8月29日(日)
もう日本の落日は避けられない。「日本、スゴイ」と威張るのは止めよう。恥ずかしいだけだ。
8月31日(火)
中国は日本のようにおとなしくない。したたかである。かつて日本の半導体が米国にスーパー301条をちらつかされて屈したような弱さはない。しかし、中国の全体主義を考えると、中国がITを牛耳ることは人類社会にとって脅威になるのは必定。とはいえ、英米がCPUを独占することも本来は危険なことではある。この業界がなんとか個人の自由が守られるような道に進むことを願う。
NHKの大河ドラマ『八重の桜』で好きになった綾瀬はるかさんがコロナで入院とのこと。心配である。会津弁で「さすけねぇか?」と声をかけたいものだ。
9月1日(水)
ミュー株はワクチン耐性を持つかもしれないとのこと。心配である。せめて弱毒化や感染力低下をしてくれたらなあ。
関東大震災に伴った朝鮮人虐殺の話。これは特殊なことではないと思う。デマや陰謀説による虐殺は歴史上たびたび起こっている。ロシアにおけるユダヤ人虐殺のポグロムや奇妙な果実という名の黒人虐殺、水晶の夜などのナチスによるユダヤ人虐殺などだ。それらはデマや陰謀説が原因になっている。黒人にレイプされたとか、ユダヤ人が仕組んだなどとというデマや陰謀を信じた暴徒が群れをなして虐殺を行った。だから、デマや陰謀説の流布は非常に危険だ。これは口を酸っぱくして繰り返し何度も言い続けなければいけない。これは本当によく起こる悲劇だから、絶対に忘れないようにしなければいけない。日本人は嫌なことを忘れたがるけど、これは絶対に忘れてはいけないことだ。(弓木さんがいたらなあ。私は弓木さんのブログでそのことを教えられた。弓木さんは忽然と姿を消した歴史ブロガー。ハラリの著書で書いてあったようなことをすでに十年以上前にブログに書いてた。凄い人だった。本当に残念だ。)
9月2日(木)
研究にはお金がかかる。そのためには、よりお金を出してくれるスポンサーにつくしかない。研究者も自分の生き残りがかかっているから。こうなるのは仕方ないと思う。
9月3日(金)
菅首相が総裁選不出馬とのこと。なんでもコロナ対応と総裁選出馬の両立は困難とのことらしい。
9月5日(日)
とても分かりやすい話だった。人畜共通の感染症という指摘にハッとさせられた。どうやらワクチンによるコロナの撲滅は困難のようだ。となると長期戦は必至のようだ。希望としては治療薬が開発されることだが、神保さんも言っていたが治療薬がゲームチェンジャーになりえるかまだまだ分からない。考えてみれば、インフルエンザだって治療薬があるわけじゃないと思うし。しかしHIVに比べればワクチンがあるだけマシかもしれない。コロナを完全に克服することは困難でも、重篤化を防げれば御の字なのかもしれない。それに感染拡大を防ぐためには社会による一種の総力戦が要るようだし。やはり、どこか第二次世界大戦の潜水艦との戦いを想起させる。
なお、冒頭の菅首相辞任の真相の話は大変分かりやすかった。結局、安倍前首相の傀儡政権だったわけで。それにしても、人材がいなくなった。いや、自民党に限らず、野党にも人材が乏しくなりつつあるのを感じる。日本の落日は確定しているが、政治家だけでなく、国民も人材の質が低下しているのではないかと思うようになった。NO HATE TVで気付かされたが、日本人の差別意識は潜在化して定着している。白人至上主義者から日本が理想だと思われているらしいが、実際、私の周りにいる人たちも潜在的な差別意識が強くて、それが当たり前だと思っている。当人たちは差別しているつもりは毛頭ないらしい。しかし、私から見れば、彼らの意識はしっかり差別している。これは日本人の一側面に過ぎないけど、その他にもいろいろと悪い意味で日本人は偏っている。たぶん、数世代、ひとが入れ替わらないと日本人の意識は変わらない。しかも、閉じた環境にいるからそういった日本人は再生産されてしまう。この泥沼から抜けるのは容易ではない。なので、日本の未来は暗い。国民の劣化、政治家の劣化は止められない。このまま行くと日本もブラジルみたいになってしまうのだろう。いや、ブラジルはまだ日本よりマシかもしれない。ルラ元大統領やルセフ元大統領の末裔が生き残っているだろうからだ。日本はそういった系譜は途絶えつつある。まあ、種を撒きつつ、ネットワークを形成するしかあるまい。あとは個々が方舟となって善き種を保存するしかない。
要友紀子さんのツイッターで紹介されていたので貼っておこう。読むべし。
菅政権について振り返ってみると、日本学術会議任命問題くらいしか取り上げていない。おそらく、それ以外は安倍政権と同じだったのだろうと思う。安倍前首相の傀儡政権だったのだろう。記憶に残っているのは、広島の原爆式典で読み飛ばしたことくらいかな。あとは記者会見で質問と回答が噛み合っていないことくらいか。コロナに対する政策については、五輪開催は国民の生命ではなく一部企業の利権を優先したと考えているので、大きくマイナス評価だ。一応、コロナ対策は舵取りが難しいので二転三転するのは仕方ないと思うので少々のことは為政者がミスっても甘く評価している。しかし、五輪開催は感染が拡大するのは明らかでありそれで失われる生命があるのも明白なので開催したことは厳しく批判しなければいけない。しかも専門家も五輪に反対していた。犯罪ではないかと思えるほど悪質といわざるをえない。(専門家軽視は学術会議任命問題とも通じるものがある。)
9月8日(水)
内閣の歴史修正主義に応じる教科書会社と文科省。日本もヤバい国になってしまった。
日本の半導体産業が競争で負ける可能性がますます高くなった。
9月10日(金)
トランス女性が女子スポーツに参加できないようにする法案がいくつかの州で可決されていることが最後にちょこっと書かれている。この問題は以前から指摘されていてけっこう難しい問題ではある。しかし、これが差別につながらないようにしたいものだ。
藤田孝典氏のツイートについて
ツイートをいくつか読んだ限りでは、推測だが、藤田孝典氏は売春廃止論者なんだろう。さらにそれだけでなく、ポルノ産業に対しても規制を強化したい考えのようだ。他にも風俗産業に多くの障害者が携わっていることを憂いているようだ。
まず、障害者が風俗に携わっていることについてだが、「障害者がお金に困って仕方なく風俗で働いている」と考えるのはやや短絡的なように思う。むしろ、自ら進んで働いている場合が多いのではないかという気が私にはしている。障害者と接する機会が少ない人には意外に思われるかもしれないが、実際はそういうケースが多いのではないかと思うのだ。障害者と性の問題はずっと放置されていて、障害者がセックスを求めるとき、自ら風俗で働きたいという選択をするひとが多いのではないかと思うのだ。とにかく、この辺りは実際のところを調べてみないとなんとも言えないが、障害者が風俗で食いものにされていると考えるのはちょっと待てと思う。
次にポルノの内容と制作現場について憂いているようなのだが、たしかにそういった側面はあるとは思うが、それはポルノ産業が成長するにつれて制作現場は徐々に改善されいっているのではないだろうか?米国ではインディーズ系が増えたために一時後退したような話を聞いたことはあるが、次第に改善していったのではなかろうか?酷い現場からは人々は去っていくものだから。内容については、まず、性的ファンタジーの表現物であって、基本的には表現の自由になるとは思う。(もちろん、児童性愛などの禁止事項はあるからそれらは許されない。)ただ、侮蔑的暴力的な内容っていかがなものかと思うのはたしかである。そういうものは見ないようにして需要を減らすことで供給を減らしていければと思う。そして、何より性教育をもっと充実させることで、ポルノで描かれるような性的ファンタジーはリアルなセックスとは違うということを周知させることだと思う。日本の場合、ポルノを見てこれを正しい性の知識と誤って考えてしまう者がいるからだ。性教育によってしっかりした性の知識を持った上でポルノを楽しむのなら、それが性的ファンタジーだと分かっているのなら、それで大丈夫ではないかと思うのだが。ちなみに、倫理委員会みたいなものを作って規制しても、結局、アンダーグラウンド化してしまうし、ネットがあるから日本のポルノ産業だけを規制しても意味がないように思う。
さて、最後に売春廃止論だけど、これも売春を非合法化しても、結局、アンダーグラウンド化するだけで、売春そのものが無くなるとは思えない。特に今はネットがあるので、個人売春や非合法な売春が増えるだけだと思う。そうなったとき、被害をこうむるのはセックスワーカーだと思う。もちろん、顧客も被害者になる場合もあるだろうけど。買春禁止法のような北欧モデルは、結局、表面上の売春は減らしているように見えても、実際はアンダーグラウンド化してるだけじゃないかと思う。売春って法律で減ったり増えたりするものではなくて、見えるか見えなくなるかだけで、社会全体として売春の総数は変わらないんじゃないかという気がする。それなら、見えるように合法化した方がセックスワーカーにも顧客にも安全なんじゃないかと思う。
あんまり推敲せずに書いたけど大筋はこんな感じで考えている。
9月12日(日)
かなり具体的な法案で驚く。しかし、けっこう実害があるってことかもしれない。
9月15日(水)
ふむ。
日本共産党とその他の左翼との歴史的な経緯が説明されていて大変勉強になった。
いろいろと考えさせられる。これは日本だけの現象なのだろうか?(もし違うなら、なぜ日本だけそうなったのか?)
9月19日(日)
差別や多様性を考える上で、障害者を考えることは絶対に重要になってくる。人種差別、性差別、障害者差別の重要な要素だ。そして、ダイバーシティな社会というのは実はけっこう大変で、いろんなことを基本に立ち返って考えなければならない。けっこう哲学的な課題であり、しかも現実的な解決を考えなければならない難しい課題だと思う。そのために、今回の番組は参考になる。ちなみに、宮台さんによるサンデルの説明は大変分かりやすくとても勉強になった。
「ゴルゴ13」遺志継ぎ継続 さいとう・たかをさん「自分抜きでも」
ついにこの日が来たか。いつも楽しく読ませていただきました。合掌。しかし、作品が続くことは有り難い。
10月1日(金)
鼻をつまんでか・・・。とにかく、これ以上、自公政権を続けさせたくない。権力の腐敗が甚だしい。10月3日(日)
夏の疲労のためか、このところ週末は何もする気力が無く、ずっと寝込んでいた。なので、ニュースのチェックもできなかった。いつの間にか自民党総裁選が始まり、いつの間にか終わっていた。コロナも少し収束しはじめたらしい。いよいよ、選挙が近くなってきた。
今月のまとめ
藤田孝典氏の売春廃止論が印象に残った。私は基本的にセックスワークは合法化した方が良いと考えているし、藤田氏の売春廃止論は特に目新しくないものに思った。ただ、北欧モデルとされる買春禁止法はよく知らなかったので、調べるキッカケになったのでその点は良かったかもしれない。
菅首相の不出馬の件。選挙で勝てないという理由でさもありなんといった感じだった。この人は一体何だったんだろうという感じが残っている。ディスコミュニケーションでしかなかった。
自民党総裁選の件。高市氏の話に戦慄する。ファシズムではないか。恐ろしい。
選挙が近いので、日本の課題について考えてみた。まず、財政問題。単純化して言うと、債務残高が1200兆円以上、GDPは500兆円。おそらく、債務残高はGDP以上にしてはならないというのが基本なので、仮に経済危機が生じた場合、インフレは単純計算すると20万円の価値が半分の10万円以下になる。しかし、危機が起こらず、このまま放置して債務残高が膨らみ1500兆円になると今度は価値は3分の1になる。ちなみに、日銀と年金機構が株式も買いまくっているので株式市場の6分の1が公的機関に所有されている。経済危機が起こった場合、ドミノ式に破綻が凄いことになりそう。というわけで、財政問題をどうやって解決するか、解決する方向(これ以上借金をしない方向)に向かせるかが課題だ。同時にそれは社会保障問題でもあり、年金問題、生活保護問題になってくる。ああ、気分が滅入る。次に経済成長問題。失われた10年と言われてからさらに失われた30年になってしまった。(誰も失われたと言わなくなったが、ここに日本人の健忘症という愚かさがある。問題は消えたわけではないのに問題がさも無いかのように忘れてしまう。)その30年の間に日本のGDPは世界のGDPの中で相対的に3分の1にまで縮小してしまった。例えば産業のコメと言われた半導体は見る影も無くなった。少なくともメモリでは以前は世界のトップを走っていたのにそれがここまで没落してしまったのは日本のやり方に問題がある。業界トップにいたんだから研究開発にも資源を投入できたはずなのにこの没落はいかに日本が愚かだったかを物語っている。日本が技術立国なんてウソっぱちで、いかに自分たちがダメだったかを認識することから始めなけれならない。しかし、ここまで日本の家電業界がダメになってしまうと復活はほぼ不可能ではないかと思う。中世と同じで中国が繁栄して豊かな国となり、日本は貧乏な国に落ち着く可能性が高い。そもそも日本のポテンシャルは低く、近代の日本が異常に豊かだっただけかもしれない。なので、経済成長も知識社会に合わせた産業構造に変えなくてはならないが、数値的には地味な成果しか出ないと思う。しかし、既得権益だけを優遇して、不合理な規制で富裕層だけが得をするような格差拡大は止めるべきだ。そんなイビツなことをやってる場合ではない。利益を公正に分配しないと大半の国民はすり減っていくばかりだ。貧すれば鈍するで、日本の民度はさらに低下してしまう。最後に政治の腐敗についてだが、日本の権力は三権分立は建前だけで、実際は政権にほぼ集中している。第4の権力であるジャーナリズムも、TVは停波で脅され、新聞は軽減税率で骨抜きにされている。そのため政治家はやりたい放題だ。賄賂も票の買収も見過ごされる。というのも検察も政権とグルになって見てみぬふりだからだ。唯一、検察庁法改正案で人事権を内閣に奪われそうになったので待ったをかけたが、自分たちの権力拡大になるなら政権与党の不正は見過ごされる。今のところ検察は政権から独立した権力を持っている。ちなみに医師会も独立した権力を持っているようだ。日本の場合、原発の電力業界のようにそれらの分立した権力は他からの批判を許さない王国になっている。そして、日本国内だけに通用する神話をでっち上げて自分たちの利益拡大ばかりをやっている。そんなわけで日本の権力はどんどん腐敗してゆく。たぶん、この腐敗は日本の国内勢力では止められない。第二次大戦の敗戦のように外部からガラポンしないと止められないと思う。しかし、本来は他力本願ではなく、国民が政治に関心を持って政治を正すべきなんだ。民主主義国なんだから。それができないのは日本人がいかに政治的に愚かであるかが原因にある。ブラジルは酷いことになっているが、それでも抵抗する人たちが脈々と残っている。それに比べると日本はブラジルよりも数的には酷いと思う。日本の財政問題、経済成長問題、腐敗政治問題、どれも乗り越えるには大きすぎる問題だ。なので日本はその問題にふさわしい国にならざるをえない。したがって、個人はなんとか国の没落に歯止めをかける努力と同時に、国の沈没の渦に巻き込まれない道も考えておかなければならない。