2020年3月29日日曜日

NEWS2020.03


3月4日
韓国人受験生を全員不合格 加計学園獣医学部に「不正入試」疑惑

3月5日
中韓からの入国大幅制限 指定場所で2週間待機要請

3月6日
韓国、日本の入国規制で対抗策を検討へ

3月7日
WHO、日韓に苦言 「政治的争い」回避を

日本と韓国の一連の動きがよく分からない。本当にコロナウイルス対策による入国制限なのか、単なる安倍晋三支持層の嫌韓によるものなのか、いまひとつよく分からない。それに東京五輪のこともあるのでコロナウイルスを沈静化したいのか、国際平和に反旗を翻しているのか判然としない。それとたしかTVニュースでなにかの会議で安倍首相がマスクを重要な製品と考えて国内生産できるようにするとか言っていて驚いたのだが、そのニュースソースを探したが見当たらなかった。そもそもマスクなんて作っても人件費が安くないと儲からないし、儲かっても自動車や半導体に比べてたかがしれている。しかし、アジアにおいて日本経済の劣勢はハッキリしていて、ついに軽工業にまで日本は身をやつしたかと嘆きたい気分になった。ともかく、3月8日時点で判然としてない。しかし、もし嫌韓でこのような暴挙を為したのなら、日本はかなりヤバい国になっていると認識せざるをえない。以前、韓国に半導体で嫌がらせをしたが、そのときも日本国民は上から目線だったと思う。しかし、実際はサムスンは半導体でトップクラスであり、日本の半導体産業は後退につぐ後退を強いられている状況で、いわば負け犬の嫌がらせだった。今、GDPが韓国に抜かれつつあり、そのことを知らない日本国民は今回もまた上から目線で入国制限を喜んでいるのだろうか?しかし、実際はインバウンドの観光客が減って、困るのは日本のはずだ。どこまで現実を知らないのかと思う。

3月18日
立憲・山尾氏、離党へ ツイッターで表明「これ以上…」
立憲民主党についてずっと追えていなかったが、山尾女史が離党したことに対する私のタイムラインの反応を見ていると肯定的なものが多い。立憲民主党がどうもパッとしない感があったのだが・・・。話はズレるが、やはり日本ではリベラルは多数派として育たないのかなという気がしている。日本ではリベラルは少数派で、二大政党になったとしてもどちらも保守派なんじゃないかなあと思う。それは日本の後進性だと思う。今、日本は経済大国から転げ落ちている最中だが、そういう政治の志向(保守傾向)にも転落の原因のひとつがあると思う。先進国でも下層階級の人たちは外国に対して差別的だったりして保守傾向が強いと思うけど、日本の場合は上から下まで保守傾向が強いように思う。しかも上層階級であってもレベルが下層階級と大して変わらないように感じる。

3月19日
対コロナ経済対策、最優先で実行すべきは「無条件の納税猶予」だ

3月20日
アメリカ並みの「無条件納税猶予」を宣言し、連鎖倒産を食い止めよ
野口悠紀雄さんが非常に重要な提言をしている。連鎖倒産を回避するために対コロナ経済対策として「無条件納税猶予」を提言されている。コロナの影響で急速に経済が悪化しているのを感じるので早く実現してほしい。

3月23日
イタリア、死者5千人超 首相「戦後最も難しい挑戦だ」

カナダ、東京オリンピックに選手団を派遣しないと発表
いくら日本がオリンピックを開催したいと言っても、世界の選手達が参加しないのではオリンピックの意味がない。まあ、当然こうなる。

3月24日
新型コロナ、世界的流行「加速」とWHO 感染者35万人に
韓国のやり方を見習うべきではないのだろうか。それにしてもイタリアは本当にあんなに酷い状況なんだろうか?ちょっと驚く。

コロナが経済に与えるダメージが想像以上に深刻になるかもしれない。ただでさえ、日本経済は落下しているのにさらに急落しそう・・・。そのうえ気持ち悪いのは株価が変なこと。誰が誰の金で支えているの?将来のことを考えると背筋が寒くなる。

忘れないうちに貼っておこう。YouTuberで性教育をテーマにした番組、性教育YouTuberシオリーヌがある。これは日本の性教育にとっても貢献すると思う。




まとめ
今月のニュースはコロナウィルス一色だった。月前半は入国制限を巡って韓国との確執が取り沙汰された。月後半は欧米でのコロナウィルスの猛威が次々と報道された。特にイタリアが酷かった。また、特措法が国会で可決された。一方、日本の感染者数が少ないことが話題だった。検査してないからではないかという懸念も示された。そうそう、東京五輪も延期が決まった。五輪延期が決まると次々と物事が動き出した。東京を封鎖するとか、オーバーシュートを増やさないとか。どうも五輪開催が掛かっていたので、コロナウィルスの脅威を過小に内外に知らせていたのではないかという疑いがある。さて、コロナ以外のニュースでは森友問題で自殺した公務員の遺書が週刊文春で公開されて物議をかもした。しかし、結局、再調査はされないそうだ。今後の問題はコロナショックが経済に与える影響だ。野口悠紀雄氏が連鎖倒産の危険性を警告して納税猶予を宣言すべきだと主張しておられた。そんなことになったら、本当に恐ろしい話だ。

そういえば、米国大統領選、民主党候補はバイデン氏で決まりらしい。まあ、中庸なひとを選んだねぇ。とはいえ、オバマ自身、中庸だったわけだし。そもそもトランプのイケナイところは極端なところなので、その反動としては中庸でいいのかもしれない。とはいえ、格差が広がっている米国でそんな生ぬるい対応を言っていて若い有権者の支持を得られるのかとも思う。

コロナの所為で映画館に行けなくなった。家で過ごすことが多くなった。外出できないというのはやはり不自由だ。

なんか、書くことがあったはずなんだが、忘れた。メモしとけば良かった・・・。

2020年2月29日土曜日

NEWS2020.02

2月5日
「韓国に並ばれる」なぜ日本は貧乏臭くなったか
日本の1人あたりのGDPが世界26位に対して、韓国が28位らしい。非常に驚いた。映画『パラサイト』を見ても半地下という悪い住環境でも家賃は日本と比べてけっこう高いし、最低賃金だって日本より韓国の方が高い。YouTubeで韓国のYouTuberを見ても、部屋がキレイで広いし冬でも暖房や断熱がしっかりしているみたいで快適そうで日本のYouTuberよりも良さそうに思う。(YouTubeだから見ばえよくしているのかもしれないが。)日本の貧困化が止まらないんじゃないか・・・。「日本スゴイ!」じゃなくて「日本ヤバい!」んじゃね?韓国だって少子高齢化が日本のように進んでいるんじゃなかろうか?なのになんで日本と変わらないくらいになるまで差が縮んできたんだろう?やっぱり、日本のやり方が非生産的、つまり、生産性が低いからじゃないだろうか?

2月17日
10~12月期GDP、年率6.3%減 5四半期ぶりマイナス

2月27日
速報】一度感染した大阪の女性、退院後に再び「陽性」…新型コロナ『再感染』か『再燃』か
厄介だなぁ。このウィルスってまだまだよく分からないことが多い。

韓国に1人当たりGDPや労働生産性で追い抜かれた日本の行く末
まさか。そんな。ついに。言葉もない。

まとめ
今月は忙しくてニュースをまめにチェックできなかった。

私の印象に残ったニュースは、まず、日本のGDPが大きく下がったこと、日本の一人当たりのGDP(OECD調べ)がついに韓国に抜かれたことだ。日本経済が非常に悪い。

そして、今月の一番のニュースは新型コロナウイルスの件だ。よく分からない未知のウイルスで気をもむ。インフルエンザのように広がると考えて、重症化した患者が病院に殺到した場合、患者数が病院のキャパを超えると十分な医療を受けられず自宅で亡くなってしまうひとが多数出るのが怖い。ワクチンが開発されるまで時間との戦いになる。できるだけ感染を広げずに重症化患者が十分な医療が受けられるようにしたい。そういえば、スーパーからマスクが無くなって久しいが、トイレットペーパーまで無くなっていた。どうやらマスクの原料がトイレットペーパーと同じというデマによって客が殺到して買い占められたらしい。

さて、今月の世間的なニュースとしては、桜を見る会の件と黒川検事長定年延長問題だ。安倍政権の無法ぶりを物語っているが、問題は安倍政権を支持する人たちがまだまだいるということだ。この国では法や正義を守ろうという精神が無い。人々は権力者の顔色をうかがって、損得で判断しているのだろう。制度があってもそれを運営する人が腐っている。

さて、今月、もう1つ印象に残ったニュースは映画『パラサイト』がアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門を受賞したことだ。私もこの映画は面白い映画だと思ったので、受賞は嬉しかった。

今月は以上のような感想になる。とにかく、月の後半からは関心はコロナウイルス一色になった。重症化率が14%という14という数字が妙に印象に残った。


2020年1月31日金曜日

NEWS2020.01


1月3日
米、イラン司令官を殺害 トランプ氏が命令 ハメネイ師は「報復」誓う
厄介なことになってしまった。自衛隊の派遣も決まっているし、オリンピックにも影響するかもしれない。日本でのテロのリスクも高まるかもしれない。イランと米国の仲介をしていたとされる安倍政権は無力だったのだろうなあ。

2020年にマネーが大きく変る:「超」整理日記第969回
デジタル人民元とリブラの話。仮に日本円が崩壊した場合、どちらが覇権を握るのかなど想像してしまった。

1月5日
新生児の娘放置、死なす 東京・足立、容疑の母親逮捕「金なかった」
なぜこんなことに?痛ましい・・・。単なる放置ではないような?分からない。

1月6日
三宅雪子元衆院議員が死去 屋外で遺体が見つかり、自殺の可能性も
遺書が見つかったらしい・・・。合掌。

500万ヘクタールが焼失し、8千頭のコアラも犠牲に オーストラリア

1月7日
野口悠紀雄氏「20年後には日本人が中国に出稼ぎする」
有料記事なので読めていないが、タイトルだけで言わんとする事が分かるような気がする。

カルロス・ゴーン被告が声明「私はレバノンにいる」渡航禁止中に出国か
うっかり年末に起こったこのニュースを忘れていたので貼っておく。とはいえ、私はこのニュースに特に関心はない。「さもありなん」といった印象。

1月8日
イラン、アメリカ軍駐留基地を十数発のミサイルで攻撃

1月9日
トランプ氏「イランは身を引いている」 攻撃で死者出ず


1月10日
イラン「自衛のための相応の対応を完了」、戦争は求めず-ザリフ外相
1月8日のニュースで前後するが、とりあえず戦争は回避された模様。しかし、トランプによる経済制裁は続くようだ。

1月11日
イランが撃墜認める、主張撤回 ウクライナ機「人的ミス」
亡くなられた方々には申し訳ないが、イランが撃墜を認めたことは世界が少しずつ良くなっていることの証かもしれない。ただしサイバー攻撃の可能性もあるような気もしないでもない。実際のところは分からないが。それにしても、この数日のハラハラする展開に憂鬱になる。亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。

台湾総統選、蔡英文氏が再選 最多の得票で野党候補破る
以前は不人気で再選が危ぶまれたが香港デモの影響で人気が復活して再選を果たしたのだと思う。

1月12日
イラン、旅客機撃墜で指導部に抗議デモ 革命防衛隊を批判


1月15日
グーグル親会社幹部がまたもや「セクハラ辞任」、社内に無力感
私はグーグルが好きなんだが、こんなことになっていたとは驚いてしまった・・・。本当なんだろうか?

1月19日
中国で「暗号法」施行、デジタル人民元だけじゃない“真の狙い”
よく分からないでござる。しかし何やら恐ろしげな感じがする。

1月24日
新型コロナウイルス感染症:日本での現状と必要な対策は?

中国の新型コロナウイルスが「ヘビからヒトへ」感染した可能性が高いことが判明

Netflix、予想を上回る増収増益 競合「Disney+」開始の米国の会員数増は鈍化

1月31日
特集「荻上チキが民主化に揺れる香港を再び取材~第1夜・激突のあった香港中文大学では何が起きたのか?」

特集「荻上チキが民主化に揺れる香港を再び取材~第2夜・民主派が圧勝した区議会選挙。旧正月でにぎわう香港の街を歩く」
香港の現状を少しでも知ることができて大変有意義だった。

まとめ
今月を振り返ると前半はトランプvsイランのすったもんだに気をもんだ。後半は新型コロナウィルスで気をもんだ。最終週は映画『パラサイト』を見て興奮して、映画のことばかり考えていた。デジタル人民元がかなりやばそうだなと思いながら、もはや中国の影響力からは逃れられないのではと思い始めた。世間では、桜を見る会が盛り上がっているらしい。一方で芸能人の不倫でも盛り上がっているらしい。全然、テレビを見ていないので雰囲気は分からないが。YouTubeも私の中ではやや興味が冷めてきている。とはいえ、メディアとしての役割は大きいと思うし、まだこれでも発展途上だとも思う。一方、Netflixのオリジナルドラマが面白かった。










2019年12月31日火曜日

NEWS2019.12

自分でもニュースの振り返りができておらず、どんどん忘れてしまうので、これはいけないと思い、とりあえず、試しに、気になったニュースをピックアップしていくことにした。

11月25日
「日本の消費税率 さらに段階的に引き上げを」IMF専務理事
日本の財政を考えればそうなると思う。日本人が無関心なことに驚く。

11月28日
日本経済は「長期的な縮小過程」に入った可能性が高い理由
タイトルしか読めていない。しかし、肌感覚でそうだと思う。

補正予算案 財源確保へ赤字国債発行も 政府
かつて出口戦略と言っていたのに、もうそれを忘れて赤字国債発行するとは。ジャパンクライシスへまた一歩近づいた。

11月29日
パナソニック、半導体事業を台湾企業へ譲渡--空間認識、電池応用技術にリソース集中
日本の半導体は、家電メーカーの凋落とともに。そもそも、サムスンがインテルと並んで半導体売上の上位にいる。東芝がたしか10位くらいか。日本政府が輸出を止めて韓国に嫌がらせしたが、上から目線だったような感じだが、実際は負け組の最後の嫌がらせだったのではないかと思う。

12月3日
日本の15歳、読解力が15位に急落 国際学習到達度調査
これは如実にそう感じる。昔から本質を捉えるのが苦手な日本人。最近は特にそうなったと感じる。余計に内に閉じこもるかも。

12月4日
グーグル共同創業者のペイジ氏とブリン氏、親会社トップを退任へ
「邪悪になるな」という社是が懐かしい。しかし、今後、Googleはどこへゆくのか?

アフガニスタンで銃撃された中村哲医師死亡
ビデオニュースに出演されていたのを思い出す。日本と欧州のボランティアの違いとか思い出される。


12月5日
賃金が上がらない国になった、日本を待ち受ける「修羅場」
韓国の最低賃金の方が日本の最低賃金よりも高いことに驚く。90年代と比べると現在の日本のGDPが世界に占める割合が3分の1に低下した話をどこかで聞いたが、もはやここまで落ちたかと思うと・・・。

12月6日
桜を見る会が話題だが、実は私はテレビを見てないのであまりよく知らない。記事も読んでない。せやろがいおじさんの動画で概要を知った。


12月9日
動物を殺さずに肉の細胞を得る、培養肉生産技術開発のMeatableが10億円超を調達
動物愛護やヴィーガンにとっては朗報かもしれない。楳図かずおの『14歳』のチキン・ジョージ博士を思い出す。

12月10日
価格が映す日本の停滞 ディズニーやダイソー世界最安
2020年を向かえるのが怖い。ジャパンクライシスが来るのが怖い。恐ろしいインフレがやってくる可能性が高い。ハイパーインフレにはならないと思うけど、1万円の価値が5千円くらいになる気がする。

12月11日
国の税収 当初見込みより2兆数千億減 赤字国債追加発行へ

12月12日
JDI、いちごアセットから最大900億円の支援受け入れで協議
日本、凄い(笑)。

日本の国力がアジアで低下、このままでは韓国にも追い抜かれる理由
つべこべ言っている間にここまで落ちた日本・・・。

特集「巨匠ケン・ローチ監督に荻上チキが直撃インタビュー~イギリスの現状と労働問題」ケン・ローチ×河野真太郎×荻上チキ▼2019年12月11日放送分


12月13日
日本の景気 雇用に変調か “製造業の求人も減少”
日本の財政もボロボロだが、日本の産業もボロボロ。2020年を向かえるのが本当に怖い。インフレと重税と不景気が待っている・・・。経済的に行き詰まって死ぬ人が多数出ると思う。私もひとごとではない。

TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」特集「国会論戦・珍プレー好プレー!臨時国会2019閉会編!」荻上チキ×木村草太
障害者の木村・舩後議員の質疑応答の際に流れた真摯なやりとりが良かった。

12月14日
若者より40代以上の方が“忘年会ギライ”? 「#忘年会スルー」が一大ブームに…世代を超えた共感の理由は?
うけた。同時に世相を表している。

イギリス総選挙、保守党が過半数を獲得 EUからの離脱決定的
英国はEUから離脱して英米連邦を形成するんじゃないのかなあ。

 
12月15日
インド政府が再びインターネットを遮断、今回はアッサム州とメガラヤ州
残念ながら、将来的にはインターネットは文明ごとに分断されるんだろう。すでに中国やロシアは可能だし、イスラム圏もアラブの春の経験から分断したいんだろう。インドが既に何度も遮断していたとはなあ。

ベトナム人一時利用制限 岩瀬スポーツ公園、ごみ大量放置で
う~む。国籍で利用制限するのはちょっと問題だと思う。ゴミを放置しないベトナム人利用者がまったくゼロというわけでもない場合、国籍で制限するのは差別になるんじゃなかろうか?もうちょっとコミュニケーションを取れるように努力する方向で頑張った方が良いと思う。確かに手間ヒマがかかるけど人権に関わることだし。それに国籍による公園の利用制限って、かつて歴史でも問題になったこともあるわけだし、そこは細心の注意が要るのとちゃうやろか。
  
12月17日
今年で年賀状は終わりにする? 「終活年賀状」に賛否の声
私も年賀状廃止派です。

トヨタの車サブスク苦戦、申込数1日6件 遠い事業化
私自身は悪いサービスではないと思うのだが。価格だろうか?
 
中国大使が「ドイツがHuaweiを締め出せばドイツの自動車産業に影響が出る」と示唆、専門家は「オープンな脅迫だ」と主張
いずれ中国は信用スコアを利用することで、中国製品を使えばスコアのポイントが付くし使わなければスコアを下げるといって消費者を思いのままに動かせるようになると思う。

日経平均終値は113円高、今年の最高値を更新
内閣支持率42%、不支持が逆転
内閣支持率が下がると政府が慌てて株価を上げているしか思えない。しかし、それでどれだけお金がムダに使われているのだろうか。先のことを考えると怖い。
 
 
気になっているニュース
・ジャパンクライシス(日本の経済危機)
・GAFAやインターネットのゆくえ
・中国の覇権
・香港デモのゆくえ
・ウイグルの強制収容所の件


はじめた理由
そもそもニュースのログをとろうと思った理由は冒頭で述べた通りではあるが、もう1つ理由というかキッカケがあって、それはソフトバンクの赤字に対するジャーナリズムの反応だ。ソフトバンクが法人税を払わないことを批判するメディアが無かった。やはり、スポンサーであるソフトバンクを批判することが憚られたのだと推測する。NHKも長らく政府が介入しているようだし、軽減税率が導入されてから新聞およびその傘下にあるテレビも批判の手を緩めていると私には見える。この時代に生きた者として、どういうニュースに注目しどう感じたかなど、ニュースの記録を残しておくべきと感じた次第である。

ただ、私が感じているニュース風景とこのニュース一覧にはまだまだ乖離があるように感じられる。気になったニュースはいったんクリップして、さらにその中から気になるニュースをこの一覧に書いているわけだが、それでも私のイメージとこのリストには乖離がある。原因はまだ分からない。単に慣れていないためかもしれない。このあたりの違和感は、今後、積み重ねの中で工夫して改善していきたい。

まとめ
今月は18日からインフルエンザに罹ってしまいニュースのチェックができなくなった。チェックできた分だけで今月を振り返ると、世間では桜を見る会が話題だったと思う。私自身はそれには興味が無くて、週刊ダイヤモンドの野口悠紀雄さんの記事が一番気になった。日本経済の衰退と危機を扱ったものだ。海外では英国の総選挙でボリス・ジョンソン首相の保守党が勝ったことが話題だったと思う。個人的にはGoogleの創業者の二人が一線から退いたことが興味を引いた。Googleと社員の間がギクシャクしている折、今後、Googleがどのように変わっていくか少し心配している。ともかく、来年を迎えるのがこんなに不安なのは2020年が初めてだ。国が債務超過のときの解決策はインフレと決まっている。恐ろしいインフレにならないことを願う。そのとき資産を守る方法として仮想通貨が有効になるかもしれない。

2017年1月3日火曜日

瀬木比呂志『リベラルアーツの学び方』


久しぶりにブログに投稿します。

今回、紹介するのは、最近、読んだ本で瀬木比呂志さんの『リベラルアーツの学び方』です。


瀬木比呂志さんを私が知ったのは神保哲生さん・宮台真司さんのビデオニュースというニュース専門のネット放送局でした。ビデオニュースでは以前から日本の刑事司法の問題(冤罪の多さなど)を取り上げていたので元裁判官である瀬木比呂志さんをゲストに迎えてのお話は大変勉強になりました。それがキッカケとなって私は瀬木さんの本を読みたいと思うようになりました。最初に読んだのは『絶望の裁判所』です。日本の裁判所に対する私の今までの信頼が大きく崩れる内容でした。大変衝撃を受けまして、それ以来、瀬木さんの司法に関する一般書は読まなくちゃと思っていて、次の『ニッポンの裁判』を読んでいる途中です。(そうこうするうちに『黒い巨塔 最高裁判所』まで刊行されてしまい、これも読まなくちゃと思って焦っている次第です。)

ところが、そんな折、大変ショッキングな出来事が起こりました。アメリカ大統領選でトランプ氏が勝利したのです!まさかトランプ氏が勝つとは夢にも思っていませんでしたので大変な驚きと共に深い落胆へと変わりました。彼のような人物がアメリカの大統領になったら世界はどうなってしまうのだろうと大変心配になりました。(実際、トランプ氏が大統領選に勝利するとすぐに人種差別的LGBT差別的な落書きなどがあちこちに起こったそうです。)そんなわけでトランプ氏勝利以来、私は憂鬱な日々を過ごしていました。そして、憂鬱な気分の中で「こういったことがなぜ起こったのか?どうすればこのようなことが起こらないようになるのか?」など考えることが多くなりました。そして、私自身が辿り着いた結論が啓蒙でした。もちろん、啓蒙がすべての解決策ではありません。いくつかある解決策の中のひとつに過ぎませんし、そういった解決策の中でも効力の弱い部類に入るものだろうとも思います。ただ、いくつかある解決策の中で私が最も支持する方法が啓蒙でした。人びとの教養を底上げすることで彼のような人物を選ばないような知力を身に着けようというのが狙いです。それと同時に、21世紀に適合するよう教養そのものを再構築するときなんだと思うようになりました。まあ、私も大した教養があるわけではありませんが、とはいえ、トランプ氏なる人物を選ばないという最低限の教養はあるつもりです。

さて、そこで、「じゃあ、現代の教養を考えるとき、どのような教養が適当であろうか?」と思案していたところ、「じゃあ、昨今は教養に関してどのような本が出ているだろうか?」と考えてネットで検索したところ、その中にこの瀬木さんの本『リベラルアーツの学び方』を発見したというわけなのです。この本が刊行されたのは2015年5月とのことなので、もう1年以上前の本ではありませんか。瀬木さんの本を読まなくちゃと思っていたわりにアッサリと見落としていました。いや、多少、目に入ったのかもしれませんが、司法とは関係ないと除外してしまったのかもしれません。ともかく、『絶望の裁判所』を読んだりビデオニュースでの鼎談を見たりして著者を知ったつもりでいたので、読む価値があるだろうと考えて、この本を読み始めたのでした。


まず、驚いたのはロックに対する思い入れがすごくあることでした。『絶望の裁判所』やビデオニュースで見た限りでは大変知的な印象のある、そして、どこか陰のある感じで、きっと書斎にこもって専門書ばかり読んでいる方なのかなあと思っていました。ところが、人間というのは面白いもので、印象とのギャップがあって、実はロックンローラーな一面があったわけです。いや、私はロックだけでなく音楽そのものに疎いのでこういった印象は間違っているかもしれませんが、コレクションしているCDの枚数だけでもその造詣の深さが分かるように思います。(なんと9000枚以上!内訳はロックとクラシックが各3500枚、ジャズ等900枚とのこと!)ロックだけではありません。漫画に対する造詣も計り知れないものがあって『HUNTER×HUNTER』を読んでたりするのに驚きました。私はまったく読んだことがなく表紙の絵だけネットで見たことがあるだけでした。アニメ『幽遊白書』の原作者だくらいしか知りません。また、『忍者武芸帳影丸伝』をきちんと読んで分析できる学生は司法試験にも多分受かるというクダリには「最初、ホンマかいな?」と半信半疑に思いましたが「とはいえ、裁判官であり学者でもある瀬木さんが言うのだから本当なんだろう」と私にして珍しく妙に神妙に受けとりました。

ただし、ロックや漫画に対する著者の造詣が深いことがこの本の肝心な点ではありません。私が最も感心したのは著者のリベラルアーツを学ぶ姿勢です。それはごくごく基本的なことなのですが、しかし昨今の若者には是非この姿勢を学んで欲しいと思ったのです。例えば、こんなクダリがあります。

芸術についても、ボーダレス、ジャンルレスの発想で個々の作品を楽しむとともに、「対話と学びの姿勢」で接してゆくことが大切です。その時楽しめればそれでよいという「消費の発想」では、個々の作品は、受け手に心を開いてはくれません。友人関係を消費の発想で考える人はいないと思いますが、芸術は人の創作物であり、作者の思考や感情の精髄が結晶したものなのですから、人間に接するのと同じような注意深い姿勢で接することが大切であり、必要でもあります。

まさにその通りだと私も思います。消費の発想ではダメなのです!しかし、昨今はそういった対話と学びの姿勢で作品を楽しむ人が少なくなったと感じることが多くなりました。本当に嘆かわしいことです。これは基本中の基本だったはずなのに!いつの間にか消費者の姿勢でばかり物事を捉えるようになってしまっています。私はホイジンガのホモ・ルーデンス的な言い様にならって「人間は学ぶ生きものだ」と思っていますので、何事も学ぶものだと思っています。(ついでに言うと昨今の若者は友人関係も、消費の発想とまでは言いませんが、本来の友情ではない空気的な利害関係で結ばれているかのように感じられます。まあ、どこまで当たってるかは分かりませんが。)

他にも

リベラルアーツとして映画を見る場合には、ただ、「面白いもの」、「スリリングなもの」、「見終わったときに心地よくさせてくれるもの」といった基準だけで選ぶのではなく、この映画は自分に何を与えてくれるのか(たとえば、経験したことのないような人間の複雑な感情、人間の善と悪それぞれの深さとその裏側、洗練された一つの幻想世界、など)という観点をも加えると、選択の範囲も広まり、映画を見る目も変わってくると思います。
というようなクダリがあります。いかに学ぶか、作品から何を学びとれるかとする著者の学びの姿勢がここにもあります。ところが昨今の若者は(いえ、若者に限った話ではなく、ちゃんとした大人でさえ)作品を消費の対象としか見ていない人が増えました。もちろん、「勉強!勉強!」と肩肘張った主張はかえって逆効果ですが、とはいえ消費の姿勢を当然と考えて、作品からまったく学ぼうとしないのは間違った態度だと後進のためにもハッキリと言っておくべきだと思います。こんなことは基本中の基本だったはずですが、いつの間にかその基本中の基本が日本では忘れられています。この基本中の基本を思い出すためだけでもこの本を読む価値があります。


それから、私が面白いなと思ったのは、著者の考え方の哲学です。著者自身も本書の中で再三述べていますが、著者の考え方のベースになっているのはプラグマティズムです。プラグマティズムに至った理由は著者自身の性格やこれまでの歩みなどが深く関係していると思いますが、それだけではなく裁判という現実を如何に法的に処置してゆくかという職業的な影響も大きくあるのではないかと私は睨んでいます。対象が自己の内面ならいざ知らず、裁判のような他者を含んだ現実を対象とする場合にはプラグマティックに取り組む他なかったのではないでしょうか。

ところで、プラグマティズムというものを私はなかなか理解できずにいます。哲学書や理論書を読んでもどうもピンとこない。その場ではなんとなく分かったような気がするのですが、時間が経つとどうも腑に落ちなくなるのです。そこでいろいろと考えてみたのですが、どうもプラグマティズムの根っこにあるのは経験ではないかと最近は思うようになっています。例えば、何らかのプラグマティズムの書があった場合、プラグマティズムの著者の根っこにある経験を読者である私が真に自己の経験として共有できるなら、その著書が腑に落ちる、納得できるようになるのではないかと思います。(いえ、まだ断定はできませんが。ところで、ここでそこまで経験を重視するなら西田幾多郎の純粋経験を持ち出したりすると話が迷宮に陥ってしまいそうですが(笑)。)逆に言うと哲学者の書いた理論ばかりのプラグマティズムよりも何らかの経験に基づいた、例えば、職業とか、あるいはスポーツとかの特定の経験に基づいたプラグマティズムの哲学書の方がピンとくるのではないでしょうか?そういった意味では裁判官という経験に基づいたプラグマティズムの方が理論ばかりのプラグマティズムよりもより分かり易いのではないかと思ったりします。まあ、でも、プラグマティズムについてはまだまだ分かりませんので、いずれまた自分なりに分かったというときに述べたいと思います。


さて、この本でちょっと特徴的な点について述べておきます。この本は三部構成になっていて第三部でリベラルアーツを学ぶ際の具体的な作品について述べているのですが、ちょっと面白いのが、第1章で、生物学、脳神経科学、精神医学関連、自然科学のそのほかの分野という順に述べられている点です。ちなみに第2章は社会・人文科学、思想、批評、ノンフィクションで、第3章は芸術で文学、映画、音楽、漫画、広い意味での美術となっています。注目すべきははじめに生物学、脳神経科学、精神医学関連が述べられている点です。これは人間に対する洞察を深めるために最初にこれらのジャンルを持ってきたのだと思います。この点が裁判官ならでは、あるいは自己の経験を基点とするプラグマティストならではの配列だと思います。ちなみにこれらの解説ではなかなか興味深い知見を得られることができましたので、是非、ご一読することをお薦めします。例えばこんなのです。

脳の営みの興味深い特質の一つとして、それが、「何がなんでも統一された一貫性のある絵を描きたい」というこだわりをもっていいることが挙げられます。僕たちが網膜上の盲点の存在に気付かないこと(脳が盲点に相当する部分の映像を補充してしまうからです)、各種の錯覚現象、ラマチャンドランの書物に掲げられているような各種の否認症例は、それを裏付けます。整合性のある閉じた回路を形成しようとする傾向は、脳の生理学的な構造自体に基づく特質なのではないでしょうか(脳の作話能力の本質性。このような脳の本性は、証人や訴訟当事者が、裁判における尋問で、故意に嘘をつくよりも、自分に都合のよいように構成された「作話」をする例のほうがはるかに多いと思われることと深く関連しているでしょう〔瀬木〕)。

人文系に偏った読書をしているとこういった視点はついつい見落としがちになりやすいからです。ひと昔の教養書ではこういった配列にはなかなかならなかったと思います。

ただ、そういう今どきな特徴だけでなく、基本中の基本も的確にところどころに散りばめられているので、当たり前になりすぎてつい忘れてしまいがちなことを思い出すのにも大変良い本でした。例えば、私の中では

欧米の文化が「罪の文化」であるのに対し日本の文化が「恥の文化」である
というルース・ベネディクトの『菊と刀 日本文化の壁』の言葉は「そうだった!当たり前すぎて忘れてた!」と膝を打ったのでした。こういう「そうだった!忘れてた!」とか「へぇ!そうだったんだ!知らなかった!」というのが随所に出てきます。


さて、トランプ氏の大統領選勝利からリビルド(再構築)というキーワードを思いついて、教養の再構築という考えに思い至り、昨今の教養はどうなっているのかという調査から本書にたどり着いたわけですが、何を学ぶかという学ぶ対象に何を選ぶかも、もちろん大事なのですが、どういった姿勢で学ぶかという、基本中の基本すぎてついつい見落としがちで私もすっかり見落としていたのですが、何を学ぶかよりも大事な学ぶ姿勢について思い至れただけでもこの本には大きな価値がありました。いえ、それだけでなく、この本に紹介されている作品はどれもこれも大いに教養、リベラルアーツの血となり肉となる実りある作品群だと思います。私も時間の許す限りこの本で紹介された作品に触れてゆきたいと思います。

ともかく、トランプ現象は決してアメリカだけの現象ではないと思います。世界中の多くの国で同じような現象が起こっていると思います。そして、その根底にある原因はどれも同じで、その問題に対する解決策もまた同じなのではないかと思います。かつて私はネオアカのミッションにグローバル化した世界で世界中の人たちで共有できる共通の21世紀の教養の構築というミッションを掲げました。トランプ大統領が誕生する今、このミッションを再び再起動するときが来たのだと強く思っています。