7月4日(金)
全部は見てないが、参政党について勉強になった。 「非科学・極右・排外・陰謀・差別」というキーワードが掲げられていたが、的を得ていると思う。ただし、知的レベルの低い人には参政党はウケると思う。日本人には陰謀論を真剣に信じる人がいて私も時々驚かされる。当人たちが黙っているから気付かないが、話させると実は陰謀論者だったりする。だから、意外と参政党支持者は多いと思う。冷戦が終焉する前は政治に関心がある層がいて、それなりに勉強する人がいたが、冷戦が終焉した後は政治に無関心な層が増えて、なおかつ勉強するための資料も不足気味になった。そのため、政治に対する知的レベルが低下したと思う。昔は迷信を信じる人がいたものだが、今は迷信に代わって陰謀論を信じるようになってしまった。宗教の世界ではオウム真理教というカルト教団が悪い事例として歴史に名を残したが、政治の世界では参政党というカルト政党が悪い事例として歴史に名を残すかもしれない。(そう言えば、統一教会と自民党安倍派との癒着はどうなったのだろう?)
今週は暑くて暑くて生きているだけで精一杯だった。ニュースのチェックどころではなかった。当分、この調子が続く感じだ。
最近、ブログサービスの閉鎖が多いように思う。1995年からネットの時代が始まって、ホームページの時代、ブログの時代、YouTubeの時代に移り変わってきたと思う。ちなみに裏ではポッドキャストの時代が並走していたと思う。ポッドキャストは政治や宗教のジャンルが強いようで、日本ではマネタイズがまだ難しいのかもしれない。日本のブログのマネタイズは始めは広告収益だったが、今はnoteという有料記事に移り変わったのかもしれない。ところで、ネット時代以前の日本では、書籍や雑誌による出版の時代が長らく続いていて、多様な読者層を形成していたと思う。 その後、テレビの時代が到来して一億総白痴化とか言われたが、テレビ自体も次第に多様化していったと思う。しかし、日本経済が衰退しはじめると、テレビの多様性も縮小していった。なお、ラジオは細々と続いているが、ポッドキャストとの境界が曖昧になりつつあるように思う。さて、Z世代はYouTubeやTikTokのような動画の世代だ。書籍や雑誌、テレビやラジオ、ブログをあまり知らない世代ではなかろうか?日本の強みは書籍や雑誌のような出版の世界があって、知の多様性を確保していたことだと思う。しかし、出版の世界も経済の衰退によって縮小しつつある。テレビは広告収入をネットに奪われて、お笑いで安上がりに作るようになって多様性はどんどん失われていった。YouTubeは確かに便利ではある。動画で見せられる方が分かり易いものもある。しかし、動画だけでは深く理解できないものもある。そういう意味では書籍や雑誌やブログといった文字メディアも絶対に必要だ。YouTubeなどの動画メディアだけに偏るのではなく、ホームページやブログや書籍や雑誌やポッドキャストやラジオやテレビなど多様なメディアがあった方が良いと思う。確かにブログ運営会社はボランティアでやっているわけではないので、赤字が続いているのにブログ運営を続けていくわけにはいかないだろうけれど、かといってブログが消滅してしまっていいというのも違うと思う。エシカル消費ではないが、人々は知の基盤を守るためにも、もっとブログを活用するように意識して欲しいと思う。