2010年8月18日水曜日

来るべき戦争への備え

ざっと思いついたまま書いたので、まだ下書きのような段階で文章の体をなしていません。後日、文章を整理して書き直したいと思いますが、とりあえず、未完成ですが、文章をアップしておきます。

1.緊迫する東アジア情勢
何やら北朝鮮がきな臭い。例の哨戒艦沈没事件に始まって、先日の米韓合同演習、そして、今回の軍用機墜落である。北朝鮮を中心にこの東アジア地域で何か良からぬことが起こる前兆が見られる。

2.犯人は誰か?
まず、北朝鮮に関して言えば、北朝鮮が韓国との間で戦争を起こしても利益はないだろう。北朝鮮は確かに国際社会に何かと問題を突きつけるが、それは国際社会から何らかの援助を得るための、言わば、「ダダをこねている」に過ぎない。これは綱渡り外交と言えるだろうが、今のところ、うまく行っていると思う。だが、実際に戦争を起こせば、そうはいかなくなる。北朝鮮がいくら中国の後ろ盾があるからといって、西側諸国と戦争して勝てるはずがないのは分かっているからだ。だから、哨戒艦沈没事件から今回までの一連の北朝鮮の動きは軍部のはねっ返り連中の暴走だとしても、北朝鮮中央政府、つまり、金正日が仕掛けたものだとは考えにくい。では、誰が画策したのか?

3.中国の脅威
中国の経済成長が目覚ましい。ついに2010年の第一四半期のGDPにおいて、中国は日本を抜いて世界第2位の地位に着いた。だが、実は中国はGDP以外にも軍事費において米国に次ぐ第2位の高いの軍事費をかけている。軍事費の点から見れば、中国は米国に次いで世界第2位の軍事力を持つ国と言える。ただ、実際には、かつての超大国ロシアがあるので、中国の軍事力はロシアよりも下かもしれない。だが、たとえそうであっても、世界第3位の軍事力を保持しているであろうことは確実だろう。ちなみに、日本は世界第6位の軍事費である。ただし、専守防衛の観点から組織された軍事力であるために、その戦闘力は偏った傾向があると思われる。

4.世界の覇権
米国も中国も超大国であり、世界の覇権を握ろうと意識していることは間違いない。ゆえに高い軍事力を持つ国を看過することはありえない。つまり、ここ最近の北朝鮮を中心としたきな臭い動きは米国と中国が対立しているために生じている前哨戦ではないかと思う。この東アジア地域で有事が起こるとすれば、まず間違いなく北朝鮮だろう。今まで悪評を立てながら利益を引き出してきた北朝鮮の綱渡り外交が米国につけ入られる弱点となってしまったと思う。

5.北朝鮮の兵器ビジネス
そもそも北朝鮮が悪評を立てた1つの要因は中国の兵器を中国に代わって世界に販売したことにある。さすがに中国自身が兵器を販売するのは国際社会から非難を浴びるだろうし、ひいては国連安保理の常任理事国を務めている地位さえ、その権力基盤を弱められない恐れがある。そこで、北朝鮮を代理に立てて、兵器を販売していたのだ。北朝鮮はすでにならずもの国家としての悪い地位を得ていたので、これ以上、特にマイナス点を増やしてもさほど変わらないと開き直っているので平気というわけだ。

6.中国にとっての北朝鮮という防衛ライン
また、中国としては、北朝鮮はお荷物ではあるものの、社会主義国の防衛ライン、国防の防衛ラインとして、北朝鮮を譲るわけにはいかないというのも大きい。確かに、歴史的に見れば、朝鮮半島は様々な国家に分裂しては合併し、合併しては分裂するという繰り返しだった。だから、何も韓国と北朝鮮が1つになる必要はないと見る見方もあるだろう。

7.朝鮮半島の統一
だが、同じ言語を使う同じ民族という観点からすれば、韓国と北朝鮮は1つに統一されるのが一番自然であるように思う。韓国の人口が5千万人、北朝鮮の人口が2千万人で合わせて7千万人の人口の国になると思われる。韓国と北朝鮮が統一されて統一朝鮮が実現すれば、日本の約3分の2の人口を持つ、日本と国力がほぼ均衡するであろう国が生まれる。ただ、かつてドイツが西ドイツと東ドイツが統一したときのように、統一当初は北朝鮮の未発達の社会インフラを整備するために一時的に国力が衰えるものと思う。だが、安い北朝鮮の労働力によって、いずれは活力を取り戻すのではないかと思う。そうなれば、東アジアでは日本と統一朝鮮はほぼ拮抗した国力を持つ国家になるのではないかと思う。確かにストックという面では日本はまだまだ金持ち国家だが、フローという面で見れば、統一朝鮮を侮れないと思う。日本は右肩下がりの斜陽傾向にあるからだ。

8.中国から見た沖縄の戦略的位置
さて、中国はチベットもウイグルも中国に無理矢理取り込んできた。そのやり方は大量に漢民族を送り込んで、時間をかけてチベットやウイグルを漢民族の国にするというやり方だ。そして、教育によって、チベットもウイグルも元々中国だったと国民に信じこませるというものだ。いま、中国の歴史学者の中には、沖縄に対して、沖縄は中国のものだという極めて悪辣な主張をしているものもでてきた。彼らのやり方はチベットやウイグルと同じで、中国のものだと主張して侵略して、侵略すれば、漢民族を大量に送り込んで、そこに住む人々を根こそぎ漢民族に変えてしまうというものだ。ただ、この沖縄に関してはあまりにも無理がある主張だ。あえて否定するまでもなく、ムチャクチャな主張だといって退けてよいと思う。ただ、なぜ、中国がこの小さな島国である沖縄に目をつけるかというと、それは上海という中国の経済上の中心都市のほぼ海上ど真ん中に沖縄があるからだ。さらに、中国で経済発展している場所は沿岸部であり、その沿岸部のど真ん中に沖縄があると見ることもできる。つまり、沖縄は中国の安全保障上の最も危険な位置、最も他国に軍事拠点を置かれたくない場所に位置しているのだ。

そして、ご存知のように沖縄にはアジアの火薬庫と言われるアジア最大の軍事基地、米軍基地がある。中国の国防から見れば、中国の喉元にいつでも突き立てられる刃を突きつけられているという状態にあるのだ。ゆえに中国の国防関係者からすれば、沖縄をなんとか中国の領土として、逆に他国からの侵略を防ぐ防波堤にしたいくらいなのだ。ゆえに無理筋の「沖縄は中国のものだ」という主張をするのだ。

9.米国から見た沖縄の戦略的位置
一方、逆の立場である米国にすれば、沖縄は中国を抑える上でなくてはならない軍事拠点になる。沖縄にアジア最大の軍事拠点をおけば、中国も東南アジアも抑えられる。現代の長い航続距離を考えれば、インド洋にさえ手が届くかもしれない。米国の国防にとって沖縄は経済発展するアジアを抑えるための、なくてはならない軍事拠点となりつつある。

10.日本にとっての沖縄
「日本にとっても沖縄の米軍基地は抑止力である」という見方をする者もいる。だが、それは100%そうだとは言い切れない。そもそも自国の防衛を他国に任せて100%安心ということはありえない。自国の防衛は自国で守るのが当然なのだ。駐留している米軍がいつ日本に銃口を向けないとも限らない。米国の利益に反するとき米軍は米国の利益を優先して日本に反旗を翻すのは当然だと思う。だから、国防という観点からいえば、自国のことは自国の軍隊で防衛するのが一番良いのだ。だが、日本の民意としては米軍基地を信頼する者も少なからずいるだろう。米軍もそれに加勢するだろう。本土の国民は自分たちに不利益がない限り、沖縄の米軍基地を撤退させるまでの民意を示せないだろう。沖縄の市民たちは自分たちの惨状を伝えるために米軍基地に対して行動を起こすか、本土において訴えを実力行使で起こすかのいずれかでしか本土の国民に不満を伝えることはできないと思う。ゆえに以上を勘案すれば沖縄の米軍基地はまず撤退することはありえないと思う。

11.アメリカ大統領を凌ぐ軍需産業とユダヤ財閥
ところで、米国のオバマ大統領の支持率が下がっている。そして、国防省ともあまり良い関係になっていない。むしろ、国防関係はオバマ政権とは違った方向に進もうとしているようにさえ思える。違った方向とは共和党が指示するようなタカ派的な方向だ。米国の巨大な軍需産業やユダヤ資本、暗躍するロビイストなどの力は強大で、大統領すら凌駕するのではないかと思える。結局、アメリカの真の主は大統領ではなく、巨大な財閥なのではないかと思う。そして、かつてブッシュ大統領が唱えた悪の枢軸3国イラク、イラン、北朝鮮への攻撃準備が着々と進んでいるのではないかと思う。今はイラクは無いので、イランか北朝鮮だ。万一だが、今度の中間選挙でオバマ大統領は負けるかもしれない。いや、負けなくとも、ほぼ死に体の無力な政権になるのではないかと思う。そして、オバマ大統領の後はおそらく共和党が政権を取るだろう。そうなれば、確実にイランか北朝鮮で戦争がある。北朝鮮というものの、実際には、その背後についている中国を牽制したものになる。ユダヤとしてはイスラエルを援護するためにも先にイランを叩きたいと考えているだろう。だが、さすがにイラクのように国際世論が簡単に納得するとは思えない。今の状況からは米国がイラン戦争に持ってゆくのは極めて難しいだろう。むしろ、北朝鮮との戦争の方がたやすく状況を作れると思う。昨今の哨戒艦沈没事件などはむしろ米国の画策ではないかと疑える。

12.イランで戦争が起こった場合
さて、日本はどうするか?まず、もし、イランで戦争が起こった場合。イランは日本への石油の供給国としてサウジアラビアと並んで大切な国だ。日本としてはイラン戦争後にイランの石油を手中に収められれば良いが、まずそれは無いだろう。イラン戦争で勝利してもイランの石油を手に入れるのは米国や英国だろう。そう考えれば、日本はイランと戦争しても何ら良いことはない。むしろ、イランで戦争が起こらないように尽力する方が良い。とはいえ、日本の国際政治の力は弱い。ほぼ米国に巻き込まれるのを座して待つのが関の山だろう。トルコあたりが仲介の利を得るかもしれない。だが、さすがに今度日本がイラン戦争に加担すれば、日本を標的としたテロが確実に起こるだろう。それは覚悟しなければならない。原発や地下鉄は重点的に警備しなければならないだろう。

13.北朝鮮で戦争が起こった場合
次に、北朝鮮で戦争がある場合だ。おそらく、韓国と北朝鮮が敵対する関係になって、戦争を起こすことになるだろう。戦争が起これば、比較的短時間に、1週間もかからずに北朝鮮は陥落すると思う。ただ、米国がどの程度派兵するかは分からない。韓国も同じ民族同士での殺し合いをどこまで望んでいるかも分からない。また、日本が派兵することを過去の侵略の歴史から、韓国をはじめ近隣アジア諸国は望まないだろう。ゆえに日本から派兵してもごく少数にとどまると思う。むしろ、日本は北朝鮮からのミサイル攻撃に備えることになると思う。一応、北朝鮮は核保有国だ。攻められれば、核兵器を使うと脅すのはまず間違いない。ただ、その矛先が朝鮮半島に向かうかは疑問だ。朝鮮半島に核攻撃をすれば、自分で自分の足元を掘り崩すに等しい。核汚染が自らにも降りかかるからだ。となれば、矛先は米軍基地のある沖縄や米軍の補給基地である日本に向けられることになる。核ミサイルではなく、単なるミサイルを撃ち込むことで脅すことがありえるだろう。実際、もし、核ミサイルを使用すれば、国際世論は一挙に北朝鮮を攻撃することにGOサインを出すだろうから、北朝鮮が核攻撃をすることは自殺行為になる。せいぜい脅すために、その実効性を示すという意味でミサイル攻撃がある。ただし、第三国によって、あたかも北朝鮮から核ミサイルが撃たれたようにして、日本に核攻撃を加える可能性はある。もし、日本の東京に核攻撃を加えることに成功すれば、アジアの経済・金融の中心都市は上海に確実にシフトするだろう。アジア経済の中心は確実に中国にシフトする。ただし、今のまま行けば、何も日本を攻撃しなくとも、自然にアジアの中心は上海に移るから、わざわざ攻撃しなくても良いかもしれない。ともかく、東京のような人口密集地に核攻撃したことがバレれば世界中からの非難はものすごいものとなるだろうから、まず、核攻撃することはありえない。むしろ、軍事の専門家は戦術核という、威力の小さな核を実戦で試したいのではないかと思う。北朝鮮の山岳地帯の軍事拠点や小さな要塞都市に対して戦術核を秘密裏に使うかもしれない。

14.北朝鮮に絡む中国とロシア
ただ、中国としては社会主義国の北朝鮮、まあ、名目上の社会主義国ではあるのだけれど、それを失うのをよしとはしないだろう。できるだけ、戦争は避けたいはずだ。また、たとえ、戦争になっても、韓国と統一されることをさけて、別の国家を樹立することを画策するかもしれない。だが、そうはいっても、韓国や北朝鮮の民意、国際世論からすれば、朝鮮半島は一国に統一されるのが筋になるだろう。中国としては戦後、北朝鮮に米軍基地が置かれるのを最も嫌うかもしれない。沖縄のほかにも中国を囲い込む米軍基地ができてしまうからだ。ただ、この点はロシアも嫌がるだろう。極東でのロシアの軍事的優位が弱められてしまうからだ。そういう意味ではロシアは中国と共闘するかもしれない。

15.北朝鮮戦争後の米国の次なるターゲットは中国!
北朝鮮が陥落して韓国と統一されれば、今度は米国の戦略の矛先としては中国になる。米国の戦略としては、中国を3つ以上に分割したいのだと思う。そもそも13億人が1国で統制するというのが無理がある。それゆえに巨大な国家が誕生してしまうのだ。例えば、中国を10国に分割すれば、日本が10個できるようなものだ。しかも、内陸部にゆくほど中国は貧しくなるから、日本が10個できるといっても、日本ほどの経済力があるわけではない。あくまで人口が日本と同じくらいというだけだ。だが、それでも1億人程度の人口なら、国民の不満を極力少なくする統治が可能ではないかと思う。どのような分割の仕方かは分からないが、米国はあまりにも巨大な中国を複数の国に解体することで、米国に対抗する巨大国家をこの世界から無くそうとするだろう。見方を変えれば、欧州のようなものだ。たとえば、欧州大陸がドイツ1国で統一されるようなもので、それは良くないだろう。そして、欧州の英国のような立場にあるのが、日本ということになる。日本はかつて満州事変と日中戦争によって中国を直接侵略することによって中国を退け、支配しようとした。だが、もはや侵略はありえない。だが、英国のように大陸が複数の拮抗した国に分かれているのを最善策とするように、日本も中国が複数の国に分かれているのをよしとする戦略が良いのではないかと思う。

16.日本は戦争を回避すると同時に戦う準備をせよ
以上のような戦略を踏まえた上で、次のアメリカ大統領が決まる頃には戦争の可能性が高まるから、その準備をした方が良いと思う。もちろん、平和に尽力するのが最も良いことであり、戦争が起これば、少なくとも死者が出るのだから、不幸になる人間が生まれるのは間違いない。そうならないように、平和外交に努めるのが最善ではありつつも、避けられない戦争をいかに戦うかの準備も怠るべきではない。準備せずに戦いに巻き込まれれば、不幸な犠牲を多大に出して最悪の事態を招く場合もあるだろう。そうならないように、戦うことになった場合の準備も今から準備しておくべきだと思う。

日本の国防について

1.「自分のことは自分で守る」という大原則
国防において、「自国のことは自国の軍隊で守る」というのが大原則だと思う。なぜなら、軍隊は自国の利益のために働くのであって、他国の利益のために働くのではないからだ。もし、他国の守るために軍隊が働いているのであれば、それは他国を守ることが自国の利益になるから働いているのであって、決して他国のためというのが理由ではない。逆に言えば、自国の利益になるなら、その軍隊は他国を攻撃することさえあるだろう。ゆえに、自国の防衛は自国の軍隊で行うのが大原則だと思う。

2.米軍基地が置かれた経緯
そういうわけで、日本の場合、日米同盟を結んで日本に米軍基地があるが、これは上記の原則に反する。そもそも日本の米軍基地は第二次世界大戦の敗戦国である日本を監視するために日本に置かれた。中ソに対する防共とするために日本が朝鮮半島のように南北に分断されなかったと言われている。したがって、日本の国益と米国の国益が一致するために米軍基地が置かれたというわけではない。米国の一方的な国益(世界戦略)のために日本に米軍基地が置かれたと言っていい。

3.抑止力としての米軍基地?
米軍基地を抑止力として見る見方がある。だが、それは米国の国益と日本の国益が一致している間だけという条件付きだ。下手をすれば、日本の国益に反しても米国側につかなければならなくなる。さらに、米国の国益に日本が反する行動を取った場合は米軍から攻撃を受ける可能性すら否定できない。米軍基地を抑止力というが、それは日本が攻撃される可能性を含んだ諸刃の剣だということを忘れてはならない。独立国は自分たちの自由意志を阻むような他国の軍隊を自国内に置くことは非常に問題だと思う。ゆえに、国防の大原則として、自国内には自国の軍隊しか置くべきでない。

4.日本の政党の国防方針
日本の各政党の国防方針は大きく2つあると思います。1つは自民党の日米同盟を基軸にした米軍基地容認派です。もう1つは共産党の憲法九条を基軸とした軍隊を持たない非戦派です。しかし、この2つ以外の最もオーソドックスな国防方針が本来はあってしかるべきだと思います。それは自国のことは自国の軍隊で守る自主独立派があって良いと思います。元々、どこの国の軍隊も専守防衛で自国のことを守れるだけの自国の軍隊を持てば良いと考えるのがオーソドックスな国防方針だと思います。他国に軍隊を派兵するというのは米国など限られていいます。現代では国連の要請による派兵はあるかもしれませんが、基本的には国の国防指針は他国を侵略してやろうなどという過剰な軍備ではなく、専守防衛に必要な分だけだと思います。よって、日本には、この3番目の最もオーソドックスな国防指針が欠けていると思います。

5.憲法九条と軍隊
もし、軍隊を持たないというのが方針ならば、まず、米軍基地を撤退させて、次に自衛隊を解散するのが手順でしょう。しかし、実際に、現実問題として、軍隊無しで良いでしょうか?領空侵犯などありますし、北朝鮮による拉致などもあります。現実には軍隊を持たないというのは難しいのではないでしょうか?そうなると、軍隊はやはり持つしかないと思います。そして、軍隊を持つならば、それを正しく使うことが求められます。なぜなら、軍隊はその国で最大の暴力機関であり、正しく使わなければ危険だからです。確かに憲法九条の理念は素晴らしいものかもしれませんが、現実に軍隊を持っているならば、九条が軍隊を正しく使うことの妨げになってはいけません。九条を杓子定規に捉えるあまり、軍隊を間違って使ってしまっては、反って九条の理念に反することになると思います。そのことをよく注意しなければならないと思います。日本は米国と同盟して他国に派兵してきました。憲法九条が論争の焦点になって、派兵することの意味、正義や国益についてはあまり議論されてこなかったのではないでしょうか。本来、最も議論すべきことをよく考えないといけないと思います。

6.米軍基地について
以上のように、「自国のことは自国の軍隊で守る」ということに従えば、米軍基地は日本から撤退させるべきです。確かに、米軍基地が日本の絶対的な味方であると仮定すれば、米軍基地の戦力が日本から無くなれば、日本全体の戦力は低下するでしょう。しかし、米軍基地が日本の絶対的な味方であるというのは仮定であって、必ずしもそうとは限りません。したがって、米軍基地が無くなれば、米軍基地から攻撃されるというリスクも無くなるわけです。そして、米軍基地が無くなって抑止力が低下しても、「自国のことは自国の軍隊で守る」ので良いのです。それが自然な国の姿だと思います。

7.まとめ
3つの国防指針
①米軍基地を置いて、日本軍と米軍で日本を守る。(→自民党)
②米軍基地も日本軍も廃して、絶対平和主義で日本を守る。
(→共産党など)
③米軍基地を廃して、日本軍だけで日本を守る。(→?)

自民党以外で政権を担いたい政党は③の「自国のことは自国の軍隊だけで守る」という国防指針をマニフェストとして提示すべきだと思います。最もオーソドックスな国防指針が日本の政党に存在しないのはおかしいと思います。

米軍基地を撤退させるのは日米安保の破棄が必要であり、日本の極めて大きな政策転換になります。そう簡単に撤退させるわけには行かないでしょうから、③を取る政党は米軍基地撤去の具体的なロードマップを提示してほしいと思います。


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2010年8月15日日曜日

セクサロイドの問題

とりあえず、ツイッターを元にした下書です。後日、修正するつもりです。

1.ヒト型ロボットの最も有効な可能性、それはセクサロイド!
日本の新産業の可能性についてだけど、日本のヒト型ロボット技術ってとても進んでいると思う。本当はロボットは別にヒト型でなくても良いんだけどね。ただ、例えば、原発事故が起こったとき、ヒトが放射能汚染で入れない場所で作業するのに、ヒト型ロボットは役に立つと思う。でも、惑星探査などで活躍するロボットは別にヒト型である必要はない。戦闘機などはヒトが乗らない方が高速で高い旋回率を出せるのではないだろうか?軍用ロボットの活躍が期待される。ヒト型ロボットで一番役に立つ可能性が高いのは、ズバリ、セクサロイドだと思う(笑)。

2.本物の人間以上に快楽をもたらすセクサロイド
人とまったく同じ寸分たがわぬヒト型ロボットを作り出すかもしれない。いや、場合によっては、ヒトでは不可能は動きをロボットなら可能にするかもしれない。つまり、ヒトとセックスするよりも、ロボットとセックスする方が気持ちが良くなるかもしれない。さらに受け応えも期待通りにプログラムできる。セクサロイドなら、夫婦喧嘩することなく、自分の望む通りの、欲望の沿うリアクションをするようにプログラムできる。う~む、今でさえ、現実の女性より、2次元が良いというオタクがいるくらいだから、精密なセクサロイドができたら、結婚する男性が減るかもしれない。人口を減らすには良いかも(笑)

3.セクサロイドの問題点
実はスピルバーグ監督の『A.I.』ですでにセクサロイドは描かれている。また、押井守の『イノセンス』では幼女タイプのセクサロイドも描かれている。東浩紀の他人に迷惑をかけなければ児童性愛も良いのであれば、幼女タイプのセクサロイドは許されることになるのではないのか?が、それで良いのか?例えば、児童性愛者が街で見かけた児童に欲情して、それと同じセクサロイドを作って、そのセクサロイドと自宅でセックスしているとしたら、それは許されるのだろか?いや、児童に限らず、例えば、有名女優と外見が同じセクサロイドを作ったとき、許されるのか?女優の場合は著作権を主張するかも(笑)でも、まあ、ロボット開発が進歩すれば、いずれ、精密なセクサロイドは登場すると思う。高額ならお金持ちのみが購入するだろうし、レンタルビデオ店でセクサロイドのレンタルをするかもしれない。風俗店からは職が奪われるとセクサロイドに対する反対運動が起こるかもしれない。倫理的に問題は多いが、実用に耐えうる精巧なセクサロイドを開発すれば、大きな新産業になるかもしれない。世界の風俗店がセクサロイドに置き換わるかもしれない。病気の感染の恐れもないし、売春ほどの倫理の問題もない。セクサロイドはおもちゃで遊んでいるのと同じ扱いになるかもしれないからだ。人と違って、セクサロイドなら24時間稼働可能だろう。セクサロイドが登場すれば、売春やレイプが減るかもしれない。産児制限の国では、人口減少にも貢献するかもしれない。まあ、セクサロイドを利用する男性の人権はともかく、女性の人権はセクサロイドによって守られると考えるかもしれない。

以上、セクサロイドについていろいろと思考実験してみました。

未来のライフスタイル

とりあえず、ツイッターを元にした下書です。後日、修正するつもりです。

1.2つのライフスタイル
私は文明には悪い点もあれば、良い点もあると思う。逆に、今はほとんど無くなってしまったが、文明の逆、野生の生き方、未開社会の生き方にも良い点もある。もちろん、悪い点もある。私が考えているのは、人間は文明も野生も、その両方を往復するように生きる生き方、ライフスタイルが良いのではないかと考えている。人生をデザインするとき、人生の時期によって、その2つを行ったり来たりする生活ができればいいんじゃないかと思う。

2.人類社会にとって真の問題は人口である
ただ、今はどんどん自然破壊が進んでいるので、そういうのは難しくなっている。詰まるところ、、人類の人口過多に問題があると思う。将来、世界の人口が百億に迫ると言われている。そんなに多くは無理だと思う。人類は人口をもっと縮小して地球上の文明圏を縮小すべきだと思う。土地を自然に還すべき。ただ、そのために少子化が必要だが、中国の産児制限はやはりヒューマニズムからいうとちょっと問題じゃないかと思う。中国政府としては苦肉の策だろうけど。やはり、自主的に人々が人口減に努めるべきだと思うが、それはなかなか難しいんだろうなあ・・・。いずれにしても、地球は周期的に氷河期を繰り返しており、今は氷河期の中休みである間氷期にあたる。再び氷河期が来れば、人口は激減するだろう。ただ、人類は減少しても絶滅することはないと思うけど。

3.里山というライフスタイル
それと日本は文明と野生の中間点にある。文明は中国、野生はアメリカ先住民。日本はその中間にあって独特の日本文明を築いた。天皇制なんて、世界の王権と比較すると、かなり変わった王権だ。あれは文明と野生の中間だから、あんな変わった王権になったと思う。携帯電話など日本のガラパゴス化が指摘されたりするけど、文明と野生の中間ということで、日本独特の中間的な文明を構築すること、そういう意味でのガラパゴス化だったら、面白いと思う。アーミッシュの人々みたいに文明の否定にはならないと思うけど、もう少し自然寄り野生寄りの文明を築けると思う。その中間的な文明の例として、里山があると思う。『未来少年コナン』のハイハーバーみたいなものだと思う。地下にはハイテク機器が隠されているかもしれないけど。

4.野生のライフスタイル
ただ、中間じゃなくて、完全な野生生活も私には魅力があると感じられる。平原インディアンみたいなティーピーでの狩猟生活に憧れる。最初の5年間は文明で生活して次の5年間は野生で生活する、みたいなのを繰り返すのが出来たらいいなあと思う。そういう文明と野生の往復ができたらいいと思う。もちろん、野生生活は野獣に襲われる危険があるかもしれないけど、それでも充実した生を得られるので良いと思う。文明社会での放浪者は人間の尊厳を踏みにじるけど、野生では気ままな暮らしができると思う。インドなどで底辺の階級が物乞いをしたり、虐げられたりすのって理不尽だと思う。でも、野生ならそういうのはない。それに狩猟採集生活は労働時間は文明社会よりも短い。1日4時間以下。羨ましい(笑)。それに狩猟採集生活は意外と楽しいと思う。狩猟なんてけっこう面白いと思う。まあ、こっちも殺られるリスクはあるけど。それに獲物に対する敬意も払うし。

5.人類社会の行方
まあ、文明社会はこれからもどんどん便利な機器を生み出してゆくとは思う。とりあえず、エネルギー開発と、生存圏の拡張で宇宙への進出が期待される。けど、生活の質自体はこれ以上の進歩はあまりないんじゃないだろうか。(不老不死になるのは、たぶん、不可能だと思う。)そういう意味では、文明と野生の往復生活って良いんじゃないかと思うのだが・・・。文明社会が築いてきた文化って、果たしてどれだけ価値のあるものかは疑問に思う。文明も野生もどちらも等価かもしれない。むしろ、野生生活は文明生活よりは持続可能という点では人間にとって普遍的な生き方だと思う。今までの文明は周囲の自然環境を滅ぼして、ついには文明自体も滅んでいる。今は国際分業によって、世界中から物資を供給している。でも、過去の文明が地域だったのが、今は世界規模に広がっただけで、世界規模で地球環境を滅ぼしたとき、文明も滅ぶことになるのではないだろうか。

2010年6月13日日曜日

世界の大学学費

世界の大学学費について調べてみました。日本、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドです。ただし、あくまでネットで調べたものであり、あくまで目安です。文系と理系ではやはり違ってきますし、為替の変動によってもしょっちゅう変わるでしょう。ただ、やはり、大学の学費はどこも高額ですね。米国では貧しい人は兵役に行くことによって大学に入りますが、なるほど、そうでもしなければ、なかなか学費は賄えないのだと思います。確か、日本でも映画を見るよりも1回あたりの授業料の方が高かったと思います。当たり前でしょうけど、授業をサボってアルバイトするよりも授業料の方が高いです。戦後の日本で最も上昇した物価の中に大学の授業料が上げられていたことが何年か前にあったと思いますし。ただ、世界的に大学のレジャーランド化は進んでいるとは言いますが、それでも海外の大学は勉学が大変なのだろうと思います。ちなみに非英語圏ではありますが、ドイツは確か大学の学費は無料だったと思います。まあ、高い学費に見合った教育を大学が行えているかという問題もありますが。ただ、今後は大学は主に理系もしくは理系に準じる勉強をするところになるでしょう。文学部などの廃止はその流れでしょう。大学を卒業すれば、それなりに社会で実際に役立つ技術を身につけられるようになる、ならなければならないと思います。もちろん、役立たない学問はダメだと言っているわけではありません。ただ、そういう学問は、ごく限られた一部の大学と大学ではなしに私塾的なところに場所を移すと思います。大学は単に卒業したという飾りではなく、実用的な技術を身につける場になると思います。そういう意味で、大学まで行って勉強するのは理系的になると思います。哲学などの知的好奇心を満足させるのは私塾的なものになるのではないでしょうか。また、技術の進歩が早い分野では社会人の受け入れが多くなるかもしれませんね。今までの単調な学習プロセスとは違った多様な学習プロセスになるのではないでしょうか。