにも関わらず、誰もこの戦争を止められなかった。止められなかった理由は各人の保身が優先したためだ。誰も責任をとりたくなかったのだ。その中には満州の利権を手放せなかったというのも含まれる。日本人はいったん利権が生じるとなかなか手放さない。そして、止めるとなると誰が責任をとるのかとなるのだが、誰も責任をとりたがらない。そのため、ずるずると続けてしまう。そのずるずると意思決定ができない間に多くの人たちが死んでいったのだが・・・。この意思決定の出来なさは今も変わらない日本人の性質だ。それから話は戻るが、満州事変を起こした理由だが、農村の疲弊がある。農村は最も遅れた産業として取り残された。多くの農民は小作人となり地主に利益を吸い上げられた。農村の女性は女工になるか女郎になるかだった。若い男性は徴兵された。そのため農村は疲弊し悲惨な状況になった。そういった故郷をもった兵士たちの不満を将校たちは解決するために満州事変を起こした。2.26事件を起こした皇道派も同じだ。そのような社会背景があったために軍部が暴走したのだ。ただ、軍部の暴走を可能にしたものに、軍部が持っていた強力な権限がある。それは統帥権と軍部大臣現役武官制だ。統帥権は戦争を遂行する権限で、陸軍参謀総長と海軍軍令部総長が事実上持っていた。軍部大臣現役武官制は軍事予算に不満があるなら内閣を解散できるという権限だ。実際、予算が不満で内閣を解散させている。それらの権限を作ったのは山縣有朋だ。国家の三権に対して、軍部が三権から独立して権限を持っていたのだ。そんなわけで日本は軍部が暴走しやすい構造になっていたのだ。付け加えて言うなら、天皇制も問題だ。大日本帝国憲法は欽定憲法であり、立憲君主制だ。しかし、明治維新を見ても分かるように、天皇は担ぎ上げられただけで、自ら官軍を率いて江戸幕府を倒したわけではない。天皇はお飾りとしての君主、つまり、実力のない君主だ。そのような君主が臣下の暴走を止められるはずがない。実力のない天皇が一番に優先するのは自らの生き残りだ。つまり、臣民よりも天皇家を優先する。たとえ臣民を犠牲にしてでも、自分より強い臣下の暴走を見過ごすかわりに、自らは生き残る。いわば保身の塊なのだ。そのような立場の者を国の意思決定の最高機関に据えておくのが間違っていたのだ。結局、ここでも天皇という立場から得られる利権とその保身が戦争を止められなかった原因、間違いを正せなかった原因になっているのだ。さらに付け加えると、当時の日本の民衆も利権と保身の連鎖に加わっていたのではないか。さて、今も日本社会の至るところに同じような利権と保身が見られるのではなかろうか?日本人は戦争に負けたが、その本質は今も変わっていないのではないかと思う。
 
 今週も暑さと忙しさで疲れてしまってニュースのチェックをまったくできなかった。ただ、最近、ひしひしと感じるのは、橋本健二さんの『新しい階級社会』という言葉で、まだ当該の書籍を読んではいないのだが、確かに格差が固定して階級社会が到来するのを予感している。資本家階級と労働者階級。そして労働者階級も正規社員と非正規社員で分別されて、ミドルクラスとアンダークラスになるということなのだろう。それはまったくピケティが著した『21世紀の資本』が示した未来と一致すると思う。20世紀初頭は地主階級などの古い貴族階級が新興ブルジョワなどの新しい資本家階級に追い抜かれていったが、その後、二度の世界大戦によって、社会は大きく揺さぶられた。ピケティの示した戦間期・戦後初期だけ例外という奴だ。その間、国家社会主義や共産主義が資本主義に取って代わろうと試みられたが、いずれも成功しなかった。ソ連や中国などの共産主義では官僚が特権階級となって格差社会の上位を占めることになってしまった。だから、今後も何らかの社会主義が提示されたとしても、結局は新たな階級社会を生み出す20世紀の二の舞いになると思われる。だから、資本主義を修正しながら進めていくしかないのではないかと思う。そうなると、教育や再分配が政策の焦点になると思う。それでも、格差の固定化は大きくは是正されないとは思うが・・・。さて、アンダークラスは知的水準もどんどん低くなると思う。なぜなら自らの教育に自己投資する余裕がないからだ。普通にアンダークラスに知恵があれば再分配の政策を支持するはずだが、残念ながらそうはならない。むしろ、感情に訴えるような政策に傾きがちになる。トランプ現象はまさにそういった現れだと思う。アンダークラスに深慮遠謀などないのだ。リベラル派にとって悩ましいのはアンダークラスのそういった性質だと思う。アンダークラスに真っ当な政策を説いても理解されないのだ。それどころか、格差解消のための本質的な議論に届く前に、陰謀論やデマなどの本筋から外れた問題で時間と労力を削がれてしまう。だから、この格差の流れ、階級社会への流れはなかなか変えられないと思う。今、日本で起こっているのは一億総中流から、階級社会への移行なのだと思う。そして、ミドルクラスもいつアンダークラスに転落するか分からない恐怖がある。アンダークラスは孤立した個人がどこまで生きていけるかで精一杯だ。家族を安定して形成していくのは困難だろう。ところで、日本の資本家階級が欧米の貴族のようになれるかどうかは分からない。日本は日本文化という独特の文化体系を持っている。しかし、決して上品とは言い難い。もっとも欧米の資本家階級も、皆が皆、貴族のような上品さを持っているとは限らない。日本の資本家階級が欧米の資本家階級のような貧困層に手を差し伸べるような優しさは持ち得ない可能性が高い。欧米の貴族が貧困層に施しをするのと違って、日本の貴族は逆に貧困層を踏みつけにするような気がする。さて、私の好きな歴史ドラマ『ダウントン・アビー』では貴族の時代が終わって市民社会の時代が到来するのを予感させたが、今、私たちが生きている時代は、その逆で、市民社会が縮小して貴族が生まれる階級社会の到来を予感させる。私の好きなSFアニメ『銀河英雄伝説』では銀河連邦から銀河帝国に時代が逆行するが、まさにそれと同じことが世界中で起ころうとしていると感じる。そして、アンダークラスこそ、独裁者の到来を望んでいるのではなかろうか。だが、それは暗黒の時代だということは肝に銘じておかねばならない。
 
8月27日(水)
NoHateTVでよく取り上げられていた長生炭鉱の件で、遺骨が発見されたらしい。とりあえず、成果が出て良かった。ただ、私自身は遺骨収集自体にはあまり興味が持てない。遺骨収集に意味が無いわけではないが、意味を過大にしすぎるのも良くないと思う。
 
今週もニュースのチェックができなかった。暑さと疲労でかなり心身にストレスを感じている。8月も終わりだが、暑さが一段とキツくなった。政治に関しては政治家が国民の生活苦を放っておいて自分たちの権力闘争ばかりやっているように感じられる。また、保守も外国人の脅威ばかり言っていれば人気がとれると思っているようだ。その一方で、人々の生活はますます苦しくなっているように思う。余裕が無くなって理想を掲げる余力も無くなりつつある。余力が無くて学ぶ機会さえ無い若者がどんどん増えているように思う。 市民社会を支える基盤がどんどん無くなりつつある。日本の未来は暗い。

2025年8月30日土曜日

今月読んだ本2025.08

前回読んだ片山杜秀さんの本が面白かったので、今月は本書を読んでみた。クラシック音楽から見た世界史、世界史から見たクラシック音楽史といった内容で、大変面白かった。片山さんの単著では、この本が一番読みやすかったかもしれない。
 
 
クロムウェル』(小泉徹)
クロムウェルについて知りたかったので読んでみた。しかし、残念ながら私の知識不足で理解不足になったかもしれない。 それでも、クロムウェルが兵士たちから信頼をかち得た理由が分かったのは良かった。
 
 
『バレエ101物語 新装版』
 積読解消のために読んだ。著名なバレエ作品のストーリーが分かるので大変重宝する本でした。ひと昔前と違って、ネットで検索しても、作品の写真や動画も豊富になったので、本を出発点としてさらに深く知ることができるようになった。例えばサブスクサービスが普及したことで音楽を勉強しやすくなったと思う。ひと昔前はクラシックやジャズを勉強しようと思っても、そんなにたくさんレコードやCDを買えないし、ラジオをエアチェックするのも大変だったと思う。それがサブスクサービスが始まったことで手軽に聴けるようになった。さらにYouTubeでも簡単に鑑賞できるようになった。なので、本で紹介されている作品もすぐに聴こうと思えば聴けるようになった。本当に便利な時代になった。バレエもネット上のコンテンツが増えたので本当に手軽に勉強しやすくなったと思う。
 
 
 
 
 

2025年7月31日木曜日

NEWS2025.07

 
7月4日(金)
全部は見てないが、参政党について勉強になった。 「非科学・極右・排外・陰謀・差別」というキーワードが掲げられていたが、的を得ていると思う。ただし、知的レベルの低い人には参政党はウケると思う。日本人には陰謀論を真剣に信じる人がいて私も時々驚かされる。当人たちが黙っているから気付かないが、話させると実は陰謀論者だったりする。だから、意外と参政党支持者は多いと思う。冷戦が終焉する前は政治に関心がある層がいて、それなりに勉強する人がいたが、冷戦が終焉した後は政治に無関心な層が増えて、なおかつ勉強するための資料も不足気味になった。そのため、政治に対する知的レベルが低下したと思う。昔は迷信を信じる人がいたものだが、今は迷信に代わって陰謀論を信じるようになってしまった。宗教の世界ではオウム真理教というカルト教団が悪い事例として歴史に名を残したが、政治の世界では参政党というカルト政党が悪い事例として歴史に名を残すかもしれない。(そう言えば、統一教会と自民党安倍派との癒着はどうなったのだろう?)
 
今週は暑くて暑くて生きているだけで精一杯だった。ニュースのチェックどころではなかった。当分、この調子が続く感じだ。 
 
最近、ブログサービスの閉鎖が多いように思う。1995年からネットの時代が始まって、ホームページの時代、ブログの時代、YouTubeの時代に移り変わってきたと思う。ちなみに裏ではポッドキャストの時代が並走していたと思う。ポッドキャストは政治や宗教のジャンルが強いようで、日本ではマネタイズがまだ難しいのかもしれない。日本のブログのマネタイズは始めは広告収益だったが、今はnoteという有料記事に移り変わったのかもしれない。ところで、ネット時代以前の日本では、書籍や雑誌による出版の時代が長らく続いていて、多様な読者層を形成していたと思う。 その後、テレビの時代が到来して一億総白痴化とか言われたが、テレビ自体も次第に多様化していったと思う。しかし、日本経済が衰退しはじめると、テレビの多様性も縮小していった。なお、ラジオは細々と続いているが、ポッドキャストとの境界が曖昧になりつつあるように思う。さて、Z世代はYouTubeやTikTokのような動画の世代だ。書籍や雑誌、テレビやラジオ、ブログをあまり知らない世代ではなかろうか?日本の強みは書籍や雑誌のような出版の世界があって、知の多様性を確保していたことだと思う。しかし、出版の世界も経済の衰退によって縮小しつつある。テレビは広告収入をネットに奪われて、お笑いで安上がりに作るようになって多様性はどんどん失われていった。YouTubeは確かに便利ではある。動画で見せられる方が分かり易いものもある。しかし、動画だけでは深く理解できないものもある。そういう意味では書籍や雑誌やブログといった文字メディアも絶対に必要だ。YouTubeなどの動画メディアだけに偏るのではなく、ホームページやブログや書籍や雑誌やポッドキャストやラジオやテレビなど多様なメディアがあった方が良いと思う。確かにブログ運営会社はボランティアでやっているわけではないので、赤字が続いているのにブログ運営を続けていくわけにはいかないだろうけれど、かといってブログが消滅してしまっていいというのも違うと思う。エシカル消費ではないが、人々は知の基盤を守るためにも、もっとブログを活用するように意識して欲しいと思う。
 
 
7月8日(火)
参院選を挟んでいるから交渉はどうなるのか?交渉は参院選の結果が出てからか、もしくは産業界からの要請があるか否かかもしれない。
 
 ネット時代になって選挙でデマが広く流布するようになってしまったなあ。誰かを悪者にして溜飲を下げるという悪い構造。スケープゴート。
 
7月10日(木)
「参政党は極右だ」とハッキリ言っているのは正しい。 
 
 
 今週も暑くてキツかった。ニュースのチェックもまったく出来なかったが、私のYouTubeで見る限り、リベラルは参政党に関する話が多かった。参政党に対する私の印象はオーガニック極右だったが、彼らの憲法草案は極右そのものだった。まあ、私に言わせれば、天皇制がある限り、日本はいつでも極右政権・全体主義国家になりうると思っている。逆に天皇制が無くなって初めて日本は国民主権の民主主義国として動き始めると思う。しかし、日本から天皇制が無くなることはないと思う。第二次大戦が終わったときに天皇制を廃止していれば良かったのだが、米国はそうはしなかった。もし天皇制を廃止できるとすれば、第二次大戦と同じく外国勢力が日本を打倒したときだと思う。日本自らが天皇制を廃止することは不可能だと思う。そういう意味では、日本は保守的な国で、民主主義からは程遠い国、全体主義国家に向かいやすい国なのだと思う。だから、日本のリベラル派は日本政治で与党になるなんてことは極めて低い可能性だということを心得ておかねばならない。結局、リベラル派は野党として、どれだけ保守勢力の暴走に対して足止めできるかが、リベラル派の役割だと認識せねばならないと思う。それから、天皇制を廃止できないまでも、天皇制を換骨奪胎する裏技としては、欧州の王室と婚姻関係を結ぶことかもしれない。例えば、英国王室からパートナーを迎え入れて新しい人種の血を入れれば、少しは変わるかもしれない。まあ、でも、さすがにそれは絵空事過ぎるが。ともかく、日本人は排外主義的・人種差別的な人が多いのは事実だと思う。それとデマや陰謀論を信じる人も相当多いと思う。昔は迷信を信じるひとが多かったが、今はデマや陰謀論を信じるようになってしまった。日本人は核心部分が空っぽな人が多いのだ。日本では哲学や基礎科学は生まれなかった。応用はするんだけれど。要は物事の本質に無関心だったり無理解だったりするのだ。「土用の丑の日」のように無根拠なものでも信じて定着してしまう国なのだ。
 
7月14日(月)
中国らしい一斉摘発。政権の意向でいかようにでも変わるのがなんとも全体主義国家。酷いよなあ。 そういえば、なぜ女性はBLを好むのか、いまひとつ分からない。いつか研究書を読んでみたいなあ。
 
今日は参院選の日。投票はお昼頃に済ませた。ニュースによると投票率は高いらしい。恒例だが、私の応援した候補はいつも落選になる。まあ、住んでる地域が保守王国だから仕方ない。 ところで今回はNoHateTVの影響で比例の投票先をいつもと変えた。なので、落選しちゃうかもしれない。まあ、ガタガタ言わずに夜の開票結果を待つことにしよう。
 
 参院選の結果について。保守の勝利、リベラルの敗北。既存政党の敗北、新政党の勝利。公明党の敗北は池田大作の死去が大きな原因だろうか?同時にそれは自民党を支えてきた公明党の弱体化が今回の自民党敗北の遠因だろうか?自公の過半数割れというが、得票を伸ばしたのは参政党や国民民主であって、それは保守を意味する。参政党などは自民党よりもさらに右よりだ。国民民主は目先の風向きに敏感なだけで確たる信念はない。立憲は伸びてない。横ばいだ。共産や社民は議席を減らしている。全体の投票率はほぼ同じようだ。ということは無党派層の傾向としては右傾化ということだろうか。まあ、そもそもこの国の多数派は保守が大半だということだろう。リベラルは少数派なのだ。
 
今週も暑くてニュースをチェックできなかった。ちなみに「石破首相が退陣する」という誤報があったらしい。逆に「石破、辞めるな」デモもあったらしい。今週も私の興味としては参政党に関するニュースをYouTubeで見ることが多かった。私の結論としては、参政党はオーガニック極右ということになる。そして、日本には参政党を支持する有権者が一定数いるということも分かった。ひと昔前にスピリチュアル系が大流行したことがあった。細木数子や江原啓之らの書籍が書店を賑わしていた。要はオーガニック極右を支持する人たちは、そういったスピリチュアル系が好きな人たちだと思う。私には、なぜ細木数子や江原啓之が人気があるのかサッパリ分からなかったが、根底には日本人の独特な宗教的な素養があるのだと思う。現在の日本は古くからある伝統的な宗教は力が弱くなってしまったが、新興のスピリチュアル系が代わりに大きな力を持つようになったのだと思う。そして、それは装いを変えている。ニセ科学や陰謀論などに装いを変えている。デマを信じるというのもそれに類すると思う。小難しい理屈よりも、分かりやすい耳障りのよい物語に惹かれるのだと思う。そういったスピリチュアル系の人々は時代や世代によって増減はあるだろうけれど、一定数を占めるのだろうと思う。そして、そういったスピリチュアル系の人々は基本的に保守に流れやすいと思う。ただ、参政党についてちょっと気になるのは、その思想があまりにも安倍派に似ていることだ。いや、もっと言えば、統一教会に似ていることだ。参政党のさや氏が「私をお母さんにしてください」と言ったそうだが、この感覚はまさに統一教会そのものではないかと思う。統一教会は、今、自民党からは締め出されているだろう。だが一方で、統一教会から見れば、日本市場は大きな稼ぎ頭であることに違いはない。統一教会にとって日本は大変大きな収入源であるはずだ。だから統一教会が日本市場からみすみす撤退するというのはあり得ないように思う。今までと同じようにいくつものダミー組織を通じて日本市場に働きかけてくるのではなかろうか?だから、参政党の背後に統一教会が蠢いていてもおかしくはないと私は思う。この考えは陰謀論めいていてあまり好ましくはないが、しかし、統一教会に関しては警戒を怠ってはならないと思う。
 
さて、一方、リベラルは今回の参院選でどうなったかというと、立憲は横ばい、共産・社民は減少。リベラル全体では下降傾向だ。ひと昔前は「風を吹かせる」といって、選挙で無党派層が投票に行けば、自民党が得票を減らし、民主党が得票を伸ばすと信じられていた。しかし、今回の参院選で分かったのはもはやそうはならないということだと思う。たとえ風が吹いたとしても、得票を伸ばすのは保守の新興政党だったりする。そもそも参政党に投票するような有権者はリベラルには変わりそうにない。一度や二度はそのときの気分でリベラルに投票するかもしれないが、継続的にリベラルに変わるとは思えない。 リベラルは今まで支持者を増やすのに、主に風を吹かす的なアプローチをしてきたが、そういったアプローチではリベラル派を増やすのは難しいのではないかと思う。もっと違ったアプローチが必要なのではないかと思う。それはもっと地味で地道なアプローチになると思う。保守のような派手だったりノリが良いというようなアプローチでは、リベラルは増やせないと思う。保守のようなやり方は一挙に大量に保守派を増やせるかもしれない。しかし、リベラルが同じような手法をとっても一時的には増えるかもしれないが、すぐに他所へ行ってしまう浮動票にしかならないと思う。リベラル派を増やすのは、バーニー・サンダースなどがやってきたような地味で地道な啓蒙活動になると思う。リベラル派を性急に増やすことはできない。歩みは遅いが一人ひとりが強固なリベラル派になるような増やし方しかないと思う。
 
今月は暑くてニュースのチェックができなかった。とにかく、参院選と参政党が今月の話題だった。参政党は極右なので要注意なのだが、雨宮処凛さんが言っていたが、「神谷宗幣の表情管理が完璧だ」という言葉が印象的だった。参政党を支持するような人たちは言葉の意味よりも外見に影響されるような人が多いのだろうなと思った。また、参院選の結果から立憲・社民・共産がますます先細りしそうで心配になった。それから、石破おろしについては、特に興味が無かった。「石破辞めるなデモ」は意外だったが、その気持ちは分かる。 「夏は石破おろしではなくて、大根おろしだろう」とつい言いたくなった。
 
最後に忘れてはならないのは、イスラエルによるパレスチナ人の虐殺がますます酷くなっている。しかし、いくらイスラエルを非難しても、イスラエルがその非道を止めるとは思えない。人命が最優先ならばパレスチナ人の難民を一人でも多く受け入れるべきだと思う。 
 
 

2025年7月30日水曜日

今月読んだ本2025.07


フランス料理の歴史』(ジャン=ピエール・プーラン、エドモン・ネランク)
 先月読んだ『レストランの誕生』だけだとごく限られた範囲での歴史だったので、もう少し通史を知りたくなったので本書を読んでみた。しかし、専門用語が多くて自分がどこまで理解できたか怪しい。元々、料理学校の生徒のための教科書のようで、一般人が読むのはちょっと辛いと思う。ちなみに歴史ドラマ『ダウントン・アビー』を見ていたので英国貴族の食事については分かりやすかったので、フランス版のそういった歴史ドラマがあったら良いなと思った。やはり、視覚的に見れた方が分かりやすいと思う。また、メートル・ドテルという給仕係みたいな役職があるらしいが、それも見た方が理解しやすいように思う。
 
 
 
恋愛と贅沢と資本主義』(ヴェルナー・ゾンバルト)
著者の主張である「資本主義とは愛妾経済なり」を確認するために読んでみた。主にフランスのことだと思う。逆に英国なんかはマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』が当てはまるのではなかろうか。まだ読んだことはないのだが。
 
 
 
 
『アジア舞踊の人類学』 (宮尾慈良)
積読解消のために読んだ本。随分以前に購入したがずっと積読になっていた。人類学的なアプローチになっていて、著者がアジアの各地に赴き、民族舞踊を実際にフィールドワークした記録になっていて大変貴重な体験だったと思う。 ただ、全体として取りとめが無いような気もする。やはり、舞踊も映像でまず見てみないと理解が始まらないように思う。
 

2025年6月29日日曜日

NEWS2025.06

 
6月3日(火)
新しい韓国大統領が決まった。李在明(イジェミョン)という人らしい。よく知らないが、理想主義者というよりは叩き上げ的な印象がある。 私としては、リベラルにもっと他の人材がいなかったのかなあという気がしている。
 
長嶋茂雄が亡くなった。私自身は彼の現役時代を知らない。まだ幼かったので見たかもしれないが分かっていない。一方、王貞治は記憶に残っている。756号ホームランもTV放送で生で見たように思う。 長嶋茂雄については監督時代を少し知っているくらいで、打って勝つチーム作りで、ここぞというときは勝負に出る感じで、観客が見ていて面白いゲームをしようとしていたように思っている。それまでの巨人はとにかく勝つことが第一で面白さは二の次だったように感じていたから、それ自体は良かったように思う。ともかく、日本人には珍しいタイプの人物だった。合掌。
 
6月5日(木)
天皇が沖縄を訪問。愛子さんも同伴とのこと。一泊二日の日程。ふむ。 
 
6月6日(金)
いずれは仲違いするだろうと、みんな思っていたと思う。ただ、この手のひとたちは利害が一致すればすぐに手を結ぶから、今後、どうなるかは分からない。ただ、周囲のひとたちは振り回されるだろうと思う。生活がかかっている職員などにとっては迷惑だろうと思う。 
 
 
6月10日(火)
『Family Affair』とかが有名らしい。 
 
6月11日(水)
これは玉木氏が酷い。ただ、山尾氏も政治家を引退すると宣言したはず。 まあ、誰しも心変わりはあるから仕方ないけど、有権者が果たしてそれをどう評価するか。不倫については私は特に問題視はしていない。ただ、不倫相手の妻が自殺している。そういった経過があるので、政治家をするのは辛いと感じる。
 
戦争の反省に基づいて作られた日本学術会議がこういう形で終わっていく。 
 
支出を削ろうとしているとしか思えないなあ。 
 
6月12日(木)
内戦にならなければいいが。ただし、悪いのはトランプ。
 
トランプなんかに負けるな、カリフォルニア! 応援しているぞ!
 
合掌。 
 
移民・税関捜査局(ICE)の酷さが分かって大変勉強になった。 
 
6月13日(金)
大手メディアがファクトチェック機能を作るのは良いことだと思う。
 
6月14日(土)
イスラエルが、ネタニヤフが悪いのだが、戦争して喜ぶのもネタニヤフだろう。なんか、嫌な展開だ。 
 
 
今週は音楽業界の超有名人が二人亡くなった。スライとブライアン・ウィルソン。音楽に疎い私でも少しは知っている。
 
トランプのカリフォルニアへの派兵が気になる。カリフォルニアといえば、リベラル勢力の牙城だ。トランプはそこを狙って何やら画策するのではないかと注意が必要だ。
 
イスラエルはパレスチナを潰す気なのだろう。世界は手をこまねいているしかないのか。私は人命を最優先してパレスチナ人を受け入れるべきだと思っている。イスラエルはパレスチナの土地を奪う気なのは分かりきっている。しかし、土地を奪われまいとして抵抗しても人命が失われては元も子もない。世界や日本はパレスチナの難民・移民を受け入れるべきだと思う。 
 
6月15日(日)
酷い。
 
6月17日(火)
もうG7は要らん。 
 
6月21日(土)
イスラエルは人を殺すことを躊躇しない。何なんだろう?
 
今週は体調を崩してしまったが、それでも仕事はやり遂げた。でも、ニュースのチェックとか全然出来ていない。まだ6月だというのに、かなり疲労が蓄積している。このまま夏モードに突入するのかと思うとちょっと不安だ。 
 
6月22日(日)
実際には投下されたバンカーバスターは14発くらいだったらしい。ところで、バンカーバスターだが、卑近な例で申し訳ないが、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』 に登場した地殻貫徹弾オレンジを思い出した。地殻貫徹弾は地中深くに存在するスカブ・コーラルの核を攻撃するために使用された。
 
6月24日(火) 
イランとしてはきっちり同数のミサイルを打ち込んで報復とした。実にきっちりした対応ではある。
 
イスラエルは本当にムチャクチャする。
 
6月25日(水) 
諸行無常。あれほど栄耀栄華を誇った安倍派がついに解散した。 
 
 
今週から暑かった。まだ6月だというのにかなり暑さで疲労した。今年の夏は相当に暑さ対策をしないとヤバいと思う。ニュースのチェックも後回しにするしかない。トランプが前例のないことをやらかすのだが、疲労のためにそれをトレースする余裕も無い。日本政治もほとんどチェックできていない。参政党が伸びているらしいとチラホラ聞く程度だ。日本人の中には一定数、参政党のような党を支持する層があるだろうとは思う。私の年代からすると社会の知的レベルが低下したように感じられるが、実際にはネットによって可視化されただけとも思える。元々、そんなに知的レベルは高くなかったのかもしれない。単に幻想を抱いていただけかもしれないのだ。とはいえ、YouTubeの時代に移行してから、ある種の知的レベルは低下したように感じられる。ただし、YouTubeによって別の知的レベルは上昇したかもしれない。とにかく、カオスになった、あるいはポストモダンになったと感じられる。そしてそれは仕方のないことだとも思う。むしろ、そのような世界で周りに流されずにどうやって自己実現していくかだろうと思う。ところで、ウェブクリップをPocketからRaindrop.ioに乗り換えた。今のところ良い感じだ。ただ、Pocketのような、よく読まれている、お薦め記事機能が無いのが個人的には残念だ。